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【要注意】仕事のストレスが招く5つの限界サインと対処法

仕事の限界サインを無視し続けるのは危険!5つの症状と対処法を解説します
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いまの仕事に対して、

仕事のストレスが溜まりすぎて、毎日が苦しい…

仕事が辛いけど、口に出すなんて甘えなのかな…

こんなふうに思っているのに、無理に我慢をしていませんか?

仕事の限界サインに見て見ぬふりをして、無理を続けていると、いずれ身体や心にダメージが表れます

とくに怖いのが、精神的なダメージが悪化して、うつ病などを発症してしまうこと

うつ病になってしまうと、仕事を続けることすら難しくなり、

回復までにかなりの時間を要してしまう

という可能性があります。

しかし、仕事の限界サインとしっかり向き合って対処すれば、危険な状態におちいる前に、問題を解決することは可能です。

本記事でご紹介している内容をふまえて、適切な対応をとりましょう。

転職エージェントのアドバイザーとして、数多くの求職者の悩みに向き合ってきた筆者が、わかりやすく解説しています。

ぜひ最後までご覧いただいて、あなたの悩みを解決するヒントにしてください。

目次
この記事の監修者
久木田(くきた)みすづ 精神保健福祉士、社会福祉士、認定心理士(心理カウンセラー)

精神保健福祉士・社会福祉士
久木田 みすづ

40代女性、福岡県在住。福祉系大学卒業後、カウンセリングセンターの勤務を経て、心療内科クリニック・精神科病院で精神保健福祉士・カウンセラーとして従事。うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんと家族に対する相談や支援に力を入れる。おもにメンタルヘルス系の記事を執筆しています。【精神保健福祉士社会福祉士

