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40代向け職務経歴書の書き方|自己PRのコツを例文付きで解説

40代は職務経歴書が重要!書き方と自己PRのポイントを例文付きで解説
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(執筆:高木屋ぽけご

中途採用での書類選考通過率は20%前後と言われており、「人気」と言われる企業においては、より低い通過率になることも少なくありません。

しかも40代以上となると、企業の見る目もより厳しくなっていくことがほとんどですから、できるだけ効果的な職務経歴書を仕上げて、転職活動を優位に進めたいですよね。

この記事では、40代の転職活動における「職務経歴書の書き方」に焦点を当てて、読みやすく効果的な職務経歴書に仕上げる方法を解説しています。

企業の採用代行経験から得た採用側の知見と、キャリアアドバイザーとして1,000人以上の転職支援を行ってきた経験にもとづいて、わかりやすくお話ししています。

少し長い記事ですが、目次で確認したい項目を選びながら、ぜひ参考にしてみてください。

目次
この記事の執筆者
高木屋

高木屋

30代男性、東京都在住。広告企業大手で8年間営業職に従事し、既存メディアや新規事業の立ち上げの営業を経験。その後独立し、現在は企業の採用支援や求職者の就職、キャリア支援に従事。【厚生労働省認定 国家資格キャリアコンサルタント

職務経歴書とはどんな書類なのか?

今まで転職活動を経験したことがない方であれば、「職務経歴書」という言葉を聞いても、なにを指しているのかピンと来ないかもしれませんね。

職務経歴書を簡単に説明すると、以下のような書類です。

今まで取り組んできた仕事について、その仕事に就いていた期間や仕事内容について、書類としてまとめたもの

履歴書の書式はテンプレートが決まっていて、A3の見開き(A4サイズ2枚)であることがほとんどです。

そのため、限られた字数でしか自分をアピールできませんし、なかには自己PR欄がない履歴書もあります。

一方で、職務経歴書には決められた書式はなく、自由に書類を構成することが可能であり、分量も決まっているわけではありません。

履歴書と比べると記載できる文字数も多く、

一般的には、A4で2~3枚程度

というのが目安です。

通常の履歴書では、職歴を説明する十分なスペースがないため、履歴書に盛り込めない情報を職務経歴書に記載します。

企業側に職務経歴書を読んでもらうことで、応募者の経歴を詳しく知ってもらって、成果や能力を自己アピールできるのです

採用担当者が職務経歴書の内容を見て、

採用担当

この人にはこんな経験があるのか。ぜひ会ってみたいな…

このように思ってもらうために、作成する書類だと考えると分かりやすいでしょう。

採用担当者は職務経歴書で何を見ているのか?

応募企業の採用担当者が、1人分の職務経歴書に読むのにかける時間は、わずか1~3分程度しかありません

長い時間をかけて、じっくり読み込んでもらえる可能性は少ない

このように思っておいたほうがよいでしょう。

そのわずかな時間のなかで、採用担当者がチェックしているのは、おもに以下の部分についてです。

採用担当者がチェックしていること
  • 読みやすさ
    ビジネス文書として読みやすい内容に仕上げられているか?
  • スキル・経験
    自社の求める人物像とマッチしている人材か?

上記2点をしっかり押さえて、職務経歴書を仕上げることを意識しましょう。

そのためのポイントについては、この記事のなかで解説していきます。

40代の転職は職務経歴書で成否が決まる

40代の転職と、20~30代の転職でもっとも異なる点は、これまで経てきたキャリアの数と質です。

企業は若手の人材に対しては、経験が浅くても成長できる可能性を見て、

ポテンシャルがありそうだ…

と採用を判断する傾向があります。

しかし40代の転職者に対しては、企業が求めているのは可能性ではありません

これまで積み重ねてきた経験やノウハウを活用して、

即戦力として活躍してくれる

ということを期待しているのです。

したがって、40代で転職活動をするのなら、これまで積み上げてきた経験やスキルなどを、効果的にアピールする必要があります

採用担当者が職務経歴書を読んだときに、

採用担当

この人なら当社ですぐ活躍できそうだ!

