職業ガイド

「40代・資格なし」でも転職できる!マンション管理人の仕事とは?

40代の転職市場も活性化していると言われていますが、資格やスキルがない場合は、さすがに40歳を越えると、転職は難しいと思われがちです。

ところが若い人よりも、40歳以上の方を進んで採用する職業があります。

その職業とは「マンション管理人」です。

特別な理由がない限り、マンション管理人は中高年が採用されやすい仕事となっています。

さらに特別な資格やスキルは必要なく、普通に仕事をしてきた方なら、誰でもマンション管理人になれる素質があります。

今回の記事では、マンション管理人の仕事内容や待遇などについて、詳しくご紹介します。

また、40代が採用されやすい理由と、筆者の知人が経験した、実際の事例についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

マンション管理人は住人に安全と安心を提供する仕事

マンション管理人とは、担当のマンションで住人が快適に過ごすことができるように、マンションの管理や住人のサポートをする仕事です。

お仕事の内容は、比較的単純な作業が多くなります。

また、「マンション管理士」という資格がありますが、名称は似ているものの、これは別の仕事で使う資格です。

おもな仕事はマンションの清掃や設備の管理

マンション管理人は、管理するマンションの廊下や外周を掃除して、照明設備などの管理を行うのがおもな仕事。

マンションの設備は一般的に、「個別住人ごとの専有部分」と「住人全体の共有部分」に分けられます。

マンション管理人は、住人全体の共有部分に関して、メンテナンスを行うのです。

そして多くの場合、マンション管理人の給料は、住人が支払うマンション維持管理費の中から、マンション管理会社を通して支払われています。

住人や外部からさまざまな要望を受け付ける

マンション管理人は、マンションのエントランス部に事務所を構えていることが多いです。

事務所に寄せられる、マンション全体の様々な問い合わせに対応する、受付業務もマンション管理人の仕事のひとつ。

住人からの個別要望だけでなく、各種業者との対応も行います。

さらに事務所内にて、管理会社やマンション自治会への、報告書類の作成をすることがあります。

資格は不要で肉体労働もほとんどない

マンション管理人の仕事内容には、事務的なものから清掃などの軽作業まで、幅広い業務があります。

しかし重たい荷物を運ぶような仕事はありません。

したがって病気やケガなどで、肉体労働が困難になった方や、女性にも向いている仕事といえるでしょう。

また、マンション管理人になるために、必要となる資格はありません。過去の職歴やキャリアも強く求められるものは無いのです。

そのためマンション管理人は、40代以上で無資格、スキル無しでも始めることができます。

マンション管理士との違い

マンション管理人と似た名前の資格として、「マンション管理士」と呼ばれるものがあります。

しかしこの「マンション管理士」の資格は、マンション管理人への転職では不要の資格です。

理由は明確で、マンション管理士はマンション管理人とは異なる職務であるから。

マンション管理士とは、マンション住人側の立場から管理会社の監督をして、管理費や修繕積立金のチェックを行うのがおもな仕事となります。

マンション管理人は定時勤務で住込みも可能

マンション管理人の待遇は、どのようになっているのでしょうか。

マンション管理人は、マンション管理会社に採用されて、管理人として派遣されることが多いです。

他にも、マンション住人(管理組合)や賃貸のオーナーから、直接雇用される場合もあります。

給与水準は決して高くはないですが、定時勤務であり、土日祝は休日であることがほとんどです。

また、通勤不要で住込みで働く選択肢もあるのが、マンション管理人の魅力の1つといえるでしょう。

年収は250万~300万だが、定年は70歳までが多い

マンション管理人の給料は、月給にすると10万円代後半から20万円台です。

パートにすると1000円程度になります。また昇給も多くは望めないのが現状。

しかし労働内容が比較的軽度で、かつ70歳定年であることが多いので、高い収入を求める必要がない中高年にとっては、ちょうどよい仕事といえるでしょう。

残業も少なく土日祝休みが多い

マンション管理人の仕事には、特別なノルマもないため、残業をすることはほとんどありません。

また急を要する業務も少ないため、土日祝も原則お休みです。

自分の時間を重視したい方にとっては、好条件の仕事だといえるでしょう。

業務形態は正社員の会社もある

マンション管理人はパート採用の場合もありますが、正社員の求人も数多く見られます。

マンション管理人の仕事は、マンション住人との信頼関係が重視されるので、よい方であれば、腰を据えて正社員として働いてくれるほうが有り難いのです。

マンションによっては住込み勤務も可能

マンションによっては、管理人室(受付)に併設される形で、マンション管理人用の住居スペースが設けられている場合があります。

このような管理人用の住居設備のあるマンションであれば、住込みという形でマンション管理人になることも可能です。

夫婦で採用するケースも多い

マンションの規模によっては、マンション管理人を夫婦で採用するケースもあります。

