いま働いている会社において、
- どうも職場になじめない…
- 職場で自分だけ、仲間に入れてもらえない…
このような疎外感を感じている方は、じつは少なくないようです。
ただ、職場は仕事をする場所なのであって、友達を作る場所ではありませんし、疎外感を感じる原因は、もしかしたらあなたにあるかもしれません。
疎外感を感じたからといって、すぐに辞めることは考えずに、「仕事は仕事」と割り切ることをおすすめします。
この記事では、転職を7回経験してきた筆者の体験にもとづいて、
といったことをお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
職場で疎外感を感じてしまう理由とは?

そもそも、なぜ職場で疎外感を感じてしまうことがあるのでしょうか。
考えられる原因として、以下のようなケースが挙げられます。
仲間意識が強くて、排他的な組織である
まずひとつ目の要因は、その企業や所属している部署が、仲間意識が強い職場である場合です。
仲間意識が強いことは、一見すると良いことのように思えますよね。
しかし裏を返せば、仲間意識が強いということは、すなわち排他的な組織であるといえます。
ですから、急にやってきた転職者や意見の違う人を、排除してしまいがちなのです。
今までの組織を「今まで通りに機能させる」ためには、ある意味で当然の行為といえるでしょう。
しばらく様子を見て、

この人はもう仲間だよね
このように認識されると組織の一員になれますが、仲間と認識されなければ、疎外され続けることになるのです。
首謀者による指示(いない場合もある)
疎外感を感じるもうひとつの要因として、
- あなたを疎外するように指示している首謀者がいる
- 首謀者はいないが、周りが何となく避けている
上記のようなケースがあります。
よくありがちなのが、古株社員や「お局さん」が、仲間外れにするように指示している場合です。
または、上司があなたを解雇させようとして、孤立させているケースもあります。
いちばんやっかいなのは、首謀者がわからない場合でしょう。
これは誰かの指示ではなくて、周りが何となく空気を読んで、

あの人には、あまり関わらない方がよさそうだ…
このように思われてしまっている状態です。
誰かの意見に忖度している場合もありますし、何らかの原因で煙たがられている場合もあります。
勘違いではないが、考えすぎている場合もある
疎外感を感じる場合は、それはあなたの実感なのですから、「単なる勘違い」ということは少ないかもしれません。
しかし、敏感に感じすぎていたり、考えすぎだという場合もあります。
とくに転職してきたばかりという場合には、長らく在籍している社員と、すぐに同じ扱いにしてもらえるわけではありません。
「入社してすぐに馴染めない」のは、疎外感とは別物である
このように考えておくべきでしょう。
また実際には、「社員全員が仲がいい」という職場もそんなにありません。
新しい集団に加入したときは、自分以外はみんな仲良く見えたりしますが、それは表面上のお付き合いという場合も多いのです。

自分だけが疎外されているのではないか?
こんなふうに、あまり深刻に考えすぎないようにしましょう。
新しい職場で疎外感を感じたときはどうするべきか?
入社したての新人の場合、職場で疎外感を感じることは、そんなに珍しいことではありません。
新しい職場で一線を引かれてしまったとき、新人はどう対処するべきでしょうか?
新人が慣れるのに、時間がかかる職場もある

みんなが気さくで、すぐに受け入れてもらえました!
こういった職場なら問題ありませんが、なかには、慣れるのに時間がかかる職場だってあります。
とくに、
- 入社する新人が少ない
- 社員の入れ替わりが少ない
こういった会社だと、なかなか新陳代謝がおこらないので、新人を受け入れる体制ができていなかったりします。
これはどちらが悪いというわけではないので、新人であれば疎外感を感じても、そんなに焦る必要はありません。

できるだけ早く職場になじみたい…
というのは誰でも思うことですが、ある程度の時間がかかる場合もあることを、あらかじめ理解しておくといいでしょう。
焦らずに職場のことを理解していく
疎外感を払拭して、新しい職場になじむためには、
というのが早道です。
職場でわからないことが多い場合に、疎外感を感じがちになりますから、

