転職前の悩み

転職の年齢に制限はない!企業が欲しがる40代の人材とは?

転職には「35歳リミット」という風説があり、35歳以上になると、転職したくてもできなくなると言われています。

もしそうであるのなら、

40代や50代で転職することは難しいのではないか…

このように考える方も多いのではないでしょうか。

しかし転職の実情を調べてみると、転職に年齢が関係するとはいえません。

むしろ近年では、転職の高年齢化が進んでいます。

ただ転職市場で求められる人物像は、年齢によって変化するもの。

その視点でいえば、35歳以上とそれ以下では、企業が求める人物像に違いがあるのは確かです。

今回の記事では、転職が厳しいとされる35歳以上の転職における実情と、高年齢人材を求める企業の特徴、求めている人物像について詳しく解説します。

40代や50代の年齢でも、転職ニーズは間違いなくある

はじめに結論を申し上げておくと、転職の年齢に上限はありません

しかしそれを裏付ける証拠がないと、信じられないのが人の心というものでしょう。

そこで、政府が長年にわたって調査しているデータから、実情をご紹介します。

その結果からも、転職に年齢は関係ないのは間違いなく、さらに高年齢の転職も上昇傾向であることが読み取れるのです。

総務省の労働力調査でも、転職の年齢にリミットがないことは明らか

総務省では、「労働力調査」という労働に関する調査を行っており、その中で「年齢階級別転職率」と呼ばれる調査の結果を発表しています。

この結果によると、2018年における35~44歳までの転職率は、4.5%となっています。(45~54歳では3.6%)

これは15~24歳の11.3%、25~34歳の7%と比べると、たしかに少ない数字です。

しかし35歳以上の年齢でも、転職している人はそれなりにいるということが、お分かりいただけるのではないでしょうか。

過去35年で40代~50代の転職率も右肩上がり

さらに労働力調査を読んでいくと、1984年以降の転職率推移をみることができます。

これによると、各年代の転職率の推移は以下の通りです。

各年代の転職率の推移(1984⇒2018)
  • 15~24歳:6.3%(1984年) ⇒ 11.3%(2018年)
  • 25~34歳:3.5%(1984年) ⇒ 7.0%(2018年)
  • 35~44歳:2.4%(1984年) ⇒ 4.5%(2018年)
  • 45~54歳:1.8%(1984年) ⇒ 3.6%(2018年)

転職が一般的なものと社会に認識されていく中で、35歳以上の年代も同じように、転職率は大きく伸びています。

ここまでのデータで読み取れるように、

転職に年齢は関係ない。いくつになっても転職する人はしている

このようなことが言えるのではないでしょうか。

転職市場では40代の経験とキャリアを求めている

転職をするのに年齢の制限がないことは、ここまでの話で、お分かりいただけたと思います。

しかし40代の転職においては、それより若い年代の転職と比べて、企業が求める内容に違いがあるのも確かなことです。

若い年代の転職者に対しては、企業は若さバイタリティといったものを求めます。

しかし40代の転職者に対しては、これまでに培った経験成し遂げた実績といった、年齢に応じたスケールの大きさを求めているのです。

ここでは、40代の転職者に対して、企業が求めている人物像がどのようなものか、掘り下げて見ていきましょう。

新しい事業を展開するためのリーダー的存在

どの企業でも、自社をさらに成長させるために、新しい事業を展開したいと考えるものです。

資金があれば、場所や設備を準備することができますが、いちばん大切なのは、事業を担ってくれる人材を確保すること。

たんに日々の業務をこなすだけでよいのなら、スタッフは比較的容易に集められますが、事業全体を統括できるような人材は、そう簡単には見つかりません。

そんなときにその企業は、関連性のある事業で経験豊富な人材を獲得して、新規事業を任せたいと考えるのです。

経験はあるにもかかわらず、大企業では出世競争に揉まれて才能を発揮しきれず、くすぶっているような社員がいれば、この上ない人材といえるでしょう。

問題解決のための適切な人材

企業を取り巻く環境は、刻一刻と変化しており、時には会社の存続も危ぶまれる、そんな危機に直面することもあるものです。

当然ですが、企業は問題を解決して難局を乗り切りたいと考えます。

しかし企業の問題を解決するには、幅広い経験や強いリーダーシップを持った、新たな人材が必要です。

そんな時に企業は、年齢の若い人材に託すことはしにくいもの。

何かしらの部署や事業を束ねて、さまざまな局面を乗り越えてきた、それなりの年齢の人材を望むのです。

苦しい企業にあえて飛び込んで、変革する意欲を持つ転職希望者であれば、むしろ40代や50代であるほうが、企業は適材として迎え入れるでしょう。

自社の成長を一緒に楽しむことができる人

ベンチャー企業や新興企業の場合、事業展開はめまぐるしい変化をします。

事業が急成長するにつれて、新たな局面が次々と現れてくるのです。

そこには自らも経験したことがないような、タスクを行わなければならないこともあります。

そのため若い企業では、変化に対応しやすい若い人材を求める傾向があるのです。

しかしそれは、「年齢が若い」という意味とはかぎりません。

ベンチャー企業や新興企業では、ありとあらゆることを吸収して、自分の学びに転換することができる、「気持ちの若い人材」を求めているのです。

たとえ年齢が40代であっても、スポンジのような吸収力を持っていれば、転職することができます。

業務が単調になって、学びの少なさに欲求不満を感じている人材であれば、むしろ大歓迎されるでしょう。

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転職の狙い目は中小・新興の企業

40代の転職を歓迎する企業と、その企業が求めている人物像については、前項でお分かりいただけたと思います。

それでは、年齢層の高い経験豊富な人材を求める企業とは、具体的にどのような企業なのでしょうか?

