(執筆:2010start)
たくさんある転職サイトの中で、40代の転職で活用できるサイトはどこなのか、転職活動中の皆さんにとっては、いちばん気になるところではないでしょうか。
そのなかでも「ミドルの転職」は、ネーミングからも気になっている方が多いはず。
「ミドルの転職」では、その名のとおりミドル層をターゲットにしており、一般的な転職サイトと違って、30代後半から40代の利用者が多いのが特徴です。
今回の記事では、「ミドルの転職」で転職活動を進めようと考えている方に向けて、「ミドルの転職」の特徴や利用するメリット・デメリットなどをご紹介します。
最後までご覧いただければ、ほかの転職サイトとの違いが理解できますので、ぜひ参考にしてください。
40代におすすめの転職サイトは「おすすめの転職サイト11選」にて紹介していますので、あわせてご確認ください。40代転職の成功の近道となる転職エージェントの活用は「おすすめの転職エージェント6選」でご紹介しています。
ミドルの転職とは?
公式サイト: https://mid-tenshoku.com/
ミドルの転職とは、転職業界の大手企業であるエン・ジャパンが運営する、30代~40代のミドル世代の求人に特化した転職サイトです。
求人も管理職やマネージャーなど、ある程度の役職を想定した求人が多くなっています。
またそれに応じて、年収も転職相場より高めで、1,000万円以上の案件も珍しくありません。
ただし、しっかりとした経歴があってこそ、こういったハイキャリアの転職先を検討できるので、1,000万円以上の案件に応募できる人は限られています。
「エン転職」との違いは?
エン・ジャパンが運営する別の転職サイトで、「エン転職」がありますが、ミドルの転職とはなにが違っているのでしょうか?
人材紹介会社の集合体によるサービス
「ミドルの転職」は、「エン転職」のように、エン・ジャパンのスタッフが対応する転職サービスではありません。
たくさんの人材紹介会社が、「ミドルの転職」に登録しており、それらの人材紹介会社から、求人案件を紹介してもらうサービスとなっています。
わかりやすく言うと、以下のような形です。
- 株式会社福岡銀行の求人募集
→人材紹介会社パソナからの紹介 - 株式会社アイスタイルの求人募集
→スプリング転職エージェント(アデコ株式会社)からの紹介 - 社名非公開
→株式会社PNGパートナーズからの紹介
たとえば福岡銀行に応募したい場合は、パソナから紹介してもらって、求人応募する形となります。
また、ひとつの人材紹介会社から複数の求人を紹介してもらうわけではなく、求人案件に応じて、人材紹介会社が変わるのも特徴です。
求人企業の社名非公開で掲載されている
ミドルの転職で求人を閲覧する段階では、以下のように、求人企業の社名が非公開となっているものが多いです。
職種や仕事内容の詳細などは記載されていますので、その内容から判断して応募する形です。
もちろん求人に応募して、人材紹介会社から紹介される際には、応募先の社名を教えてもらえます。
登録者の平均年齢は45歳と高い
「ミドルの転職」に登録している会員の平均年齢は45歳です。
20代が登録できないわけではないのですが、サイトの性質上、求人はミドル層を意識したものが多くなっています。
そのため20代では、なかなか採用まで至らない現状があり、20代の登録者は少ないのです。
登録をする際に、年齢の上限などはありません。40代後半や50代の方でも、もちろん登録することができます。
年収1,000万円クラスの求人が多い
ミドルの転職では、幹部候補・管理部長・営業部長など、役職に就くことを想定した求人が多いのが特徴で、そのため年収条件も高いです。
時期によっても多少の変動はありますが、常時5,000件以上、年収1,000万以上の求人が登録されています。
また40代の平均年収を上回る、年収700~800万円クラスの求人も数多くありますので、ハイクラス求人が豊富なサイトといえるでしょう。
管理職・マネージャー求人が多い
「ミドルの転職」に登録されている求人の募集項目を見ると、管理職・マネージャー・主任・営業部長といった記載が、数多く見られます。
これらの求人では、応募資格の欄にも同様の経験が求められることが多いです。
また、役職に就いたことがなくても、下記のレベルを求められる案件も多くなっています。
- 大卒以上
- TOEIC700点以上
- ビジネス英会話力
- 法務経験
- 経営企画経験
- 営業経験
- 人材教育経験 など
まったくの未経験者が応募できる案件は、かなり少ないので注意しましょう。
応募はすべてエージェントを経由しておこなう
求人に応募する際は、基本的に人材紹介会社を経由して応募します。
ミドルの転職には、わずかながら企業に直接応募できる案件もあるのですが、非常に数が少ないです。
気になる案件に応募通知すると、その求人を取り扱う人材紹介会社から、メッセージが届きます。
すぐに面談などを行うわけではなく、履歴書や職務経歴書を人材紹介会社のキャリアアドバイザーがチェックして、応募の可否などが判断されるのです。
実際に求人応募する場合は、人材紹介会社が仲介役としてやり取りしてくれますので、面接日時の日程調整などを自分で行う必要はありません。
こちらの希望日だけ伝えれば、あとはキャリアアドバイザーが調整してくれます。
エージェントからスカウトメールが届く
ミドルの転職でもスカウトメールのサービスがありますが、スカウトは求人案件を持っている各エージェントから送られてきます。
求人案件と経歴とのマッチングを見定めたうえで、内定に至る確率が高いと判断して、送られてくるスカウトです。