仕事でストレスを感じてしまう原因とは

仕事では、誰しも大小さまざまなストレスを抱えているもの。

だからといって、ストレスの原因がわからないまま放っておくことは、とても危険です。

対処が遅れると事態は悪化するばかりですし、いくら環境を変えても、また同じことで悩んでしまうことになりかねません。

ここでは、仕事をするうえでストレスの発生源となる、4つの原因についてご紹介します。

ストレスが限界になる前に気がつけるよう、自身に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

会社の労働環境が劣悪

なんでこんなに安月給なんだ…

残業が多すぎるんだけど…

このような劣悪な労働環境も、ストレスを感じる大きな原因です。

長時間労働や休日出勤などが常態化していると、疲労がたまってしまい、体調不良の原因になってしまいます。

職場での仕事が、

  • 成果に見合う報酬が得られない
  • 厳しいノルマを課されている
  • サービス残業を強いられている

上記のような状態だと、モチベーションも上がらずに、精神的な負担が大きくなる一方です。

心身ともに疲弊してしまう前に、部署異動の打診なども含め、いちど上司に相談してみましょう。

仕事量が多すぎてキャパオーバーしている

仕事量が自分の許容範囲を超えていると、

仕事が辛すぎる…

このように感じることが多くなります。

上司から仕事が遅いと催促されたりすると、焦りや疲れからミスが増えて、効率が悪くなることもあるでしょう。

キャパオーバーの状態で効率が悪い仕事を続けていると、

  • 「仕事ができない人」と思われて、居心地が悪くなる
  • 自分のミスで周りに迷惑をかけてしまう

上記のような悪循環におちいってしまいます。

ですから、仕事がキャパオーバーになってしまう前に、自分ができる仕事量や処理能力を把握したうえで、上司などに相談することが大切です。

成果を出しても評価されず、昇進や昇給につながらない

正確さや結果にこだわって、人一倍仕事を頑張っているのに、

いっこうに昇進も昇給もないんだけど…

このような状態では、努力が報われない気持ちになり、仕事が辛くなります。

「認められたい」という承認欲求は誰にでもあるものです。

評価されたい気持ちが高まると、

自分に無理をしてまで、頑張りすぎてしまう

という人も少なくありません。

それでも、成果が認められない状態が続いてしまうと、

自分は必要とされていないのでは…

このような思いから、自己肯定感の低下につながってしまい、ストレスが蓄積されていくのです。

職場の人間関係に不満がある

どんなに条件がよい会社だとしても、

職場の人間関係がギスギスしていて辛い…

上記のような環境では、ストレスを感じる大きな原因となります。

職場の人間関係に問題があると、

  • コミュニケーション不足になる
  • 仕事の連携がスムーズにできなくなる

このような問題が発生して、業務に支障をきたすことも少なくありません。

また、

上司の顔色を気にして、仕事をしなければ…

という環境では、居心地の悪さを感じ、大きなストレスとなってしまうでしょう。

職場の人間関係が悪化すると、抱えるストレスはどんどん大きくなり、職場に行くこと自体が苦しくなります。

仕事のストレスが招く限界サインとは? 見逃してはいけない5つの症状

心身になにかしら影響が出るほど、強いストレスを感じているにもかかわらず、

自分はまだやれるはずだ…

こんなふうに言い聞かせていませんか?

