40代から派遣で働くのは厳しい?向いている人や採用されるコツを解説
働き方を自由に決めることができる派遣社員。
いまでは働き方の選択肢のひとつとして、すっかり定着していますよね。
そんな派遣社員ですが、
40代でも派遣社員として働けるのかな…
このような不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
ご安心ください。
派遣社員として活躍している中心は40代の人たち。
自身にメリットがある働き方なのであれば、検討してみる価値は十分にあります。
この記事では、派遣社員で働くことを検討している40代の方に向けて、
上記について解説しています。
派遣会社の営業社員を経験してきた筆者が、わかりやすくお話ししていますので、派遣会社に登録しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
派遣業務の基本を知ろう
まずは派遣社員として働くうえで、派遣業務の仕組みや派遣会社に登録する方法など、基本的なことを確認していきましょう。
派遣業務とは?
派遣業務とは、派遣元企業(派遣会社)と雇用契約を結んでいる派遣社員が、派遣先企業で仕事の指示を受けて働く形態のことです。
派遣の仕組み
派遣社員制度のおもな仕組みは以下のとおりです。
◆派遣の仕組み
派遣社員として働くには、まず派遣会社にスタッフとして登録します。
面談で働きたい職場を伝え、必要であればスキルアップ研修などを実施。
最適な派遣先があれば、そこから雇用契約が開始されて、派遣期間が終了すれば契約も終了です。
派遣社員の数は年々増えている
パートやアルバイトなど、有期雇用労働者全体の増加にともなって、派遣社員の数も年々増えています。
◆派遣労働者数の推移
派遣労働者数 | 全雇用者に占める割合 | |
2020年 | 143万人 | 2.5% |
2015年 | 121万人 | 2.3% |
2010年 | 98万人 | 1.9% |
2005年 | 95万人 | 1.9% |
2000年 | 39万人 | 0.8% |
2000年には39万人で、全労働者の0.8%だった派遣労働者数は、2020年には143万人で全労働者の2.5%を占める状況になりました。
この20年で、3倍以上の増加となっています。
パートと派遣の違いとは?
パートと派遣はどちらも非正規雇用で、一見すると同じような働き方に見えますが、実際には、雇用形態などいくつかの違いがあります。
雇用主が異なる
たとえ同じ職場で働いていても、パートと派遣では、雇用主が以下のように異なります。
- パートの雇用主:
働いている職場の企業 - 派遣社員の雇用主:
派遣会社(派遣元の企業)
派遣社員は、派遣先企業とは仕事の指示をうけて、労働力を提供するのみの関係です。
給料や社会保険などは、雇用関係にある派遣会社から受けます。
派遣会社からサポートがある
派遣社員の場合、派遣先の職場で何か問題があったときは、原則として派遣会社に相談します。
パートの場合は、直接上司に言うしかありません。
ただ、なかなか同じ社内の人に言うのは難しいですよね……
派遣会社であれば、第三者に間に入ってもらえるので、業務内容や業務量などの相談に乗ってもらいやすいのです。
派遣会社へ登録する方法
派遣社員として働くためには、まずは派遣会社への登録が必要です。
派遣会社への登録は以下のような流れとなります。
- Webサイトからエントリー(Web登録)
派遣会社のWebサイトに簡易登録して、仕事情報を検索・閲覧することが可能になります - 登録会に参加する
派遣会社の拠点や登録会場に出向いて、登録シートの記入、スキルチェックなどを実施します - 面談・仕事紹介
面談によるヒアリングで希望条件などを確認し、希望に沿う仕事の紹介を受けます - 仕事決定・顔合わせ(職場見学)
気に入った仕事が見つかれば、派遣先企業で顔合わせ・職場見学が実施されます。面接とは違って、派遣会社の担当者も同席なので安心です - 雇用契約・就業開始
派遣会社と雇用契約を結んで、派遣先企業での就業が開始となります
なお派遣業務は、労働者の生活にとって重大な「雇用」に関わる仕事ですので、労働者派遣法という法律でさまざまなルールが定められています。
もしあなたが派遣社員として働く場合は、以下のリーフレット(PDF)を参考にして、適正な仕事紹介がされているか確認してみましょう。
派遣会社の登録に年齢制限はナシ。もちろん40代でもOK!
