キャリアコンサルタントのroom_alpaです。
こんなふうに思っている方はいませんか?
諦めてしまうことはありません。
いまの時代、40代であっても正社員に転職することは可能です。
なぜなら、48歳の筆者でも正社員に転職できたから。
確かにまだ、40代での転職は少数派かもしれませんが、だからといって「若ければ転職できる」というものではなくなっています。
年代相応の転職ポイントを押さえて、しっかり対策を立てていけば、40代でも転職は十分に可能です。
アラフィフ女性である筆者が、転職するために意識したことは、以下の3点となります。
- 柔軟性と成長志向を持つこと
- 自分のなかの専門性と一貫性を見つけること
- 若者にはない”人生経験”を強みとして語れること
今回の記事では、アラフィフで転職した筆者の実例をもとに、40代女性が転職するための、具体的な方法をご紹介します。
アラフィフ女性でも転職はできます
筆者が転職しようと思ったきっかけは、
という不安を漠然と感じたからでした。
- 自分はこの先十数年、この会社で働き続けることができるのか?
- この会社はずっと続いていくのだろうか?
このように考え始めたら、今の会社で定年まで働くイメージができなくなってしまったのです。
しかしそうはいっても、
- 特別なスキルなんて持ってない
- 管理職経験があるわけでもない
- そもそも年を取っちゃっている
こんな状況で転職なんて言ったら、家族にも友人にも止められそうだと思っていました。
企業が若い人しか求めていないのであれば、やはり年齢がネックになってしまいます。
「転職は35才が限界」というのは過去のもの
以前は、「転職は35才が限界年齢」といわれていましたが、最近では人口減少に伴って、企業の中核を担う人材が不足しています。
そのため企業のニーズも、以下のような変化が見られるのです。
- 将来性より即戦力重視
- ミドルクラスである40代のニーズが増加
また、これは外資系企業で採用担当を務めている友人から聞いた話ですが、採用者に対しては、
こういった希望を、企業側は潜在的に持っています。
しかし若い人なら、採用してもいずれ転職してしまう可能性が高いのです。
その点、40代であれば、
このように思ってもらいやすくなります。
企業側の40代に対する見方に変化があることを知り、筆者は少し勇気が湧いてきて、不安はありながらも、転職にチャレンジしてみることにしたのです。
どんな40代なら採用されるのか?
ご存知のとおり、もはや終身雇用は崩壊しています。
これまでは、会社の方針に従っていることが、ずっと同じ企業で働いていくために必要なことでした。
しかし、これからは仕事で重視されるものが、
- 変化に柔軟に対応できるスキル
- 自ら成長していけるスキル
こういった要素に変わってきています。
もしそうなのであれば、転職するうえでも、
成長に対する意識が、重要なポイントになる
といえるのではないでしょうか?
必ずしもマネジメント経験であったり、何かでNo.1になった実績がなくても、
こんなふうに思ってもらえれば、40代でも十分に必要とされるはずです。
人は、成長している人を応援したくなるもの。
それは採用担当者だって同じです。
ずっと同じ会社・同じ企業文化のなかで、あまり変化なく過ごしていた人よりも、いろいろな経験を積み上げて成長していく人のほうが、今後は求められます。
筆者はこういった考えにもとづいて、企業側が求めるであろう“成長志向”というポイントにして、自分の強みを洗い出してみることにしました。
40代であることを強みに変える方法とは?
