(執筆:しのん)
- 40代独身。収入も少なく、頼れる人は誰もいない
- 女性ひとりでも、充実した人生を歩みたい
40代で転職を考える人はとても多いと思いますが、筆者もそんな一人でした。
そうはいっても、

このような気持ちでは、採用してくれる会社などありません。
やりたい仕事の方向性が定まっていないと、就職活動も不安だらけです。
当然ながら連敗続き。
やがて自信もなくなって、就職活動へのモチベーションも下がる一方でした…
しかしそんな筆者でも、自分に合う仕事を見つけて、納得できる転職先にめぐり合うことが出来たのです!
自分の歴史を細かく振り返ることで、未経験でも納得できる転職先を見つけることができます。
この記事では、やりたい仕事が見つからない42歳独身女性が、やりたい仕事を見つけ出して、転職を果たすまでの体験談をお届けします。

このように悩んでいる方の参考となれば幸いです。
40代で得意分野なし。未経験職へ転職できる?

筆者は42才のとき、転職を考え始めました。
ただ、なにかやりたいと思える仕事があるわけでもなく、特筆するキャリアもありません。
それにもかかわらず、

上記のような図々しい願望を持っていました。
ご存じのとおり、40代で転職することはとてもハードルが高いものです。
いまの状況を変えたければ、「自分を見つめ直すべし」とよく言います。
そうはいっても、

筆者もこんなふうに思っていましたし、面倒くさいという気持ちも手伝って、過去の自分を振り返ることをサボっていたのです。
しかし、そんなことを言ってばかりでは前に進みません。一念発起して、自分の歴史を細かくさかのぼってみました。
すると意外なところに、自分の進むべき道筋が見えてきたのです。
未経験への転職は、自信のなさが選択肢を狭める

こんなふうに自分を悲観して、仕事探しにすっかり怖気づいてしまう人も多いのではないでしょうか?
筆者もその典型でした。
筆者の場合は、一人で小さな飲食店を営んでいたのですが、好きで始めたこととはいえ、収入のある月もあれば、収入がまったく無い月も……
生活は極めて不安定だったのです。
42才で独身。貯えもなく、将来への漠然とした不安が、怒涛のごとく押し寄せてきます。
また、飲食業界に長く身を置いてきて、燃え尽きた感も出てきた頃だったのです。

このように思って、転職を決意しました。
お店をたたんで、飲食業界以外の仕事を探し始めます。
そして、立ちはだかる大きな壁に、改めて向き合うことになりました。

若かりし頃にOLの経験はしていましたが、事務職のブランクは10年以上です。
即戦力にはほど遠いものがあります。
接客や調理の経験はそれなりに積んでいますが、「もう飲食業界には進みたくない」という思いがありました。
これといった実績もなく、若くもない
このような人材を、誰が欲しいと思うのでしょうか?
様々な求人の条件を見れば見るほど、どんどん自信がなくなって、進むべき道筋が見えないまま悶々とする日々が続きました。
これまで生きてきた時間を経験値ととらえよう
自分にスキルが無いこと嘆くだけでは、少しも前に進みません。
たとえ実績や資格がなかろうと、
今まで自分なりに、必死で頑張ってきた
ということに変わりはないのです。
年齢がいっている分、若いライバル達より、より多くのことを経験しています。
これを武器として、戦っていくほか道はないと思いました。
急がば回れ!自分の歴史を振り返ることで見えてくる

このような気持ちになるのは、筆者もよく分かります。
しかし、そんな状態で運よくどこかに引っかかって、転職できたとしても…
新しい職場で、苦労や悩みを抱えることになったとき、なおさら辛いことになってしまうのではないでしょうか?
やはり転職するからには、
少しでも自分の興味のある分野を目指す
ということが、転職活動へのモチベーションアップにつながります。
これから先に充実した人生を送るためにも、とても大切なことだと思いませんか?
まずは自分が興味のあることを書き出してみよう
いくら無趣味を自覚していたとしても、
世の中に興味があることがまったく存在しない
という人はいませんよね。
好きなことや興味があることを、なんでも良いので、思いつくままに書き出してみましょう。
筆者の場合は、書き出してみると以下のようなことがありました。
グルメ / 着物 / 日本文化 / お酒 / 料理 / 音楽 / 旅行 / SNS / 動物 / 貯金 / 投資 など…
取るに足らないものがほとんどですが、無趣味だと思っていた自分に、こんなにも興味を示すものがあったというのは、意外な発見です。
できることや得意なことなど、自分の強みを洗い出そう