どんな細かいことでも、学んでしっかり理解していこう!
このような心構えを持ちましょう。
- 仕事のやり方
- 書類や文房具などのモノの置き場所
- その会社独特の習慣やルール
まずはこういったことを、焦らずにひとつずつ覚えていくことです。
そして、社員一人一人の仕事内容や、その人がどんな人かを知ることで、社内の力関係や影の組織図がわかってきます。
会社の理解が深まることで、疎外感も徐々に薄れてくるでしょう。
コツとしては、誰か一人でいいので、「何でも聞ける先輩社員」を見つけることです。
気楽に聞ける人がいれば、気持ちも楽になりますよ。
職場で疎外感を感じた私の実例
筆者も転職したあとに、職場で疎外感を感じたことがあります。
どの職場でも同じようなことが起こるとは限りませんが、実例としてご紹介します。
ほぼ全員誘われたバーベキューに、自分だけ誘われなかった
いちばん心を痛めたエピソードは、家族経営のような少人数の会社に転職したときに、筆者だけバーベキューに誘われなかったことです。
会社が主催というわけではなかったのですが、経営陣を除くほぼ全員が誘われていました。
別に「筆者にだけ秘密」という感じでもなかったのですが、お誘いいただけなかったのです。
おそらく、バーベキューを主催した人と、関係があまり上手くいってなかったからでしょう。
その会社にはそんなに馴染んでいませんでしたし、誘われたところで行きたくなかったので、結果的にはよかったのかもしれません。
しかし、やはりいい気持ちはしませんでした…
部署にまったく溶け込めず、一線を引かれていた
もうひとつの事例では、入社してから一年経っても所属部署になじめず、そのまま転職したことがあります。
馴染もうと思って、筆者なりに努力はしていたのですが、仕事の方法もプライベートな話題もまったく合わなかったのです。
べつに険悪な雰囲気というわけではなかったのですが、

なにか、一線を引かれている気がする…
このように感じていました。
これは辞め際に聞いたことなのですが、

あなたは幹部候補で入社してきたので、今の部長が自分のポジションを守るために、いい仕事をさせなかったんですよ
という話だったのです。

こちらがいくら歩み寄っても、拒否されることもあるんだな…
ということを痛感したエピソードでした。
「この会社は冷たい!」とミーティングで叫んだマネージャー
筆者がまだ新人で、外資系企業で働いていた頃の話です。
鳴り物入りで、途中入社してきたシニアマネージャーがいたのですが、

この会社は冷たい!

いくらOJTとはいえ、誰も何も教えてくれない
このように、全社ミーティングで訴えたことがあります。
この会社はそれほど少人数ではありませんでしたが、部長級のマネージャーはほぼ全員、社長が連れてきた元部下でした。
別の企業から来たマネージャーは、完全に外様扱いにされて、しんどい思いをされていたようです。
このマネージャーは気さくな方で、悪い人ではなかったので、

本人に原因がなくても、組織に馴染めないことはあるんだなぁ…
こんなふうに、筆者はぼんやりと感じていました。
また、職場のこのような問題は、
いくら訴えたところで、改善されることはない
ということも学んだものです。
ご本人にしてみれば、かなり理不尽な扱いをされたと感じていたでしょうね…
最終的には退職することに…
筆者が疎外感を感じた職場では、最終的には退職という結論にいたりました。
努力することによって、ある程度が疎外感が緩和された部分もあったのですが、どうしても会社に対する違和感が拭えなかったのです。
また、会社側も嫌がらせのようなことをしてきたので、

どっちにしても、この会社には長くいられそうにないな…
このように感じてしまい、できるだけ早く見切りをつけたほうがいいと結論づけました。
40代には、合わない会社で無駄に時間を過ごしている余裕はありません。
退職することが、必ずしも最善の方法とは限りませんが、その会社を辞めたことを一度も後悔したことがありませんので、辞めて正解だったと思っています。
疎外感を感じたときの4つの対処法とは?

