コラム

追い出し部屋の違法ケース!転職を含めた4つの対処法を実践しよう

ときどき耳にする「追い出し部屋」という言葉ですが、実際にはどのような部屋なのか詳しく知らない方も多いでしょう。

追い出し部屋に異動させられてしまった…
追い出し部屋に異動させられるかもしれない…

このような不満や不安を抱えている方もおり、現実的には今でも、追い出し部屋が存在している企業はあるのです。

今回の記事では、追い出し部屋への異動に対して、

  • どのように対応すればよいのか?
  • 違法性があるかどうか見極める方法

このようなことをご紹介していきます。

最終的にどうするべきか、苦しみから自分を解放するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

「追い出し部屋」の意味と必要性

追い出し部屋っていったいなに?
どうしてそんなものがあるの?

このような疑問を持つ方もいるかもしれませんね。

そこでまず最初に、追い出し部屋の意味と企業における必要性についてお話しします。

追い出し部屋とは?

追い出し部屋とは、社員を「自己都合で退職」させるための部署のことです。

追い出し部屋(おいだしべや)とは、日本の企業や団体の職場において、従業員・職員を「自己都合退職」(または懲戒解雇)に追い込み、「会社都合」で退職させないため配属させる部署。

「無期雇用の従業員を容易に解雇できない規制」又は「割増による退職金の支給」を免れるため、一部の企業で脱法的に設けられている部署のことを指す。

ウィキペディアより引用

日本の企業は社員を解雇した場合に、合理的理由がないと無効になってしまうこともあり、社員を簡単にリストラすることができません。

そこで、社員が自分から辞めるように仕向けるため、追い出し部屋となる部署へ異動させて、社員に圧力をかけるのです。

通常は別の部署名がある

「追い出し部屋」というとあからさまなので、わかりにくい名前の部署名があります。

たとえば「キャリアデザイン室」や「営業推進部」など…。なかには「CIC」といった横文字で、部署名が付けられている場合もあるのです。

わかりにくいからこそ、配属された自分たちも気付きにくいですし、外部からもわかりません。

企業としては、とにかくバレないようにするために、このような名前をつけているのです。

追い出し部屋の仕事内容は2パターン

「追い出し部屋」では、具体的にどのような仕事が行われているのでしょうか?

追い出し部屋の仕事は、以下のどちらかのパターンに分けられます。

追い出し部屋の仕事パターン
  • 激務の仕事
    過酷なノルマを課せられたり、帰ることができないくらいの仕事量を与えられるなど
  • 暇で単調な仕事
    ほとんど仕事が与えられず、自分で仕事を探す必要がある状態になったり、アルバイトでもできる単調な作業ばかりを命じられるなど

どちらの場合であっても、所属している人にとってはとても辛い状況となるでしょう。

「追い出し部屋」であるその部署では、所属していることが辛く「会社を辞めたい」と感じさせることを目的にしています。

いくら名前がかっこいい部署だったとしても、よい環境で働くことはできないのです。

追い出し部屋は大企業にも中小企業にもある

追い出し部屋のある企業といっても、イメージが湧かない方もいるでしょう。

じつは追い出し部屋というものは、大企業でも中小企業であっても存在しているものなのです。

たとえば大手コピー機会社や大手ゲーム会社、大手百貨店などでも、追い出し部屋が存在するとウワサされています。

大企業といえば、ホワイトであるイメージもありますが、一方では追い出し部屋のような部署も存在しているものなのです。

過去にはニュースなどでも取り上げられるほど、追い出し部屋の存在が問題視されていました。

ただ、大企業であれば給与を支払う余裕があるので、追い出し部屋を作れるのも理解できますが、じつは中小企業においても追い出し部屋は存在しています。

中小企業の場合であれば、給与まで下がってしまう可能性が高いでしょう。

仕事が暇だからといって天国ではない

前述したように、追い出し部屋では仕事を与えてもらえず、暇な状態の場合もあります。

仕事で忙しい方からすると、羨ましく感じるかもしれませんね。

何もしなくても給料がもらえるのなら、そんな部署に入りたい

このように考える方も確かにいます。

しかし追い出し部屋の場合は、何もしないからといって楽なわけではなく、実際にはとても厳しく、暇でも自由に過ごせるわけではありません。

遅刻や小休憩などは厳しく管理されますし、暇だからといって携帯などを見ることも許されないでしょう。

所属する社員を厳しい状況に追い込んで、自分から辞めさせることを目的としているわけですから、追い出し部屋は天国ではなく地獄なのです。

違法性のある追い出し部屋4つのケースとは

追い出し部屋って違法ではないの?

