- 仕事のストレスが溜まりすぎて、毎日がつらい…
- 仕事がハードで会社に行きたくない…
本音では、ずっとこんなふうに思っているのに、
こう言い聞かせながら、無理に我慢をしていませんか?
仕事の限界サインに見て見ぬふりをして、無理をし続けていると、いずれ身体や心にかならずダメージが表れます。
とくに怖いのが、精神的なダメージが悪化して、うつ病などを発症してしまうこと。
うつ病になってしまうと、仕事を続けることすら難しくなり、回復にかなりの時間を要してしまうかもしれません。
しかし、仕事の限界サインとしっかり向き合って対処することで、危険な状態に陥る前に、問題を解決することができるのです。
この記事では、転職エージェントとして、職場のストレスに悩む多くの求職者のサポートをしてきた筆者の経験にもとづいて、
- 見逃してはいけない、仕事の限界サインとなる4つの症状
- 限界に達したときに、取るべき対処法
上記について詳しく解説します。
最後までお読みいただくことで、仕事の限界サインに気づいて早期に対処することができ、末永くいきいきと働ける可能性が高まるはずです。
ぜひ、最後までお付き合いください。
仕事のストレスが招く限界サインとは?見逃してはいけない4つの症状
心身になにかしら影響が出るほど、強いストレスを感じているにもかかわらず、
こんなふうに言い聞かせていませんか?
とくに、
- 使命感や責任感が強い人
- 完璧主義の人
上記のような人は、頑張りすぎたり働きすぎる傾向にあるのです。
自分の身体や心が限界のサインを出しているのに、放置して対処を怠れば、いずれ限界を迎えてしまいます。
限界を超えて具体的な症状が出てしまってからでは、回復に時間がかかってしまいますし、仕事もままならない状態になりかねません。
手遅れな状態におちいることがないよう、仕事の限界を知らせる4つのサインについて、しっかりと認識しておきましょう。
些細なことでイライラ。笑顔が作れなくなる
上記のような症状は、自分の気持ちに余裕がなく、感情のコントロールが出来なくなっている状態です。
ハードワークや人間関係の負担などが積み重なることで、メンタルが崩れてきている前兆のひとつといえるでしょう。
仕事のストレスは、もちろん誰にでもあるものですが、
笑顔がまったく無くなってしまう
こういった状態は、限界のサインと捉えるべきです。
放っておくと、何ごとも人のせいにしたり、プライベートでも怒りっぽくなって、ネガティブ感情ばかりが膨らむ悪循環に陥ってしまいます。
「夜に寝付けない」「朝起きるのがつらい」という状態が続く
こういった症状が出るときも、ストレスが溜まりすぎた状態にあるといえます。
たまに眠れないことがあるのは、誰にでもよくあることでしょう。
しかし、
- 市販薬がないと眠りにつけない
- 毎日、朝起きることが辛い
こういった状態が一週間以上も続くようであれば、身体が異変を訴えていると捉えるべきです。
良質な睡眠がとれなければ、職場でも動きが鈍くなったり、思考能力が低下するなど、仕事にもマイナスの影響は避けられません。
また、限界のサインを放置して症状が悪化すれば、「ストレス性睡眠障害」を引き起こす危険性もあります。
睡眠サイクルの異変には十分に注意しましょう。
食べ過ぎや拒食により、体重が急激に変化した
仕事のストレスによって、
こういった過食や拒食の状態が続いて、短期間で体重が変化した場合も、心身に限界のサインが出ているといえます。
また、食べる量は変わっていないのに、体重が増えたり減ったりする場合は、ホルモンのバランスが崩れ始めているのかもしれません。
ストレスが溜まると分泌されやすくなる、「コルチゾール」というホルモンの影響で、食べる量が変わっていないのに太ることがあるのです。
休養不足で増えるストレスホルモンの一種、コルチゾール
コルチゾールは生命維持のために欠かせないホルモンのひとつです。(中略)
四六時中ストレスにさらされ、コルチゾールが増えすぎると、成長ホルモンの働きを阻害し、基礎代謝を低下させ、エネルギー効率が悪く脂肪が燃えにくい体質になります。いわゆる“ストレス太り”です。
またコルチゾールが過剰になると、通常よりも大量のインスリンが分泌されます。インスリンは余ったエネルギーを脂肪として溜め込む働きがあるため、食事で摂取したエネルギーが脂肪になりやすくなります。
ストレスが大きくなって体重が急激に変化する場合は、こういったホルモンが影響している可能性があります。
吐き気、頭痛などの体調不良が続き、仕事に遅刻したり休むようになった
上記のような場合は、職場にいきたくない無意識のサインなのかもしれません。
- 会社に行こうとすると、体がだるくなったり、頭痛やめまいの症状が出る
- 通勤の途中で、吐き気や腹痛などを起こしてしまう
- 職場のデスクに座っているだけで、動悸が激しくなったり、呼吸が苦しくなる
- 突然わけもなく涙が出てくる
こういった症状が出る場合は、自律神経が乱れていることが原因であり、放置するとさらなる体調不良を引き起こす恐れがあります。
「自律神経失調症」という言葉を聞いたことはありますか?
