(執筆:Santiago)
- 仕事で人生の大半を浪費している
- 毎日が気力・体力の消耗戦だ…
あなたは今、こんなふうに感じていませんか?
本来、「働く」ということは経済面だけでなく、自己成長や達成感などをもたらしてくれる素晴らしいものです。
しかし現実には、多くの人が労働のなかで、時間や気力を著しく消耗していると感じています。
厚生労働省のある調べによると、
現在の仕事において、強い不安・悩み・ストレスとなっている事柄がある
上記のように答えた人は、全体の58.3%にのぼります。※2018年度データ
一方で、そんなことは微塵も感じさせず、「自分らしく」健やかに、仕事に取り組んでいる人たちいるのも事実。
それは彼らが忙しい毎日のなかでも、「スマートに働くためのポイント」を心得ているからなのです。
同じように見えてまったく違う、両者の仕事に対するスタンス。
その違いに目を向けることで、仕事で人生を「消耗」しないための、ポイントが見えてくるのではないでしょうか。
今回の記事では、仕事で消耗しない「スマートな働き方」について、考えてみたいと思います。
仕事は人生を消耗させるだけではない
人生の大半は、仕事をしながら過ごすことになります。
理由はもちろん、生計を立てるために、最低限のお金が必要となるからです。
ただし、膨大な時間を労働のために、ただ消耗していくだけでは、何のために生きているのかわかりませんよね。
自分らしく働く人は、人生を面白くしていくために、「消耗」よりも「蓄積」される要素に重きを置いて、仕事に取り組んでいます。
仕事をするうえで消耗していくものは、時間、気力、体力などでしょう。
一方で、蓄積される要素とは、
- スキル
- キャリア
- お金
- 将来を拓くための人脈
こういったものが挙げられます。
蓄積と消耗のバランスはとても重要です。
同じ時間を労働に費やすなら、仕事が「足し算」となるような心構えを持つべきでしょう。
スマートな働き方が大切です
働くことが自分にとってプラスになるのなら、仕事は自然と意義を持ち、人生を豊かに変えてくれるはずです。
そんなふうになれば、毎日ネガティブに考えることも減ってくるのではないでしょうか?
さらに大切なことは、「スマートに働き続ける」ための工夫です。
2019年6月に金融庁が発表した報告書により、老後資金の2000万円不足が問題視されるようになりました。

これは少子高齢化の課題をより現実的なものとし、「老後も働き続けなければならない」というメッセージを叩きつけたものでした。
また、2020年3月に可決された「70歳就業法」は、2021年4月から実施されます。
これは、過酷なロングランへの突入を余儀なくされる、現役世代の厳しい現実を証明しているといえるでしょう。
60歳以降も現役続行で働くためには、今のうちから、
- 消耗しないスマートな働き方
- 心の在り方
こういったものをを定着させる必要があるのです。
なぜ仕事が精神的な消耗に繋がるのか?

こういった方はサラリーマンは多くいることでしょう。
仕事には、プライベートにはない「特有のストレス要因」があるからです。
利害関係で成立つ人間関係
会社が利益を生むためには、組織の人間がそれぞれ協力し合いながら、働かなくてはなりません。
得意分野で周りをフォローして、苦手な仕事は周りに助けてもらえる
このような関係性が理想ですよね。
ところが、職場には自己の利益(業績)を最優先に考える、「自己中心的」な人間が存在します。
責任を被らず、部下に押し付けてくる上司などもこれに該当するでしょう。
リターンが得られない関係性が多いほど、生産性が悪く、ストレスが発生しやすい職場だといえます。
ストレスが発生しやすい職場環境に身を置く人ほど、

