メンタルヘルス

「空気が読める人」ほどなりやすい、社交不安障害(SAD)とは?

あなたは、「空気が読める人」と言われたことがありますか?

周囲に気配りができて、次に何をするべきか判断できる。

しかし、人に会うことや人前で話すことが苦手だったり、頼まれたら断れない、自分の意見が言えなかったり。

このようなこともないでしょうか。

もしかすると、それは「社交不安障害」かもしれません。

子どもの頃に発症する人もいれば、成人してから発症する人もいます。

今回は、そんな社交不安障害についてお話しします。

社交不安障害(SAD)とは?

人前で緊張したり、不安を感じてしまうことは誰にでもあることです。

しかし、その不安感を自分でコントロールできない症状は、社交不安障害と呼ばれる病気かもしれません。

社交不安障害は英語名で「Social Anxiety Disorder」といい、その頭文字を取ってSADと言われることもあります。

ここでは、症状と原因を確認していきましょう。

社交不安障害の症状

社交不安障害は、人前で何かをしたり、話したりするときに症状があらわれます。

具体的には以下のような症状です。

  • ひどく緊張する
  • 動悸がする
  • 息苦しくなる
  • 手や足が震えてしまう
  • 声が出ない、または震える
  • 顔が赤面したり真っ青になる
  • 汗をかく
  • 表情が固まってしまう

社交不安障害の原因

社交不安障害は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンのバランスが崩れて、神経が過敏になってしまうため発症するものです。

セロトニンには、不安や恐怖を和らげる作用があります。

しかし何らかの理由で、セロトニンの量が低下してしまうため、神経が過敏になって発症するのです。

社交不安障害は、まじめで責任感が強い人や心配性な人に見られやすいとされています。

過去を振り返ってみよう

ご自身が社交不安障害かどうかを見極めるうえで、まずはご自身の過去を振り返ってみましょう。

過去を振り返ることで、ターニングポイントがわかります。

自分は「あがり症」である

  • 子どもの頃、先生に教科書を読むよう当てられると、緊張して声が震えた
  • 就職活動のとき、希望する会社のブースで話を聞くだけでドキドキした
  • みんなの前でスピーチしたとき、口から心臓が出そうだった

過去にこのような経験はないでしょうか。

注目を浴びる場面では、誰でも緊張するものですよね。しかし緊張するのと同時に、身体に変化は起こりませんでしたか?

手足や声の震えや動悸がしたり息苦しくなったり、汗が止まらなかったり。

自分でも「ひどく緊張した」、このように感じる場面を思い出してみましょう。

自分は「人見知り」である

ちっちゃな子どもが、恥ずかしくてお母さんの後ろに隠れる。

このような場面は、ほほえましく見ることができますよね。

ただ単に恥ずかしいだけであれば、大人でも何も問題はありません。

  • 「自分から声を掛けるのは苦手だ」と極端に意識してしまう
  • 相手にどう思われるかわからないので、自分の意見は言わない

ただし、こういった状況なのであれば、人間関係を構築するうえで支障となる場合があります。

あなたは「良い子」

親御さんから、「あなたは育てやすかった」なんて言われたことはありませんか?

これは違う角度からみると、「自分の意見がなかったり、言えなかった」、このようにとらえることもできます。

周囲の視線を気にするがゆえに、空気を読んで、自分を押し殺していたのかもしれませんね。

日常生活に支障をきたす場合は

「あがり症」や「人見知り」であることは、その人の性格だと言われてきました。

しかし、それを「恐怖」と感じるような状況であれば問題です。

日常生活を送るうえで支障をきたす場合は、社交不安障害といってもよいでしょう。

社交不安障害は、「子どもの頃に何らかのきっかけがある」と言われていました。

しかし現在では、30~40歳代の働き盛りの方が、発症するケースも増えているのです。

人間関係、辛くないですか?

学生時代とは違って、社会人となれば様々な方との付き合いが増えます。

仕事関係であったり地域活動であったり、家族が増えればなおさらでしょう。

何事においても、「空気を読める」ということは大切です。

空気を読んで気配りができる人の方が、好印象を持たれるでしょうし、一緒に過ごす人も楽でしょう。

しかし空気を読もうと考えるのは、みんなの視線や反応が気になるからです。

周囲の視線や反応ばかりを気にしていると、頼まれたことを断れなくなったり、自分の意見が言えなくなったりするのです。

「空気を読める」の使いどころを間違えると、自分を追い詰めていくことなりかねません。

社交不安障害を無理なく克服するために

「自分は社交不安障害かもしれない」と思った方に、すぐにできるリハビリ方法をお教えします。

電車に乗る

混雑している電車は、誰だってイヤなものですよね。

通勤で乗る必要があるから、仕方なく利用している人は多いでしょうが、周囲の視線が気になるからと、あえて避けている人もいるかもしれません。

そんな方なら、日中の空いている時間帯を狙って、電車に乗ってみましょう。

目的地まで音楽を聴きながら、外の景色を眺めていてもいいですし、本を読んでも構いません。

周囲の人が、自分のことをずっと見たり、気にしていないことに気づけるはずです。

本を読むのに集中できたと感じたら、そんな自分を褒めてあげましょう。

レジで小銭を出す

レジで小銭を出すのが面倒だから、いつもお札で支払います

このような方もいますよね。

次に並んでいる人がいれば、なおさらではありませんか?

次の人の視線を気にしているから、お札で支払いを済ませているのかもしれません。

でも、自分の前で支払っていた人たちを思い出してください。

ゆっくり小銭を出している人もいたのではないですか?

そんなものなんだ、と思えればこっちのものです。

会議などで発言する

仕事をする上で、ミーティングや会議といわれるものは、常について回るもの。

荒療治かもしれませんが、あえて発言にチャレンジしてみるというのも、ひとつの方法です。

もちろん下調べや問答は、しっかり想定して準備しましょう。

そして、周りにサポートしてもらうことも大切です。

社交不安障害を克服したいと考えている方は、周囲の理解を得られることが、回復への近道となります。

まとめ:社交不安障害は治る病気です

今回は、緊張や不安から症状があらわれてしまう、社交不安障害についてお話ししました。

現代社会においては、ストレスから身体の不調を感じる方が増えています。

今回お話しした内容に、もしひとつでも当てはまるという方がいれば、出来ることからリハビリに取り組んでみましょう。

過度の緊張や不安を繰り返し感じたことで、以下ような状況におちいる人もいます。

  • いつものパフォーマンスで仕事をこなせない
  • 眠れなくなった
  • 会社に行きたくなくなったり、やる気が起こらなくなった
  • 運動をしたわけでもないのに、身体が痛かったり肩こりがひどくなった

このような症状がある場合は、「うつ症状」が出ているのかもしれません。

日常生活を送るうえで支障をきたしている場合は、ひとりで抱え込まず、まずは医師に相談してみましょう。

社交不安障害は治すことができる病気です。

人生のほんの少しの時間だけ、医師や薬、家族やパートナーに頼ってみませんか。

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この記事を書いた人
さくら
40代女性、滋賀県在住。元医療従事者。17年間の勤務経験をライティングで活かすべく、誰かのお役に立てるメンタルヘルスの記事を執筆したいと模索中。再び猫に癒される生活を夢見ている。
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