資格・スキルアップ

国家資格キャリアコンサルタントの難易度は?40代主婦が合格できた方法を解説

国家資格キャリアコンサルタント」とは、厚生労働大臣が認定する国家資格です。

昨今の転職市場において、この資格が注目を浴びています。

生産性の低迷と人口減少の課題を抱える日本の労働環境において、「働き方改革」は日本政府が推進している重要な政策です。

多くの人が働き方を見直す機会を持つなかで、その水先案内人となるキャリアコンサルタントは、活躍のフィールドが広がっています。

今回の記事では、「国家資格キャリアコンサルタント」について、

  • 資格取得の難易度
  • 合格に向けての学習方法

このようなことを中心に、実際に専門学校(養成講座)で学んで資格を取得した、筆者の体験にもとづいて詳しくお話しします。

国家資格キャリアコンサルタントとは

国家資格キャリアコンサルタントは、学生や求職者に対して、職業選択に関わる相談やアドバイスを行える資格です。

職業能力開発促進法により、2016年に国家資格に格上げされており、国としても注目している資格となっています。

また、「キャリアコンサルタント」と類似する、紛らわしい名称を使用することができない独占資格でもあるのです。

「国家資格」、そして「独占資格」なんて、どこかステキな響きですよね!

国が推進する「働き方改革」の一環として国家資格に

近年では、日本の生産性の低さが問題視されています。

世界的には、「日本人は勤勉な国民」と言われており、生産性の高いイメージがありますよね。

しかし実際は、日本は欧米の先進国と比較しても、とても生産性の低い国となっているのです。

OECD(経済協力開発機構)のデータによりますと、日本の時間当たり労働生産性は4,744円で、OECD加盟36か国中で21位となっています。※2018年データ

今後は人口減少が進むと予想されている日本において、生産性の向上はさらに切迫した課題です。

政府が「働き方改革」を推進しているのには、そういった事情があります。

働き方改革とは、一人ひとりの働き方を見直す機会を増やそうという動きです。

つまり、労働者が将来のキャリアビジョンを考えるときに、相談相手となるキャリアコンサルタントを養成することが必須要件となります。

このような流れのなかで、キャリアコンサルタントの国家資格化が検討され、2016年4月の法改正によって国家資格となったのです。

2つの資格をダブルライセンスで取得できる!

キャリアコンサルタントの資格は、国家資格になる前も民間資格として、以下の2つが存在していました。

  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
    特定非営利活動法人日本キャリア開発協会が運営する資格
  • GCDF-Japanキャリアカウンセラー
    特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会が運営する米国CCE,inc.認定の国際的資格

これら2つの資格は、2016年に国家資格化した後もそのまま残っています。

そして「国家資格キャリアコンサルタント」を取得する際に、ダブルライセンスとして上記いずれかの資格を取得することが可能となったのです。

多くの方は、専門学校に通っていちから勉強することになりますが、

約半年間の専門学校に通うことで、ダブルライセンスとして国家資格を含む2つの資格を一気に取得できる

これは大きなメリットといえるでしょう。

まとめますと、実際の資格の取り方としましては、

  1. 「国家資格キャリコンサルタント」と「CDA」
  2. 「国家資格キャリコンサルタント」と「GCDF-Japan」

上記のどちらかのパターンで、資格を取得することになります。

受験資格について

国家資格キャリアコンサルタントには、以下のような受験資格があります。

国家資格キャリアコンサルタントの受験資格
  1. 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
  2. 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上、いずれかに関する相談について3年以上の経験を有する方
  3. 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
  4. 平成28年3月までに実施されていた、「キャリア・コンサルタント能力評価試験」の受験資格である養成講座を修了した方(令和3年4月まで有効)

筆者のような40代主婦の方であれば、相談員としての実務経験を持っているという方は、そうなかなかいないですよね。

そうなると、いちばん資格取得の実現可能性が高いのが、❶の専門学校に通う形ではないでしょうか?

専門学校の様子については、筆者の体験を後ほど詳しくお話しします。

国のバックアップ制度について

「働き方改革」を進めている日本としては、キャリアコンサルタントの資格取得に向けて、大きなバックアップ制度を整えています。

キャリアコンサルタントの養成について、厚生労働省は2024年度末までに、現在の2倍の10万人に増やす計画を立てているのです。

一気に2倍の10万人に、これはすごい数字ですよね!

キャリアコンサルタントの専門学校に通うには、30万円程度の費用がかかりますが、国がバックアップ体制を用意しています。

ハローワークで「専門実践給付金」を申請することで、専門学校修了後に受講費用の半額が戻ってくるのです。

試験に合格するとさらに2割が追加支給され、トータルで受講費用の7割が返還されることとなります。

キャリアコンサルタントの資格を目指すなら、この制度を活用しない手はありません!

