40代独身女性が転職を攻略するコツ!第一印象で9割が決まる
いまの日本は人手不足、売り手市場と言われていますが、
でも本当に良い待遇で採用されるのは、20~30代の若手だけでしょ…
こんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか?
ハッキリ言うとその通りです。
筆者は40歳のときに、転職をするために就活をはじめました。
もちろん、40代でも応募できる求人はたくさんあったのですが、
- 重労働の仕事
- 低賃金の仕事
といったものが多かったです。
希望の求人があっても、書類選考で通らなかったり、面接でけなされたりで悪戦苦闘。
納得できる就職先を見つけるまで、とても大変でした……
この記事では、筆者が就活で経験した実体験をもとに、40代の独身女性が良い求人を勝ち取るために、押さえておきたいポイントについてお話しています。
ぜひ最後までお読みいただき、あなたの転職活動の参考にしてください。
私が40代で転職を考えるようになった理由とは
筆者は42歳女性で独身です。職業は病院の管理栄養士をしています。
新卒のときは、まさに就職氷河期時代の真っただなか。50件受けても内定をもらえない時代です。
新卒枠でようやく取れた栄養士の仕事は、
- 月80時間のサービス残業
- 初任給は手取り11万
- ボーナスは年にいちど3万円だけ
こんな感じで、厳しい世界で頑張ってきました。
そのなかでも、「国家資格の医療職」や「パソコンの資格」を持っている人は、なにかと優遇されていたので、とてもうらやましかったことを覚えています。
頑張って資格を取得したら、きっと周りも私のことを認めてくれて、いい仕事につけるはず…
このように考えて仕事に打ち込んで、必要だと思う資格をいくつも取得して頑張りました。
しかし、30歳を超えても独身で仕事三昧だと、
君は結婚してないから、未熟な人間だよ
子どもを産んでいないから、人間としてダメね
上記のようなことを、周りから言われるようになったのです…
まぁ田舎なので、仕方ないといえばそれまでですけどね。
40歳に差し掛かるころには、未婚というだけで職場の人からも、人間性を疑われるようになってきたので、
もはや転職するしかないな…
と思いを固めました。
40歳独身女性の転職は、資格持ちが採用の妨げに…
筆者は働き続けるなかで、
自分の力でしっかり根をはって、仕事をして生きていきたい…
このような思いが強くなっていました。
30代で取得した資格は5つ。知識も経験もあり、気力体力ともに十分な状態です。
しかし、それでも40歳を超えてからの就活は、やはり大変でした。
「住んでる場所が田舎だから」という点を考慮しても、つらかったですね…
どんなことがつらかったのか、それをどう乗り越えたのか、ご紹介させていただきます。
書類選考突破すら難しい現実
20代のころの就活と違って、いまの筆者には働きながら頑張って取得した、以下のような資格があります。
- 管理栄養士(国家資格)
- パソコン検定
- ビジネスキャリア
- 簿記
- 製菓とパンのインストラクター
このような資格が履歴書にはしっかりと書かれており、経験も知識も身についているのです。
求人の募集枠が「55歳まで」書かれているところならば、まず大丈夫だろうと思い、ハローワークを通して履歴書を送付いたしました。
ですが、書類選考になかなか通りません…
10通送っても、ぜんぶ書類選考で落ちてしまいます。
そこで送付書類に、
面接だけでも、ぜひ受けさせてもらえないでしょうか?
このような手紙を添えて送ることで、なんとか面接は受けられるようになったのです。
面接ではコテンパンにされる
面接では自分のやる気と、80時間サービス残業をしてきた体力とメンタル、経験値などをアピールしました。
しかし、面接官の方から言われたことは、
これだけたくさん資格があれば、あなたなら他所で雇ってもらえるんじゃない?
あ~、独身の女性ね…。結婚してない女性は包容力がないから、うちではちょっとねえ…
このような感じで、ここでも未婚のことを指摘されてしまいます。
都会ならば「セクハラだ」ということもできますが、ここは古臭い田舎街です。
黙って耐えるしかありません。
このときは本当に、
誰か私に3ヶ月だけ戸籍を貸してくれないかなぁ…せめてバツイチだったら…
こんなことを強く感じてしまいました…。
しかもその場で履歴書を突き返されて、選考落ちしてしまったのです。
次の面接では、せめて包容力があるように見せるために、優しめのメイクをして、笑顔の稽古も万全にして面接にのぞみました。
しかしそれでも、
うちは資格をたくさん持っているオバサンはいらない。文句ばかりで働かないし、権利ばかり主張するんだよね
若くてよく働く子がいいんだよねぇ
資格だけ持っていてもねぇ。40代って図太いからさ…
このようにさんざんな言われようです。
次の面接会場でも、
これだけイイ資格を持っていても、うちでは高い給料出せないよ?