このように思われる方も多いのではないでしょうか。

実際に、違法性のある追い出し部屋も存在しているのが事実です。

どのような点に違法性があるのかを確認しておきましょう。

仕事内容に問題がある

仕事に対する要求が過小でも過大でも、どちらにしてもパワハラに該当すれば、その違法性は高まります。

たとえば、誰にでもできる雑用を一日中やらされる場合。

できあがったものに対して出来が良くないとやり直しを命じて、何度も同じことをさせられてしまうのも、パワハラに認定される場合があります。

  • 簡単にはできないようなことや、絶対に無理なことを要求する
  • 常識では考えられないような仕事を押し付ける

上記のような場合は、パワハラと認定される可能性が高いです。

仕事内容の問題は、違法性を見極めるには一番わかりやすいですから、「もしかして追い出し部屋?」と感じた場合は、仕事内容をよく確認しましょう。

不当な給与削減がある

本人の同意なく賃金を下げることは、違法性の高い対応となります。

例えば時短勤務を命じられた場合。
同時に強制的な賃下げ行われるのであれば、違法性があると考えられます。

他にも年俸制を導入したことにより、賃金を実質的に値下げされてしまう場合も、本人の同意がなければ無効とされるケースが多いです。

まず就業規則でどのように記載されているのか、規定されているものに基づいているかを確認してみましょう。

希望退職に応じないだけで、異動を強要される

企業によっては希望退職を募集する場合がありますが、応じない社員に対して不当に異動させることも、違法と判断される可能性があります。

雇用契約書や就業規則で人事異動について明記されている場合でも、「不当な動機」で人事異動を命じていると判断されれば、無効とされる場合があるのです。

また希望退職を募集していなくても、戦力外と判断した従業員を「追い出し部屋」に無理やり異動させることも、違法と判断される場合があります。

出向先や転籍部署を自分で探すように求められる

会社が社員に対して、出向先や転籍部署を探すように命じることも、違法と判断される可能性が高いです。

ある大手ゲーム会社であった事例では、

社内で異動先を見つけるか、「転職支援制度」で転職するか

このように会社から命じられて、自宅待機となっていた社員が提訴しています。

異動先だけではなく転職先まで探させるのは、威圧的であり、実質的にクビを言い渡しているのと変わりません。

それにもかかわらず、自分から辞めさせるように仕向けているのは悪質であり、違法性が高い対応といえるでしょう。

追い出し部屋に異動させられやすい人の4つの特徴

追い出し部屋に異動させられやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか?

