転職前の悩み

転職したいけどスキルがない。そんな人こそポータブルスキルを見える化すべき理由とは?

自分にはスキルがないから、転職できないのではないか?」、このような悩みをお持ちではありませんか。

転職を考えたときに最初に頭をよぎるのは、以下のような不安ではないでしょうか。

  • 自分を求めてくれる会社はあるのか?
  • 自分は次の会社でも通用するのだろうか?

これまでの経験や仕事の内容に自信を持っていたとしても、特別な資格やスキルを持ち合わせていない場合は、どのように自分をアピールすればいいのか悩ましいところです。

そんな時に、役立つのが「ポータブルスキル」の見える化です。

これまでの職場でやってきたことを、「ポータブルスキル」として見える化すると、書類選考や面接でしっかりとしたアピールにつなげることができ、転職を優位に進めることができるでしょう。

この記事では、「ポータブルスキル」の見える化が、「転職したいけどスキルがない」と不安を持つ方にどのように役立ち、悩みの解決につながるのかをご紹介しています。

ポータブルスキルとは?

「ポータブルスキル」というのは、直訳すると「持ち運びのできる能力、技術」となりますが、ビジネス用語としては以下のような意味合いとなっています。

転職や異動で環境(業種や職種)が変わっても、使いまわすことのできる業務遂行上の能力、技術のこと

つまり現在の職場でも、転職先でも、変わらずに使い続けることのできる能力のことを、ポータブルスキルと呼ぶわけですね。

40代の転職に限られたことではありませんが、企業は即戦力を求めており、求職者がどのように活躍してくれるのかを、書類や面接で確認したいというのが本音です。

この「ポータブルスキル」と呼ばれる、「転職先でも使いまわせる能力や技術」を見える化することは、

  • 企業の採用担当者に対して
  • 転職活動をしようとする自分に対して

上記の両方において、自分の能力に根拠を持って活動を進めることができるようになるので、不安感の払拭に大きく貢献してくれるでしょう。

誰でも何かしら持っているもの

誰にでもあるとはいっても、

自分にも、そんな能力があるのだろうか?

このように不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、この「ポータブルスキル」というのは、

  • 仕事のやり方
  • 人との関わり方

このような切り口で、これまでの経験を整理するものであるため、誰でも何かしらは持っているものなのです。

ポータブルスキルを具体的に見ていくと、以下のように分類されます。

▼ポータブルスキルの構成要素

JHR「“ポータブルスキル” 活用研修」より

このようにポータブルスキルとは、能力が「有る」か「無い」かではなく、「どのような手段を取るのか」「どのような度合いなのか」という基準となるため、確実な能力として提示することができます。

また、あらためて自分を見つめなおす機会にもなりますので、企業が求めている人物像とのマッチングもしやすくなるでしょう。

どんな環境でも活かせて、わかりやすくアピールできる

昨今の労働環境の変化を見ると、専門能力の必要性は変わらず高いものの、業界を問わずに活躍できる人材の必要性が高まってきています。

メーカーだった企業が新たに小売りを始めたり、小売りが自社ブランドの製造を始めるなど、業界の垣根が崩れたことにより、「どんな企業でも活躍できるスキル」の必要性が高まっています。

企業の求めている種類や水準との合致は必要となるものの、どのような会社であっても、ポータブルスキルは働く際に活かせるスキルであるといえるでしょう。

採用側企業が求める人物像を求人情報から読み取り、

まさに、自分こそが求められている人材ですよ

上記のように客観的にアピールすることができるのも、ポータブルスキルを見える化することで得られるメリットです。

ポータブルスキルの企業における有用性

昨今の労働環境の変化をふまえると、具体的なスキルや資格といった専門能力の必要性は、依然として高いものの、ポータブルスキルのように幅広く活躍するための能力も、時代の要請として必要性が高まっています。

