新しいことを始めるのは、一大決心が必要ですよね。
- 現状に悩んだ末に出た答えが、転職という選択だった
- 人生を見つめ直した結果、転職をしようと決断した
このような方も多いのではないでしょうか?
筆者は就職超氷河期世代で、20代・30代のころは非正規雇用を繰り返していました。
しかし40代ともなると、将来への不安が底なしで押し寄せてきます…
なんとか非正規雇用人生を脱するべく、正社員求人を探すことにしたのです。
実際に転職活動をしてみると、地方ならではの厳しい現実があり、暗いトンネルの中をさまようような日々でした。
それでも、遠くに見える光を求めるように行動をし続けて、中小企業の事務職員として、41歳で正社員雇用されることができたのです。
今回の記事では、地方での転職活動の現実と、転職活動中の不安定なメンタルの保ち方について、自身の経験に基づいてお話ししたいと思います。
地方での転職活動の現実
筆者は地方在住の41歳独身女性です。
短大在学中に就職活動をしていましたが、就職超氷河期世代で就職ができませんでした。
卒業後に1年間アルバイトをしながらお金を貯めて、地方で叶わなかった夢を叶えようと上京。
しかし、上京をしても時代の煽りを受け就職ができず、アルバイトとして12年間同じ企業に勤めました。
2011年に起きた東日本大震災がきっかけで、故郷や家族を想い33歳でUターン。
そこから地方での転職人生が始まります。
希望と不安が交錯する転職活動でしたが、実際にしてみると、地方ならではの厳しい現実があったのです。
地方では職種の選択肢が少ない
Uターン後の転職活動は、ハローワークと地域密着型の求人誌や求人サイトをおもに活用しました。
経験を活かす仕事をしたいと思って探しましたが、地方では職種の選択肢が少なく、希望する職種の正社員求人にはなかなか出会えません。
そこで、自分のなかで優先順位を決めて、選択肢の幅を広げてみることにしたのです。
例えば、
残業時間が少ない・賞与あり・土日祝日休み
まずこのような“安定を重視した条件”で求人を探し、そのかわり“希望の勤務地以外”でも視野にいれることにしました。
その結果として、多くを望まなければ、応募をしたいと思える求人が増えたのです。
地方で働くなら「運転免許」があるほうが有利
地方での正社員求人の多くは、普通自動車免許の資格が必須となっています。
一見すると必要がなさそうな事務職の求人であっても、運転免許が必要な場合がほとんどです。
地方では都会と違って、公共交通機関が都会ほど整備されていないため、車での移動の方が便利な場合が多くなります。
そのため事務職の場合でも、銀行へ入金に行くなどの用事があるときに、車を運転する必要があるので、運転免許が必須となっているのです。
筆者は運転免許を所持していないため、応募できる求人が少なくて、思うように転職活動が進みませんでした。
地方では、普通自動車免許を所持しているほうが、職種の幅も広がり有利になるということを、筆者は身を持って知ることになったのです。
運転免許がないときはどうする?