このように思ってもらえる職務経歴書を提出できるかどうかで、40代転職の成否が決まるといっても過言ではありません。

読みやすい職務経歴書に仕上げるためのポイント

前述したとおり、採用担当者があなたの職務経歴書を読んでくれる時間は、わずか1~3分程度しかありません。

そこで重要になってくるのが「読みやすさ」であり、

  • レイアウトがわかりにくい
  • 何度も読み直さないと内容が理解できない

こういった書類では、そもそも読んでもらえないでしょう。

かりに読んでもらえたとしても、

採用担当

この人には資料作成スキルがないな…

という判断に至りやすいのが現実です。

では、どんな職務経歴書が読みやすいのかというと、以下の5つのポイントを押さえているかどうかで決まります。

「事実」と「主観」が分けられている

採用担当者が応募書類で知りたいことは、基本的に「事実」に関することだけです。

  • あなたがどう考えたのか?
  • そのときどう感じたのか?

上記のような「主観」については、書類選考においてはノイズになりかねません。

「主観」は自己PRや志望動機への記載だけに留めて、「事実」を中心に書き出していくことが重要です。

内容が具体的である

具体性のない記述は、読み手にとって価値のある情報とはなりえません。

採用担当者が文章を読んだときに、

採用担当

この人なら、ウチの会社で活躍する姿が思い浮かぶな

と具体的にイメージしてもらえるように、内容をまとめましょう。

内容をより具体的に記載するためには、以下の2つのポイントを押さえておくことが重要です。

記述内容を具体的にするためのポイント
  • 定量で書く
  • 5w1hを意識する

定量で書く

数字が書けるところは、すべて数字を書きましょう。

達成率や売上額などの、「実績」を書くことができればベストです。

でも自分には書けるような実績は無いし…

という場合は、これまで経験してきた業務をひも解くことで、定量化できる要素を探しましょう。

  • 1日あたり〇人を接客
  • 給与計算〇名分担当
  • 新規のテレアポ〇件/日
  • 請求書作成・発行〇件/月

上記のように、数字でやってきたことをまとめると、具体的に伝わりやすいです。

「多くのお客様を担当」「膨大な書類精査」といった表現をするよりも、

50社を担当しました
1日平均30件、繁忙期には70件の書類を精査

このように書かれているほうが、読み手に「どれくらいやってきたのか」が明確に伝わります。

5w1hを意識する

内容を記述するときに、

誰が / 誰に / 何を / いつ / どれくらい / どうやって

というところまで言及されていると、非常にわかりやすい表現となるでしょう。

たとえば職務詳細欄に、

電子計測器を中心に、学校法人、官公庁へルート営業

とだけ書いある場合と、以下のような記載を比較してみてください。

良い例

[顧客]
首都圏の学校法人、官公庁等約30社(既存顧客のみ)
[商材]
電子計測器
[期間]
2017年4月~2019年3月
[実績]
2017年度:売上〇〇円、目標達成率〇%
2018年度:売上〇〇円、目標達成率〇%
2019年度:売上〇〇円、目標達成率〇%
[ポイント]
既存取引のある窓口から横展開し、取引窓口数を30社30窓口から、30社42窓口にすることで取引を拡大

いかがでしょうか?

読み手の印象も大きく違ってくるはずです。

項目と中身が正しく接続されている

実績などの箇所では、意外と間違った記載がされていることが多いものです。

たとえば、「実績」の項目にもかかわらず、

効率を考えて、優先順位をつけて多くのタスクを処理
相手に伝わりやすいよう努めました

上記のような、「実績」ではないことが書かれているケースがあります。

項目と中身の接続がスムーズになるように意識して、

  • 「実績」には実績を書く
  • 「職務詳細」には職務の詳細を書く
  • 「志望動機」には志望動機を書く

といった記載を心がけると、読み手はストレスなく読み切ることができるでしょう。

書き方が統一されている

「ですます調」「である調」などが、混在して記述されている職務経歴書も多いです。

職務経歴書の基本的な書き方として、

  • 文章で書く箇所以外 ⇒ 体現止め
  • 文章で書く箇所 ⇒ ですます調

上記のようなルールで統一すると、内容が読みやすくなります。

レイアウトを工夫している

40代ともなると、職務経歴書に盛り込むボリュームもそれなりの量になるはずです。

読み手の見やすさを意識して、

  • 会社ごとに枠で区切ってみる
  • 改行箇所を揃える
  • 箇条書きを用いる

上記のような工夫をしてみましょう。

伝えたいことをたくさん盛り込むのではなく、

読み手が読みたいことを、読みやすい形で提出しているか?