転職にまつわる誤解

まずは、次のグラフをご覧ください。

▼中高年中途採用の決め手と感想

JHR「中高年ホワイトカラーの中途採用実態調査」より

このグラフでは以下の点が示されています。

  • 採用時の決め手になったもの
  • 採用後に「もっと評価しておくべきだった」と感じたもの

グラフで見てもわかる通り、「専門性以外の職務遂行能力」、つまりポータブルスキルが存在感を示しています。

  • 業界における知見
  • 専門性
  • 人柄

このような点の重要性は面接官も理解をして、採用時にチェックしているものの、ポータブルスキルの重要性を見落として採用してしまった。

この傾向にあることも、うかがい知ることができるでしょう。

このようなギャップは、当然ながら企業も修正してくるので、今後はこれまでの重要基準に加えて、ポータブルスキルの深掘りを、企業が求めてくるものと考えられます。

求人票に書いてある具体的なスキルを満たすことが、重要であることに変わりはありません。

しかしご紹介したように、そのような「具体的なスキルや資格」を、新しい環境で存分に発揮するためには、「専門性以外の職務遂行能力」、つまりポータブルスキルが重要であることの認識が、企業に広がっていることは間違いないのです。

ポータブルスキルを見える化する方法

ここまで読み進んでいただいた方は、

自分のポータブルスキルは、どんなものだろうか?

このようなことが、そろそろ気になってきたのではないでしょうか。

ここからは、ポータブルスキルを見える化していく方法をご紹介していきます。

Web上で質問に答えて、ポータブルスキルの大枠を示してくれるテストはいくつか存在しています。

しかしその示されたスキルを深掘りして、具体的にするための方法は、

  1. 過去の経験を振り返る
  2. それらを書き出す
  3. 書き出したものを整理する

今のところ、上記のようなアナログな方法以外にはありません。

登録不要かつ数分で、ポータブルスキルをセルフチェックできる、オススメのサイトをご紹介しておきます。

こちらでWebテストを受けると、ポータブルスキルのうち、自分に強みのあるスキルを大枠で明らかにしてくれます。

ただしポータブルスキルを、転職活動で役立つレベルに見える化するために、大切なのはむしろその後の工程です。

Webテストで明らかになった、強みといえるポータブルスキルを、以下の2つのステップで深掘りしていきます。

1.自分のポータブルスキルに関連するエピソードを書き出す

Webテストで明らかになったポータブルスキルについて、これまでの職務経験の中から、関連するエピソードを書き出していきましょう。

例えば、Webテストの結果で「部下のマネジメント」が得意と出たのなら、それに関連するようなエピソードを、まずは箇条書きで書き出していきます。

  • 学生時代に家庭教師と塾の講師をしていて、親御さんや生徒さんからの評判が良かった
  • 社会人になってから、新人に業務指導をすると、明らかに他の先輩に着いた新人より伸びた
  • 自分が指導した新人は、退職する確率が著しく低かった
  • 新人の中でクチコミがあったらしく、担当以外の新人も、困ったときに自分へ相談しに来ていた
  • 全員に良い指導ができるわけではなく、人として好きになれないタイプでは成果が出にくい
  • 異動先の上司がまったく指導しないタイプだと、自分とのギャップで新人のモチベーションを大きく下げてしまう

上記のように大切なことは、成功体験だけではなく、失敗した経験も書き出すことです。

関連するエピソードを書き出す目的は、「仕事のし方」や「人との関わり方」を明確にすることで、企業側に魅力的な提案をするための材料を得ることです。

書き出したエピソードを、そのまま職務経歴書や面接で披露するわけではないので、まずは「とにかく書き出す」ということに集中してみましょう。

2.エピソードに対する詳細を書き起こす

書き出した1つ1つのエピソードに対して、

  • どのような問題や課題を解決しようと意識していたのか
  • 問題や課題を解決するために、どのようなことを考えて、どのようなことを実行したのか

このようなことを詳細に書き起こしていきます。

この時に大切にしたいのは、文章に数的根拠を入れることです。

どのように考え、どういう行動をしたのか?

そしてその結果として、

現実にどのような変化を生み出し、会社に好影響を与えることができたのか?

