キャリアコンサルタントのRikaです。
30~40代の方の転職支援業務を行っており、これまで3000名以上の転職相談にのってきました。
- 中高年はどんなことに気を付けて、志望動機を考えたらいいのだろうか?
- 面接は明日なのに志望動機が浮かばない!例文があればそれを使いたい!
- 面接がなかなか通過しない。志望動機の完成度が低いからかもしれない…
転職活動において、準備と対策に最も時間がかかるのが、「志望動機」についてでしょう。
なぜなら志望動機は、応募企業ごとに内容を変える必要があるからです。
40代ならそれなりに深い内容が求められるので、気が重たくなる方も多いのではないでしょうか?
40代の転職者が志望動機で求められていることは、
「企業の魅力」と「貢献できること」について、オリジナリティをもって語れるかどうか
という点につきます。
この記事では、数多くの転職者と一緒に志望動機を考えてきた筆者の経験にもとづいて、
上記について、具体的な例文を用いながら詳しく解説します。
すぐに例文を確認したいという方は、営業・事務職・IT技術職の例文をご紹介していますので、「職種別の志望動機3選」をご覧ください。
企業ごとに作成しなくてはならない志望動機も、この記事のノウハウを活用すれば、量産することができるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
ダメな「志望動機」には共通点がある

企業は40代の転職者に対して、20代や30代とは異なる、深みのある志望動機を期待しています。
しかしながら実際には、新卒生が話すような志望動機を、転職の面接で話してしまう40代が後をたちません。
ここでは、代表的な3つのNG例をご紹介します。
NG例①:使い古されたキーワードで構成されていて抽象的である
御社の企業理念にある、『全ての人に豊かな暮らしを届ける』という言葉に惹かれ、志望いたしました。私も御社の一員となり、一人でも多くの人の助けになれるよう、尽くしていきたいと思います。
「企業理念に共感した」「社会貢献したい」「地域の発展に役立ちたい」など…
これらは、志望動機のフレーズとしてあまりに一般的で、面接官の心に刺さることはありません。
もし上記の内容で書くのであれば、
一人でも多くの人を助けるために、自分に何ができるのか?
というところまで踏み込んで考える必要があります。
抽象的で他の会社でも使えてしまうような内容では、面接官に心に響く志望動機にはならないので注意しましょう。
NG例②:企業側のニーズと自分の経験が合致していない
御社の商品企画部の募集を拝見して、私のこれまでの業務経験が活かせると思い志望しました。前職では人事部の中で、時代に流れに合わせた『働き方改革』を積極的に推進してきました。結果として、会社全体の残業時間を大きく減らすことに繋がりました。
こちらの例は、商品企画部の募集に対しての志望動機です。
しかし、「企業側が求めていること」と「応募者がアピールしたいこと」に、ズレがあることがお分かりいただけるでしょう。
これまでのキャリアで、どんなに輝かしい実績を残していたとしても、それが新しい職場で活かせるものでなければ、効果的なアピールにはなりません。
今回の例のように、商品企画の仕事に応募するのであれば、
商品企画の仕事に貢献できる経験
上記について、具体的にアピールするように内容を組み立てましょう。
NG例③:転職理由を志望動機に置き換えている
今回転職に至ったのは、親の介護が大きな理由です。そこで実家からなるべく近い範囲で、残業もそこまで多くない会社を探しておりました。その中で御社の募集を拝見し、私が探していた条件と合致していましたので志望させていただきました。
志望動機を聞かれているのに、転職理由を話し始める人がいます。

転職理由を払拭できる会社を探していたら、貴社の求人を見つけたんです
このように伝えることで、志望動機を説明したつもりなのかもしれません。
しかしこれでは、志望動機として見なされないだけでなく、

