資格・スキルアップ

転職のために簿記3級を目指そう!元資格専門学校講師が解説します

転職を検討する際に、どうしても気になってくるのが「資格」の欄です。

実はかなり多くの方がこの「資格取得」欄に、「普通自動車免許1種取得」くらいしか、書けるものがないという内情があります。

資格のあるなしで、別に人間の価値を決めるものでもないのですが、転職活動においては、結構厳しい条件になることもまた確かです。

40代からの転職を考えて、資格取得を検討してみようという方には、まずは簿記3級の資格取得をおすすめします。

企業のどんな業務にもかかわってくる会計知識を身につけていることは、事務職などへの転職で有利にはたらくのです。

かつて資格専門学校講師を務めていた筆者が、簿記3級について詳しく解説します。

簿記3級の試験内容、難易度について

簿記試験とは、一般的に「日商簿記」と認知されていることが多いですが、主催団体で日商、全経、全商などがあります。

簿記試験はいくつもあって、日商はその中の1つでしかないということなんです。(日商は主催団体が日本商工会議所です)

それぞれに、3級、2級、1級…と難易度に応じた級があります。

主催団体によって、出題傾向や難易度の差が多少はありますが、さほど気にするものではありません。

どの主催団体の簿記試験でも、3級では簿記の基礎レベルを問います。

個人商店や小規模事業者の帳簿管理、決算等に関する会計の知識など、これらを習得しているかを確認する問題です。

日本国内企業の9割以上は、中小企業・小規模事業者に該当します。

転職活動の場面を想定すると、簿記3級の取得が、転職を実現するための最短ルートの1つである、このことがおわかりいただけるでしょう。

簿記3級の資格取得を強くおすすめする理由

簿記3級の資格を取得するメリットは、大きく分けて3つあります。

転職のために簿記3級を取得するメリット
  • 求人情報の探し方が変わる
  • 面接時に堂々と面接会場に行ける
  • 他の資格取得につながりやすい

それぞれについて、確認していきましょう。

求人情報の探し方が変わる

まず最初のメリットですが、簿記3級を取得していれば、求人情報の探し方が変わります。

事務職を探す際に、よくありがちな「簿記資格保持者」の条件がある場合。

そもそも資格取得をしていなければ、問答無用に対象外となってしまいます。

ただし、簿記3級を持っていれば、簿記1級や簿記2級といった上位級を、具体的に指定されていない求人すべてに、有資格者として応募することができるのです。

40代の転職希望者は、基本的に求職者全体のなかで比較すると、劣勢であることは否めません。

この大前提があるなかで、応募先に制限がなくなるというのは、とても大きな変化といえるでしょう。

面接時に堂々と面接会場に行ける

次のメリットとして、面接時に堂々と面接会場に行くことができます。

これは事務職に限らない効果です。保有資格が無いだけで、面接ではどこか気後れするところがあるものです。

ただでさえ、若い人や優秀な人と採用枠を奪い合う環境ですから、たったこれだけの事でも、結果を大きく左右することは想像しやすいかと思います。

他の資格取得につながりやすい

3つ目のメリットですが、簿記3級を取得すると、なぜか次の資格を取ってみようと、前向きな気持ちになれる方が非常に多いことです。

せっかく取り組んだ知識を活かして、簿記2級の取得を目指してもよいでしょうし、ビジネスでの一般的な知識教養を身に着けるために、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得を目指すのもよいでしょう。

実際に資格を取得すると、一般的な企業であればどんな業務にも、会計を考慮すべき要素が、必ず入っているということが実感できます。

社会人必須の知識が簿記であるといわれるのは、こういった理由があるのです。

つまり簿記3級の取得をすることは、なるべく早く転職を成功させるために、かなり効果的な要素になるでしょう。

簿記3級試験の効率的な攻略方法

ここまでの内容で、簿記3級の取得がおすすめであることは、もう十分わかっていただいたと思います。

しかし簿記の学習って、最初はすごくなじめないのです…。

簿記という会計のフィールドでは、ふだん見たことが無いような言葉がたくさん出てきます。

例えば簿記では、当たり前に使われる借方・貸方なんてキーワードも、ほとんどの人はピンと来ないでしょう。

資格のために書店でテキストを買っても、何度も挫折するというのがありがちな話です。

専門学校を利用する

そこで筆者がおすすめしたいのが、専門学校の利用です。

わかりにくい言葉や概念を自分で調べながら、書店で買ったテキストとにらめっこしている暇があるのなら、専門学校を利用して、手早く資格取得を実現させたほうが効率的でしょう。

費用には結構差があるものですが、20,000円~40,000円あたりが相場です。

実校舎への通学や、WebやDVDなどの通信講座など、さまざまな形態がありますから、ご自分の環境に合ったものを選びましょう。

最近は専門学校各社とも、通信講座に力を入れていますので、ライブの授業とほとんど大差ない内容となっています。安心して活用していただければと思います。

皆さんにとっては、簿記3級の資格取得が目的ではありません。

40代の転職を、最終的に成功させることこそが目的ですから、そのためのツールである資格取得に、あまり時間をかけていられないというのが、正直なところでではないでしょうか。

実際に仕訳をする

ある程度の学習が進んで、勉強することが軌道に乗ってくれば、実際に手を動かして、仕訳をすることを心がけましょう。

勉強をしている時は実感が掴みにくいため、

これで本当に合格するのかな…

このような心配があるものです。

しかし専門学校を利用して基礎的な論点を学んでから、仕訳問題を繰り返しておけば、過去問に触れても、仕訳がサラサラと解けるようになっきます。

比較的早い段階で、合格する手応えを得られるので、挫折しにくくなるでしょう。

専門学校のテキストや問題集は、簿記講座専門の講師陣が過去の出題傾向を元に、執筆・編集しているものですから、大変わかりやすいです。

何度も繰り返し使って、問題の解き直しをしましょう。

まとめ:簿記3級で事務職への転職を有利に進めよう

今回は、40代の転職を考えて資格取得を検討するなら、まずは簿記3級がおすすめであることをお話ししてきました。

40代くらいになると、体力的な衰えを感じはじめる年代であることから、

事務職に転職したい

このように考える人は本当に多いと思います。

そしてその考えは、あながち間違ってはいないといえます。

なぜなら、日本社会が人口減少で縮小していく中で、産業構成でもサービス業中心の社会になってきており、デスクワークの従事者は増え続けているからです。

しかしながら、事務職の求人倍率はそれなりの倍率になっています。

不安や迷いに気を揉むくらいなら、思い切って簿記3級の勉強を始めてしまえば、半年くらいあれば合格できるという感じでしょうか。

簿記が気になっているのであれば、久しぶりの学生気分も楽しみながら、ぜひチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人
涼宮ぷらち
40代男性、長崎県在住。大学卒業後にIT専門量販店へ就職。30代で社会人向資格専門学校へ転職し、運営と公務員受験講座講師を担当。40代を目前にて「本当に必要とされる場所で働きたい」と考えた結果、最初にスカウトされた経営コンサルタント会社に転職。現在に至る。