このような思いを日々感じていることでしょう。
仕事に対する固定観念
成長段階や、長年仕事を反復することで形成された「固定観念」が、ストレス源となっているケースもあります。
- 仕事は我慢してやるもの
- 一人でやりきることが重要
- 時間をかけないといい仕事はできない
上記のような凝り固まった考え方を持つ人ほど、自らをストレス状態に追い込んでいます。
「お金(給与)=我慢の対価」ではありません。
仕事に対する信念を塗り替えることが、消耗しない働き方の第一歩なのです。
仕事で消耗しないための7つのポイント
従業員のメンタルヘルス対策に取り組んでいるという企業は、いまだ全体の58.4%ほどしかありません。
つまり、「自分の身は自分で守る」必要があるのです。
仕事で生じるストレスを、すべて避けることは難しいでしょう。
しかし、これから紹介するポイントをおさえることで、日々のムダな消耗を最大限抑えることができます。
「自己肯定感」を持ち仕事にのぞむ
「自己肯定感」は働くうえでとても大切です。
自分に対して自信や肯定感を持つことは、ポジティブな思考につながります。
反対に、仕事や職場に対してネガティブな思想を持っている人は、たいていは「自己否定感」を抱いています。
自己肯定感は、幼少期に「自分は認められている」という感情を持てたか否かが、大きく影響しているのです。
ただし大人になってからでも、自分の得意・不得意を受け入れたり、

このような自己暗示(アファメーション)をかけることにより、肯定感を高めることができます。
会社に所属すれば、他者(会社)からの評価に悩むシーンは多々あるでしょう。
しかし、自己肯定感を持って仕事をしていれば、立ち直れないほど落ち込んだり、強いストレスを感じることが少なくなるはずです。
時間の見積もり・把握を常に心がける
人が著しく「消耗した」と感じるもののひとつに、「時間」があります。
スマートに仕事をこなす人ほど、タスクの所要時間を正確に見積もっているものなのです。

このように嘆いてストレスを感じる前に、

上記のようなことを、きちんと把握する習慣をつけておきましょう。
業務過多で残業を余儀なくされるケースは少なくありません。
ただこれ以外でも、一日のスケジューリングが不十分なことで、時間を浪費している人は多いのではないでしょうか。
時間の重要性を認識して、有効活用に取り組むことは、ストレスの軽減に直結するのです。
あえて完璧主義を捨てる
日々タスクに追われている人は、仕事のクオリティに完璧を求め過ぎる傾向があります。
- メールの返信
- 資料作成
上記のようなテンプレート中心で済ませられる仕事に、過大な時間と労力をかけることは、ムダなエネルギーを消耗します。
また、仕事は必ずしも一人で完遂させる必要はありません。
誰でもできる業務や簡単なルーチンワークは、一人で抱え込まずに、部下や周囲に依頼する習慣をつけましょう。
完璧主義を捨てることは勇気が必要ですが、その対価として、これまでにない「時間」と「気持ちの余裕」を手にすることができるでしょう。
「仕事だから」と割り切ってしまおう!
プレゼンや営業といった、多くの人が苦手と感じる場面において、スマートに結果を出す人は、

このように上手く割り切ることができています。
上司に指導されたり、結果を問われたりすることも同様に、仕事だからと割り切ることで、ストレスを軽減できるのです。
気持ちの切り替えがもともと得意な方もいますが、そうでない人でも、スーツやユニフォームに袖を通したら、

このように意識するだけでも、やる気スイッチを入れることができます。
ポイントはいちど「仕事モード」に入ったら、
好きや嫌いといった「余計」な感情を、いっさい挟まないこと
このように徹底することです。
やるときめたら淡々とこなす。
ある種の機械的な精神状態が、「気力の省エネ」につながります。
職場の人付き合いや飲み会を苦手と感じる人も、

こんな風に割り切ってしまいましょう。
常に5Sを心がける
サクサクと仕事をこなす人ほど、身の回りの5Sを心がけています。
- 整理(せいり):
いらないものを捨てる - 整頓(せいとん):
決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく - 清掃(せいそう):
常に掃除をする - 清潔(せいけつ):
3S(整理・整頓・清掃)を維持し職場の衛生を保つ - 躾(しつけ):
決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける
余計なものが視界にあれば、目の前の仕事に集中できないばかりか、必要なものを探すために時間を浪費します。
ビジネスにおいて「生産性向上」は最大のテーマですが、これを実現するためにも、日頃の5Sを意識しましょう。
近ごろでは、「心の断捨離」といった言葉もあるほどです。
余計なモノや感情は捨てて、つねに余裕をもち、仕事にのぞみましょう。
小さな習慣の積み重ねが、年単位でもたらす効果は予想以上に大きいのです。
マルチタスク、ながら作業を避ける
複数の業務を並行して進める「マルチタスク」は、近年言われているとおり、とても非効率で大きなストレス源となっています。
考えごとをしながら家を出て、