ここからは、40代の転職を目指す方が、狙うべき企業の傾向について掘り下げてみましょう。

大企業にはあなたの代わりがあふれすぎている

まずはじめに、大企業への転職について考えてみましょう。

知名度や待遇の良さなどがありますので、やはり大企業は転職先として憧れの存在です。

しかし結論からいうと、40代の転職で大企業を目指すのは、あまり得策ではありません

なぜなら、日本の大企業には年功序列の社風が残っているから。

また大勢の社員がいるわけですから、外部で求職者を探さなくても、ポジションに見合った人材が、社内にいる可能性が高いのです。

さらに最近では、年齢の高い社員をリストラしている大企業も増えています。

40代の転職で大企業を求めるのであれば、何らかの替えが効かない資格やスキルなどを、持っている必要があるでしょう。

中小企業のプレーイングマネジャーの需要がねらい目

大企業では難しいとはいっても、中小企業になると、40代の求職者への見かたは変わってきます。

中小企業では、人材不足で困っている企業がかなり多いのです。

管理職やプロジェクトを任せられる、経験豊富な人材が不足しています。

こういったポジションを安心して任せられる人材であれば、むしろある程度の高年齢は追い風となるでしょう。

未経験の業種や業界であったとしても、マネジメント能力が評価されて、転職できるケースもあります。

新興企業は事業拡大にどん欲

中小企業のなかでも、とりわけ創業して間もない新興企業では、才能あふれる40代の人材を求める傾向があります。

なぜなら経験豊富な人材は、即戦力として、すぐに会社に利益をもたらすことができるからです。

場合によっては、経験やスキルを高く評価されて、創業者の右腕となって働けるかもしれません。

35歳リミットの限界を超えて、転職した男性の事例

それでは、これまでご紹介した話を、実践した方の具体的な事例をお話ししましょう。

その方は管理職を経験していたのですが、やはり年齢が高くても、人材不足の企業からはオファーは来るものです。

大企業では「あなたに用意できるポストがない」

40代も近づいて、現職場の方針に疑問を感じ、転職活動を始めた知人の話です。

転職エージェントから紹介を受けて、ある企業の求人に応募しました。

先方の企業からは、

とりあえず面接しましょう

このような打診が来たので、さっそく面接をすることになったのです。

面接はスムーズに行われました。しかし面接官の1人から、

もう少し若ければなぁ…

上記ようなつぶやきが聞こえてきたのです。

採用できそうな枠を探してみますね

このように言われて、その日の面接は終了します。

しかし数日後に、転職エージェントから「不採用になった」との連絡が届きました。

不採用の理由を聞いてみると、

あなたを迎え入れられるポストが無い

このような話だったのです…。

応募した企業は社員が1,000人以上いる企業でしたので、おそらく高年齢の中途社員が入るには、高い壁があったのでしょう。

地方で事業拡大に積極的な企業から内定を取る

次にその知人は、九州のとある地方で、年齢を問わない人材募集がある話を聞きつけて、さっそく応募します。

しかし知人は、この転職が成功する可能性は低いと考えていました。

なぜなら応募企業は、知人にとっては未経験の業界だったからです。

ところが数日後に企業側から面接の打診があり、知人は話を聞くだけでもという気持ちで、面接にのぞみました。

面接は思いのほか順調に進みます。応募企業は事業拡大のために、積極的な設備投資をしているところだったのです。

そして後日に、

内定を前提とした最終面接を行いたい

このような連絡が届きました。

転職エージェントを通じて理由を聞くと、

新規事業所の施設長候補として、あなたの可能性を十分に感じたから

上記のように高く評価されていたのです。

事業のリーダー候補を探していた新興企業から白羽の矢

知人は先ほどの企業とは別に、同時にもう1社と面接をしていました。こちらの応募企業は、従業員10名程度の小さな会社です。

中小企業ではありましたが、自らの経験をもっとも活かせる職務内容でした。

社長との面接でも分かりあえる点が多く、面接をした数日後に、

ぜひ当社に来てほしい

このような連絡を受け取ります。

そして知人は2社目でもらった内定を辞退して、この企業へ転職することを決意したのです。

まとめ:真摯にキャリアを積み重ねれば、40代の転職でも引く手あまた

今回は、転職が厳しいとされる35歳以上の転職は、データから見る実情はどうなのか、高年齢人材を求める企業の特徴と、求めている人物像についてお話ししてきました。

今回のポイントをおさらいしておきましょう。

今回の記事のポイント
  • 転職に年齢は関係ない。いくつになっても転職する人はしている
  • 40代の経験とキャリアは転職市場で武器になる
  • 経験豊富な高年齢の人材は、中小・新興企業がねらい目
  • 大企業への転職は、35歳以上では適所がほとんどない

年齢が高いからといって、転職をあきらめるのは間違っています。

むしろ年齢に応じた経験やスキル、キャリアを着実に積み重ねていれば、それを求める企業は必ず存在するはずです。

より良い転職を勝ち取るためにも、日々の仕事もおろそかにせず、真摯に取り組んでいきましょう。

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この記事を書いた人
ちゃむ
40代男性、大阪府在住。リハビリ部門のスペシャリストとして19年働いています。高齢化社会の花形に見える職業ですが、過剰な人材供給と社会保障の先細りによる収入の低下が懸念されています。そんな中でも時代を切り開く新しい働き方に取り組んでいます。