上位資格「キャリアコンサルティング技能検定」について

キャリアコンサルタントの資格には、「キャリアコンサルティング技能検定」という上位資格があります。

「キャリアコンサルティング技能検定」は2級と1級に分かれており、キャリアコンサルタントを目指す人たちを、講師として指導できるようなレベル感の資格です。

キャリアコンサルタントとして、さらなる高みを目指したい

このように考えている方であれば、「キャリアコンサルティング技能検定」にもチャレンジしてみることをおすすめします。

キャリアコンサルタントの難易度は?

資格の概要や取得のメリットについてご紹介しましたが、まったく勉強したことのない方でも、はたして受かる資格なのか心配ですよね。

ここでは、試験の内容と難易度について説明していきます。

試験科目について

「国家資格キャリアコンサルタント」の試験科目は、以下の3つに分かれています。

国家資格キャリアコンサルタント 試験科目
  1. 【学科試験】筆記試験
    (50問 4者択一マークシート)100分
  2. 【実技試験】論文試験
    (記述式1~2問 逐語記録を読み、設問に解答する)50分
  3. 【実技試験】面談ロールプレイング
    (1ケース 面談ロールプレイング)20分(ロールプレイ15分・口頭試問5分)

試験の合格ラインについては、

  • 学科試験
    100点満点中70点以上
  • 実技試験
    論文と面談ロールプレイング併せて150点満点中90点以上

上記のようになっており、学科と実技の両方に受かることで合格となります。

ちなみに、学科試験と実技試験のどちらかに落ちた場合は、落ちた科目だけを再度受験することが可能です。

難しい試験なのか?

過去の合格実績を見ていますと、学科試験・実技試験ともに5割~7割程度の合格率となっており、受験生の半分以上が合格している状態です。

◆国家資格キャリアコンサルタント 過去の合格率
学科合格率実技合格率
第13回71.1%61.3%
第12回75.5%65.5%
第11回62.6%74.7%
第10回64.2%70.1%
第9回30.5%67.8%
LEC東京リーガルマインドより

ここ最近については、政府の「キャリアコンサルタント10万人養成計画」があることから、受かりやすくなっている状況が続いています。

知識ゼロの40代主婦でも合格できます

筆者自身も体験者として、専門学校に通うことを最大限におすすめします。

当時の筆者は、全く知識ゼロからの出発でしたが、

  • 安心して合格への道筋を示してくれること
  • 試験の合格を目指す仲間がいること

専門学校に通うことで、このような支えが得られました。

実務経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、現実的に専門学校に通わずに合格することは、至難の業といえるでしょう。

学科試験は勉強次第で独学でも受かるかもしれませんが、かなり効率は悪くなります。

そして、実技試験が難関となるのです。

専門学校であれば、学科試験に対しては、試験に出やすい箇所を重点的に教えてくれます。

ポイントを押さえて、効率的に学習することができるでしょう。

実技試験についても、試験独特の空気感や合格へのノウハウを、専門学校で押さえることができます。

周到な準備をしたうえで、一発合格に向けて自信をもってのぞむことができるはずです。

キャリアコンサルタント合格に向けて

ここでは、キャリアコンサルタント合格に向けて、筆者が体験したことを交えてお話しします。

参考にしていただけたら幸いです。

専門学校で勉強しよう

前述したとおり、キャリアコンサルタントへの確実な道のりは、専門学校に通うことです。

専門学校であれば、テキストや講師など万全のバックアップ体制ですし、体系的なカリキュラムのなかで、知識ゼロでも安心して学ぶことができます。

「国家資格キャリアコンサルタント」の専門学校は、以下のようなものがあります。

▼キャリアコンサルタント養成講座▼

どこの専門学校でも、1クラス15人~30人くらいの少人数のなかで、ワイワイ協力し合って学ぶことができるでしょう。

筆者が通った専門学校では、映像を用いてのWeb学習と全10回のスクーリングがあり、1週間に1回だけ、9~18時の講義で学ぶものとなっていました。

専門学校で学ぶメリットとは?