条件に合致すればどこでもいいのかな?
上記のように、面接官に不安感をもたれてしまいます。
企業側が知りたいのは、以下の点についてです。
- あなたから見たわが社の魅力
- あなたを採用するメリット
これらの要素が志望動機のなかに入っていなければ、面接でプラスの評価を得ることは難しいでしょう。
企業が選考するうえで知りたいのは、「入社意欲」と「即戦力性」
そもそも企業は、志望動機を聞くことで応募者の何を知りたいのでしょうか?
面接官の真意が分からないうちに回答してしまうと、どんなに熱意をもって話しても、的を外しているかもしれません。
転職サイト「ミドルの転職」のデータによると、じつに65%の転職コンサルタントが、
志望動機が明確でない点で、ミドルの求職者は面接を失敗している
という回答をしています。
転職成功のためには、志望動機をしっかり練り上げていくことが重要です。
40代には「転職先でも活躍できるという保証」を求めている
面接官が40代の転職者に対して知りたいのは、定着性と即戦力性があるかどうかです。
20代の人材を採用するなら、「育成して一人前にする」という選択肢が企業側にあります。
教育係である先輩社員もいますし、育成にかかるコスト(人件費)も安く抑えられるでしょう。
しかし40代ともなると、教育係となる適任者もおらず、人件費も高いですから、最初から即戦力性と定着性が備わっていることが求められます。

この人は我が社での貢献度が高そうだ
こんなふうに確信が持てない限り、企業側は40代の転職者に対して、積極採用の姿勢を持ちづらいのです。
志望動機に共感されなかった時点で試合終了
定着性と即戦力性を見極めたいと企業側が思っているのに、
- 企業理念に共感しました
- 社長の『社員は家族』との考えに感動しまして
- 圧倒的知名度がある御社で働きたいです
上記のようなことを志望動機として話しても、的が外れているのでアピールにつながりません。

ウチに入ったらいろいろ大変なことがあるけど、この人辞めちゃうだろうなぁ
面接官にこんなふうに思われて終わりでしょう。
「わが社に高い興味を持っている」と言うが、それは何に対してなのか?
面接官は上記について知りたいのです。
当然のことながら、ネームバリューや福利厚生について褒められても、面接官は嬉しくありません。
たいして調べていないことが露呈するだけで、定着性に不安ありと評価されてしまいます。
- 商材の強み
- 他社との比較
- 業界の動向分析
上記のような内容に触れて、

おお、しっかり調べてきてますね!
このように思わせるような内容で、魅力を語らなければならないのです。
志望動機は面接の中盤までに質問されますので、
志望動機の部分までで、合否がほぼ決まる
といっても過言ではありません。
残念ながら志望動機に共感されずに、「お見送り」と判断された場合は、残り時間で聞かれる質問の数々は、消化試合みたいなものです。
どんなによい答えができても、形勢挽回することは難しいでしょう。
転職の志望動機は応募してから作るもの


志望動機がなかなか思いつかない…
このように焦っている人にお伝えしたいことは、志望動機は自分の内面と向き合って、思いついて出てくるものではないということ。
志望動機とは、自分で情報収集して後から作り上げるものなのです。
志望動機が思いつかないのは普通のこと
そもそも応募をする際に、詳細な企業研究をおこなって、
- じっくり吟味してから、求人に応募をしている
という人が、どれほどいるでしょうか?
おそらく求人を見たときに、

この企業に応募しよう
このように湧き上がってきた気持ちは、衝動的なものだったはずです。
私はなぜ、この企業を志望するのだろうか?
上記のようにじっくり自問自答してから、求人に応募するという人はほとんどいないでしょう。
企業への興味は、求人票に記載される文言を見て、理屈よりも本能や直感で湧き上がるものなんです。
- お!この会社知ってる!
- 希望エリアの近くでいいかも!
たいていはこんな感じで、ビビっと直感で応募ボタンを押していませんか?
それらは単なる応募動機であって、志望動機ではありません。
志望動機とは、自分の内面に存在して直感で思いつくものではなく、面接用にあとから作るものなんです。
志望動機とは、「思いつくもの」ではなく「調べて作るもの」
「応募動機」をいくら掘り下げても、面接官に共感されるレベルの志望動機は出てこないでしょう。
ありがちなのは、