派遣会社への登録に年齢制限はありませんので、もちろん40代の方でも大丈夫です。
人材を募集する際に「年齢制限」を設けることは、雇用対策法で禁止されており、これは派遣社員の募集についても例外ではありません。
募集・採用における年齢制限禁止について
雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。
出典:厚生労働省ホームページ
ただ、以前に筆者が40代の派遣スタッフさんに聞いたところ、
登録時に、露骨にイヤな顔をされました…
このような話を聞いたことがあります。
この派遣会社はおそらく、40代の方に紹介できる仕事がなかったので、
登録されてもなあ…
このような気持ちだったのでしょう。
なかには、このような「ハズレ」の派遣会社もありますが、もちろんすべてではありません。
笑顔で対応してくれる、もっとよい派遣会社を探しましょう。
請負社員は派遣社員とどう違う?
派遣社員と似た働き方で、「請負社員」という選択肢があります。
請負(うけおい)とは、請負会社と雇用契約を結んだ請負社員が、請負会社からの指示を受けて作業を行う形態のことです。
派遣社員の場合は、派遣先企業から指示を受けて仕事をしますが、請負社員の場合は、業務の依頼元から指示を受けることはありません。
◆派遣と請負の違い
発注者は、工場のラインなどひとつの業務を請負会社へまるごと依頼します。
ですから、請負社員が働く場所には、請負会社の社員だけが在籍して働くことになります。
一つの請負会社の社員だけで働くので、とてもなじみやすい雰囲気になるでしょう。
ただし、現在では請負の仕事はあまり多くありません。
派遣先企業で、派遣社員ひとりだけで働くのはイヤだな…
このような思いがあるのであれば、いちど請負の仕事を探してみましょう。
40代で働くのは厳しい? 派遣業界の現状とは
CMなどの影響もあり、
派遣社員=20代女性がオフィスでPC入力
といったイメージがあるかもしれませんね。
では実際は、どんな年代でどんな仕事をしている方が多いのでしょうか。
筆者のこれまでの経験と実際のデータから、派遣業界の現状についてお話しします。
年齢の壁はある? 40代でも紹介される職種とは
よくネット上では、
派遣は35歳以上になると、仕事を紹介されなくなるよ…
このようなコメントを見かけます。
派遣における「年齢の壁」といわれるものです。
たしかに年齢の壁はあるのですが、それは、
紹介される職種が狭まる
という意味でしょう。
派遣先企業が年齢や性別を制限して、派遣社員を依頼することは禁止されているのですが、
できれば20代の女性で…
実際にはこのようなリクエストはあります。
従わないと、仕事依頼がなくなってしまいますから、派遣会社もそのリクエストに応えようとするでしょう。
ただ、そうはいっても、
- 特別なスキル:通訳や速記など
- 専門的な知識:法務や財務など
こういったものをお持ちの方なら、年齢や性別に関係なく、希望した職種で働ける可能性は高いです。
しかし、特別なスキルを必要としない「事務用機器操作」や「受付・案内」などの職種では、やはり若い女性をリクエストするケースが多くなります。
とくに女性の場合は、40代だと紹介される職種が減ることは間違いありません。
ただし、まったく紹介されないわけではありません。
後述する「40代でも派遣社員に採用されるコツ」を試してみましょう。
派遣社員の9割超は女性、平均年齢は45.7歳
(社)日本人材派遣協会が行った調査によると、派遣社員として働く人の9割以上が女性です。
また、同じ調査によると、派遣社員の平均年齢は45.7歳となっています。
◆派遣社員の年齢分布
最も多い年齢層は「45~50歳」の21.6%です。
2013年度のこの調査では、平均年齢は37.9歳でしたので、この10年ほどで平均年齢が8歳ほど上昇しています。
もっと若い年代をイメージしていた方が多いかもしれませんが、派遣社員で働く人の年代は意外と高いのです。
ですから、40代の方であっても、派遣社員への登録に躊躇する必要はありません。
男性・女性ともに、製造業への派遣がもっとも多い
今度は、厚生労働省の調査結果から見えてくるデータをご紹介します。
- 派遣社員が働いている事業所の業種は、男女ともに「製造業」が最も多い
- 製造業で働く派遣労働者の割合は、男性が41.4%、女性が26.6%
- 男性の派遣社員が行う業務は、1位は「物の製造」29.2%、2位が「倉庫・搬送関連事務」13.3%
- 女性の派遣社員が行う業務は、1位は「一般事務」39%、2位が「物の製造」13.3%
出典:厚生労働省「平成29年派遣労働者実態調査の概況」
この結果をみると、
工場での派遣業務に就いている人がとても多い
ということがわかります。
じつはこの動きは、2004年に「製造業への派遣業務が解禁」されてから、急激に広まったものなんです。
ですので、
派遣で製造業というイメージはなかったな…
という方も多いかもしれませんね。
40代が派遣社員で働くメリットとは?