どうしても年齢のことを考えると、
こういった弱気な気持ちが出てきてしまいますよね。
でも、求人をぼんやりと見ているときに、
ふと、このように思ったのです。
いや、むしろこの作戦しかないのかもしれません。
若さに対抗するには、やはり経験です。
これまでのあらゆる経験を、すべて洗い出すくらいの気持ちで、些細なことでも何でもいいから、強みとなるものを探してみました。
これまでの職歴から、専門分野と一貫性を見つける
筆者は自分の職歴に自信があったわけではないので、
このような不安がありましたが、それでも過去を振り返ってみるしかありません。
応募書類を作成しながら、なんとか自分の強みについて考えてみました。
職務経歴書には、その人のストーリーが表れます。
ずっと同じ業務をしていなかったとしても、これまで積み重ねてきた選択には、必ずなにかしらの共通点があるものです。
筆者の場合は振り返ってみると、これまでずっと“人に関わる仕事をしてきた”という軸がありました。
- 事務職(人事労務)
- 接客の仕事
- 個人でやっていたカウンセリング業務
こういった経験は、すべて「人に関わる仕事」という共通点があります。
違う職種ではありますが、人に関わる仕事という共通点から考えると、
- 人を多面的に捉える力
- コミュニケーション力
- 共感力
- 調整力
上記のようなことが、強みだといえるでしょう。
そしてさらに、サブでやっていたことや、些細なことでも何でも、その中から学んだことを細かに書き出していきました。
強みを見つけるために、キャリアコンサルタントに相談
自分で書き出してはみたものの、当時の筆者は地方からに首都圏に転勤して、わずか数年しか経っていませんでした。
ですので、果たして都会の企業ニーズにも合うものなのか、年相応の経験としてアピールになるのかという不安もあったのです。
そこで、自分で書き出した強みがどの程度通用するものなのか、キャリアコンサルタントにも見てもらうことにしました。
自分の強みは、自分ではなかなか探しにくいものです。
日本人の場合はとくに、自己アピール方法を勉強する機会がないので、「自身の強みを探す」ということに慣れていない方が大半でしょう。
ですので、転職活動のなかでも特にコアとなる、「自分自身の強み探し」については、キャリアコンサルタントの方に手伝ってもらうことをオススメします。
ひと言でキャリアコンサルティングといっても、ハローワークや企業内で行われるものから、個人の方がやっているものなど様々です。
筆者の場合は、たまたま日経新聞の広告で見かけた本の著者で、キャリアコンサルタントをされている方にお願いしました。
直感的に、
と思ったので、すぐに連絡をとり申し込みしたのです。
キャリアに関することは、筆者も自分なりに勉強はしておりました。
ただ、自己判断で捉えていた軸や一貫性の部分について、何千人ものキャリアコンサルティング実績がある方から、
このように言ってもらえたことは、とても大きな自信となったのです。
周りからは、
とほめられても、自分では、
こんなふうに、あまり自覚がないということはよくありますよね。
それと同じです。
自分だけで探すよりも、第三者の視点から見てもらうことで、自分の良い部分をいとも簡単に見つけてもらえるので、なんだか嬉しくなってきますよ。
職歴の一貫性に資格取得をプラスして、専門分野に舵を切る
自分の強みを確認できたのですが、その内容を積極的に語るには、「少し弱いな」という思いがありました。
当時は営業職として働いていたので、毎日が数字に追いかけられる仕事です。
人に関わる仕事という部分は、バックグラウンドというほどしか活かせていませんでした。
そこで、「人に関わる」という経験を、もっとピンポイントで活かせる方向に舵を切るために、新たに資格を取ることにしたのです。
以前から持っていた『国家資格キャリアコンサルタント』の上位資格である、『キャリアコンサルタント技能士検定2級』を取得。
他の有資格者との差別化を図れるようにしました。
資格は応募書類に形として書けますし、採用者側も判断のモノサシになります。
“人に関わる仕事”という軸に加えて、新たな資格を取ったことで、“専門性がある方向に大きく舵を切っている意志”を伝えやすくなりました。
資格を取るという行動で、自分の強みに自信がつきましたし、専門分野に特化していくというアピールポイントも決定です。
下準備はかなり整いました。
40代に合った求人探しと応募方法
自分の一貫した軸が決まったら、次は求人探しです。
募集されている求人案件は、若い人向けのものが多いので、自分の条件に合わないものばかり。
なんだか、それだけで弱気になってしまいますよね…
40代の転職では、モチベーションが落ちないように、求人探しでも工夫をすることが大切です。
Googleアラートで求人を探してみる
30代の後輩が、転職エージェントを使って、異業種に転職している姿を見ていましたので、筆者も利用しようと考えておりました。
しかしサイトを見てみると、
こういった印象を持たざるを得なかったのです。
それに、転職エージェントを利用するとなると、登録やメールでのやりとりに、時間も手間もかかります。
そこで、Googleアラートを使って、自分で仕事を探してみることにしました。
Googleアラートを使えば、色々なサイトにある求人をまとめて確認することができます。
専門性を伸ばせる求人を探すために、特化したキーワードを登録すると、そのキーワードにヒットする求人案件だけを、メールで連絡してくれるのです。
いくつものサイトを見にいかなくても、効率的に求人を探すことができるので、とても便利ですよ。
30代であれば、転職エージェントにサポートしてもらうのも良いでしょう。