なぜこの企業にこんなに惹かれたのかな?
上記のような、潜在的な意識を言語化することに、一生懸命になってしまうことです。
潜在意識を文章にする作業は、難しくてなかなか前に進んでいかず、行き詰まり感を覚えてしまいます。
このような作業に注力するのではなく、志望動機とは「これから作るもの」なのだと、早々に切り替えてみましょう。
応募動機を思い出すことに一生懸命になるよりも、
面接官に共感される志望動機を、これから作っていく
上記のようなスタンスで取り組んでみてください。
作成した志望動機は、入社後もあなたの行動指針となっていくはずです。
40代の志望動機は、具体性を高めてオリジナリティを出そう

前述した通り、新卒や20代なら許される曖昧で抽象的な志望動機を、40代が面接で話しても評価されません。

定着性と即戦力性があります
上記について、差別化したアピール力を問われるのが、40代の採用面接です。
他の応募者と志望動機の内容を差別化するためには、
- オリジナリティ(独自性)がある
このような志望動機を作る必要があります。
そして、オリジナリティを出すためには、
具体的な表現を積み重ねる必要がある
という流れを心得ておきましょう。
オリジナリティのある志望動機には「型」がある
オリジナリティを出すためには、さまざまな情報を具体的に盛り込んでいく必要があります。
面接官に理解・共感されるためには、どのように表現するかを考えなくてはなりません。
御社を志望したのは、私は~が~だったので、~で、~ということもあり、~だからです。また~ということもあり応募しました。
上記のような形で、中身の薄い内容を思い出した順番で冗長に話す人がいますが、聞く側からするとまったく頭に入ってきません。
筆者が志望動機のアドバイスする際には、
濃い内容の情報を、2部構成で伝えていく
このような「型」をおすすめしています。
「型」とはすなわち定型文、構文です。
応募企業が何社に増えようと、この型さえ覚えてしまえば、企業別の志望動機を量産することができます。
「企業の魅力」と「仕事で貢献できること」、2つの要素を盛り込もう
オリジナリティのある志望動機を作るために、盛り込むべき情報はたった2つです。
- 企業の魅力:
会社の商材・サービスについての魅力 - 仕事で貢献できること:
営業力や人脈など具体的なスキルや情報資産
この2つを組み合わせて、以下のような型で志望動機を構成していきましょう。
御社を志望した理由は2点です。
1点目は○○に御社の魅力を感じているからです。といいますのも~だからです。
2点目はそんな御社で私は○○の貢献がしたいからです。私は~してきた実績があります。
「自分が感じる会社の魅力」と「どのように貢献したいか」、この2つを掛けあわせることで、あなただけの他にはない志望動機ができあがります。
実際には、細部を所々変えて構いませんが、下記の3つのポイントは必ずご留意ください。
- 冒頭で志望動機が2点あると前置きする
- 結論を最初に話し、いちど文を切る。切ったあとで理由を述べる
- 文を短く切る。迷ったら一度切る
この3つの話し方を意識することで、面接官の志望動機に対する理解度が、格段に上がるはずです。
志望動機を作るための4つのステップ
志望動機には、「企業の魅力」と「貢献できること」を必ず含めましょう。
具体性が高くオリジナリティのあるものを作れたら、他の応募者と被らないあなただけの志望動機になります。
では実際にどんな手順で作成していけばよいのか、ここでは以下の4つのステップに沿ってご説明します。
- 下準備:
求人票のなかからヒントを探す - 企業研究:
徹底的なリサーチで企業の魅力を集める - 自己分析:
経験のなかから、応募企業に貢献できる部分を探す - 仕上げ:
調べた内容をもとに、志望動機を完成させる
1.【下準備】求人票のなかからヒントを探す
在職中の転職活動であれば、準備にあまり時間をかけられない人も多いでしょう。