この点を具体的に文章にしていきます。

それ以前に取られていた施策と比べて、どれほどの効果があったのかを、具体的な根拠を交えて伝えることができれば、魅力的なエピソードにすることができるでしょう。

このような一見アナログともいえる方法に根気強く取り組むことで、これまでの職務における、具体的な経験とそれにまつわるストーリーが見つかります。

あなたのポータブルスキルを見える化することができれば、転職における市場価値を高めることができるのです。

ポータブルスキルを見える化する3つのメリット

ここまでで、ポータブルスキルの意義や有用性、見える化するための方法を見てまいりました。

この中でとくに忘れてはいけない大切なことは、

ポータブルスキルを見える化することで、自分の転職活動にどれだけのメリットがもたらされるのか?

ということでしょう。

ポータブルスキルを見える化することには、さまざまなメリットがありますが、ここからは、

転職活動を進めていく上でぶつかる、3つの壁を乗り越えられることができる

という視点で具体的にご紹介していきます。

転職エージェントで活用できる

転職活動をしていくなかで、転職エージェントなどの転職支援サービスに登録することは、今では一般的な方法となっています。

このように言ってしまうと、気分が良くないかもしれませんが、転職支援サービスを提供する企業にとって、登録してくれた転職希望者は「商品」であるといえます。

企業と転職希望者のマッチングを行って、成約した年収の一定割合を紹介料として受け取り、収益を得るというビジネスモデルになっているからです。

つまり、転職先の企業が高く評価する転職希望者であれば、転職エージェントにとっては力を入れたくなる人物(商品)といえるのです。

そのため転職エージェントでは、登録者の市場価値を高めるために、さまざまな方法で魅力を探り出してくれます。

そのうちの1つがポータブルスキルの見える化であり、もっとも大切なのは、ポータブルスキルを深掘りする部分なのです。

その方法は先にご紹介したとおりであり、あらかじめ実践しておけば、転職エージェントとの面談の段階で活用することができます。

転職エージェントでは企業の人事担当者から、どのような人材を求めているのかを丁寧にヒアリングしています。

登録者の「売り」が明確になっていれば、転職エージェントが動きやすくなるのは必然といえるでしょう。

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職務経歴書で活用できる

応募企業にとって魅力的な職務経歴書を書くために、押さえるべきポイントはいくつかあります。

今回の記事のテーマである、「ポータブルスキルをアピールする」こともその一つですし、

  • 応募する際の職種に関連する経験に絞って書く
  • 業績や成果を数字を使って客観的に示す
  • 職務経歴書を読む人が拾うであろうキーワードを入れる
  • 誤字脱字等の細かいチェックをおこなう

上記のようなことが挙げられるでしょう。

職務経歴書は比較的自由に書くことができる書類とはいえ、読み手のことを考えていない書類はNGです。

その書類から仕事の能力やコミュニケーション能力を推察することができ、書類選考を通過する可能性は著しく低いものとなるでしょう。

ここからは、職務経歴書を書くうえで、ポータブルスキルをどのようにアピールしていけばよいのか、この点についてお話しします。

見える化したポータブルスキルを活用するステップ

目指すべきゴールとしては、以下のようなものとなります。

  1. これまでの経歴を時系列に整理して、わかりやすく伝える
  2. 読み手に響くであろうキーワードを用いてポータブルスキルを論理的に示す

❷についてもう少し具体的に掘り下げると、以下のような文章を盛り込んでいくことです。

私はこのように役立つ人間です。なぜなら、このようなポータブルスキル(職務経歴書を読む人に響くであろうキーワードを求人情報から推測して意図的に使用する)を活用することで、このような数字(業績や成果)を上げてきたからです

