看護師から未経験職へ転職!40代女性が希望条件で働けた理由は?
看護師なら、きっとすぐに仕事は見つかるはず
このように考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際は看護師であっても、地域によっては希望条件での転職が難しいことがあります。
かくいう筆者も、
看護師だから、すぐに仕事が見つかるだろう
このように安易に考えて地方に引っ越ししたものの、再就職先が見つからずに、4年間も専業主婦として過ごすことになってしまいました。
しかし、看護師にこだわることをやめて、多職種で仕事を探すようになった結果、再就職することができたのです。
この記事では、看護師のスキルしかアピールできるものがなく、転職を諦めていた筆者が、他の職種に転職をした体験談をお話ししています。
専門的なスキルがあるにも関わらず、転職できないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師への再就職が難しかった理由
看護師だから、すぐに仕事が見つかるはず…
このように考えていた筆者ですが、専門職での再就職に躓いてしまいました。
まずはその理由についてお話しします。
地域の転職事情を考慮していなかった
引っ越しをともなう転職では、地域によって求人数に大きな違いがあります。
引っ越し先の地域で求人数が少なければ、希望の条件で再就職することは難しくなるのです。
筆者の場合は、看護師を15年ほど経験しており、専門職としての道を歩んでおりました。
結婚後、夫の転勤にともない大阪から福岡へ引っ越して、出産を経験します。
子供が1歳になったら、看護師として仕事を再開する予定をしていたのです。
ところが就職活動を始めて、思わぬ事実に気づくことになります。
- 保育所の待機児童が70人もいて、子どもを預かってくれる施設がない
- 福岡では看護師が充足されていて、午前中だけの仕事がほとんど見つからない
上記のように、大阪と福岡で大きく事情が違っていたのです。
引っ越し先では近くに知り合いはいませんから、子供を預かってくれる人を探すのは難しいですし、預け先が決まらなければ仕事も探せません。
また、条件が合いそうな看護師の求人を見つけても、交通の便が悪くて、車を運転できない筆者では、通勤が難しいものばかりでした。
理想の条件の仕事は見つからず、できないことばかりで、再就職するのに大きな壁にぶつかってしまったのです…
看護師専門の転職エージェントにも登録して、ハローワークにも通いましたが、希望の仕事や保育所は見つかりません。
転職を断念して、専業主婦として過ごすしかありませんでした。
看護師への自信とこだわりが強すぎた
看護師として再就職を希望したのは、大阪では看護師不足で希望の条件が通りやすく、他の仕事とくらべて給料がよかったからです。
そして、15年の間に管理職や新人指導に関わるなど、看護師という仕事に絶対的な自信をもっていました。
今までの経験があれば、すぐに雇ってもらえるだろう
こんなふうに考えていたのです。
しかし、福岡では看護師での就職先が見つかりませんでした。
いま考えると、看護職に対する自信が、他の職種を探すという選択肢への障害になってしまったのだと思います。
なぜ他の職種への転職を考えるようになったのか
筆者は看護師へのこだわりが強すぎて、福岡に引っ越して転職することができませんでした。
しかし、いろんな職種を視野に入れることで、再就職するきっかけを掴めるようになったのです。
ここでは、その経緯についてお話しします。
自分にとって大切にしたいものは?
仕事を探すとき、仕事に求める条件は人それぞれに違いますが、
自分はいま何を大切にしたいのか?
このことに気づけば、仕事の探しの条件は変わります。
筆者が仕事選びの条件を変えようと決めたのは、子どものある”ひと言”がきっかけでした。
子どもが3歳になり幼稚園に入学できたので、職探しを再開したのですが、やはり希望の条件では仕事が見つかりません。
しかたなくフルタイムで働くことを考えて、子どもにそのことを伝えると、
ママ働かないで!