限られた時間のなかで、効率的に情報収集するにはどうしたらよいのだろうか?
あてもなく収集を始めるよりも、まずは求人票をよく読み込んでみることをおすすめします。
ハローワークの求人票は内容が薄いのですが、転職サイトや人材紹介会社の求人票であれば、内容が充実しています。
とくにチェックするべきなのは、
- 会社紹介の部分
- 職務内容
- 求める人物像(記載がない場合もあり)
これらの部分についてです。
記載されている文章のなかから、以下について読み取りましょう。
- 会社紹介文:
企業自身が自社のストロングポイントをどこと捉えているのか? - 職務内容、求める人物像:
この企業における即戦力とはどんなスキルなのか?
それぞれ鍵となる言葉や文にマーカーをつけて、それらに類似したワードを、志望動機のなかに散りばめていくのです。
2.【企業研究】徹底的なリサーチで企業の魅力を集める
企業の魅力をより深く知るために、企業研究を行いましょう。
求人票に記載されている魅力ポイントに、さらに情報を肉付けしていきます。
- コーポレートサイト:
新卒採用ページがあればそちらをまず確認しましょう。 商材や職種について網羅的に記載されており、効率的に情報収集できます。 - 四季報や業界地図本:
業界の中での企業の立ち位置が分かります。 - 雑誌や新聞記事:
新商品や開発意図に関する情報、最新の業績・動向が手に入ります。 データーベースを無料で閲覧できる図書館があります。 - 口コミサイト:
「やりがい」「将来性」「企業分析」などが参考になります。個人の主観が入っているので鵜呑みにするのは危険です。複数のリソースで真偽を確認しましょう。
魅力ポイントとするのは、商品もしくはサービスについてのコメントがベストです。
待遇面や休暇日数、福利厚生面などを、魅力ポイントとして挙げるのはやめておきましょう。
民間企業である以上は、なんらかの商品やサービスを持っているはずです。
商品やサービスについての魅力を洗い出してみましょう。
商品の開発やセールスに直接は携わらない、事務職のような職種に応募する場合でも、多少なりとも商材の魅力に触れた方が、好印象を与えることができます。
3.【自己分析】経験のなかから応募企業に貢献できる部分を探す
「どのような貢献をしたいと伝えるべきか」は、求人票にヒントが書いてあります。
求人票の「求める人物像」や「応募条件」欄を確認してみましょう。
- 営業経験、特に新規開拓の経験を持つ方
- 有形商材を取り扱ってこられた方
- 顧客と長期的な信頼関係を築いて営業活動をされてきた方
- ソリューション型、コンサルティング型の営業経験がある方
- メーカー企業等で受発注経験がある方
- Excelで関数が使える方
- 電話やメール対応(クレーム対応を含む)ができる方
記載されている内容をヒントに、アピールすべきスキルについて仮説を立てていきます。
例えば、新規開拓の営業経験者を求めている場合なら、
- 関係構築力やメンタルの強さ
- 相手企業のキーマンが誰かを見極める力
このようなものが必要と推測できるはずです。
また、事務職で「クレームの一次対応ができる方」を求めているのは、営業マンが日中ほとんど社外にいて、内勤業務ができない環境なのかもしれません。
もしそうなのであれば、顧客対応をするだけではなく、
先読みして、さまざまな仕事をこなしていけるマルチタスク力
このようなスキルをアピールするとよいのではないかと、仮説を立てることができます。
こうやって会社の求める人物像を分析しながら、アピールすべきキーワードを選択していきましょう。
何気なくやっていることも、言語化すればスキルになる
ふだん何気なく実行していることも、言語化すると立派なスキルになります。
あなたは自分のスキルを、どれだけ言語化できるでしょうか?
言語化できた数だけ、転職市場で使える武器となるのです。
ヒアリング力 / 提案力 / 課題解決力 / 調整力 / 分析力 / 目標達成意欲 / 改善スキル / 突発的事態への対応力 / 共感力 / 仕事を効率に進める力 / 気配り力 / 情報収集力 など…
無理に「◯◯力」とまとめなくてもよいのですが、