という点を意識することが重要です。

職務経歴書の3つの書き方とそれぞれの特徴

職務経歴書には、以下の3つの書き方があります。

職務経歴書の書き方
  1. 編年体式
    過去から順に経歴を書いていくまとめ方
  2. 逆編年体式
    編年式とは逆に、直近の職務から過去に遡って書いていく方法
  3. キャリア式
    時系列ではなく、職務内容ごとにまとめていく書き方

読みやすく仕上げるポイントを踏まえたうえで、職務経歴書の書き方と特徴を知っておくと、自分にはどのパターンが有効かを判断できるはずです。

ここでは、職務経歴書の種類とそれぞれの特徴を整理しておきましょう。

なお、それぞれの書式テンプレートは、以下よりダウンロードできます。

編年体式:経験社数が少ない場合に最適

編年式は、過去から順に経歴を書いていくまとめ方です。

履歴書と照らし合わせて読むことができるので、

  • キャリアの過程が読み手に伝わりやすい

というメリットがあります。

ただし、職務経歴が多いとボリュームが多くなってしまうため、社会人経験が浅い方や、経験社数が少ない場合に効果的に使えるまとめ方です。

逆編年体式:直近の業務をアピールしたいときに有効

編年式の逆バージョンで、直近の職務から過去に遡って書いていく方法です。

逆編年式のいちばんのメリットは、

  • 直近の業務内容をトップに持ってくることができる

という点であり、直近の業務内容と応募ポジションの関連性が強いときに、とくに有効に使うことができます。

直近業務の「実績」を具体的に示しながら、相関性の低い過去の経歴についてはさらっと流すことで、メリハリをつけてアピールすることができるのです。

キャリア式:転職回数が多い人に最適(経験を武器にできる)

編年式や逆編年式では、年代ごと、企業ごとにキャリアをまとめるのに対し、キャリア式は職務内容ごとにまとめていく書き方です。

経験社数は多いけど、スキルや得意分野で勝負したい!

という場合に適したまとめ方でしょう。

たとえば、47歳でこれまで6社経験されてきた方の場合。

編年式などで書くとどうしても文量が多くなってしまいますが、キャリア式でまとめると、冒頭の職務要約は以下のようになります。

私はこれまで25年間、2つの領域でキャリアを積んできました。1つは経理業務。給与計算から決算業務まで、計8年従事してまいりました。2つ目が法人営業。上場企業を中心に、新規、既存を問わず累計600社と接点を持ってきました。

このようにまとめることで、読み手は「転職回数」ではなく、「経験」に目が行くはずです。

経験やスキルを武器に戦っていく際に、有効な書き方といえます。

ただ一方で、

  • どの職務をいつ経験していたのかは伝わりにくい

という側面も持っているので、最適な書き方であるかを吟味しなければなりません。

職務経歴書をキャリア式でまとめる場合は、以下の記事で書き方を解説していますので、詳しく知りたい方はこちらを参照してみましょう。

職務経歴書の効果的な書き方とは?

特別なスキルや人脈をPRできる人は別として、40代の平均的な書類通過率は2割ほどと言われています。

その狭き門のなかで少しでも通過率をあげるために、効果的な職務経歴書を書くためのポイントとして、以下でお話しする点を押さえておきましょう。

これまで何をやってきたのか、スキルと経験をわかりやすくまとめる

採用担当者は、募集ポジションの業務内容や組織構成と照らし合わせて、

採用担当

この人は我が社で活躍できるのだろうか?

ということを判断しようとしています。

ここで重要なのは、採用担当者が知りたいことは、

  • 業務にあたって、どんなこころがけを持っていたか?

上記のような情報ではありません。

採用担当

この人はなにをやってきた人なのかな?

という点を、あなたの職務経歴書から見ているということです。

熱意をもって業務にあたってきたことをアピールしたい!