夫婦で同じマンションで生活してもらうことで、住人の一員としてマンションの維持管理を行って、ほかの住人との信頼関係を構築しやすいというメリットがあるからです。

マンション管理人に中高年が採用されやすい理由

ここまで、マンション管理人の仕事内容と待遇などを確認してきましたが、なぜマンション管理人に、中高年を積極的に採用するのでしょうか。

その理由を詳しく見ていきましょう。

さまざまな人と適切なコミュニケーションが取れる

マンション管理人の重要な仕事として、住人や外部からの各種相談に対応することです。

当然ですがマンション管理人だけでは、判断できないケースも数多くあります。

そこでマンション管理人が行うべきことは、問題をいったん落ち着かせることです。

住人や外部からの苦情・要望をしっかり聞き取り、状況を理解して、次にできる対応を説明しなければなりません。

このような対応力は中高年の方であれば、これまでの仕事で培われている可能性が高いでしょう。

掃除や整理整頓をすることに喜びを感じられる

マンション管理人業務の基本は、共有設備の清掃となります。

定期的にマンション内や周囲を巡回して、ゴミを拾ったり汚れを落とします。清掃作業はどんな仕事でもあるものです。

このような社会人としての基本的な職務は、ベテラン人材の方が習慣になっている人が多いでしょう。

清掃業務に慣れ親しんで苦に感じることもない、このような面からもマンション管理人は、40代以上の方のほうが資質があるといえるのです。

適度に体を動かす労働が、中高年に適度な負荷である

マンション管理人の仕事には、清掃や点検といった軽作業が多く含まれていますが、重労働は基本的に行いません。

もし若者がマンション管理人をやる場合、「体を動かす仕事」として見るのなら、物足りなさを感じてしまうでしょう。

いっぽう中高年であれば、マンション管理人の仕事は、体を壊すほどではなく、健康にもちょうど良い程度の運動となるのです。

社会的責任を理解できる

マンション管理人は、住人の代表としてマンションの管理を行います。

したがって、マンションを守るために働いているという責任感が必要です。

若い方の場合は、労働内容に目を取られがちなので、自分の仕事に対して、意味を見失うことがあるかもしれません。

しかし社会人経験を十分に積んだ中高年の方なら、どのような仕事であっても、社会的な責任があることを自覚しています。

マンション管理人は単純作業の仕事も多いですが、中高年の方であれば、その仕事の意味を理解して、責任を持って遂行することができるでしょう。

マンション業界で働く人のセカンドキャリア「歳を取ったらマンション管理人で働きたい」

ここからは、筆者がマンション管理人の仕事に触れた、具体的なエピソードをご紹介します。

マンション管理人の仕事は、ふだんに接する機会の多い不動産業界においても、その良さが知られています。

また子育てを終えた夫婦が、次のやりがいの場として、マンション管理人を勤めているケースも多いのです。

ある40代マンション管理士が抱くキャリアプラン

マンション管理士として長年働いている筆者の知人と、40代以降のキャリアプランについて話をしたときのことです。

筆者の知人は自信たっぷりの口調で、

僕は歳を取ったらマンション管理人になるって決めてるよ

上記のように話したのです。

マンション管理人について、とくに意識したことがなかった筆者は、

なぜマンション管理人になりたいの?

知人にこのように尋ねました。

それは歳をとってからでも、十分に働くことができる仕事だから

知人の答えは上記のようなものでした。

マンション管理人の仕事が中高年にとっての適職であることは、不動産業界の間でも、十分に知られていることなのです。

子育てを終えた後に、夫婦住込みでマンション管理人生活

また、別の知人との会話でも、マンション管理人の仕事を知る機会がありました。

その知人の両親は、とあるマンションに夫婦住込みで管理人をしているというのです。

さまざまな事情が重なって、ご両親は子育てを終えても、マイホームを建てることができませんでした。

そんな時にマンション管理人の仕事を知って、夫婦住込みで働くことを決めたのだとか。

住まいを提供してもらいつつ、ささやかながら楽しい生活を送っていると、安心した表情でご両親の話をする知人が印象的でした。

まとめ:マンション管理人は、中高年こそ採用されるオススメの仕事

今回はマンション管理人の仕事内容や待遇、中高年が採用されやすい理由や、実際の事例についてお話ししました。

マンション管理人の仕事は、マンションがある限り必要とされる仕事です。

また、やりがいを感じれば40代以降であっても、十分に働くことができます。

とくに目立ったキャリアや資格がない方であっても、社会人としてのマナーを守られる方であれば、問題なく取り組める仕事です。

40代以降の新しいキャリアをお探しであれば、マンション管理人の仕事をぜひ検討してみてください。

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この記事を書いた人
ちゃむ
40代男性、大阪府在住。リハビリ部門のスペシャリストとして19年働いています。高齢化社会の花形に見える職業ですが、過剰な人材供給と社会保障の先細りによる収入の低下が懸念されています。そんな中でも時代を切り開く新しい働き方に取り組んでいます。