自律神経の乱れから、不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が見られる病気です。
これらの症状は人によって大きく異なります。
上記のような状態におちいってしまうと、簡単に回復することは難しくなってしまうのです。
限界を超えてしまった場合に、起こりうるリスクとは?
仕事の限界サインを無視して、無理やり我慢を続けていると、最終的に取り返しのつかない事態になりかねません。
メンタルを自分でコントロールできない状態が長く続いてしまうと、
次第にこういったマイナス思考におちいって、最終的にうつ病を発症するケースが非常に多いのです。
うつ病をいちど発症してしまうと、社会復帰するまでに年単位の時間が掛かりますし、再就職も容易ではありません。
このような事態を防ぐためにも、「限界のサイン」と向き合って、早めに対処することがとても大切です。
「責任感を持って仕事をすること」は、もちろん素晴らしいこと。
しかし、「自分の限界まで我慢して、無理に仕事を続けること」とは、まったく意味合いが異なります。
このように、安易に考えてしまうことで、自分の将来に影響がおよぶ可能性があることを忘れてはいけません。
自分の感情をコントロールできなくなってしまう前に、自分の心が出している限界サインと向き合って、適切な対処を取りましょう。
仕事の限界サインを感じたときに、取り組むべき対処法とは
仕事の限界サインを無視して、無理に我慢を続けることで、精神的なダメージを負ってしまっては意味がありません。
一時の休暇で全快すればよいのですが、精神的な病気は再発しやすいもの。
根本的な原因が解決されていなければ、再発してまた苦しんでしまう可能性もあるのです。
ここでは、仕事の限界サインに気がついたときに、取り組むべき対処法についてご紹介します。
医療機関で診てもらう
仕事の限界サインが出ていると、自身で気がついたときは、まずは精神科や心療内科といった医療機関で診てもらいましょう。
ネット上でもさまざまな情報を調べることはできますが、自分だけで判断をするのは危険です。
いちど自分の症状をお医者さんに診てもらって、正しい診断と治療方法を確認することをおすすめします。
休職してリフレッシュする
仕事の限界サインを感じたときには、メンタルが崩壊してしまう前に、しっかり休暇をとって身体と心を休める必要があります。
こういった考え方は逆効果です。
心身が疲れ切ったままで仕事を続けても、
- 集中力が散漫になってミスが増える
- 頭がうまく回転しないので、低パフォーマンス状態が続く
上記のような状況になって、かえって職場の人に負担をかけてしまいかねません。
休むときはしっかり休んでリフレッシュすることが、結果的に仕事の効率アップにもつながります。
もし、一日の休暇で回復が難しい場合には、有給休暇や休職制度などを利用して、自分の心と身体を十分に休息させましょう。
プライベートに趣味を持ち、仕事のオンオフを明確にする
仕事とプライベートとの線引きは、人によって異なりますが、仕事は仕事と割り切って、オンオフを明確にすることはとても大切なことです。
オンオフの線引きをあいまいにすると、プライベートの時間でも、無意識に仕事のことを考えてしまうもの。
知らず知らずのうちに、そういった積み重ねがストレスの原因となってしまうのです。
休暇を取ってリフレッシュしたり、環境を替えて問題解決したとしても、ストレスを溜めこむ習慣が変わっていなければ意味がありません。
プライベートの時間に「楽しい」と思える趣味を持つことは、ストレス発散のためのよい方法といえます。
仕事のことを忘れて没頭できるような趣味があれば、仕事とプライベートのオンオフが切り替えしやすくなるのです。
プライベートの時間をどう過ごすかは、仕事の成果にも大きく影響してきます。
仕事のオンオフがしっかりできている人ほど、仕事に対して意欲的な姿勢で取り組んでおり、良いパフォーマンスを発揮している人が多いのです。