このように考える方もいるかもしれませんが、

仕事に対する熱意というのは、取り組み内容に反映される

というのが本来の姿です。

職務経歴を記載する部分では、「こころがけ」「考え」「熱意」といったものをアピールしたい気持ちは極力抑えて、「やってきたこと」を淡々と記載しましょう。

それが「最も伝わる」職務経歴書となります。

なお、効果的な書き方は前述したとおり、5w1hを踏襲することです

良い例(再掲)

[顧客]
首都圏の学校法人、官公庁等約30社(既存顧客のみ)
[商材]
電子計測器
[期間]
2017年4月~2019年3月
[実績]
2017年度:売上〇〇円、目標達成率〇%
2018年度:売上〇〇円、目標達成率〇%
2019年度:売上〇〇円、目標達成率〇%
[ポイント]
既存取引のある窓口から横展開し、取引窓口数を30社30窓口から、30社42窓口にすることで取引を拡大

自己PRで自身の強みをアピールしよう

40代ともなると、これまで経験してきた職務経験もそれなりのボリュームとなるでしょう。

そのなかで得てきた経験や実績を、職務経歴書のなかでしっかり自己PRすることができれば、企業側に自身の強みを効果的に伝えることができるはずです。

職務経歴書に経歴をただ書き連ねるだけでなくて、

自分の強みが的確に伝わるように、職務経歴書に自己PRを盛り込む

ということが、40代の転職活動で成否を分ける重要なポイントになります。

次項にて、そのポイントを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

好印象な自己PRを作るためのポイント

40代の方が企業に好印象な自己PRを作るためには、以下の2点を内容に盛り込むことが重要です。

40代が自己PRに盛り込むべきこと
  • 今までの経験や実績
  • 入社後の仕事にどのような貢献ができるのか

ここでは、この2点について詳しくご説明します。

「どんな経験・実績を積み上げてきたのか」をアピールする

まずは自分自身が、これまでどんな経験や実績を積んできたのかをアピールしましょう。

40代での転職を考えた場合、若い世代と比べたときの優位性は、やはり「経験や実績」です。

40代ならではの優位性を、重点的に伝えるようにしてください。

自己PRを作るうえでのコツとして、文章で伝える際に「数字」を効果的に使うことです。

悪い例

長年、製造部門に携わってきた経験があります

上記のような抽象的な表現よりも、

良い例

製造部門に20年間携わり、売上1億円という目標を達成してきました

このように、数字を盛り込んで表現する方が、具体的にイメージしやすく効果的なアピールとなります。

「入社後にどう貢献できるのか」をアピールする

次に、ひとつ目で挙げた過去の経験や実績が、入社後にどのような貢献につながっていくのかを考えましょう。

より具体的に考えるには、

入社後にどんな仕事内容に携わるのか?

という点を、よく理解しておく必要があります。

たとえば、部下をマネジメントできる人材を求めている企業なら、部下を従えた経験について深掘りし、そこで感じたことや実績について記入するべきです。

たとえ管理職の経験がなかったとしても、

チーム全体を意識して動いてきました!

ということを自己PRすれば、管理職の適性があることをアピールできるかもしれません。

面接官が職務経歴書を見たときに、

入社した後に、活躍してくれるイメージが持てるな!

とならなければ、採用には至ることはありません。

自己PRを考えるときは、「入社後のイメージ」まで含めて考えることが重要です。

40代が転職でアピールしやすいポイント3選

基本的には前述した2点をメインに、自己PRを作成すれば問題ありません。

ここでは、それ以外でも、40代の転職者がアピールしやすいポイントを3つご紹介します。

当てはまるものがあれば、ぜひピックアップして自己PR文に盛り込んでみましょう。

若い世代と協力して仕事を進めた経験がある

40代であれば、同じ部署やチーム内の若い世代の人と、仕事をしてきた場面も多いはず。

人によっては、

上司が年下だったよ

こういった環境で働いていたケースもあるのではないでしょうか。

若い世代に囲まれていた環境でも、

周りとうまく連携をとって、円滑に仕事を進めてきた

という経験は、大きなアピール材料として使うことが可能です。

部署異動など、環境の変化にも柔軟に対応できる

40代で同じ会社で長く働き続けていた場合は、部署異動の経験がある方がほとんどでしょう。

部署異動や転勤などがあった際に、

新しい環境にどのようにして馴染んできたのか?

上記について伝えることで、転職先の企業に入る場合にも、

採用担当

その時の経験を活かして、柔軟に対応してくれそうだ!

というアピールにつながります。

長いキャリアのなかで、環境の変化に柔軟に対応してきたという点も、アピール材料の一つとして使いましょう。

新しい技術の習得に積極的である

中高年の転職者を受け入れる際に、

採用担当

考えが凝り固まっているのではないか?

