夫の収入に頼って生活していた、特段のスキルも持たない45歳女性が、
思い込みを捨てて、自らで課している制限を取り払えば、自身の可能性を広げることができる!
このように意識を変えたことで、海外転職を成功させて、経済的に自立するまでの顛末をここに記します。
自分に自信が持てなくて、転職活動に行き詰まっている、そんな女性への応援の意味を込めて…
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▼この記事の執筆者▼
45歳、夫の不倫で突然訪れた人生の転機
結婚して子育てもひと段落して、40代となっていた筆者。
- 子どもたちもそれぞれ独立して、これから夫とふたり穏やかに歳を重ねていく
- 夫が定年を迎えたら、退職金の一部で家のローンを完済して、年金で悠々自適の生活を送る
このように、人生設計は完璧のはずでした。
しかし45歳のある日、そんな筆者の目論見が一瞬で崩れ去ります。
夫の不倫が明らかになったのです…
当時の筆者の収入は微々たるもので、生活費のほとんどは夫の収入に頼っている状況でした。
離婚を決意して、人生設計の変更を余儀なくされた筆者は、経済的自立のために転職活動を始めることになったのです。
書類選考すら通過できない厳しい現実
とにかく一刻も早く経済的に自立したい!
夫の不倫に対する怒りを熱いエネルギーに変えて、その日のうちに履歴書などを準備した筆者は、さっそくハローワークへ向かいました。
45歳での転職活動に”いざ、出陣”です。
しかし45歳の転職活動は、山と積み重なる「お祈りメール」の洗礼を浴びることから始まりました。
書類選考すら通過しないなんて…
その現実に、筆者の自尊心はズタズタに引き裂かれていきました。
思えば、ずっと事務職です。
とくに自慢できるスキルを習得するでもなく、ただ歳を重ねていただけ。
企業側には、こんな筆者を採用するメリットはないのでしょうか?
転職エージェントの積極活用がターニングポイント
ハローワークでの活動に焦りを感じた筆者は、「転職エージェント」に活路を見出すべく登録をしてみました。
そして、転職エージェントへ登録したことが、筆者の転職活動における第一のターニングポイントとなったのです。
信頼できるメンターを得て転職活動の転機に
もちろんキャリアアドバイザーの良し悪しや、担当者と自身の相性にもよるのかもしれません。
幸いにも筆者は、登録した転職サイトのなかの一つで、とても良いキャリアアドバイザーの方に恵まれたのです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーという、信頼できるメンターを得ることができたのは、45歳の転職活動における大きな転機となりました。
ときには愚痴っぽくなりがちな筆者の相談に、キャリアアドバイザーの方は根気強く付き合ってくだったのです。
経験とスキルを振り返り、自身の強みを再発見
担当者のアドバイスを受けるうちに見えて来たのは、筆者の作成した履歴書や職務経歴書の問題です。
自身の強みを十分にアピールできていませんでした。
45歳という年齢を後ろめたく感じていた筆者は、無意識のうちに、消極的な内容の応募書類を作成してしまっていたようです…
キャリアアドバイザーとのやり取りを重ねるうちに、
- 延べ10年間以上続けた、PTA本部役員としての役割で得た知見
- 趣味の活動における実績など
上記のような仕事以外の活動でも、十分なアピールポイントになり得るとの思いに至り、自信を取り戻すことができました。
転職エージェントは無料で利用できます
転職エージェントは無料で利用できますし、職務経歴書の添削など、各種サービスも充実しています。
- 自身の強みを効果的に表現できるように、応募書類作成や面接対策のサポートを実施してくれる
- プロの視点で自身のキャリアや市場価値を見極めて、最適な求人案件を紹介してもらえる
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を多く保有している
- 応募企業との連絡や日程調整、入社時期や給与の交渉まで、エージェント担当者が間に入って行ってくれる
こんな便利なサービスを、活用しない理由は見当たりません。
転職を考え始めたら、一刻も早く登録することをオススメします。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
「40代だから無理」は根拠のない思い込み
書類選考を通過して、面接へ進める事案も出て来たころ、第二のターニングポイントが訪れます。
年若の友人が、海外の現地法人に転職をしたのです。
憧れの海外生活を自らで打ち消す
友人の海外転職をきっかけに、自身が昔から海外生活に憧れを抱いていたことを思い出しました。
どうせ夫と別れて暮らすなら、海外で暮らすのもありかもしれない
上記のような夢をふと描いたのですが、
45歳にもなって、特段のスキルもない私には絶対無理だ
英会話にも自信がないし…
このようにすぐさま願望を打ち消したのです。
夢への挑戦はキャリアアドバイザーのひと言から
それから1ヶ月ほど経ったときでした。
二次面接まで進んでいた大手2社から、選考落ちの連絡を受けた筆者は、あの海外転職の夢をまた思い出してしまったのです。
ついにはキャリアアドバイザーの方に、おずおずと海外転職について相談してしまいました…
ところが、キャリアアドバイザーからは驚きの回答が!