私は周りの意見を大切にしながら業務を進められます
このように口頭でダラダラ語るよりも、「調整力」や「共感力」「関係構築力」と一言で表現した方が、スキルとして評価されやすくなります。
ただし、ひとつだけ例外があります。それは「コミュニケーション力」です。
40代であれば、「コミュニケーション力」は保持していて当たり前のスキルなので、差別化につながりませんから、「コミュニケーション力」の使用は避けた方が無難でしょう。
4.【仕上げ】調べた内容をもとに志望動機を完成させる
情報が揃ったら、「企業の魅力」と「貢献内容」をつなぎ合わせて、志望動機を完成させましょう。
基本的な型は以下のとおりです。
御社を志望した理由は2点です。
1点目は○○に御社の魅力を感じているからです。といいますのも~だからです。
2点目はそんな御社で私は○○の貢献がしたいからです。私は~してきた実績があります。
【例文】転職の志望動機「職種別3選」

ここまでお話しした内容を踏まえて、職種別の例文を3つご紹介します。
営業職の志望動機の例文
御社を志望した理由は2点あります。
1点目は御社が展開しているサービス◯◯が競合他社と比較して、◯◯という観点で優れていると感じているからです。
今後◯◯(社会情勢の変化など)が予想される中で、◯◯の需要は一層伸びていくと感じ、〇〇という面で成長性があると考え志望致しました。
2点目はそんな御社で、わたしの営業経験の中で培ったヒアリング力と提案力を生かしたいと思っているからです。
わたしは現職(前職)で◯◯の営業に◯年携わってきまして、商材の特性上、◯◯という側面がありました。
そのため顧客の満足度をあげるため、顧客がどのようなことに課題を感じているか、細かいヒアリングを行い、それに対し様々な観点から検討した複数の提案をするよう心掛けております。
その結果昨年度は〇〇や〇〇の実績を残しております。
このような経験を生かし、御社に貢献していきたいと考えております。
事務職の志望動機の例文
御社を志望した理由は2点あります。
1点目は御社が販売されている◯◯の商材が◯◯という観点で差別化されていると感じたからです。
実際にわたしは購入したことはないのですが、もし◯◯というニーズを持つお客様がいたらとても魅力的な商品だと思っております。
2点目は私の強みを是非御社で生かしたいと考えたからです。
これまでのオフィスワーク経験の中で、スピード性と正確性について自信があります。
前職ではスピードや効率を追求した結果、〇〇にかける時間を約〇%削減することができました。
入社させていただきましたら、例えば受発注経験や請求書管理などで是非御社のお役に立ちたいと思っております。
IT技術職の志望動機の例文
御社を志望した理由は2点あります。
1点目は御社が◯◯のような最新技術を取り入れた開発を行なっていることです。
常に最新の技術を扱うことで、自分のコンサルティング力があがり、顧客の課題解決や効率化・合理化についてこれまでにない解決策を提案していくことが可能です。
また御社は受託開発の割合が少なく、〇〇といった環境も〇〇のうえで非常に魅力的です。
2点目は私のこれまで培ってきた技術力とマネジメント経験を御社で生かしたいと考えている点です。
これまで主に◯◯、◯◯(開発環境、言語など)で経験を積んできた中で、特に◯◯が得意で、実績としては〇〇があります。
マネジメント経験としては最大〇名を率いた経験があり、〇〇と〇〇のコントロールを行ってきました。
これまでの経験を御社で生かしながら、自分の成長と御社への貢献を同時に実現できたらと考えております。
【Q&A】志望動機のよくある相談に回答します