データから、40代の派遣社員が多いことはわかりました。
しかし、いざ自分が働くとなると、
40代で派遣はどうなんだろう…
このように考えてしまうものですよね。
40代で派遣社員として働くメリットを、今いちど整理しておきましょう。
自分の時間を優先できる
働き方を考えるうえで、
会社での地位よりも、自分の時間を大切にしたい…
このように考える人もいるでしょう。
ある程度の収入は必要だけれど、会社に時間を縛られたくないという方には、派遣社員の仕事はぴったりです。
正社員(常時雇用)につなげることができる
いきなり正社員に登用されるのは、厳しいかもしれない…
このように感じる方でも、以下のような派遣社員から正社員(常時雇用)になれる方法で、正社員での雇用を目指すことができます。
- 未経験職やブランクのある人でも、派遣社員として業務の実績を積むことで、アピールができるようになる
- 紹介予定派遣や期間満了後の直接雇用など、正社員を目指せる制度を活用できる
派遣での勤務を経て、専業主婦から正社員へのステップアップを実現された、以下の転職体験談もぜひ参考にしてください。
未経験可の求人がたくさんある
派遣会社で紹介される仕事には、未経験でもすぐに働ける仕事もあります。
病気で働けなかった期間が長いなど、何らかの理由で、
特別なスキルなんて持っていないし…
という方でも、仕事の紹介を受けることが可能です。
以下の転職体験談では、40代から未経験で大学職員を目指すうえで、まずは派遣での勤務を足掛かりにして、専任職員になられた事例をご紹介しています。
パートよりも時給が高い
派遣会社は、企業が求めるスキルを持ったスタッフを責任を持って派遣します。
一方でパート採用では、面接時に本人がいうことを信じるしかありません。
その仕事は得意です!
本人がこのように言うから採用したのに、
採用してみたら全然スキルが足りていなかった…
上記のようなことが起こりえます。
派遣社員は、派遣会社によって求めるスキルを持っていることが保証された、「即戦力のスタッフ」。
だからこそ、派遣社員は同じ職場で働く場合でも、パートより時給が高いことがほとんどなのです。
派遣社員の仕事は、こんな人に向いています
以下のような40代の方であれば、派遣社員のメリットが活かせるので、派遣社員の仕事が向いています。
副業や趣味の優先順位が高く、自由な働き方を求めている
仕事に追われるのではなく、
趣味の時間を何より大切にしたい…
副業である程度稼ぎがあるので…
上記のように、自由な時間を優先したい人には、派遣社員の仕事が向いています。
正社員になるための「足がかり」を探している
正社員の求人だけで就職活動をしていた場合、採用されずに失業期間が長引いてしまうと、再就職には不利になってしまいます。
また、無収入では生活も苦しくなるでしょう。
正社員になる「足がかり」として、まずは派遣社員で働くことも、選択肢に入れてみましょう。
以下の転職体験談では、紹介予定派遣を利用して、まず派遣社員として働くことで、正社員への道を実現された事例をご紹介しています。
特別なスキルはないが、とりあえず働ける場がほしい
派遣社員の業務には、製造業務や倉庫内作業など、
未経験者でもいいから、大勢の人が必要だ…
このような仕事が多くあります。
特別なスキルはないけど、働き口が欲しい…
という方であれば、派遣会社に登録しておくことで、勤務可能なさまざまな仕事を紹介してもらえますよ。
派遣とパートで、どちらの仕事をするか迷っている
過去の仕事で得た何らかのスキルがあるのなら、派遣社員として働くことで、パートよりも高い時給を得られる可能性があります。
事務職パートから40代半ばで派遣社員へ転職された体験談を、以下の記事でご紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
仕事が決まらないときは? 40代が派遣社員に採用されるコツ
派遣社員として働いている40代の方は多いですが、20代の人よりも仕事が紹介されにくいのは事実です。
ここでは、40代の方が仕事の紹介を受けて、派遣社員として採用されるコツをご紹介します。
製造現場(工場)での求人に応募する
もし希望した職種で派遣会社から紹介されないなら、職種を変えて相談してみましょう。
たとえば派遣社員の業務で、男性1位、女性2位の「製造現場(工場)」での仕事を希望してみるのも、ひとつの方法です。
オフィスでのパソコン入力を希望します!