転職のプロフェッショナルが精査して、送ってくるスカウトですから、一般的な転職サイトのスカウトメールと比べても、かなり精度の高い案件が多くなります。
逆に、広告案件のようなスカウトメールはほとんど届きませんので、質の高いスカウトを求めるなら、ぜひ利用しておきたい転職サイトといえるでしょう。
ミドルの転職だけの特徴
「ミドルの転職」では、経験を問われる求人も多いですし、応募資格が満たされていないと、書類選考で落とされてしまうケースも多いです。
しかし自分の経験次第では、自身のキャリアが評価されて、内定を得られる可能性が高い仕事を、転職エージェントから紹介してもらえる場合もあります。
担当するエージェントを求職者が選べる
「ミドルの転職」の基本的な利用方法は、サイト検索でやりたい仕事を見つけて、その求人をエージェント経由で応募する形です。
ただ、逆に転職エージェント(人材紹介会社)を先に選んで、そのエージェントから仕事を紹介してもらって、求人を探す方法もあります。
例えば、いちど求人応募してやり取りした人材紹介会社が気に入ったので、そのエージェントに、他の案件を紹介してもらいたいというケースもあるでしょう。
このような場合は、同じ人材紹介会社を指定して、求人の紹介を依頼することができます。
ミドルの転職には、上記のように「転職エージェントを探す」というページがありますので、ここからの人材紹介会社を選んで、求人紹介を依頼しましょう。
クチコミでエージェントの評判を確認できる
利用したことのない人材紹介会社を選ぶのは、判断基準がなくなかなか難しいものです。
しかしミドルの転職では、人材紹介会社ごとのユーザーレビュー(利用者のクチコミ)が記載されています。
人材紹介会社の担当者はどんな対応だったのか、どんな進め方をしてくれたのかなど、分かりやすく紹介されているのです。
例えば、株式会社アイソリューションという人材紹介会社のレビュー。
このような利用者のクチコミがあると、その人材紹介会社でどのような対応をしてもらえるのか、イメージがしやすくなりますね。
転職体験レポートが見れる
実際にミドルの転職を利用した人が、どんな転職活動を行ったのかを、「転職体験レポート」として見ることができます。
転職体験レポートでは、その方の以下の活動履歴も掲載されています。
- 登録した人材紹介会社数
- 紹介を受け、応募した社数
- 転職活動期間
たくさん人材紹介会社に登録して応募もしているのに、なかなか決まらないと焦ってしまう気持ちもあるでしょう。
しかし転職体験レポートを確認してみると、40社応募した人などもいて、かなり勇気づけられるレポートになっています。
転職期間も6ヶ月の人もいれば、1年以上かかっている人もいるのです。
40代の転職活動は、そんなにすんなりと決まることばかりではないので、同じような状況で活動する人のレポートは、参考にも励みにもなるでしょう。
ミドルの転職のメリットとデメリット
ミドルの転職を利用する、メリットとデメリットをご紹介します。
ミドルの転職を利用するメリットとは?
ミドルの転職を利用するメリットは、まとめると以下の通りです。
- 40代でも心置きなく登録できる
- 40代向けの求人が多い
- 年収1,000万円以上も期待できる
- 人材紹介会社に仕事を紹介してもらえる
ハイクラスな求人が揃っていますので、今までのキャリアを活かした仕事を探している人にとっては、魅力的な転職サービスといえるでしょう。
また、ミドル世代に限定した転職サイトはあまりないので、ふだんの転職活動で肩身の狭い思いをしている、30代後半から40代の人でも、堂々と利用できる点も良いですね。
ミドルの転職を利用するデメリットとは?
ミドルの転職を利用するデメリットは、まとめると以下の通りです。
- 若い人は登録に向かない
- 実務経験がないと厳しい
- 資格や免許が求められることがある
- 人材紹介会社が複数あるのでコンタクトするのが手間
- 直接企業に応募できる案件がほとんどない
ミドルの転職でいちばんのデメリットと思われる点は、いろいろな人材紹介会社とやり取りしなければいけないことです。
求人検索から仕事を探して応募するやり方だと、応募した求人案件で、すべて別の人材紹介会社という可能性もあります。
そうなると、それぞれの人材紹介会社からヒアリングがあるので、いちいち同じような説明をしたりと、かなり手間に感じることもあるかもしれません。
ただし、ひとつの人材紹介会社で複数の紹介を受けることもできるので、手間に感じる方は、信頼できる人材紹介会社をまず見つけるようにしましょう。
ミドルの転職を実際に使った40代のクチコミは?
セカンドゴングでは、40代でミドルの転職を利用して転職をした方々に、アンケートのご協力をいただきました。
実際に利用されたリアルな感想をご紹介します。
※ミドルの転職の利用アンケートを募集中です!詳細は「アンケートのお願い」をご確認ください。
まとめ:ミドルの転職は40代ならぜひ登録しておきたい転職サイト
今回は「ミドルの転職」で、転職活動を進めようと考えている方に向けて、ミドルの転職の特徴や利用するメリット・デメリットなどをご紹介しました。
「ミドルの転職」は、30代後半から40代の方であれば、ぜひ登録したい転職サイトです。
高収入が期待できる案件が多いとご紹介しましたが、別にそういう案件ばかりというわけではありません。
もっと気軽に応募できる案件もあります。
ビズリーチやキャリアカーバー、JACリクルートメントといった、ハイキャリア向けの転職サイトよりも、気軽に利用できる転職サイトといえるでしょう。
▼40代におすすめの転職サイトはこちら▼
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