以下の4つに当てはまる方は注意が必要です。

40代以降の中高年

40代以降の中高年社員は、会社への貢献度があまり高くなかったとしても、給与水準が高くなっています。

できれば辞めてほしい…

会社側がこのように思っていても、給与が良ければ、本人は辞める気持ちなどは持っていないでしょう。

そこで会社側は、なんとかして辞めさせたいと考えて、追い出し部屋への異動を命じるのです。

給与が高いというだけで、あぐらをかいていられる世の中ではありません。

給与に見合う貢献ができる人材でなければ、肩たたきにあう可能性は高いのです。

大人しいタイプ

あまり自己主張をしない大人しいタイプの人は、会社側もそれを見越して、法的手段に出るなどのリスクが低いと考え、人員整理の対象にされやすいです。

また自己主張がないために、会社への貢献度を低く見積もられている場合もあります。

主張すべきことは主張して、

言いなりになるタイプだ

こんなふうに思われないようにすることも大切です。

上司に嫌われている

人付き合いが苦手という人は、上司からも敬遠されたり、嫌われてしまう場合があります。

会社員として働くうえで、上司から嫌われていて得をすることはありません

貢献度を低く見られたり、所属している部署から追い出されることもあるのです。

とくに上司が権力を持っている場合は、閑職に追いやられる可能性も高くなるでしょう。

なるべく安定して働きたい場合は、たとえ人付き合いが苦手だとしても、また上司が嫌いであっても、社交性を持って「嫌われない」人付き合いをすることが重要です。

プライドは高いが仕事はできない

プライドが高い人ほど、仕事で注意を受けても改善されません。

プライドは高いのに仕事ができないというタイプの人は、追い出し部屋へ異動させられてしまう可能性は高いです。

年齢を重ねて経験も積むと、ある程度自信もついて、プライドも徐々に高くなってしまうもの。

そういったプライドが厄介に感じられて、周囲から疎まれる存在となってしまうのです。

追い出し部屋に厄介払いされないように、謙虚さをもって真摯に仕事と向き合いましょう

追い出し部屋の対処法4つ!転職も視野に入れよう

  • 追い出し部屋に異動させられそう
  • 追い出し部屋に異動させられてしまった

このような場合の対処法を4つご紹介します。
転職も視野に入れて対策をとりましょう。

異動先の業務内容をしっかり確認しておく

異動先の部署ではどのような仕事を行うのか、まずは業務内容を把握しておいてください。

確認しておくことで、自分が追い出し部屋へ異動させられようとしているのか、判断をすることができます。

また、異動先の部署で過剰なノルマが課せられるのなら、異動に抵抗しても良いです。

すべてを受け入れてしまうのではなく、納得がいかないものには抵抗しましょう。

納得がいかないにも関わらず、安易に受け入れてしまうことは避けてください。

違法性を感じたら、パワハラ相談窓口へ相談する

追い出し部屋へ異動させられそうな場合も、異動してしまった場合も、あからさまなパワハラを受けたときは、相談窓口へ相談するようにしてください。

厚生労働省にはハラスメントの相談窓口があり、異動の際に受けたパワハラを相談することができます。

家族と今後について話し合う

追い出し部屋に異動させられると、普段よりも時間を多く取ることができるようになります。

家族との時間も取りやすくなりますので、いまの状況も含めて、今後のことについて話し合ってください。

今後の動きによっては、家族を巻き込む可能性もありますので、ひとりで抱え込まずに家族にも相談しましょう。

業務と並行して転職活動をする

追い出し部屋へと異動させられたのなら、今後はいつか退職するという選択肢も出てくるでしょう。

「いつか」ではなく、すぐに退職という可能性もあります。

いつ退職となっても困らないように、早めの転職活動を視野に入れましょう

まずは事前に、追い出し部屋の業務内容を確認してください。

しばらくは在籍できそうだと感じるのなら、在籍しつつ転職活動を始めていきましょう。

悔しい気持ちもあるかもしれませんが、求められていない会社に留まり続けることより、あなたを求める企業を探すことに力を入れるべきです。

まとめ:泣き寝入りせず転職も視野に入れよう

今回は、追い出し部屋という企業の闇に対して、その対応方法や違法性を見極める方法などをご紹介しました。

追い出し部屋に異動させられてしまうと、これまで積み上げてきた自信を、一気に失ってしまうかもしれません。

言い返すことも抗議することもできず、泣き寝入りしてしまう人もいます。

ですが、そのままでは何も変わりません。

違法なことがあれば、不当性を訴えることも重要ですが、自身のためにも次のステップを考えることが、なによりも大切なことなのです。

もし会社が、あなたを追い出し部屋に追いやろうとしているのなら、会社は「あなたを切り捨てる」という意思決定をしています。

違法性があるのに、不利益を被ることを受け入れる必要はありませんが、そんなくだらない会社にとらわれるよりも、あなたと家族の今後に目を向けるべきです。

あなたを求める新たな企業との出会いに目を向けて、気持ちを切り替えて転職活動に取り組みましょう。

悔しい気持ちをバネにして、新たな自分の道を切り開いてください。

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この記事を書いた人
ぽけご
40代男性、兵庫県在住。ITベンチャーで月200時間残業をこなして仕事に没頭 ▷ 経営幹部に登りつめる ▷ 自分を見失いうつ症状で退職/40代で転職する難しさや孤独さを自身で体験し、40代転職を応援するWebメディア「セカンドゴング」を立ち上げる。
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