このような仕事の場合、派遣社員として募集される枠は、1人というケースがほとんどでしょう。
したがって、もし20代と40代の人がいたら、
すみません、今回は別の方で…
というケースが多くなってしまいます。
ところが工場での仕事は、
- まとまった人数を必要とすることが多い
- 未経験でもできる仕事が多い
上記のような場合が多いので、年齢に関わらず仕事を紹介してもえる可能性が高くなるのです。
スキルが不要な仕事なので、時給は安くなるかもしれませんが、働ける確率は大いに上がります。
とりあえず早く働きたい!
ということなら、工場・軽作業系の派遣会社に登録して、仕事を探してみましょう。
謙虚さを心がける
40代で派遣社員として働く場合は、派遣会社の営業社員や派遣先企業の同僚など、
ということは十分にありえます。
そういったなかでも、
周囲に教えを乞うことができる謙虚さ
このような姿勢をもつことが重要です。
筆者が経験したなかでも、とくに男性で多いのが、
なんであんな若造に言われなきゃいけないんだ!
このような発言をしてしまう方ですね……
派遣先企業の社員でも、派遣社員の先輩でも、
こうしたほうが良いですよ
年下の人から上記のようなアドバイスをもらっても、それで不機嫌になってしまう。
しかし、女性はとても謙虚な人が多いので、
ゴメンナサイ、これ教えてもらえますか?
このように自然に言えるんですね。
派遣会社の営業だって人間ですから、すぐに不機嫌になる人とは一緒に働きくありません。
謙虚さが足りない人は、スキルがどうこう言う前に、「人間性」の問題で紹介されづらくなっている可能性があります。
ぜひ謙虚さを意識してください。
専門スキルを磨く
もしも過去に通訳や速記などの実務についていたり、法務や財務部門で働いて専門的な知識を持っているのであれば、専門スキルをさらに磨いてみましょう。
ただし、専門スキルを必要とする仕事自体がそれほど多くないですし、当てはまらないという方が多いのかもしれません。
自分には専門スキルがない…
このように落ち込むのではなく、まずは派遣社員として、自分でもできる仕事を探してみましょう。
できるだけたくさんの派遣会社に登録しよう
ご紹介したコツを実践したけれど、
それでも仕事が紹介されないんだけど…
そんなときは、別の派遣会社を探しましょう。
派遣会社への登録は無料ですし、たいした時間もかかりません。
できるだけたくさんの派遣会社に登録しておいて、紹介してもらえる案件数の分母を増やしておきましょう。
A社では全く紹介されなかったけど、B社に登録したら紹介してもらえました!
上記のようなケースが普通にありえるのです。
筆者がオススメしたいのは、
- 全国規模の大手派遣会社
- 地元の派遣会社
上記のそれぞれに登録しておくことです。
特別なスキルを持っている方であれば、そのスキルを活かせる「専門特化型の派遣会社」も探してみましょう。
いろいろな派遣会社に行ってみると、雰囲気の違いなどがよくわかりますよ。
地元の派遣会社を探す方法とは
地方の場合は、大手派遣会社だけでは求人数が少ない場合がありますので、地域で展開している派遣会社も押さえておきたいところです。
地元の広告などでよく見かけて、求人数が多い派遣会社があれば、ぜひ登録しておきましょう。
ネットで検索して、地元の派遣会社を探す方法も有効ですが、その場合は「indeed」という転職サイトを活用するのがおすすめです。
indeedとは、数多くの求人メディアを同時に検索できる転職サイトで、全国の派遣会社の求人情報も網羅しています。
しかも、市区町村単位で地域を絞り込んで検索することができるのです。
- indeedにアクセスして、勤務地に地元の市区町村を設定
- 「雇用形態」を派遣社員に絞り込む
- 絞り込まれた求人一覧のなかから、頻度の多い派遣会社名をピックアップ
- 企業名でネット検索して、その派遣会社のサイトを探して登録する
indeedを上手に活用することで、地元の優良な派遣会社を見つけられるかもしれません。
indeedの使い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもチェックしてみてください。
派遣社員から正社員になるには?