たとえば求人情報を読み解くと、

人事担当者
人事担当者
「プレイングマネージャー」ができて、「部下の指導や育成も丁寧にできる管理職」の方を求めています

このようなことがわかるのであれば、マネジメントに関する自分のポータブルスキルを切り出して、求める人材とマッチする情報を伝える必要があります。

もう少し具体的に掘り下げると、

どのように注意を払いながら仕事を進めていくのか、人をマネジメントする際はどのように人と関わることで、成果に結びつけるようにしているのか

このように、自分がどんな人材なのかを具体的に示すことで、職務経歴書の読み手も一緒に仕事した時のイメージが湧きやすくなり、人材への理解と共感が深まるのです。

職務経歴書は、面接へ駒を進めるために非常に大切な書類です。

ですので、ポータブルスキルを丁寧に深掘りして、求人情報に合わせた切り口でアピールを盛り込み、自身の魅力や経験値を伝える武器となるように仕上げましょう。

面接対策で活用できる

面接担当者は、あなたの履歴書や職務経歴書を見て、

面接官
面接官
もう少しこの応募者のことを知りたいな
面接官
面接官
実際に会って話をして判断をしよう

このような思いで面接をおこなっているはずです。

ですので、面接官が面接で見極めたいのは、以下のようなことが挙げられます。

  • さらに深い情報を掘り下げたい
  • 書類に書いている内容に嘘や誇張がないかチェックしたい
  • 一緒に働きたい人物であるか見定めたい

見える化したポータブルスキルを活用する方法

それでは、ポータブルスキルを面接でどのように活かしていけばよいのか、見てまいりましょう。

面接でポータブルスキルを活かす場面というのは、具体的には以下の2つの系統の質問に集約されます。

面接官
面接官
あなたの強みはなんですか?
面接官
面接官
前職での成果は、具体的にどのように取り組んだ結果ですか?

このような類の質問をされたときに、ポータブルスキルで見える化した、自分の「仕事のし方」や「人との関わり方」について、エピソードを伝えることが効果的です。

自社でも活躍できる人材かどうかを確かめるのが面接官の仕事なので、

  • 問題や課題についてどのように考えるか
  • どのような行動をするのか
  • どれだけの成果(数的根拠)を上げられるか

上記のようなことを具体的に知りたいのです。

面接時にこの類の質問をされたときの答え方は、ビジネスの基本と一緒で、結論から話すことと簡潔に話すことです。

私の強みは〇〇です

このようにまず結論から話すことで、面接官にこれから何について話すのかを意識してもらい、

その強みを使って、〇〇を〇%向上させました

上記のように数的根拠を示しながら、具体的なエピソードを話します。

そして最後に、入社後にその強みを活かしてどのような貢献が出来るのかを伝えましょう。

この「貢献するポイント」は、企業情報と求人情報から研究しておき、求められているものに対して的確にアピールできれば、大きな効果を発揮します。

このように、ポータブルスキルの見える化をしておくことで、一貫性をもって面接対策の準備をしておくことができるのです。

まとめ:ポータブルスキルを見える化して転職活動に活かそう!

今回の記事のおさらいをしておきましょう。

ポータブルスキルとは?
  • 誰でも何かしら持っているもの
  • どんな環境でも活かせて、わかりやすくアピールできる
ポータブルスキルを見える化する方法
  1. Webテストで自分の強みとなるポータブルスキルの大枠を明らかにする
  2. 自分のポータブルスキルに関連するエピソードを書き出す
  3. エピソードに対する詳細を書き起こす
ポータブルスキルを見える化する3つのメリット
  • 転職エージェントで活用する
  • 職務経歴書で活用する
  • 面接対策で活用する

スキルがないと悩んでいる方でも、これまで働いてきた中で、さまざまなポータブルスキルが身について、磨かれているものなのです。

企業の業種や求人内容で求められる資格や経験も違っているように、求められるポータブルスキルも違ってきます。

ご自身のポータブルスキルを見える化して、深掘りをして転職活動に活かしましょう。

この記事を役立てていただき、不安や悩みを解消して、転職活動を優位に進めて行かれることを願っています。

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この記事を書いた人
BANSOU
30代男性、宮城県在住。高校卒業後→東京の某大学→都内のイベント会社へ就職→宮城の教育系コンサルに入社→ビジネス・コーチとして独立→北海道にある小売企業に教育部門立ち上げのために採用され採用と教育を担当。現在複業で生きる道を模索中。
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