外資系では年齢制限を特に定めていない募集が多いんです
未経験可の海外求人も豊富ですし、英会話スキルも日常会話程度でOKの募集もあります
ぜひチャレンジしてみましょう!
こんなふうに、海外転職を当たり前のことのように話す、キャリアアドバイザーの明るい声を聞いて、筆者はハッとしました。
年齢を理由に制限をかけていたのは自分自身だった
もう45歳だしどうせ無理だろう…
このように自分自身に年齢制限を課すことで、諦めるための言い訳にしていたのではないか?
挑戦して、失敗して、傷つくのが怖いから、挑戦しないことの理由を、無理矢理に思い込もうとしていたのかもしれない…
筆者は、勇気を出して、海外転職への応募を決めました。
海外転職の面接は、英語が話せなくても何とかなる
海外転職への応募は、
履歴書や職務経歴書に相当する書類を、すべて英文で作成する
という、一見すると「難関」からのスタートでした。
英文の応募書類は中学英語で問題ナシ!
とはいえ、実際にはそんなに難関ではありません。
今の時代はネットで検索すれば、英文履歴書などのテンプレートはいくらでも見つかります。
中学程度の英語スキルを身につけている方なら、さほど苦ではない作業です。
ビデオ面接で訪れた最大のピンチ
無事に書類選考を通過して、面接はSkype(ビデオ通話)で行われることになりました。
面接では、日本人の面接官が日本語で行ってくださるとの事前情報を得たので、筆者は安心しきっていたのです。
しかし、面接当日にはいきなり最大の危機がおとずれます……
冒頭に面接官の方から、
はじめは英語で質問してもいいですか?
まさかまさかの問いかけです。
イヤです!冗談じゃありません
当然ながらこのように断ることもできず、いくつかの質問につたない英語で答える羽目に……
英語はほとんど話せないんですね…
面接官は明らかに落胆していました…。
自分の準備不足を呪いました。
海外転職は内定までのスパンが短い
この面接はもはやここまでか…
このように落ち込みかけたのですが、その後は日本語での面接に切り替えていただき、なんとか一次面接を通過できました。
その2日後に行われたSkypeでの最終面接では、日本語のみで和やかな雰囲気のなか行われて、翌日には合格通知をゲットすることができたのです!
国内企業と違って、書類選考から最終面接までのスパンが、とても短かったのが印象的でした。
英会話が苦手な40代女性が海外企業に就職した結果は?
英語の使用が少ない部門への配属が決まり、現在は入社9ヶ月目です。
こちらでの生活にもすっかり慣れました。
現地の方は皆さん親切で、食事も美味しく、日本食や日本製品も必要であれば簡単に手に入ります。
年収は変わらないが、経済的な自立と心の平安を取り戻せた
収入は転職前とほぼ変わらない状況ですが、現地の物価が安いので、
夫の庇護から抜け出し、経済的に自立するぞ!
当初に立てたこの目的を、見事に達成することができました。
そして何よりも、
海外転職を果たしたことで、心の平安を得られた
このことが大きな収穫です。
不思議なことに物理的にここまで遠く離れると、夫のことも夫の不倫相手のことも、気にならなくなっています。
思い込みを捨てれば、未経験でも可能性を広げることができる
私たちは、これまでのさまざまな経験をもとに、
- 40代だからもう遅い
- スキルなしの中年女性には無理
- 英会話が苦手なのに有り得ない
こんなふうに、自分のなかで勝手に「常識」を作り上げています。
そして自らに対して、本来はありもしない「制限」を設けてしまっているのかもしれません。
もちろんその「常識」に則って行動することで、自分の心を守ることができたり、正しい選択ができることもあるでしょう。
しかしときには、勝手に作り上げた「常識」や、自分で設定している「制限」を取り払って、勇気を出して行動してみてください。
その行動が、私たちの可能性を、さらに広げる第一歩になるのかもしれませんよ。
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