- 友人と食事をする
- スポーツをする
- 映画鑑賞
- 音楽鑑賞 など
どのようなことでも構いません。
このように思える趣味を持ちましょう。
転職エージェントに相談してみる
仕事の限界サインが出ている状態では、環境を変えずに仕事を続けていると、状況は悪化する一方です。
環境を変えるために、思い切って転職活動を始めることも、現状を打破する方法のひとつといえるでしょう。
転職することは、決して「逃げ」ではありません。
- 会社に残る理由がある
- 部署異動などで、状況が好転する可能性がある
上記のような場合であれば、休暇をとってリフレッシュしたり、部署異動などを職場に相談する方法もあります。
しかし、現在の職場に未練がないのであれば、転職のプロである転職エージェントに、思い切って相談してみるのもありです。
第三者のアドバイスをもらうことで、選択肢に幅が広がります。
転職エージェントは単に、求人を紹介するだけのサービスではありません。
あなたが現在どのような悩みを抱えているのか、しっかり理解してくれるでしょう。
そのうえで、
- あなたの問題を解決できる転職先の紹介
- 同じ理由で転職を繰り返さないためのアドバイス
こういったサポートをしてくれるので、とても心強いと感じられるはずです。
環境を替えることで問題が解決すると感じているのであれば、迷うことはありません。
早めに転職エージェントに相談してみましょう。
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どうしようもないときは「退職代行」もひとつの方法
いまの仕事に限界を感じていて、
- 上司や会社がブラックで、まともなやり取りができない
- 本当に辛いので、どうしてもすぐに退職したい
上記のようなケースであれば、退職代行サービスを利用するというのもひとつの方法です。
会社への連絡などを代行してくれるので、直接話をする必要もなく、いちども会社へ行くことなく退職を完了させることができます。
このような思いがあるかもしれませんが、じつは退職代行を利用する人の28%が40代以上というデータもあるくらい、利用者の幅は広がっているのです。
最近では、弁護士が退職代行サービスに乗り出すケースも増えており、
- 残業代の未払いがある
- 有休消化を拒まれる
上記のような労働問題に対しても、代理人として責任をもって対応してもらえます。
退職代行を依頼すると費用が発生しますが、初回相談は無料です。
会社へ行かずに退職手続きを進めたい場合は、いちど相談してみることをおすすめします。
まとめ:仕事の限界サインは放置せずにきちんと向き合おう
今回は、仕事の限界に達してしまった人に起こり得る危険な症状、そして仕事の限界に達する前に、取り組むべき対処法についてお話ししました。
心や身体に生じる異変をしっかり受け止めて、放置せずに冷静に対処しましょう。
きちんと向き合うことで、取り返しのつかないダメージを受ける前に、状況を打破して解決することができます。
もちろん、
上記のような気持ちは悪いことではありませんし、責任感や使命感を持って仕事に向き合うことは、とても素晴らしいことです。
しかし、仕事の限界サインを放置して、無茶な我慢を続けてしまうのはとても危険なこと。
結果的に身体や心に深いダメージを負ってしまって、
うつ病などで、普通に仕事ができなくなる
こういった状態になってしまう可能性があります。
仕事のために無理を続けたことで、仕事ができなくなってしまっては、本末転倒ですし意味がありません。
なってしまってから後悔しても遅いのです。
末永くいきいきと仕事をしていくためにも、仕事の限界サインは決して見逃さずに、きちんと向き合って、適切な対処を心がけましょう。
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