40代の転職活動はとても厳しいものです。
とくに筆者の場合は地方在住ですので、都会の事情とはまた違った難しさがあります。
現在の筆者は、
- 派遣社員として介護施設で週3日ほど働く
- フリーランスとして他の副業にも取り組む
といったことをやりながら、空いた時間に転職活動をしている状況です。
仕事が全くないわけではないのですが、やりたい仕事ではないですし、
ここで働くなら、介護業界で働き続けた方がマシかな…
このようなところがほとんどなのです。
あと1年くらい転職活動を続けて、望ましい職場が見つからなければ、介護業界に骨を埋めようと思っています。
この記事では、地方での転職活動を考えている40代の方に向けて、地方での転職活動で押さえておきたいことをご紹介しています。
地方に住む筆者の転職活動体験にもとづいてお話ししておりますので、ぜひ最後までご覧いただいて、あなたの悩みを解決するヒントにしてください。
- 【人手不足の職種】採用されやすい職業をランキング形式で解説
- 【転職サイト】40代におすすめの11選をタイプ別で解説
- 【転職エージェント】40代転職者の口コミ評価ランキング7選
▼この記事の執筆者▼
地方住みの40代が転職しようと思った理由
筆者は30歳半ばから、介護施設で5年ほど働いていました。
しかし、40歳に差し掛かるころに、
この施設でこのまま働き続けることは、本当に正しいのだろうか?
このように考えてるようになり、退職して別の道を模索することにしたのです。
もちろん、
40代になってからの転職は難しい
という認識はしておりましたが、介護業界は常に人手不足ですし、筆者には資格もあります。
したがって、介護業界にはいつでも再就職できると考えたのです。
介護業界で5年勤めている間に、給料は若干増えましたが、ほとんどが資格手当によるものでした。
このまま勤め続ける意味がとくに見いだせなかったので、もし別の道があるのなら、乗り換えたかったのです。
地方の転職は難しい…都会とは活動のしやすさがまるで違う!
転職活動をしていて実感したことは、
都会と地方では、転職の難易度がまるで違う
ということです。
筆者は人口50万人に満たない、とある地方都市にずっと住んでいます。
ただし、地元だけではなく、都会でも少しの間だけ転職活動をしました。
都会では魅力的な仕事が見つかって、
こんな仕事をぜひやってみたい!
このように感じて応募をして、相手先企業からも良い返事をいただいていたのです。
しかし、家庭の事情で断念せざるを得なくなってしまい、結局は地元で仕事を探し続けることになりました。
地方と都会の両方で転職活動を行ってみて、なぜ地方で活動することが難しいのか、その理由がハッキリと分かったのです。
求人数に段違いの差がある
都会の求人情報を見ていると、魅力的な求人がたくさんあるので、
この仕事にも応募してみたいし、あの仕事もよさそうだな…
と歯がみすることがあります。
しかし地方では、筆者が興味をひかれるような求人には、滅多にお目にかかれません。
人口が違えば会社の数も違いますし、経済規模も違います。
当たり前といえば当たり前なのですが、地方よりも都会の方が圧倒的に求人数が多いのです。
しかも40代に限定して求人を探すと、地方では本当に限定された職種しか見つからず、条件も似たり寄ったり…
とくに介護や建設業など、不人気といわれる業種ばかりが目立ちます。
もちろん都会でも、不人気業種の求人は地方以上に多いです。
しかし、それ以外の職種での求人も多数掲載されているので、可能性がまるで違っています。
地方にはニッチ市場の仕事がほとんどない
なぜ地方が、都会に比べて職種が少ないのかというと、人口が少ないから。
つまり、ある程度の集客が見込めるビジネスじゃないと、仕事として成り立ちにくいのです。
一般の人に理解してもらいにくい、ニッチ層に向けた商売をしてもほとんど成功しません。
新しいことを探そうとする、嗅覚の鋭い人が地方にはあまりいないですから、一般層を狙うビジネスばかりになります。
都会などで既に流行しているものが、時間を経て地方でも流行するといった感じです。
ニッチ層向けの仕事がしたいなら、地方ではなく都会へ出るしか方法がないでしょう。
都会の方が経営者や人事担当者に会いやすい
人と人との出会いが、ビジネスを動かしている
このような意識を持つ経営者や人事担当者であれば、積極的に人と会おうとするのは当然でしょう。
ですが地方では、人間関係が固定化していることが多く、人付き合いを拡げることに積極的な人は少ないのです。
実際に筆者も、見識がない地元の経営者に面会を試みましたが、会ってもらえませんでした…
しかし、都会で転職活動をしたときは、SNSを活用することで、複数の経営者と出会うことができたのです。
SNSで人を探して求めている経営者の方に、ダメ元でメッセージを送ってみたら、
では面接をしてみましょう
というお話をいただきました。
SNSを活用した転職活動は、地方ではまだまだ難しいところがあります。
都会ならマッチングアプリが活用できる
最近では、ビジネス目的のマッチングアプリが増えています。
これまで流行してきた、FacebookやTwitterなどのSNSよりも、
- 事業を興したい人
- 人脈を築きたい人
上記のような人たちにとっては、さらに人と出会いやすい世の中になっているようです。
これは転職希望者にとっても、魅力的なアプリといえます。
ですが実際に利用しているのは、ほとんどが都会の人です。
いくつかのアプリを開いてみても、筆者の地域では誰も利用していませんでした…
もし、マッチングアプリで企業が求人を募集するようになれば、経営者や人事担当者と会える可能性が高くなるでしょう。
転職活動の幅がかなり拡がると思うのですが、現状では地方で活用するのは難しい状況です。
地方で転職活動をする40代が、やっておいた方がいいこと5選
ここでは、
- 地方で転職活動をするうえで、筆者が実際にやっていること
- もし可能であれば、やっておいた方がいいと思うこと
上記についてお話しします。
筆者自身がまだ転職を成功させていないので、おこがましい話ではあるのですが、やっていないことがあればぜひ試してみてください。
ハローワークで就職相談をする
地方で転職活動をするのなら、ハローワークを活用することをおすすめします。
「ハローワークには良い求人がない」は本当か?