とくに、

  • 使命感や責任感が強い人
  • 完璧主義の人

上記のような人は、頑張って働きすぎる傾向にあります。

自分の身体や心が限界のサインを出しているのに、放置して対処を怠れば、いずれ限界を迎えてしまうでしょう。

しかし、限界を超えて具体的な症状が出てしまってからでは、回復までに時間がかかってしまいます。

しばらくは会社勤めできそうにない…

こんな状態になってしまう可能性もあるのです。

手遅れな状態におちいることがないよう、仕事の限界を知らせる5つのサインについて、しっかりと認識しておきましょう。

些細なことでイライラ。笑顔が作れなくなる

普段なら気にも留めないことなのに、なぜかイライラしてしまう…

今までなら笑って流せたことなのに…

上記のような症状は、自分の気持ちに余裕がなく、感情のコントロールが出来なくなっている状態です。

ハードワークや人間関係の負担などが積み重なることで、メンタルが崩れてきている前兆のひとつといえるでしょう。

仕事のストレスは、もちろん誰にでもあるものですが、

笑顔がまったく無くなってしまう

こういった状態は、限界のサインと捉えるべきです。

また、笑顔が作れないどころか、

なぜだか涙が出てくる…

怒りや悲しみしか感じられない…

このような状態であれば、ストレスに適応できずに、情緒が不安定になっているのかもしれません

そのまま放っておくと、

  • 何かあれば、すぐ人のせいにする
  • プライベートでも怒りっぽくなる
  • ネガティブな感情ばかりが膨らむ

上記のような悪循環に陥ってしまうので、注意が必要です。

身だしなみに気を使えなくなった

会社に着ていく服ですら、

別に何でもいいや…

このように思えるときは、危険サインの可能性があります。

身だしなみは、その人の精神状態を表す

といっても過言ではありません。

ヒゲ剃りやメイクなど、普段なら当然のようにしていた身だしなみに気が回らなくなるのは、生活意欲が低下している表れです。

日々のルーティンをこなすことが難しくなっている状態は、

心に大きな負担がかかっていて、限界が近い

というサインの可能性があります。

しかし、本人には自覚がない可能性が高く、うつ病の前兆とよく似た症状なので、

何をするにも意欲がわかない…

このように感じたときは、注意が必要です。

「夜に寝付けない」「朝起きるのがつらい」など、睡眠に異変がある

ここ最近、眠いのに寝付けない…

決まった時間に起きるのがつらくて、寝すぎてしまう…

こういった症状が出るときも、ストレスが溜まりすぎた状態にあるといえます。

たまに眠れないことがあるのは、誰にでもよくあることでしょう。

しかし、

  • 市販薬がないと眠りにつけない
  • 毎日、朝起きることが辛い

こういった状態が二週間以上も続くようであれば、身体が異変を訴えていると捉えるべきです。

良質な睡眠がとれなければ、職場でも動きが鈍くなったり、思考や集中力が低下するなど、仕事にもマイナスの影響が避けられません

また、限界のサインを放置して症状が悪化すれば、「ストレス性睡眠障害」を引き起こす危険性もあります。

睡眠障害には、寝つきや睡眠維持の問題が長期間続き、日常生活に支障を来す「不眠症」のほか、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする「睡眠時無呼吸症候群」、日中に耐え難い眠気に襲われる「過眠症」、適切な時間に入眠・起床することができない「概日リズム睡眠・覚醒障害」、夜間睡眠中の異常行動を中心とした「睡眠時随伴症」などが挙げられます。

出典:ドクターズ・ファイル

睡眠サイクルの異変には十分に注意しましょう。

食べ過ぎや拒食により、体重が急激に変化した

仕事のストレスによって、

  • 暴飲暴食を続けてしまう
  • 甘いものが手放せなくなってしまった
  • 食欲がなくなって、今までのように食べられない

こういった過食や拒食の状態が続いて、短期間で体重が変化した場合も、心身に限界のサインが出ているといえます。

また、食べる量は変わっていないのに、

なんだか体重が増えたり減ったりしている…

という場合は、ホルモンのバランスが崩れ始めているのかもしれません。

なぜなら、ストレスが溜まると分泌されやすくなる、「コルチゾール」というホルモンの影響で、食べる量が変わっていないのに太ることがあるからです。

休養不足で増えるストレスホルモンの一種、コルチゾール

コルチゾールは生命維持のために欠かせないホルモンのひとつです。(中略)

四六時中ストレスにさらされ、コルチゾールが増えすぎると、成長ホルモンの働きを阻害し、基礎代謝を低下させ、エネルギー効率が悪く脂肪が燃えにくい体質になります。いわゆる“ストレス太り”です。

またコルチゾールが過剰になると、通常よりも大量のインスリンが分泌されます。インスリンは余ったエネルギーを脂肪として溜め込む働きがあるため、食事で摂取したエネルギーが脂肪になりやすくなります。

出典:医療法人澄心会「豊洲ハートセンター」

ストレスが大きくなって体重が急激に変化する場合は、こういったホルモンが影響している可能性もあるので、注意しましょう。

吐き気、頭痛などの体調不良が続き、仕事に遅刻したり休むようになった

今までは問題なくタイムマネジメントができていたのに、

最近は仕事に遅刻したり、休むことが増えてしまった…

上記のような場合は、職場にいきたくない無意識のサインなのかもしれません。

  • 会社に行こうとすると、体がだるくなったり、頭痛やめまいの症状が出る
  • 通勤の途中で、吐き気や腹痛などを起こしてしまう
  • 職場のデスクに座っているだけで、動悸が激しくなったり、呼吸が苦しくなる
  • 突然わけもなく涙が出てくる

こういった症状が出る場合は、自律神経が乱れていることが原因であり、放置するとさらなる体調不良を引き起こす恐れがあります。

自律神経失調症」という言葉を聞いたことはありますか?

自律神経の乱れから、不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が見られる病気です。

これらの症状は人によって大きく異なります。

出典:ココカラクラブ「自律神経って何?乱れるとどうなるの?」

上記のような状態におちいってしまうと、簡単に回復することは難しくなってしまうのです。

限界を超えてしまった場合に、起こりうるリスクとは?

仕事の限界サインを無視して、無理やり我慢を続けていると、最終的に取り返しのつかない事態になりかねません。

うつ病などの精神疾患を発症する恐れがある

メンタルを自分でコントロールできない状態が長く続いてしまうと、

もう楽になりたい…

自分なんていない方がいい…

こういったマイナス思考におちいってしまい、うつ病などの精神疾患を発症してしまう可能性があります。

うつ病になる理由は?