企業側はこのような心配をしています。

今でも新しい技術について、勉強を続けています!

上記のような積極的な姿勢を見せることで、企業側の心配を払しょくすることができるでしょう。

ただし、「自分はこれだけのことをやってきた」という、自信満々な自己PRはかえって逆効果となる場合もあるので要注意です。

 40代の自己PRで避けるべき内容とは?

ここでは、40代の自己PRでは避けたほうがよい内容について、2つの例をご紹介します。

「企業の求める人物像」に沿わない点をアピールしている

自己PRのポイントを簡単にいえば、

自分が持っている技術や経験が、応募先の会社でどのように活かせるのかをアピールすること

上記のように説明することができます。

これまで培ってきた技術や経験は、もちろんどれも素晴らしいものであることは、疑う余地はありません。

ただし、転職活動においては、

採用担当

その経験はウチではあんまり活かせないかも…

企業側にこのように判断されてしまうと、採用されることはないのです。

応募先の企業はどんな人材を欲しているのか?

まずは上記について徹底的に調べましょう。

そのためには、業界の理解やその会社独自の強みなどを、よく調べておくことが重要となります。

アピールする強みを絞り切れず、何が言いたいのかよくわからない

40代の自己PRでありがちな失敗例として、さまざまな経験を伝えようとするあまり、

  • 一つ一つのエピソードが薄くなって、何をアピールしたいのかよくわからない

という自己PRとなってしまうケースです。

これまでのキャリアで得た、幅広い経験を伝えたい気持ちは分かります。

しかし、自己PRにおいては、伝える内容を絞ることが重要なので、

伝えるべき内容をできるだけ厳選して、それについて深く語る

という意識で、自己PRに盛り込む情報を絞りましょう。

効果的な自己PRを作成するための4つのステップ

自己PRとひとくちに言っても、いきなり書き始めるのは、誰にとっても難しいものです。

採用担当

この人をぜひ採用したい!

採用担当者がこのように感じる自己PRを書くには、そのための手順があります。

ここでは、自己PRを上手にまとめるためのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.キャリアの棚卸しをして、業務経験・実績を洗い出す

まずは、社会に出てからの経験や実績を、箇条書きですべて書き出しましょう

今までの会社で担当した仕事内容、もちろん部署異動なども、すべて書き出してみてください。

そうはいっても、長い期間でいろいろなことをやっていれば、忘れてしまっていることもあるかもしれません。

そういうときに、過去にやったことを詳細に思い出すツールとして、

  • 職場で使用しているメールソフトや個人メールの送信履歴
  • 過去に職場で作成したドキュメント類
  • 日記など(つけている人は)

こういったものをチェックしてみましょう。

一つ一つを流し見していくと、

そういえば、こういう仕事もやってたな…

みたいな感じで、具体的に思い出すことができます。

そして思い出したことを、箇条書きでどんどん書き連ねていきましょう。

職務経歴書を仕上げるまでの工程で、

過去のすべてを書き出す

というこの工程がもっとも重要となります。

職務経歴書はただ経歴を記す書式ではなく、あなたがその経験から、「何を学び取ったのか」について記入する書類です。

これまでに経験した出来事に対して、

  • あなたはどう感じて、どのような対応を取ったのか?
  • その結果どうなって、あなたは何を学び、どんな実績を出したのか?

上記について簡潔に記すことで、企業は職務経歴書からあなたの強みを読み取ります

あなたの強みが企業の求める人物像と重なれば、内定を獲得しやすくなることは言うまでもありません。

これまでのキャリアから強みを洗い出す方法については、以下の記事で解説をしていますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

2.応募企業や職種で求められる能力を分析する

次に、応募する会社や職種において、求められている能力を分析してみましょう。

役職や業種、職種などからも、ある程度は把握できますが、基本的には求人票の以下の部分を読み込むことをおすすめします。

求人票でチェックしておきたい項目
  • 会社紹介の部分
  • 職務内容
  • 求める人物像(記載がない場合もあり)