こんなふうに思っている方もいるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
自分の歴史を細かく振り返って、それを書き出して「見える化」してみると、意外にできることが多いと気がつくのです。
筆者の場合は、若かりし頃のOL時代に、
営業 / 事務 / 秘書業務 / 資産管理 / スタッフ管理 / 新規事業立ち上げ など
こういった業務を経験していました。
その後進んだ飲食業界では、接客に従事しており、自分で店を持ってからは、接客や調理に店舗運営全般を経験したのです。
このように文字にしてみれば、手前味噌ではありますが、それなりの経験を積んできたといえるのではないでしょうか。
いまの自分に最適な仕事は、「興味×強み」で導き出せる
- まずは自分が興味のある分野を知ること
- 今までの人生や仕事のなかで、何を経験してきたか洗い出すこと
この2点を振り返ると、今の自分にしっくりと来る仕事が、どのようなものなのかを知ることができます。
ちなみに筆者の場合は、考えもしなかった仕事が浮かび上がってきたのです。
それは、当時インバウンドで市場が広がっていた「着物レンタル業」でした。
自分が興味のある日本文化や着物。
飲食業で経験した店舗運営や接客、スタッフ管理など、自分のこれまでの経験を活かせる仕事だと確信したからです。
やりたい仕事が見つかった!未経験職へ転職するためにやるべきこと

自分のなかで「これだ!」と思える仕事が見つかったとはいえ、まったくの未経験職への応募となります。
応募したところで、選考に通るかすらわかりません。
そこで、とある方の助言をもとに、まずは履歴書の写真を見直すことにしたのです。
- リクルートスーツから、明るい服装に変える
- おでこをスッキリと出して、笑顔を作る
納得がいくまで、履歴書写真を何度も撮り直しました。
簡単なことですが、成果は顕著で、面接に呼んでもらえる確率が各段に上がったのです。
もちろん、ちゃんとした理由があります。
履歴書は写真の見た目で9割が決まる
飲食店をしていたときのお客様で、長年人事に携わっている方がいらっしゃいました。
その方がおっしゃるには、


そんななかで、たくさんの応募者の中から選ばれるためには、写真の印象に頼るところが大きいと。
どんなに美人で華々しい経歴を持っていても、暗くて不安そうな表情の写真では、印象は良くありません。
しかし、たとえ美人でなくても、清潔感があって笑顔で親しみやすい表情の写真の人は、選考に有利に働くというのです。
ですから、まずは写真の見た目で、


こんなふうに思ってもらえるように、自分を演出しましょう。
企業に目を留めてもらえる職務経歴書作りのコツ
キャリアやスキルに自信がない人にとって、「職務経歴書をどのように書くか?」は悩みどころでしょう。
しかし、
人生に無駄な経験はひとつもない
という言葉は、本当にそのとおりです。
職務経歴書を書くうえでは、これまでに自分が携わった仕事と、その仕事の成果をセットにして書くようにすると、中身の厚い経歴書に仕上がります。
たとえば、携わった業務が事務職や接客だったとすると、
- ○○の進行業務を任され、スムーズな業務フローを構築した
- ○○の接客に携わり、おもてなしの心を持ったサービスで、その後の集客に貢献した
といった感じで、さらに具体的な数字などを盛り込めるとベストです。
長く働いていると、携わった業務は意外と数多くあるもの。

こんなふうに改めて気付くことで、就職活動への自信が出てきますし、幅広い業務をこなしてきたというアピールにもなります。
40代で未経験。キャリアよりも人間力を武器にしよう
面接に数多く足を運んでいるうちに、企業は中途採用者に対して、「人間力」を求めていることが分かってきました。
具体的にいうと、
- 他者を尊重して、協調していける力を持っている
- 忍耐強さがある
- 思いやりを持った行動ができる
上記のような、コミュニケーションを取るうえで大切な能力を備えているか、という部分です。
筆者が未経験でも転職に成功できたのは、

というような、基本的な人間力を評価してもらえたからだと感じています。
40代で人生経験が長い分、自然と培われた人間力をアピールできれば、若いライバルたちに差をつけることは十分可能です。
面接で最も重要なのは、熱意を伝えられられるかどうか
面接する企業にとっても、
ここで働きたいという覚悟が見えない人
であれば雇わないでしょう。
筆者の場合は、
- いかにこの仕事を素晴らしいと思っているか
- こんな素晴らしい仕事で、御社に貢献することができたら、どんなに幸せか
上記について、熱く語って訴えかけました!
それはもちろん、自分が興味があること、自分の強みを活かせる仕事だと、しっかり自己分析していたからにほかなりません。
だからこそ熱意が伝わって、未経験でも採用してもらえたのだと思います。
魅力的な会社に出会えたことに感謝の気持ちをもって、

という覚悟をぶつけてみることが大切です。
まとめ:やりたい仕事が見つからないなら、まずは自分の歴史を振り返ってみよう
今回は、やりたい仕事が見つからない40代女性の筆者が、やりたい仕事を見つけて転職するまでの体験談をお話ししました。


こんなふうに悩んでいる方は、まずは自分の歴史を細かく振り返ってみることからスタートしてみましょう。
何もないと思っていた今までの人生経験でも、「無駄なことはひとつもない」ということに気がつけるはずです。
そして自分の興味と強みを洗い出して、いまの自分に最適な仕事を導き出しましょう。
「これだ!」と思える仕事が見えてきたら、あとは目標に向かって突き進むのみです。
年齢を重ねているからこその強みを、自信を持ってアピールして、転職成功を勝ち取りましょう!
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