コラム

職場の課題から考える、これからの働き方とは?

鹿児島県でキャリア・コンサルタントをしている「きき」と申します。

最近ニュースなどでも話題になっておりますが、日本の働き方の構造が大きく変わろうとしています。

いったいなぜ、このようなことが起きているのか、職場の現状や課題の観点から、私なりの考察をお話ししていきたいと思います。

企業で働く人の年齢構成

少子高齢化に伴い、労働力人口が減少していく日本において、今後ますます中高年齢層の労働者は、社会を支える人材として重要になっていくと思われます。

40代後半の私から見ても、年金の支給開始時期が年々引き上げられており、60歳以降も現役で働きたいと希望する方が増えているのではないでしょうか。

中高年齢者が増加する一方で、若年者が減少しつづけており、労働力の年齢構成が変化するとともに、労働力人口の減少という状況に直面しています。

下記は2015年に出された、人口ピラミッドを表した図です。

人口ピラミッドの図

40代中盤までが多く、40代未満は若くなるほど人口が減少しているのがわかると思います。

企業で働く労働者も、このピラミッドに沿った年齢構成になっているはずです。

職場で起こっている課題

このような働く人の年齢構成が変わっていくことで、実際に職場ではどのようなことが起きているのでしょうか。

職場で起こっている課題について考えてみましょう。

年功序列の崩壊

かつての日本企業は、勤続年数や年齢を重視して、組織の中で役職や賃金を決定していました。

勤続年数や年齢が高くなればなるほど、スキルやノウハウ、経験が年々蓄積されて、組織内における重要人物になるという前提があったからです。

年功序列の大きな特徴としては、一つの会社に長く勤務するだけで、一定の役職を得ることができるという点があります。

理想的な年齢構成であった昔であれば、年齢とともに役職が上がるものと捉えられてきましたが、現在でそれを望むのは難しいでしょう。

企業も年齢構成の主軸が40代中盤となっており、以前であれば課長ぐらいの役職に就けた年代でも、多くの人が平社員に停滞したままになっているのが実情です。

企業の活力低下

昔の理想的な年齢構成の頃は、働き盛りのベテランが元気な若い世代を、教育や指導しながら育てていくという形で企業は発展してきました。

しかし現在は主軸が40代中盤になるので、昔のようなサイクルはなく、企業自体の活力も下がっていくばかりです。

転職がかなり一般的になったとはいえ、多くの企業においては、新卒入社でずっと同じ会社に勤務している人の割合が大きいのではないでしょうか。

仕事のマンネリ化等で飽きを感じている、40代中盤の年齢層が企業の主軸を担っている実情では、企業の活力を上げていくことが困難な状況となっているのです。

人は年を重ねていきますので、現在40代中盤の人もやがては50代になります。

定年年齢の延長も予測される中で、社員の半数以上が50代以降の年代である、このような時代がやってくるかもしれません。

40代の働く人が考えるべきこと

ではこういった職場の課題がある中で、私たち40代の労働者はどのようなことを考えていくべきでしょうか。

いくつかの視点で考えてみましょう。

組織の中で自分の立場を理解する

会社で長く働いてきた中で、現在の自分がどのような立場にあるかを自己分析してみましょう。

これまでの成果や業績、貢献度など、会社の目線で自身の棚卸を行ってみるのです。

客観的に自分を分析することで、これから先に平社員のままか、役職に就けそうなのかを考えてみましょう。

ポジションの決定

会社でのキャリアの棚卸や自己分析をすることで、客観的な自身の立場が理解できます。そうすると、目指すべきポジションが、ある程度決まってくるのではないでしょうか。

自分は役員まで目指すことができると考えるなら、今後も頑張れるでしょう。

この会社ではこの先も平社員だと考えるのであれば、思い切って転職を考えるのもひとつの手段だと思います。

50代・60代を見すえる

昇進を目指すのも転職を考えるのも、人それぞれだと思いますが、年金の支給開始時期が引き延ばされる以上は働かばければなりません。

50代・60代になっても、企業から重要視される人材を目指すことが、これから先の働き方を考える上で大切です。

  • ひとつの分野に特化する
  • 特定の取引先との信頼を強化する
  • 社内にとどまらず社外で幅広い人脈形成を行う

上記のようなことを意識して働き続けていくことで、将来の自分に反映されていくでしょう。

いまは役職に就き、部下を持っている方は、実務のすべて任せるのではなく、自身も実務に携わるようにしておくことも大切です。

転職を考えてみる

同じ会社に長くいると、慣れや飽き、マンネリ化が発生します。仕事自体のやり方も心得ているので、なんなくで仕事をこなすことができてしまいます。

楽に仕事をこなせるということは、仕事に対しての興味や楽しみ、自己満足や達成感などが、欠けているのではないでしょうか。

このような考えのままで仕事を続けていくと、自身の能力はよくて現状維持、悪い場合は衰退へと進んでいくものです。

もしあなたがそういう状況であるのなら、心機一転、新しいチャレンジを考えてみることをオススメします。

このまま何もせずに50代を迎えると、身動きがとれなくなり、リストラにおびえながら、同じ会社で勤めるしかない状況になりかねません。

まとめ

経団連の会長やトヨタ社長の発言にもあった通り、終身雇用・年功序列の崩壊はすでに始まっており、年齢とともに地位が上がっていく社会ではなくなっています。

これからの時代は、日々の仕事に誇りや生きがいや楽しみ、達成感を持ちながら取り組むこと。

会社に依存することなく、自分自身でこれからの働き方を、判断できるようになっておくことが大切なのではないでしょうか。

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この記事を書いた人
きき
40代男性、鹿児島県在住。医療法人で総務全般経験、顎関節症等発症し33歳で離職。現在、40代になり、有限会社で就職支援業務に就く。助言者の立場として、発信させていただきます。