うつ病はストレスなどの要因により、脳内の神経伝達物質が上手く機能しなくなることで、発症する病気といわれています。

なかでも、以下が減少することで、憂うつ感や不安感などが目立つようになるのです。

  • ドーパミン
    脳深部の黒質緻密部で作られ、脳内では、線条体路・中脳辺縁系路・中脳皮質路などの主に3つのルートで働くと言われており、これらの回路を介して、運動の制御、意欲を湧かせること(楽しみや快感に繋げる)、学習・習慣などにかかわると考えられています
  • セロトニン
    脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします

出典:名駅さこうメンタルクリニック

その結果、やる気やパフォーマンスを低下させることにつながってしまいます。

▼うつ病のおもな症状▼

うつ病の精神症状
うつ病の身体症状
出典:うつ病ABC|すまいるナビゲーターうつ病

適応障害になる場合も

嫌な職場に通い続けたことで、心身に不調が生じて、適応障害を発症する場合もあります。

適応障害とは、その人にとってある特定の状況や出来事がとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。

たとえば不安感が強くなり、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になります。また、無断欠席や欠勤、無謀な運転や喧嘩、物を壊すなどの行動面でも症状がみられます。

適応障害の主な原因は、積み重なるストレスにより引き起こされます。

出典:新宿ストレスクリニック

適応障害はうつ病と似た部分もありますが、両者の違いは「神経症であるかどうか」です。

適応障害はうつ病とは異なり、神経症に分類されています。

神経症の多くは、発症の原因が分かっている場合が多いため、

原因と思われるストレスを取り除けば、回復に向かう可能性が高い

とされているのです。

一方で、うつ病ははっきりとした原因が分からないケースもあるため、治療には一定の期間を要することも…

適応障害とうつ病の違い
出典:CHR「適応障害とは?原因・症状・うつ病との違い」

適応障害とうつ病は併発することもあるので、自分だけで判断するのではなく、医療機関を受診して、医師に確認してもらうことをおすすめします。

うつ病になってからでは、回復までに時間がかかる

うつ病をいちど発症してしまうと、社会復帰するまでにある程度の時間を要します

そのため、すぐに再就職することは容易ではありません。

このような事態を防ぐためにも、

「限界のサイン」と向き合って、早めに対処する

ということがとても重要です。

我慢をして無理に仕事を続けることは、「責任感」とは別のもの

責任感を持って仕事をするのは素晴らしいことです。

ただし、責任感というのは、

自分の限界まで我慢して、無理に仕事を続けること

上記はとはまったく意味合いが異なります。

自分はまだ大丈夫…

誰かに相談するのも面倒だし…

と安易に考えてしまうことで、自分の将来に影響がおよぶ可能性があることを忘れてはいけません。

自分の感情をコントロールできなくなってしまう前に、自分の心が出している限界サインと向き合って、適切な対処を取りましょう。

メンタルの限界を感じたときに、取り組むべき対処法

仕事の限界サインを無視して、無理に我慢を続けることで、精神的なダメージを負ってしまっては意味がありません。

一時の休暇で全快すればよいのですが、精神的な病気は再発しやすいもの

根本的な原因が解決されていなければ、再発してまた苦しんでしまう可能性もあるのです。

ここでは、仕事の限界サインに気がついたときに、取り組むべき対処法についてご紹介します。

医療機関で診てもらう

仕事の限界サインが出ていると感じたときは、いちど自分の症状をお医者さんに診てもらって、

正しい診断と治療方法を確認する

ということを心がけてください。

ネット上でもさまざまな情報を調べることはできますが、自分だけで判断をするのは危険です。

家族や親しい友人などの意見も聞きながら、精神科や心療内科などの医療機関を受診しましょう。