筆者が専門学校に通って学んだなかで、メリットとして感じたことは、以下のようなことがあります。

体形的なカリキュラムで、試験合格と実務に必要な知識を学べる

専門学校で学ぶ最大のメリットは、体系的なカリキュラムに基づいて、必要な知識を網羅的に学ぶことができることです。

  • キャリアコンサルタント有資格者による講義
  • 面談ロールプレイングや試験を意識した内容も充実している

このように、試験合格に向けたコンテンツが整っています。

専門学校なら、順を追って適切に学んでいくことで、自信をもって合格を目指せるようになるのです。

単に知識を詰め込むだけではないので、実際のキャリアコンサルタントとして、今後自信をもって仕事をしていけるようになるでしょう。

同じ志をもつ仲間と出会えて、情報交換ができる

専門学校では、同じ志をもった人たちが集まりますので、仲間が増えて情報交換の場を得られることも大きなメリットです。

受講生には、同じような中年の男女の方も多く、

  • 民間企業の人事担当者
  • 大学のキャリア支援センター
  • ハローワークの職員など

上記のようなさまざまな方が参加しており、多くの情報が集まる場となります。

筆者も専門学校に通うなかで、同じような志をもった友達を多く見つけることができましたし、今でもお茶したりする友達もいますよ。

また、当時の筆者は大学職員をしていたのですが、同じように専門学校に通っている方に、大学職員の求人を紹介したこともあります。

このような新たな道の発見につながることも、メリットのひとつになるのかもしれません。

意識が高い人たちと学べる機会を得られる

学生でもないのに、お金を払って10回も学校に通うというのは、相当意識の高い方々が集まっているといえます。

実際に筆者が通っていた専門学校でも、意識の高い人が多くて、10回の講座以外でも定期的に勉強会を実施していました。

一人でコツコツ勉強するのは、あまり得意じゃないんだよね…

このような方も多いかもしれませんが、重要なポイントとなるのは、意識が高い人が集まる勉強会に参加することです

参加するかどうかで、合格への大きな分かれ目となるかもしれません。

筆者も毎回の勉強会にはできるだけ参加するようにしていました。

とくに試験直前の勉強会では、まるで決起集会の様相となって、盛り上がったことを覚えています。

万が一、試験に落ちてしまったとしても、仲間意識が芽生えていたので、勉強会は引き続き行われました。

そうして、次の試験で合格した方もいたのです。

もちろん有資格者となってからも、仲間同志での学びは続きます。

専門学校を通じて、生涯にわたる同志ができたことが、何よりも大きな財産となりました。

今後の生きる指針となる

キャリアコンサルタントの資格取得へ向けて勉強する際に、学科試験で出題されるキャリア理論を学びます。

学科試験には多くの心理学者などが登場します。

登場する著名人が提唱するキャリア理論は、今後の自身のキャリアを図っていくうえで、道しるべとなってくれるでしょう。

例えば、ナンシー・K・シュロスバーグ氏は、「人生の転機」について語っています。

シュロスバーグ氏は、転機がもたらす「変化」を克服するためのステップとして次の3つの段階を示しています。

  1. 変化を見定める
    • 自分の転機を認識する
  2. リソースを点検する
    • 転機を乗り切るためのリソースを確認する
  3. 受け止める
    • 転機を乗り切るための戦略を立て、そのためのリソースを強化する
    • 行動計画を立てる
    • 変化を生かす

@IT「シュロスバーグ理論で転機をうまく乗り越えろ」より

人生には転機がつきものですが、その転機をどう乗り切るかについて学べるでしょう。

また、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授は、「計画的偶発性理論」を提唱しており、

個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。

その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこう。

ウィキペディアより

上記のように、偶然を必然にするための行動指針を提唱しています。

偶然を必然にする」だなんて、なんだかロマンティックですよね。

40年間、周りに流されるままに生きてきた筆者にとっても、非常に魅力的で人生の見え方が変わりました。

キャリアコンサルタントの学習を通して、このような多くの理論が登場します。

それらは、日々の私たちのキャリア構築において、非常に多くの気づきを与えてくれるのです。

まとめ:キャリアコンサルタントを取得して、人生を有意義に過ごそう

今回は、「国家資格キャリアコンサルタント」について、実際に専門学校で学んで資格取得した、筆者の体験にもとづいて詳しくお話ししました。

キャリアコンサルトの資格は、単に資格取得ということだけではなく、今後の人生において、その生き方に大きな影響を与えてくれるものです。

専門学校で多くの同志と出会い、人生観が変わることもあるでしょう。

さまざまな情報が集まることで、転職市場のなかでも有利に立ち回ることができるはずです。

日本国家が推進する「働き方改革」のなかで、バックアップ制度も充実しており、いまは非常に取得しやすい環境が整っています。

ぜひ「国家資格キャリアコンサルタント」を取得して、人生を有意義に過ごすための参考としていただけたら幸いです。

この記事を書いた人
ベネチアパスタ
40代女性、愛知県在住。四大卒業後、学生時代より付き合っていた方とすぐに結婚し、主婦をしていました。子育てが落ち着いた40代のタイミングで職探しをして、現在は大学職員として働いています。趣味は海外旅行(イタリア大好き!)です。

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