そこから、応募企業が即戦力として求めている人物像を読み取ってください。

ただし、求人票の確認は最低限のチェックであり、40代の転職者に求められるレベルとしては不十分です。

企業をより深くリサーチするために、以下の情報も確認して、徹底的に企業研究をおこないましょう。

企業研究の参照先リスト
  • コーポレートサイト
    新卒採用ページがあればそちらをまず確認しましょう。 商材や職種について網羅的に記載されており、効率的に情報収集できます。
  • 四季報や業界地図本
    業界の中での企業の立ち位置が分かります。
  • 雑誌や新聞記事
    新商品や開発意図に関する情報、最新の業績・動向が手に入ります。 データーベースを無料で閲覧できる図書館があります。
  • 口コミサイト
    「やりがい」「将来性」「企業分析」などが参考になります。個人の主観が入っているので鵜呑みにするのは危険です。複数のリソースで真偽を確認しましょう。

企業研究のやり方については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

3.自己PRを100~300文字程度の短文で記載する

徹底的に洗い出した「あなたの強み」と、企業分析から見えてきた「企業が求める人物像」を組み合わせて、あなただけの自己PR文を作成しましょう。

自己PR文は、100~300文字程度の短い文章にまとめてください

あまり短すぎるとあなたの良さが伝わりませんし、長すぎると最後までしっかりと読んでもらえません。

読み手にとって読みやすく、しっかりと根拠を添えて、論理的な文章を書けるようにしましょう。

実績をアピールする際は数字を使う

過去の実績をアピールするのなら、数字を使うのがもっとも効果的です。

たとえば営業職なら、

  • 目標に対する達成率
  • 全社員数のなかで何位になった

上記のような客観的な判断がつきやすい、数字での実績を盛り込むようにしましょう。

応募企業ごとに自己PRの内容は変える

自己PR文の作成で重要なことは、

複数の企業に応募する場合は、応募先ごとに自己PRの内容を変える

ということです。

当然ながら、会社ごとに求めている人材は違います

しっかり企業リサーチして、応募する企業にマッチした自己PR文を作成することが、いちばんのポイントです。

繰り返しになりますが、いちばん最初の工程で、しっかりと「あなたの強み」を洗い出しておくこと。

そうすれば、応募企業の「求める人物像」に合わせて、自己PR文を再構成することはそれほど難しくないはずです。

4.誤字脱字をしっかりチェックする

基本的なことですが、誤字脱字には注意しましょう。

文章のなかに誤字脱字があると、

採用担当

ケアレスミスが多い人なのかな?

採用担当

もしかして常識がない人なのでは…

こういった判断をされてしまうかもしれません。

職務経歴書が完成したら、時間を置いて何度も読み返してみて、完成度の高いものに仕上げましょう。

職務経歴書の自己PRの例文集【ケース別4パターン】

職務経歴書を作成する手順やポイントが分かっても、

いざ実際に書くとなると、なかなか筆が進まないな…

という場合もあるかもしれません。

ここでは、職務経歴書の自己PR文の例文を、4つのパターンでご紹介します。

ケース別でご紹介しますので、自身のケースに当てはまるサンプルがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