では実際に疎外感を感じた場合は、どのように対処するのがいいのでしょうか?
ここでは4つの方法をご紹介します。
仕事は仕事と割り切る
疎外感を感じたときに、自分から声を上げて事を荒立てることは、抑えたほうがいいでしょう。
それよりも「仕事は仕事」と割り切って、仕事だけに専念したほうが効率的です。
たとえば契約社員や派遣社員で働いている人は、ほとんど私語も発することなく、黙々と仕事をしていたりしますよね。
多少の疎外感を抱いていても、彼らのように気にしないで、仕事だけに専念してはいかがでしょうか。
よく見ると正社員の人でも、あまり他の社員とかかわりを持たずに、粛々と仕事をこなしている人もいるものです。
職場は仕事をする場所なのですから、余計なことを考えずに、

自分は仕事だけをやりに来てるんだ
と割り切ってしまうのもひとつの方法です。
筆者の経験でも、社内で業界の話や競合他社の話などをすることもなく、
- 社員の話題はマンガやギャンブルの話ばかり
- 顔を合わせると会社や上司の悪口ばかり言っている
という会社に転職したことがありました。
会議の内容や会社で作成する資料も、稚拙すぎたりピント外れなものだったりして、どうにもしっくりこなかったのです。
なんとかそのレベルに合わせようと努力はしてみたのですが、それは難しいことで、無理にレベルを合わせることに意味はありませんでした。
筆者自身のレベルがもっと高ければ、周りを改善できたのかもしれませんが、

無理にレベルを合わせるよりも、疎外感を味わってた方がマシなのでは?
当時の筆者はこのような選択をしたのです。
合わないものは合わないんだと割り切って働いたことで、自分で自分のレベルを落とす必要がなくなりました。
こちらからコミュニケーションを取ってみる
転職して間もない時期などは、こちらから積極的に話しかけてみることも大切です。
会話数の多さは、必然的に仲の良さにつながりますし、わざわざ話しかけてくれる親切な人ばかりではありません。
忙しい会社であればなおさらでしょう。
じっと待っていても、環境はなかなか変わりませんので、まず自分から動いてみましょう。
筆者は自分から話しかけるのは得意なほうではないのですが、喫煙者だったので喫煙所で一緒になったときなどに、なんでもいいので話しかけてみることにしました。
こちらから話しかけると、むげに嫌な顔をする人はあまりいないものです。
これで疎外感が完全になくなったわけではありませんが、気の合う人を見つけたり、けっこうプライベートなことを話してくれる人もできました。
また、お酒を飲む人であれば、酒の席だと打ち解けやすくなるので、なるべく参加してみるのもいいですね。
自分に原因があると考えすぎない
疎外感を感じたときに、真面目な方だと、

馴染めないのは、自分に責任があるのでは?
こんなふうに自分を追い込んでしまいがちです。
ですが、あなただけに原因があるわけではなく、
- 周りの環境に起因している
ということも多分にあるでしょう。
筆者もある職場では、長いあいだ疎外感を感じていたのに、
職場が変わった途端にすべて解決した
という経験があります。
転職した先では、すぐに飲み会に誘ってくれて、LINEグループにも入れてもらい、仕事上でもとても協力してもらえるようになったのです。
あっという間に会社に馴染めて、前の職場とまったく違う対応に驚くばかりでした。
筆者の体感では、職場の年齢層が高いほど、積極的にコミュニケーションを取ってくれる気がします。
逆に年齢層が若いと、なかなか壁を取り払ってくれない傾向にありました。
もし、あなたがどこへ行っても強烈に疎外されているのなら、少し行動を見直した方がいいかもしれませんね。
ただし、あまり自分を追い込まないようにしましょう。
職場環境を重視するなら、転職も視野に入れよう
あなたが職場での人間関係を重視するのであれば、辞めることを前提にして、転職も視野に入れるべきかもしれません。
職場において、人間関係というのは大きな転職要因のひとつですから、
- 今の環境が耐えられない
- 大きなストレスを感じている
上記のような状態であるのなら、職場を変えることも考えてみましょう。
人間関係というのは、自分だけで変えられないことが多いです。
仕事時間は人生において大きな時間を占めますし、長く働いていれば、家族よりも長い時間を職場の人と過ごします。