派遣社員として働きながら、正社員になることも可能です。
ここでは3つの方法をご紹介します。
紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、最長6ヶ月の派遣期間後に、派遣先企業に直接雇用されることを予定して行う派遣のことです。
派遣されている期間の間に、
- 派遣社員 ⇒ 正社員として働きたい環境かどうかを確認できる
- 派遣先企業 ⇒ その人のスキルや特性などが十分かを確認できる
上記について確認できるので、相互にメリットがある制度となっています。
派遣社員と派遣先企業の両方が希望すれば、派遣期間終了後に直接雇用に切り替わるので、正社員として働くことが可能です。
ただし、紹介予定派遣には以下のようなデメリットもあります。
- 派遣会社が紹介できる案件が少ない
- 直接雇用でも正社員とは限らない(契約社員など)
- 直接雇用になると給料が下がることがある
紹介予定派遣を希望する場合には、派遣会社の登録時に希望する旨を伝えましょう。
すると派遣会社では、紹介予定派遣の案件を中心に紹介してくれるようになります。
紹介予定派遣については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
無期雇用派遣
無期雇用派遣は「常用型派遣」とも呼ばれ、派遣社員が派遣会社と「無期雇用契約」を結び、派遣先企業で仕事を行う派遣のことです。
一般的な派遣(登録型派遣)では、派遣先企業で働く期間のみ、派遣会社と雇用契約を結んで給料が支払われます。
したがって、派遣先企業の仕事が期間満了となり、次の派遣先が見つかるまで待機している期間には、給料は支払われないのです。
それに対して無期雇用派遣では、派遣社員と派遣会社で無期雇用契約を結んでいる状態ですから、待機している期間にも給料が支払われます。
ただし、待機期間中は働かなくてもよいわけではなく、実際には派遣会社で資料整理といった業務を行うのが一般的です。
つまり、派遣会社の正社員になるようなもの。
派遣先企業での同一部署の仕事は最長3年まで
このような「派遣の3年ルール」を気にしなくてよくなるので、同じ部署で長く働くことも可能です。
ただし、やはりデメリットも存在します。
- まず派遣元企業に採用される必要がある(書類選考、面接など)
- 仕事や就業形態(曜日、時間)を選べない
上記のように、派遣社員ならではの「自由さ」が、無期雇用派遣になるとなくなってしまうのです。
無期雇用派遣に興味のある方は、いちど派遣会社に確認してみましょう。
派遣先企業で直接雇用してもらう
派遣社員が同一の部署で派遣業務を行う場合は、原則3年という期間が最長です。
派遣会社は3年が経った時点で、派遣先企業に対して、
○○さんを直接雇用していただけませんか?
という依頼をする義務が発生します。
派遣されている人がとても優秀で、
確かに○○さんは、もはや我が社に欠かせない存在だな…
このような判断がされた場合は、直接雇用される可能性があります。
もしあなたが、
これから先も、この会社でずっと働きたい…
このように思っているのならば、派遣会社の営業担当だけでなく、派遣先企業の上司にも相談してみましょう。
そのうえで仕事をよりいっそう頑張れば、熱意も伝わるはずです。
もちろん全ての派遣先企業で、必ず直接雇用をしてくれるわけではありません。
ただ、現在は人手不足が進んでおり、どの業界でも人材確保に必死ですから、
直接雇用の可能性は、これからさらに高まっていく
という流れを筆者は予想しています。
派遣社員で磨いたスキルを活かして、正社員へ転職する
派遣社員として一定のスキルを積み、その経験をアピールして転職活動を進めて、正社員へ転職する方法も有効です。
以下の転職体験談などがその事例にあたりますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:40代でも問題ナシ! まずは複数の派遣会社に登録しよう
今回は、過去に派遣会社の営業社員を経験してきた筆者が、
- 派遣の基礎知識、派遣業界の現状とは
- 40代が派遣社員になるメリット、向いている人
- 派遣社員に採用されるコツは?
- 派遣社員から正社員になる方法
上記について詳しくお話ししてきました。
派遣社員がどういうものかよく知らないので、
派遣社員で働くのって大丈夫なんだろうか…
と躊躇している方もいるかもしれません。
しかし、派遣で働く人の平均年齢は40代です。
多くの同年代が派遣社員として働いています。
派遣社員としての働き方にメリットを感じるのであれば、さっそく複数の派遣会社に登録して、いい仕事を紹介してもらいましょう。
お話しした内容が、あなたの仕事探しの参考となれば幸いです。
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。