職場の信頼できる上司や先輩に相談する

仕事のストレスで限界のサインを感じたときは、職場の信頼できる上司や先輩に、早めに相談してみましょう。

話を聞いてくれるだけでも、気持ちが楽になるケースもありますが、

  • 仕事のサポートをお願いする
  • 負担を軽減してもらえるよう相談する

というのも、解決方法のひとつです。

ここで注意すべき点は、信頼できる人に相談すること

むやみに休職や退職をとがめるような相手ではなく、親身になって話を聞いてくれる相手に相談するようにしましょう。

休暇をとってリフレッシュする

仕事の限界サインを感じたときには、メンタルが崩壊してしまう前に、

しっかり休暇をとって、身体と心を休める

ということが重要です。

仕事を休むとなると、

自分が休んだら、他の人に迷惑をかけてしまう…

と考える人もいるでしょう。

しかし、心身が疲れ切ったままで仕事を続けても、

  • 集中力が散漫になってミスが増える
  • 頭がうまく回転しないので、低パフォーマンス状態が続く

上記のような状況になって、かえって職場の人に負担をかけてしまうかもしれません。

休むときはしっかり休んで、リフレッシュしよう!

このような意識を持つことで、結果的に仕事の効率アップにもつながります。

一日の休暇で回復が難しい場合には、有給休暇や休職制度などを利用して、自分の心と身体を十分に休息させましょう。

プライベートに趣味を持ち、仕事のオンオフを明確にする

仕事とプライベートとの線引きは、人によって異なるものですが、

仕事は仕事だと割り切ろう…

このような気持ちで、オンオフを明確にすることはとても大切なこと。

オンオフの線引きをあいまいにすると、プライベートの時間でも、

無意識のうちに仕事のことを考えてしまう…

ということになりがちで、その積み重ねが、ストレスの原因となってしまうのです。

休暇を取ってリフレッシュしたり、環境を替えて問題解決したとしても、ストレスを溜めこむ習慣が変わっていなければ意味がありません。

ストレスを発散するために、

プライベートの時間に、「楽しい」と思える趣味などを持つ

ということを心がけましょう。

仕事のことを忘れて、没頭できるような趣味などがあれば、仕事とプライベートのオンオフが切り替えしやすくなるはずです。

プライベートの時間をどう過ごすかは、仕事の成果にも大きく影響してきます。

仕事のオンオフがしっかりできている人ほど、

〇〇さんは仕事に意欲的だな…

このような評価を得て、良いパフォーマンスを発揮している人が多いのです。

  • 友人と食事をする
  • スポーツをする
  • 映画鑑賞
  • 音楽鑑賞 など

どのようなことでも構いません。

これをやっているときは、仕事のことをすっかり忘れられる!

このように思える趣味などを持ちましょう。

転職活動を始めてみる

仕事の限界サインが出ている状態では、環境を変えずに仕事を続けていると、状況は悪化する一方です。

でもこの会社に残る理由があるし…

部署が変われば、状況がよくなるかもしれない…

上記のような場合であれば、休暇をとってリフレッシュしたり、部署異動などを職場に相談する方法もあります。

しかし、いまの職場に未練がないのであれば、

環境を変えるために、思い切って転職活動を始める

ということも、現状を打破する方法のひとつといえるでしょう。

転職することは、決して「逃げ」ではありません

働く会社を変えることで、精神的に開放されリラックスできますし、それだけでストレスが無くなることもあります。

どうしてもいまの問題を解消する方法がないのなら、限界を超えて心身の不調をきたす前に、違った場所に身を置くことも検討してみましょう。

どうしても無理なときは、「退職代行」もひとつの方法

いまの仕事に限界を感じていて、

  • 上司に相談しても拒否されてしまう
  • 周りの反応が怖くて言い出せない
  • 精神的に辛いのですぐ辞めたい

上記のように、本当に辛くてどうしようもないというケースであれば、退職代行サービスを利用するのもひとつの方法です。

退職代行を利用するメリットとは?