快適な人間関係のなかで仕事をしたい!
このように思うのは当然のことなので、疎外感を感じてかなり居づらい職場であれば、転職で解決することもひとつの方法です。
ただ、疎外感を感じて辞めることを考えている場合は、実際に職場を辞めてしまう前に、先に転職活動を始めることをおすすめします。
どうしようもないときは「退職代行」もひとつの方法

基本的には、責任をもって退職の手続きを進めるべきですが、
- 上司や会社がブラックすぎて、まともなやり取りができない
- 心身がまずいので、どうしてもすぐに退職したい
上記のように、本当に辛くてどうしようもないというケースであれば、退職代行サービスを利用するというのもひとつの方法です。
会社への連絡などを代行してくれるので、直接話をする必要もなく、いちども会社へ行くことなく退職を完了させることができます。

でも退職代行なんて、最近の若いやつが使うものでは?
このような思いがあるかもしれませんが、じつは退職代行を利用する人の28%が40代以上というデータもあるくらい、利用者の幅は広がっているのです。
最近では、弁護士が退職代行サービスに乗り出すケースも増えており、
- 残業代の未払いがある
- 有休消化を拒まれる
上記のような労働問題に対しても、代理人として責任をもって対応してもらえます。
退職代行を依頼すると費用が発生しますが、初回相談は無料です。
会社へ行かずに退職手続きを進めたい場合は、いちど相談してみることをおすすめします。
関連記事:退職代行は40代も利用している!ヤバい会社は代理を立てて退職しよう
40代の転職活動で押さえておきたいこと
40代の転職には「40代なりの攻略法」があるので、若い頃と同じ感覚で転職活動に挑んでしまうと、厳しい戦いが待ち受けているかもしれません。
転職活動では、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。
転職は万全の準備で進めよう
転職活動には、大きく分けて以下の6つのステップがあります。
それぞれのステップでやるべきことを理解して、しっかり対策することが重要です。
じっくりと読み込んで転職活動の流れを知り、万全の準備をしていきましょう。
転職への”動機づけ”を明確にしよう
転職準備をしっかり進めることに合わせて、転職に対する”動機づけ”を明確にしておくことが大切です。
採用面接で、面接官に転職の動機を聞かれたときに、

前の会社の雰囲気に馴染めなくて…
上記のような回答では、さすがに選考を通過するのは難しくなります。
退職理由にも、転職理由にもなり得る“ポジティブ”な理由や目標を、しっかりと決めておきましょう。
転職の動機を明確にしておけば、転職活動が長期化した際にも、原点回帰できるのでとても重要です。
なお、転職の動機については、
- 退職理由
- 転職理由
- 志望動機
上記のような要素として、面接で必ず質問される内容です。
それぞれにはノウハウが存在していますので、以下の記事などを参考にして、しっかりと対策しておきましょう。
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関連記事:40代におすすめの転職エージェント6選|179人の口コミ評価でランキング
まとめ:職場の疎外感がストレスになるのなら、辞めることも考えよう
職場で疎外感を感じてしまうこともあるでしょう。
ですがそれは、あなたに全責任があるわけではなく、
職場自体があなたに合っていない
ということもあるのです。
楽しい職場で働けるに越したことはありませんが、職場は友達を作るための場所ではありません。
「仕事は仕事」と割り切って働きましょう。
ただ、ストレスを感じ続けてしまうのであれば、辞めることを視野に入れて、転職活動を始めることをおすすめします。
当サイトでは、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
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