でも、自分のイメージした求人ではなく、すぐ受かりそうな、希望とは違う求人を紹介されるケースも多いのがデメリットです。
筆者はGoogleアラートを活用することで、サイトへの登録やメールでのやりとりなどに費やす手間を省くことができました。
そしてそういった作業に費やす時間を、より良い応募書類の作成や面接対策に当てることができたのです。
より自分に向き合うことにエネルギーを集中できて、結果にも繋がりやすかったと感じています。
仕事をしながらの転職活動には、少しでも効率的に良い求人を探していくことが求められるので、Googleアラートも活用してみてください。
Googleアラートの詳しい利用方法は、以下の記事でどうぞ。
応募書類は、面接で会ってもらうためのもの
ある会社の応募書類で、
10年後に当社でやっていたいこと
というテーマでのレポート課題がありました。
「専門分野に舵を切りたい」という希望はあったものの、その会社で10年後に何をしているかというイメージが描けなかったのです。
残念ながら、この会社の選考は不採用となってしまいました。
この失敗経験から、
上記のような気づきを得て、それ以降の書類作成では、志望動機と自己アピール欄に力を入れるようにしたのです。
書類を確認する採用担当者の方に、
このように思ってもらえるように、ラブレターを書くつもりで記入しました。
かといって、書類で全部を見せすぎてしまうと、逆に会ってみたいという気持ちが薄らいでしまうもの。
ですので、まずは面接にこぎつけるべく、“強み”をちょっとだけ見せましょう。
という感じで、強みとして話す予定の一部だけを、職務経歴書に盛り込むのがポイントです。
40代が面接で伝えるべきこと
無事に書類選考を通過できたら、次は面接です。
書類でチラ見せした自身の強みが、本物であることを示すだけではなく、主体性を持った転職活動であることを示しましょう。
採用側の気持ちを先読みして準備しておくことと、若者にはない人生経験を強みとして語れるかがポイントです。
「1人ロープレ」で面接官の気持ちを先読みする
面接では、書類で見せた強みを実感してもらうことが重要です。
見かけ倒しと思われないように、自分の応募書類を見た面接官が、聞いてみたいと思うであろう質問を想定して準備しましょう。
準備方法としては、自分と面接官の会話をイメージして、自分1人でロープレしてみます。
自分が採用する側の気持ちになってみると、
といった感じで、採用者側の視点も理解できるようになるはずです。
筆者もロープレ作業をしてみると、40代では「資格を持っています」ということだけではなく、
- 資格で得たことを、どのように人生に取り込んでいるか?
- どのように活かしていこうとしているか?
- どれほどの意欲を持っているか?
こういった説明が求められるのではないかと感じました。
採用者側の気持ちを先周りして掴んでおく
という意味でも、1人ロープレはオススメです。
上記のように、意志をしっかりアピールすれば、即戦力が欲しくて、定着することを望んでいる採用者の心は動きます。
若い時は“やる気”が重要ですが、40代では“経験力をベースにした主体性”がポイントとなるのです。
40代の人生経験も強みとして語ろう
面接で強い意志をアピールできたところで、最後のひと押しとなるおまけとして、“人生経験”も加えて伝えていきましょう。
人生経験は、40代だからこそ強みにできるものです。
このように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
自分では見えないところで、これまでの人生経験が活きているものなのです。
筆者の場合は、趣味で始めたカウンセリングにハマって、
このように頑張っていた時期がありました。
しかし集客でつまずいて、本業にするほど大きくすることはできなかったのです。
ただ、その経験のなかで学んだ、
- ホームページ作成などの技術的な部分
- 自分が提供したいものとお客様ニーズとの接点を掴む難しさ
- 失敗のなかから得られた教訓
上記のようなエピソードを、面接のなかで盛り込んだところ、
このように捉えていただけたのです。
経験として話すことは、何も大きなことである必要はありません。
- 結婚・出産・子育ての経験
- 趣味で勉強したことや、読んだ本、出会った人から学んだこと
- 病気やトラブルなど、ネガティブに見える出来事から学んだこと
こういった全てを総動員して仕事に活かしていけば、その幅の広さは、若者には真似できない強みとなるはずです。
専門性とは一見関係ないように見えても、人生経験のすべてがバックグラウンドとして役立っています。
人生に無駄なものはない
という言葉のとおり、直接的な業務に使えていなくても、対応の深みや気持ちの余裕として、十分にアピールできるのです。
まとめ:いまの時代は40代後半でも、やり方次第で転職できます
今回は、アラフィフの筆者が経験した転職活動にもとづいて、40代女性が転職するためのポイントをお話ししました。
40代の転職では、若いころとは違った、さまざまな困難に出会います。
体力的な不安はもちろん、
といった順応性に対する不安など、考え出すとたくさん出てくるでしょう。
しかし40代には、40代だからこその”魅力”や”強み”があります。
これまで経験してきたことを見える化・言語化して、見せ方を工夫することで、40代でも転職することは十分に可能です。
誰もが転職を経験する時代が来ています。
40代からでも、自分の強みを掘り起こし、その中から一貫性と専門性を見出して、転職活動を乗り越えていきましょう。
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