退職代行とは、労働者本人の代わりに弁護士や代行業者が、会社へ退職の意思を伝えるサービスのこと。

退職代行を利用することで、

  • 精神的な負担を減らせる
  • 即日退職できる
  • 正当な権利を行使できる

上記のようなメリットがあります。

精神的な負担を減らせる

自力で退職を進める場合には、上司や同僚への報告、業務の引き継ぎなど、さまざまな手続きが必要です。

退職理由に関して、周りからの理解が得られそうにない場合は、

  • 強い引き留めにあう
  • 嫌がらせを受ける

このようなリスクもあるでしょう。

しかし、退職代行を利用すれば、労働者本人は会社と直接やりとりをする必要がありません

代行業者が手続きを淡々と進めるだけになるので、精神的な負担を大幅に軽減できるでしょう。

即日退職できる

即日退職できるのも、退職代行を利用するメリットの一つです。

本来、民法上では、

正社員は退職を申し出れば、2週間後に辞められる

ということが定められています。

民法第627条
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

出典:Wikibooks

しかし、実際には、

繁忙期は避けてほしい

後任が決まるまで待ってほしい

このような会社都合の理由で、退職日が先延ばしにされてしまうことも少なくありません

退職代行を使う場合は、退職までに必要な2週間の期間を有休消化や欠勤扱いとすることで、

退職代行が会社に連絡した日から会社に出社しない

という対応が可能になります。

ハラスメントを受けている場合や、体調が悪化している場合など、

1日でも早く会社を辞めたい…

という場合には、心強い味方になってくれるでしょう。

正当な権利を行使できる

最近では、弁護士や労働組合が退職代行サービスに乗り出すケースも増えているので、

  • 残業代の未払いがある
  • 有休消化を拒まれる

といった労働問題に対しても、代理人として責任をもって対応してもらえます。

退職代行を依頼すると費用が発生しますが、初回相談は無料です。

会社側への交渉ごとがある場合も、対応可能かいちど相談してみることをおすすめします。

おすすめの退職代行3選
  • 安さで選ぶなら
    民間企業が運営。業界のパイオニアが最安値に挑戦中。リピート割がお得。20,000円(追加料金なし)
  • 会社と交渉したい
    労働組合が運営。24時間365日いつでも相談OK。即日の退職連絡も可能。24,000円(追加料金なし)
  • 弁護士に任せたい
    弁護士法人が運営。弁護士退職代行の老舗。会社との交渉や請求、万一の訴訟対応もOK。55,000円~

退職代行を使っても大丈夫?

そうはいっても、「退職代行」と聞くと、

会社の同意がないまま、無理やり辞めていいのだろうか…

と思う人もいるかもしれませんね。

そもそも退職は、労働者に対して法律で認められている権利です。

何らかの理由で辞めにくいという場合は、

退職を阻害している会社側の対応に問題がある

という場合が多いのではないでしょうか?

退職代行を利用することに、負い目を感じる必要はありません。

今では、

  • 利用者の58%が30代以上、40代以上の割合は28%
  • 40代でも34.8%の人が、退職代行の利用を検討

上記のような調査データもあるくらい、年齢や会社規模を問わず、退職代行は幅広く利用されています

当サイトでも、実際に利用した人たちの体験談を数多く紹介しています。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

療養のための退職なら、公的な給付金でお金の不安をカバーできる

2つの社会保険給付金(最大28ヶ月受給可能)

心身が不調で限界を感じていて、本当は退職してしばらく療養したいのに、

退職後の生活費が不安だから続けるしかない…

このような思いで、我慢して仕事を続けている人もいるでしょう。

もしそうであれば、無理を続ける必要はありません

社会保険給付金(傷病手当金・失業保険)を活用すれば、

お金の心配をすることなく、しっかり療養してから仕事探しができる

という期間を確保することができます。

傷病手当金と失業保険を利用すれば、最長28ヶ月給付金がもらえる

心身が不調で退職した場合に、療養しながらもらえる給付金は以下の2つ。

2つの社会保険給付金
  1. 傷病手当金
    健康保険制度の給付金。給与の2/3程度の金額が最長18ヶ月支給される
  2. 失業手当
    正式名称は「雇用保険の基本手当」。失業保険とも呼ばれる。 給与の50~80%の金額が3~10ヶ月支給される。

この2つを続けて受給することで、最長で28ヶ月間も公的な給付金がもらえます

「傷病手当金」については、

休職中に利用する制度なのでは?

