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40代でも目指せる貿易事務とは?仕事内容やおすすめ資格を徹底解説!

貿易の要となる貿易事務は人気の高い職業です。

普通の事務職とは異なり、専門知識と経験が問われるので、専門性が高く潰しがきく職種としても評価が高いといえるでしょう。

今回は、40代から貿易事務に転職するための方法を徹底解説します。貿易事務に転職したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

貿易事務とはどういった職種なのか

まずは貿易事務がどういった職種なのか、具体的に知るところから始めましょう。

貿易事務になるために必要なことや、仕事内容についてご紹介します。

貿易事務になるには

貿易事務として働くために、語学力は求められますが、それ以外で具体的に必要な条件はありません。

弁護士や医師のように、学歴が資格が求められるわけではないので、原則として、誰でも目指せる職種といえるでしょう。

ただし貿易事務という職種は、「貿易会社で働く事務員」という意味ではありません。

仕事内容を見ていくと、高い専門性や集中力、正確性が求められる職業であることがわかります。

貿易事務の仕事内容

貿易事務の職務は、貿易に関わる書類の作成や受領を行ったり、輸送の手続きを済ませることが主となります。

以下に貿易事務の職務内容をまとめましたので、参考にしてみてください。

貿易事務の職務内容
  • 貿易書類の作成や受領
  • 輸送の手配
  • 通関の手配
  • 在庫管理
  • 電話やメール対応
  • 来客への対応

上記でわかる通り、一般的な事務職とは異なった職務が含まれていることがわかります。

なかでも重要なのは以下の3つとなります。

  • 貿易書類の作成や受領
  • 輸送の手配
  • 在庫管理

それぞれについて、細かく見ていきましょう。

貿易書類の作成や受領

貿易書類とは、通常の社外・社内文書とは異なり、海外の企業とやりとりをする、貿易企業ならではの書類といえるでしょう。

船荷証券やインボイスなどが主な貿易書類ですが、ほとんどの貿易書類は英語で作成されています。

つまり書類の処理ひとつを取っても、ビジネスレベルの英語力が求められるのです。

大量の荷物を長時間かけて運ぶ貿易において、この貿易書類は非常に重要な意味合いを持っています。

保証や数量、期日といったデータが記載された貿易書類の重要性は、国内輸送とは桁違いの費用や人員が関わっていることからも明白です。

処理の間違いがいっさい許されない緊張感に加えて、英語の難易度も高いので、コツコツと仕事に取り組むのが苦手な方は、貿易事務の仕事は苦痛を感じる可能性があります。

反対に、英語に苦手意識を持っておらず、やりがいや重要な責任を伴う仕事に就きたいと考えている方なら、非常に魅力的な職種といえるでしょう。

輸送の手配

貿易をするうえで、荷物は船や飛行機を使って運ぶことになります。

その際に、生産したメーカーの工場から貿易船までのルートを決定したり、船の手配を行ったりと、流通に関わる業務を請け負うことも珍しくありません。

工場への出荷依頼を出すこともあり、出荷数や期日を誤ると、大きな損害が発生してしまいます。

貿易に関わる複数の企業と、やりとりをこなすコミュニケーション能力や、英語でコミュニケーションをとる英語力も求められるでしょう。

こうした海外とのやりとりは「コレポン業務」と呼ばれ、貿易事務で求められるスキルとなっています。

※コレポン:Correspondence(コレスポンデンス)の略称

重い責任感をはねのけて、やりがいを感じられる方にとっては、貿易事務は刺激的な職種といえるでしょう。

在庫管理

貿易事務における重要な仕事は、書類仕事ばかりではありません。

注文された商品の数を過不足なく届けるために、倉庫にある在庫の数を確認したり、入荷する商品の数を管理したり、実務的な業務も貿易事務の仕事です。

スケジュール調整などが得意な方は向いているといえるでしょう。

貿易事務の転職が有利になる資格

貿易事務はその高い専門性や仕事の重要性から、取得しておくと転職が有利になる資格が存在しています。

一般的には以下の資格を取得しておくと、転職活動がよりスムーズに進むでしょう。

貿易事務の転職が有利になる資格
  • TOEIC
  • 通関士
  • 貿易実務検定

これらの資格を取得して、転職サイトなどから求人を検索して応募するのが、一般的な流れとなります。

未経験でもこれらの資格を取得していれば、転職活動を有利に進められるでしょう。

貿易事務に有利な資格①「TOEIC」

TOEICでは、リーディングとリスニングだけでなく、ライティングとスピーキングも受けておくことをおすすめします。

4つの分野でそれぞれ495点が満点です。

リーディング&リスニングについても、ライティング&スピーキングについても、650点程度を目標として学習を進めましょう。

ビジネスで頻出する言い回しや単語を集中的に学べるので、TOEICで学んだことを、実務に活かせる可能性が高いです。

貿易事務に有利な資格②「通関士」

通関士とは、言わずと知れた貿易のエキスパートに付与される資格です。

筆記試験で取得でき、受験資格はとくにありませんが、国家資格ということもあり、難易度は高めです。

海外との貿易を行う際にかかる、「関税」に精通した通関士は、貿易商社だけでなく倉庫業や流通業など、さまざまなフィールドでの活躍が期待できます。

貿易に関わる業務でステップアップしていきたい方は、ぜひ「通関士」の取得を目指しましょう。

貿易事務に有利な資格③「貿易実務検定C級」

貿易実務検定とは、3つの級からなる貿易事務の実務に直結した資格です。

C級、B級、A級という分類がなされており、A級がもっとも高難度となります。

B級とA級の資格では、より貿易事務の実務で問われる知識を身に着けるために、「貿易マーケティング」という科目が追加され、他の問題も難易度が高くなっています。

B級とA級は、すでに貿易の実務に携わっている方向けの難易度なので、未経験から貿易事務に転職を目指す方は、まずはC級の取得を目指すと良いでしょう。

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貿易事務の待遇や将来性は?

貿易事務の待遇や将来性についてもご紹介します。

貿易事務の年収は330万円が平均とされており、通常の事務職と比べてもかなりの高水準です。

将来性についても、貿易事務は非常に魅力的な職業といえるでしょう。

貿易事務という仕事そのものに需要が無くなったとしても、貿易事務の仕事を通じて身につくスキルは一生ものといえます。

ビジネスにおける実践的な英語力や貿易に関する専門知識、正確性・責任感・規模感など、どれを取っても他の職種でそうたやすく体得できるものではありません。

貿易事務から広がるキャリアには、無限の可能性があるのです。

まとめ:40代から貿易事務に転職するための心構え

40代から貿易事務への転職を目指すのであれば、未経験ならとにかく英語力を鍛えましょう。

英語が頻出する貿易事務の実務において、分からない単語をいちいち調べている時間はありません。

記事の中でご紹介した、TOEICなどの資格取得を通して、貿易事務で求められる基礎的な知識を、習得しておくことをおすすめします。

この記事を書いた人
小野澤 優大
20代男性、福岡県在住。新卒で入社した企業で人事に抜擢され、数々の人材と経営視点で関わった経験を持つ。フリーライターとして転職系記事を多く執筆し、転職事情に豊富な知識や経験を有している。

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