と泣き出してしまったのです…
フルタイムで働き出すと、子どもを預ける時間は長くなってしまいます。
子どもが泣く姿を見たときに、
やっぱり仕事よりも、子どもや家族を大切にしたい…
このような思いを強く感じるようになりました。
家族と過ごす時間を確保するためには、フルタイムの看護職はあきらめるしかありません。
そこで、看護師という職種へのこだわりを捨てて、
上記のような仕事探しに切り替えることにしました。
専門職に固執しすぎると、マイナスになることもある
他の職種への転職を考えたときに、まず最初にやってみたのが、自分の持っているスキルを確認することです。
ただ、筆者の場合は看護師としてのスキル以外に、アピールできそうなものは見つかりませんでした…
新たに資格などを勉強するにしても、小さな子どもがいると充分な時間はとれません。
やっぱり、看護師以外での就職は無理では…
上記のような、不安な気持ちに悩まされました。
しかし、専門職が長くなるほど、未経験の仕事に対しての不安が強く、いままでの仕事に固執して視点を変えづらくなっているものです。
興味をもった仕事には、
あきらめないで、とりあえず応募してみる
このような気持ちを持つことが大切だと実感しています。
応募してみることで、新たな仕事を見つけるきっかけが生まれる
時間の調整がしやすい内職の仕事を探しているとき、小学生の作文を添削する仕事を見つけました。
さっそく応募してみると、書類選考には通りましたが、2次試験で不合格に…
専業主婦になって4年です。
試験で出題された漢字はまったくわからず、作文もまともに書けない状態でした。
やっと見つけた内職の仕事も、テストで不合格になるなんて…
あきらめるという選択もあったのですが、筆者はパソコンも苦手でスマホすら持っておらず、他の仕事には応募できそうにありません。
同じ添削の仕事で、
半年後に再度募集をかける予定です
このような話を聞いて、もう一度チャレンジすることを決意し、半年後の試験に向けて、文章の書き方や漢字の勉強を始めました。
そんなときに、地元のフリーペーパーで「読者ライター募集」という広告を見つけたのです。
文を書くことには、まったく自信がありませんでしたが、練習のつもりで応募した結果、
あなたの経歴を見て、ぜひ採用したい!
このように言っていただけました。
他職種へ転職してみて思うこと
専門職にこだわっていた筆者ですが、いろんな職種への応募をしていくなかで、当初は思いもしなかった仕事で働くことになりました。
ここでは、実際に他の職種へ転職してみて、気づいたことをお話しします。
専門性以外の経験を評価してもらえることもある
ライティングの経験がまったくないのに、採用されたことは驚きでした。
これまでは、専門のスキルを期待して採用されることが多かったからです。
今回の採用をいただけたのは、
- フリーペーパーの読者に40代が多く、年齢がマイナスにならなかったこと
- これまでの仕事の経験はもちろん、主婦としての経験にも期待している
上記のような理由からでした。
これまでは看護師のスキルばかりにこだわっていましたが、40代という年齢や主婦としての経験も、職種によっては強みになることがあるんですね。
軽い気持ちで応募したライターの仕事でしたが、筆者が書いた取材記事を見て、子どもが喜んでくれることが励みになっています。
新しい仕事に活かせる経験は、何かしらあるもの
ライターの仕事を始めて気づいたのは、今までの経験を活かせる仕事だということです。
たとえ職種が違っても、
- 記録を残す
- 自分で調べる
このような経験は、どの職種にも共通するものでしょう。
家事や子育てに関しても、その経験を必要としている人がいます。
自分では当たり前のように思えていることでも、職種によっては高く評価してもらえるのです。
仕事選びに悩んでいるのなら、勇気を出して、いろんな職種に応募してみることをおすすめします。
まとめ:専門職にこだわりすぎないで!他の職種でも転職できます
今回は、42歳女性が看護師から専業主婦をへて、他の職種へ転職した経験をお伝えしました。
看護師の経験以外にアピール要素がなかった筆者が、他の職種へ転職できた要因は以下の3つです。
- 専門職へのこだわりを捨てたこと
- 自分が優先したい条件を決めたこと
- いろんな職種で仕事を探す方法に切り替えたこと
専門職以外の経験やスキルに、違った視点で目を向けることができれば、今まで専門職として働いてきた経験も無駄にはなりません。
仕事を見つけられないと悩んでいる方がいたら、ぜひ新しい仕事にもチャレンジしてみましょう!
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- 実際に40代で転職を経験した人
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