ハローワークには良い求人がないよ
このような意見がありますが、地方で転職活動をするならば、利用しない手はありません。
「あまり良い求人がない」といわれる理由は、無料で求人の募集ができるから。
質の悪い求人でも、無料なのでとりあえず載せることができてしまうのです。
ただ質の悪い求人は、ハローワークで面談をしつつ、求人情報についてあれこれと聞いていると、ある程度は回避することができます。
無料でビジネスセミナーを受講できる
実際に転職活動をしてみると、筆者は面接に関するビジネスマナーを、ほとんど知らないことに気付かされました…
似たような40代の人は、じつは案外多いのではないでしょうか?
ハローワークでは、ビジネスマナーに関するセミナーをやっていて、無料で利用することができます。
筆者もいちど参加してみたのですが、面接における基本的なことを学べるので、とても有意義なものでしたよ。
仕事に繋がる資格を取得する
資格がなければ、雇ってもらえない職種もたくさんあります。
もしやりたいことがあり、資格が必要なのであれば、今からでも資格取得のために活動するべきでしょう。
民間の資格よりも、やはり国家資格が強いです。
いちど取ってさえいれば一生使えます。
もちろんコツコツと勉強をするために、時間や資金、忍耐力が必要となりますが、それらをクリアできるならば資格取得に励むべきです。
資格を必要としない職種は、誰でもできる仕事が多いので、景気に左右されやすくなります。
せっかく転職に成功しても、不景気になれば仕事を失う可能性が高くなるのです。
その点、やはり資格を必要とする職種は、無資格でできる職種に比べるとはるかに安定しています。
筆者は介護の仕事をして、資格を持っていることの安心感を実感しました。
もし定年まで同じ仕事で働きたいならば、資格を取得するに越したことはありません。
資格にかけるお金はないが、時間ならあるよ
という方であれば、職業訓練を受けてみることをおすすめします。
職業訓練については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
転職エージェントを利用する
筆者の場合は、とくに人の目をひく経歴があるわけではありませんので、まず書類選考を通過することが難しかったです。
どうしたらいいのだろうか?
このように悩んでいるときに見つけたのが、転職エージェントがいる人材紹介会社でした。
転職エージェントは、企業に人を紹介することで利益を得ていますから、親身になって転職者の相談にのってくれます。
転職のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、
- あなたの仕事適性や市場価値を判断
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 給与交渉や面接日程の調整など
上記のようなことを行ってくれるサービスで、登録も利用も基本無料です。
ひとりで転職活動をしていたら、面接さえ難しいだろうというような企業でも、とりあえず面接までは行けました。
残念ながら結果は不採用でしたが、その後も求人を紹介してもらっています。
ひとりでの転職活動に自信がない方は、ぜひ転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
副業をしていれば、持続的に転職活動を続けられる
筆者は転職活動に集中しようにも、活動を続ける資金が足りなかったので、副業をしつつ活動しています。
空いた時間にアルバイトをしたり、クラウドソーシングなどを活用すれば、とりあえずの生活費くらいは稼げますよ。
仕事が決まらないことへの焦りはあるのですが、転職活動が続けられないよりはマシだと思っています。
一時的に派遣で働くことも選択肢のひとつ
筆者も実際にやっていることですが、生活費を得るために、
一時的に派遣社員として働いてみる
という選択肢もあります。
派遣社員であれば、正社員での雇用に比べてはるかに採用されやすいですし、辞めるのも簡単です。
転職活動のために、どうしても空けておきたい時間があるのなら、面接時に派遣会社に伝えておけば、融通を利かせてくれます。
転職活動を継続するために、一時的に派遣社員として働くのは悪い選択ではありません。
まとめ:あきらめることなく堅実に転職活動を続けよう!
今回は、地方での転職について、筆者が体験したことに基づいてお話ししてきました。
地方で40代の転職活動をすることは、はっきり言って難しいです。
筆者自身もまだ成功していません。
しかし難しいからといって、ここで転職活動を妥協してしまうと、この先の人生がお先真っ暗な気がしています。
ですから、望ましいと思える企業への転職を諦めるわけにはいかないのです。
筆者はこれからも転職活動を続けていきます。
この記事を最後まで読んでくださった皆さんも、ともに頑張りましょう!
▼こちらも合わせてどうぞ▼