運転免許を持っていないことで、応募ができる求人が減ってしまうという現実。
このような胸の内を、ハローワークの相談員さんへ伝えてみることにしました。
「ないものはない…」で諦めるのではなく、確認をしてもらいましょう。
もしくは自ら確認をすることで、“会社側の希望条件を緩和できる可能性がある”ことを知り、希望を感じることができました。
転職活動を続けるためのメンタルを保つ秘訣
希望と不安が交錯する転職活動ですから、転職活動中はメンタルが不安定になりがちです。
不採用通知が来た際には、すべてを否定されたような気持ちになって自己肯定感が下がり、立ち上がる力すらなくなることもありました。
求人との出会いは、ご縁とタイミングであると思いながらも、先が見えない不安と僅かな希望が日常をいったりきたり…。
まるでトンネルの中を彷徨っているかのようでした。
ただ、トンネルのはるか先に見える光を掴むためには、日々の小さな行動がゆいいつの道筋だったのです。
転職活動中の暗いトンネル期の過ごし方
求職活動中は、時間だけはたくさんあります。
転職活動をしていても、終日ずっと活動をしているわけではないので、時間があると不安な気持ちが大きくなって、ネガティブになりがちなものです。
このままではいけないという気持ちで、
このように悩んでいました。
そこで、実家暮らしをしていた筆者は、家族の食事作りや掃除などの家事を積極的にやることにしたのです。
その結果、家族に喜んでもらえて、家事スキルもあがりました。
人に喜ばれることで、人に必要とされている喜びを実感できましたし、気持ちが安定して、前向きになることができたのです。
時には、いままでは行けなかった図書館へ行って、たくさんの本を借りて読書の時間を存分に楽しんだり、近所をゆっくりと散歩して季節を感じたり…
なかなか片づけられなかった押入れの物を整理して、必要がなくなった服飾雑貨を、支援団体へ寄付をしたり、フリマアプリで販売して収入を得たりもしました。
物が少なくなると、新しい風を受け入れる準備が整う気がします。
また、あまり会えなかった友人に会いに行ったり、ずっと行きたかったお店へ行ってみたり、時には木々が生茂る神社でお参りをして、新鮮な空気を満喫してみたり。
このような何気ないことでも、頭がすっきりとして、エネルギーが満ちてくることに気付きました。
小さな行動の数々が気持ちを前向きに整えて、転職活動を継続できる活力になったのです。
今までとやり方を変えてみよう
今までは、ハローワークや地元求人誌・求人サイトで転職活動をしていた筆者。
しかし、自身に新たな流れを生み出そうと思い、地元企業が120社以上参加している転職フェアへ、初めて参加してみることにしました。
会場を見渡すと、20代・30代の若さ溢れる世代ばかり。
でもここで怯むわけにはいかない……
40代転職者の強みは「経験値」です。
「経験値」を背中にまとい、勇気を出して企業ブースへ向かいました。
その日は1日がかりで7社と面談を実施。
このように思っていたのですが、予想を裏切って、ほとんどの企業が筆者の「経験値」に興味をもってくれたのです。
今までのやり方を変えてみると、新しい流れが生まれて、知らなかった自分の強みが明るみになることがある
このような学びを得ることができました。
自分の得意を知ろう
あなたはどんなことが得意でしょうか?
筆者自身は、非正規雇用ばかりで職を転々としていたために、キャリアにはまったく自信がありませんでした。
書類選考にはめっぽう弱く、不採用通知が届くことがほとんどです。
しかし、履歴書持参で面接をする場合は、選考を通過できるケースが多いことに気付きました。
筆者の得意は、“フェイストゥフェイスで思いをこめて経験を伝える”ことだったのです。
転職を考える際には、経験を活かす職種を目指す方や、未経験の職種に挑戦する方もいるでしょう。
いずれにしても、
今までの経験を次の会社でどう活かせるか?
このことをよく考える必要があります。
筆者たち40代転職者の強みは、「経験値」に他なりません。
たとえ未経験職種への転職であっても、今までの経験は必ずどこかで活きてくるはずです。
- 職務経歴書を書くとき
- 面接にのぞむとき
- 志望動機を伝えるとき
このようなときに、今までの経験を次の職場でどう活かしていけるのかを伝えることが、チャンスを掴むきっかけとなるでしょう。
まとめ:転職活動は、次の道へのステップアップ
筆者は41歳の時に、ハローワークで募集していた求人で正社員になることができました。
しかし、それは当初に希望していた職種ではなかったのです。
選択肢を増やして行動した結果、その企業に出会うことができて、履歴書を持参して面接にのぞみ、思いを込めて経験を伝えた会社でした。
40代女性の転職は厳しいです。
けれど、今までの経験と厳しい転職活動を通じて学んできたことは、次の道で必ず役に立ちます。
諦めなければ少しずつ道が開けてきます。
もし道のりの途中で疲れたら、少し休んでください。
少し元気のある日は、早朝の美味しい空気を吸って、エネルギーをチャージしてみてましょう。
小さな行動が新しい風になるかもしれません。
いま頑張っていることも、過去に頑張ってきたことも、必ず役に立つときがきます。
だから、前を向いて1歩ずつ歩んでいってくださいね。
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