1.ブランク期間が長い場合の自己PR文

ブランクが長いことを、ポジティブに言い換えて、応募先企業に貢献できることを表現した自己PR文です。

良い例

前職から約1年間のブランクがありますが、その間、前職で培ったスキルをさらに伸ばしたいと考え、資格取得のために勉強をしてきました。

秘書検定2級を取得したほか、ワードとエクセルのMOSエキスパートにも現在挑戦中です。

営業事務職には高い専門性や正確性が要求されると思いますので、学んだことを積極的に活かして、責任感を持って日々の業務にあたっていきたいと考えています。

2.同職種へ転職する場合の自己PR文

現職での実績を示しつつ、応募企業の求める人物像ともマッチしているので、即戦力としての活躍が期待できる点をアピールした自己PR文です。

良い例

業界シェア率トップの機械メーカーで3年ほど、外回り中心の営業をしておりました。

受注後も親身なアフターフォローを心がけた結果、リピーター様が増えて、3年目には社内トップの営業成績を得ることができました。

貴社に入社後も、貴社の経営理念でもある、お客様の立場に立った親身なサービスを心がけ、着実に貴社の製品のファンを増やしていきたいと考えております。

3.他業種へ転職する場合の自己PR文

前職の経験談から、応募企業への意欲が高いことを示し、早期の貢献が期待できる点をアピールした自己PR文です。

良い例

前職では、ディーラーで新車を販売する仕事をしていました。

日々、お客様と接するなかで、車の性能や構造など技術的な質問をされることもあり、整備士の仕事に興味を持つようになりました。

思い切って会社を辞め、整備士の専門学校に通った結果、無事に整備士の資格を取得することができましたので、貴社の整備士の求人に応募させて頂きました。

初心を忘れず、一流の整備士になることを目指して、日々精進していきたいと思います。

4.派遣社員から正社員へ転職する場合の自己PR文

派遣社員の経験のなかで、応募企業の正社員として求められる点をしっかり学び、即戦力性をアピールした自己PRです。

良い例

今までスーパーやホームセンターなどで、レジ打ちや品出し、接客などの仕事を経験してきました。

これまでの仕事では、部分的な業務が中心でしたので、商品知識やお客様満足を求められる場面では、正社員の方にフォローをいただくことも多くありました。

その姿勢を見て学んだことは、仕事に対する臨機応変さの重要性です。

取り扱い商品の幅広い知識を持ち、お客様に喜んでいただく接客を極めながら、臨機応変な対応で、貴社の正社員として貢献していきたいと考えております。

未経験・スキルがない人向けの自己PR例文集

職務経歴書に書けるような、経験や実績なんて無いし…

このように悩んでしまう場合は、自分の得意なことやスキルなどを、過去の経験談から記載してみるのがオススメです。

具体的な例文を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

また、スキルがないと思っていても、これまでにやってきたことを的確に言葉にして表現することで、スキルと認識される場合があります。

以下の記事でそのノウハウをお話ししていますので、ぜひこちらもチェックしてみましょう。

1.協調性など、他人とのコミュニケーション能力がある場合の自己PR文

良い例

前職では、ラーメンのチェーン店で働いていました。

その日に出勤したメンバーが、持ち場を超えてお互いに助け合いながら、繁忙時の忙しさを乗り切ることが日常であったため、働くなかでの協調性の大切さを強く感じておりました。

今回応募させていただいた英文事務の仕事でも、コミュニケーションを大切にしながら、協調性をもって柔軟に業務に当たっていきたいと思います。

2.成長意欲や実行力に自信がある場合の自己PR文

良い例

私は今まで仕事をするなかで、常に自分のした仕事を振り返り、足りないと感じた部分を修正することで成長してきました。

例えば、保険の営業をしていたときに、電話による営業でなかなか受注が取れなかったため、その原因を分析しました。

その結果、自ら顧客のもとへ足を運ぶことが重要と考えて、実行に移したところ、契約件数を大幅に増やすことができました。

自身の長所は、自らを成長させるために、躊躇なく問題に集中して、実行に移せることだと考えております。

3.問題解決能力に自信がある場合の自己PR文

良い例

前職では、チームで工程を管理していたのですが、納期がぎりぎりになることがよくあったため、作業管理表を作ることを提案し、誰がどこまで終わっているかを見える化しました。

その結果、個人に責任感が自然と生まれて、余裕を持った納品ができるようになりました。

貴社においても、常に問題意識を持って、業務に取り組んでいきたいと考えております。

まとめ:職務経歴書で自身の強みを効果的にアピールしよう

今回は、職務経歴書の書き方について、

  • 職務経歴書とはどんな書類なのか?
  • 読みやすい職務経歴書に仕上げるポイント
  • 職務経歴書の効果的な書き方
  • 好印象な自己PRを作るためのポイント
  • 40代に役立つ自己PRの例文集

といったことをご紹介してきました。

職務経歴書は、あなたの強みを企業側にアピールするために欠かせない書類です。

お話しした内容にもとづいて、応募企業が求めるものとマッチする点をしっかり自己PRして、書類選考の通過を目指しましょう。

▼この記事の満足度をお聞かせください▼

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40代は職務経歴書が重要!書き方と自己PRのポイントを例文付きで解説

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  1. 転職の準備
    転職スケジュールの計画、キャリアの棚卸し、希望条件の整理など
  2. 応募書類の作成
    質の高い履歴書と職務経歴書を作成する
  3. 求人探し・応募
    8つの手段を駆使して求人情報を集める
  4. 面接対策
    面接の流れや基本マナーを押さえて、合格するためのポイントを対策する
  5. 内定・入社準備
    内定条件の確認や交渉、転職先に馴染んでいくための準備など
  6. 退職手続き
    退職願の書き方、引き継ぎや退職時期の調整、トラブル時の対策など
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