このように思っている方がいるかもしれませんね。

しかし、一定の条件をクリアすれば、傷病手当金は退職後でも受給可能です。

事前に手続きしておくことで、傷病手当の受給期間(18ヶ月)が終了した後に、失業保険も受給できます。

社会保険給付金の利用については、以下の記事で制度や申請手続きについて解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

自分で手続きするのが不安なら、申請サポートを利用しよう

公的制度で支給される給付金ですから、誰でも受給申請できるのですが、

  • わかりにくさや手続きの煩わしさがあるので、あまり利用されていない

という実情もあります。

とくに退職の話が出ているような状況では、会社側の積極的なサポートも期待できないかもしれません。

心身が辛くて、自分であれこれ手続きできるような状態じゃない…

ちゃんと手続きができるのかな…

もしこのような不安があるのなら、社会保険給付金の申請サポートの利用がおすすめです。

社会保険給付金サポートを利用することで、以下のようなメリットを得ることができます。

サポートを受けるメリット
  • 自身の状況や退職後の予定などを聞き取りしたうえで、適切な対応方法を調査してもらえる
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専任のコンシェルジュによる万全のサポートが受けられるので、不安な気持ちを解消できますし、より確実に受給手続きを進められるはずです。(受給決定率は97%

サポートを利用するには費用がかかりますが、受給できない場合の全額返金保証もついています。

ゆっくり休みたいけど、退職後の生活費が不安だ…

という方は、サポートの利用を検討してみましょう。

聞き慣れないサービスですが、利用しても大丈夫なのか、以下の記事で徹底検証しています。

詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

まとめ:仕事の限界サインは放置せずにきちんと向き合おう

今回は、転職エージェントのアドバイザーとして、数多くの求職者の悩みに向き合ってきた筆者が、

  • 仕事でストレスを感じてしまう原因
  • ストレスの限界サインとして、見逃してはいけない症状
  • 限界を超えてしまった場合は、うつ病になるリスクがある
  • メンタルの限界を感じたときに取り組むべき対処法

ということについてお話ししました。

心や身体に生じる異変をしっかり受け止めて、放置せずに冷静に対処しましょう。

きちんと向き合うことで、取り返しのつかないダメージを受ける前に、状況を打破して解決することができます。

もちろん、

自分はまだやれる

ここで投げ出したくない…

上記のような気持ちは悪いことではありません。

責任感や使命感を持って仕事に向き合うことは、とても素晴らしいことでしょう。

しかし、仕事の限界サインを放置して、無茶な我慢を続けてしまうのはとても危険です。

結果的に身体や心に深いダメージを負ってしまって、

うつ病などで、普通に仕事ができなくなる

こういった状態になってしまう可能性があります。

仕事のために無理を続けたことで、仕事ができなくなってしまっては、本末転倒ですし意味がありません。

なってしまってからでは、後悔しても遅いのです

末永くいきいきと仕事をしていくためにも、仕事の限界サインは決して見逃さないでください。

きちんと向き合って、適切な対処を心がけましょう。

この記事を書いた人

40代女性、北海道在住。大手転職エージェントの勤務から、ベンチャー企業へ転職。マイナス思考の悪循環から抜け出した経緯も含め、私の転職経験をお伝えします。現在は転職先で、やりがいを感じながら楽しく奮闘中です!

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