志望動機について考えるうえで、筆者がよく相談を受けるお悩みについて回答します。
Q1:志望動機として話す長さ(分量)は、何分ぐらいが適切なの?
1分~2分以内が目安です。
文字数でいうと、300文字~600文字くらいの分量にしましょう。
あまり短い内容よりは、長い方が好意的に受け取られます。
ただし、長くなる場合には文を短く切ったり、接続詞をうまく使うなどの工夫が必要です。
Q2:終わり(締め)はどのように結ぶのがよい?
貢献できる内容を述べたあとに、
といった謙虚な姿勢を見せる形で締めくくるのがおすすめです。
新しい組織に対して、主体的に自らが馴染んで適応していく気構えをみせることも、40代の転職者に求められる姿勢でしょう。
Q3: 面接で話す志望動機は、履歴書と違う内容のほうがいいの?
いいえ、同じで大丈夫です。
志望動機に限らず、自己PRや長所・短所も同じで問題ありません。
むしろ同じ内容の方が、一貫性が出て好ましいでしょう。
履歴書には、面接で話す内容の要旨を記載する形で大丈夫です。
書き出しや言い出しをどのようにするか、最初でつまずく方がいますが、筆者がおすすめする「型」にのっとれば、

志望理由は2点あります。1点目は~
履歴書も面接もこの形で問題ないので、悩む必要はありません。
Q4:未経験の仕事に応募したい。どのような貢献内容を書けばいいの?
職務自体は経験がなくても、保有するスキルを応用できる場合があります。
たとえば、販売職の人が営業職に転職するケースであれば、
- お客様が何を求めているかというヒアリング力
- ヒアリング内容にもとづく提案力
こういったスキルは営業職でも活かせます。
また販売職でも、月次や週次で販売目標を追った経験などがあるはずです。
応募先の業務との共通点を探して、具体的にアピールしていきましょう。
転職のプロによる視点で確認してもらおう
志望動機は自分の視点だけではなく、第三者の視点でも見てもらうことで、より完成度が高まります。
とくにおすすめなのが、転職エージェントを利用してみること。
転職のプロによるサポートを受けることで、以下のようなメリットを得ることができます。
- 自身の強みを効果的に表現できるように、応募書類作成や面接対策のサポートを実施してくれる
- プロの視点で自身のキャリアや市場価値を見極めて、最適な求人案件を紹介してもらえる
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を多く保有している
- 応募企業との連絡や日程調整、入社時期や給与の交渉まで、エージェント担当者が間に入って行ってくれる
40代が無駄なく効率的な転職活動をおこなううえで、利用しない手はないサービスです。
転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、さらに詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
▼おすすめの転職エージェントはこちら▼
関連記事:40代におすすめの転職エージェント6選|179人の口コミ評価でランキング
まとめ:転職活動は情報戦!オリジナルの志望動機でアピールしよう
今回は、40代の転職活動における志望動機について、
- ダメな志望動機の共通点
- 志望動機を通じて企業が知りたいこと
- オリジナリティあふれる志望動機の作り方
こういったことを、例文を用いながら詳しく解説してきました。
志望動機は、準備不足がもっとも露呈しやすい質問といえるでしょう。
面接の場面で、即興で答えることはまず不可能です。
きちんと準備もせずに、思いつきで話したまとまりのない文章のなかから、

なるほど。この部分は我が社でも活かせるかもしれないな
という感じで、面接官がうまいこと切り取って評価してくれることなどあり得ません。

御社が求める人物像と、自分の経験がリンクしているのはこの部分です!
このように自らポイントを絞って、戦略的にアピールしていく必要があります。
ただし、オリジナリティを追求するあまりに、企業の求める人物像とかけ離れたことを言わないように注意してください。
- 企業情報を増やすこと
- 自分のスキルを的確に表現する力
この2つを磨くだけで、志望動機のオリジナリティは十分に高められるはずです。
当サイトでは、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動のすべてのステップについて、以下の記事でわかりやすくまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
▼40代転職の完全ガイドはこちら▼
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