携帯で通話しながら歩いていたら、

このような経験からも分かるとおり、人間の脳は二つのことを、同時に進められるようにできていないのです。
複数の仕事を、並行して進めている感覚は「錯覚」であり、脳が集中すべきターゲットを、高速で切り替えているだけなのです。
この状態を想像すれば、いかにマルチタスクが脳を疲労させているか、理解はたやすいでしょう。
脳を疲れさせないためには、目の前の業務に集中できる環境や仕組み作りが必要です。
メールのチェックや返信は、決まった時間に集中しておこなうこと。
また資料作成をする際は、情報収集の時間とそれをもとに作成する時間を、しっかり区切って進めましょう。
インプットとアウトプットは、それぞれ別の時間におこなうことがポイントです。
職場の人間関係をコントロールする
スマートに働く人ほど、「上手な人付き合い」を心得ているもの。
クリエイターやフリーランスといった職種を除き、基本的に組織での仕事は、多くの人間が複雑に関係し合いながら成り立っています。
そのため距離感や関係性が正常な状態にないと、相談や頼みごとに気を使ったり、仕事やプライベートに介入される可能性があるのです。
とくに最近はネットやSNSで、ありもしない情報をばらまく人間もおり、より注意が必要となります。
職場の人間関係を上手にコントロールするためには、利害関係を保ちながらも、以下のポイントをキチンと押さえておくことが重要です。
- 馴れ馴れしい言葉遣いは控えて敬語・丁寧語で対応する
- 内面を見せるべき相手、そうでない相手を区別する
- 不必要な介入を避ける
ムダなエネルギーを消耗しないためにも、自分と周囲の距離感をうまくコントロールしましょう。
限界を越える前に「転職」という選択を
「スマートに働くこと」とは極論、ムダな感情や思考を限りなく削ることにあります。
ただし、無機質になり過ぎれば、仕事への情熱や達成感まで薄れてしまうため、注意が必要です。
自分なりに心の在り方を改善したうえで、活路が拓けないのであれば、「転職」という選択肢を検討する段階にあるのかもしれません。
40代は転職エージェントの活用が成功の近道
40代の転職には「40代なりの攻略法」があるので、しっかりポイントを押さえて準備しないと、思わぬ苦戦を強いられる可能性があります。
ただし近年では、ミドル世代向けの転職サポートも充実しており、勇気さえ持てば、すり減るような日々の労働から抜け出すチャンスは、いくらでもあるのです。
ですので、まずは転職エージェントを利用してみましょう。
転職のプロによるサポートを受けることで、以下のようなメリットを得ることができます。
- 自身の強みを効果的に表現できるように、応募書類作成や面接対策のサポートを実施してくれる
- プロの視点で自身のキャリアや市場価値を見極めて、最適な求人案件を紹介してもらえる
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を多く保有している
- 応募企業との連絡や日程調整、入社時期や給与の交渉まで、エージェント担当者が間に入って行ってくれる
40代が無駄なく効率的な転職活動をおこなううえで、利用しない手はないサービスです。
転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、さらに詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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まとめ:人生を消耗しないために働き方を見直そう
今回は、仕事で消耗しないための働き方について、詳しく解説してきました。
「人生100年時代」といわれるなか、スマートに働き続けるためのポイントは、以下のとおりです。
- 「自己肯定感」を持ち仕事にのぞむ
- 時間の見積もりと把握を心がける
- あえて完璧主義を捨てる
- 「仕事だから」と割り切る
- 5Sを心がける
- マルチタスク、ながら作業を避ける
- 職場の人間関係をコントロールする
自分なりに試してみても活路が見いだせないのなら、限界を迎える前に、転職という選択も有効です。
いずれにしても、一度しかない「人生」を大切にして、最善の行動を心がけましょう。
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