(執筆:Rika)
転職活動において、最初の関門となるのは書類審査に合格することです。
特別なスキルや人脈をPRできる人は別として、40代の平均的な書類通過率は2割ほど。
10社応募して3社通過する応募書類を作成できたなら、まずまず順調といえるでしょう。
転職活動の際に求められる一般的な応募書類は、以下の2点です。
ここでは、狭き門の中で少しでも通過率をあげるために、どのような工夫をすればよいのかをご説明します。
履歴書の書き方
履歴書を手書きをする場合は、市販の履歴書を購入して記入する必要があります。
ただし、とくに指定がなければ、パソコンで作成したもので問題ありません。
ネット上には、無料でダウンロードできるフォーマットがたくさんありますので、それらを利用しましょう。
なお、転職サイトや転職エージェント経由で応募する場合は、入力した個人情報がキャリアシートという形で出力されます。
キャリアシートが履歴書の代わりになるので、応募先から提出を指定された場合を除いては、新たに履歴書を用意する必要はありません。
履歴書でチェックされるポイントは、以下の2点です。
1.学歴と職歴
学校名や会社名はもちろんのこと、
- どこの会社に何年間在籍していたか?
- 不自然なブランクの期間はないか?
といったことを確認されます。
いまさら事実を変えられない部分ですので、年月を正確に書くことのみに集中しましょう。
万一間違って記載した場合は、それがケアレスミスであったとしても、経歴詐称と受け取る企業も存在します。
細心の注意を払って作成してください。
2.志望動機
履歴書のフォーマットには、数行ほど記載できる志望動機の欄があります。
志望動機は、選考の合否に影響を及ぼす極めて重大な要素ですが、履歴書には最大で書きこめても3~4行程度です。
無理に全てを書かずに、要約した内容を記載して、詳細は面接で伝えるようにしてください。
履歴書の書き方については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
職務経歴書の書き方
職務経歴書には、履歴書だけでは分からない、職務内容とスキルを詳しく記載していきます。
職務経歴書は必ずパソコンで作成してください。
ネット上に、無料でダウンロードできるフォーマットがたくさんありますので、それらを利用しましょう。
1社経験であれば2~3枚、複数社経験であれば3枚~4枚程度の分量で書類を作成します。
40代の職務経歴書はココを見られている
人事担当者が職務経歴書を読むのにかける時間は、およそ1分~3分程度です。
その数分の間に人事担当者がチェックしているのは、おもに以下の部分となります。
- レイアウト:
ビジネス文書として読みやすいか、プレゼンスキルがあるか - 記載内容:
自社の求める人物像と、どれくらい合致しているか
「転職の準備」の段階で実施した自己分析の結果を参考にしながら、企業側が興味を持ちそうな経験や実績を意識して、詳細に記載していきましょう。
レイアウトを工夫する
40代ともなると、職務経歴書に盛り込むボリュームもそれなりの量になるはずです。
上記のような見られ方をされますので、職務経歴書が見やすいレイアウトになるように工夫しましょう。
レイアウトの工夫に関しては、以下の記事が参考になりますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
職務経歴書に記載する内容について
職務経歴書の内容として、以下の2つを漏れなく盛り込みましょう。
- 過去の職歴を通じて得た能力・スキル
- 応募先企業で今後活かせる能力・スキル
「転職の準備」の段階で棚卸したスキルを、職務経歴書の随所に埋め込んでいくイメージです。
採用担当者がとりわけ注目する箇所は、数値データと自己PRの2つ。
数値データとは、営業職であれば販売実績や前年比など、ITエンジニアであれば開発規模などのことです。
業務に関する数字データは、採用担当者はかなり高い興味を持って目を通していますので、できるだけ積極的に盛り込みましょう。
自己PRでは、100~300文字程度で具体的なエピソードを3~4つ盛り込みます。
「粘り強い」「好奇心旺盛」といった性格についてではなく、業務で工夫したことや課題解決したことなど、ビジネス上のエピソードが好まれます。
職務経歴書の作成に関しては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
質の高い志望動機を量産するためには?
求人に応募する際には、志望動機を考える必要があります。
志望動機は、面接でも必ず聞かれる質問でもあるため、しっかりとした内容を用意したいですよね。
とはいえ、なかなかよい志望動機が思い浮かばずに、時間だけが過ぎて焦りを覚える方も多いのではないでしょうか?
志望動機とは、思いつくものではなく、調べて作るものです。
ただし調べるといっても、
こういったレベルの内容を、40代転職者が書いてしまうと、間違いなく不採用となるでしょう。
志望動機には、オリジナリティのある、自分にしか言えない内容を盛り込まなくてはなりません。
ただ、どんな企業であっても、きちんと2つの要素を入れて作成すれば、他の応募者と被らない、オリジナリティあふれる志望動機を作成することは可能です。
作成するための具体的ノウハウや例文については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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