未婚なの?結婚とかしないの?
こんなふうに言われてしまいます。
ここまで言われると、さすがにへこむんだけど…
時間もお金もかけて苦労して、やっとの思いで取得した資格の数々を、たくさんの人から罵られて、メンタルが病みそうになりました。
しかし!!
私たち40代は、就職氷河期のときには、もっとキツいことを言われていたのを思い出したのです。
そう!転んでもただでは起きない。
ダメな理由を改善するために、対策を立てることにしました。
ひとりでやってダメなら、周りに助けを求めればよいのです。
40代の転職に成功した友人からの貴重なアドバイスとは?
じつは筆者には、同じく40代で就活をして、転職を成功させた友人が二人いました。
ひとりは元SEのシングルマザー。もうひとりは医療職の独身女性です。
ふたりとも40代で転職活動をして、とても良い条件の会社に転職していました。
筆者は自身の厳しい状況を打破するべく、彼女たちに相談してみることにしたのです。
さっそく相談してみると、元SEの友人には、
この国は男尊女卑だし、20代しか女性として見られないよ…
だから求人の売り手市場は20~30代だけ!
上記のような厳しい言葉を突きつけられます。
続けて、
まずハローワークの就労支援を受けて!
プロだから、40代が面接に通りやすい会社とかアドバイスしてくれるよ
このようなアドバイスをもらいました。
さらに、もうひとりの医療職の友人からは、
40代になるとさ、ガツガツ仕事してくれる人よりも、包容力や円満さを求めていることが多いよ
だから、ハローワークを通して、どういう人材がほしいのか問い合わせしてもらうといいかも…
このような話をされたのです。
ふたりの友人の話を聞いて、なるほどと実感しました。
ハローワークを利用して就活はしていたのですが、たしかに就労支援は受けていなかったのです。
ハローワークで就職支援を受けてみた
友人のアドバイスに従って、さっそくハローワークに行って、面接の講習を受けてみることにしました。
面接講習でいきなりダメ出しをくらう
ハローワークの面接講習で、履歴書と筆者の顔を見て、講師の方からいきなり言われたことがあります。
いきなりこのようなダメ出しをされてしまったのです。
筆者は調理場をあつかう職種だったので、清潔感を意識して、髪の毛をしっかりまとめていました。
しかし、それが逆にキツイ印象を与えてしまい、
印象が悪くて書類選考で落とされているのでは?
というアドバイスだったのです。
40歳女性が面接で対策すべきは「第一印象」だった
講師の方からは、以下のようなアドバイスももらいました。
40代の女性の場合は、
面接では、カチッとしたスーツでないほうがいい場合もある
という話だったのです。
第一印象を決めるのは、やはり見た目です。
もともとキツく見えてしまう人なら、外見からやわらかい雰囲気を出さねばなりません。
まるで男女関係のノウハウと一緒ですね。
ハローワークの講師からいただいた、筆者への最後のアドバイスは以下のとおりでした。
客観的な指摘がイタイですが、確かに図星かもしれません。
すくなくとも、パンツスーツにひっつめ髪では、とても包容力があるように見えませんよね…
読まれている方のなかには、
明るい服を着て、髪の毛をおろしてスカートにするだけで、就活がうまくいくの?
このように思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、外見をゆるふわモードに変えただけで、確かに筆者は内定をもらえるようになったのです。
しかも希望通りの職種、待遇、給与で、転職先を見つけることができました。
【補足】ハローワークではさまざまな就労支援が受けられる
ハローワークでは、面接の相談や練習ができるだけではありません。
その他にも、就労のためのさまざまな支援を受けることができます。
例えば以下のような、資格取得に向けた支援も実施されているのです。
- パソコン初級・中級講座
- ホームヘルパー取得
- IT講座
- 社会人のための接遇講座
他にも、人間関係や発達障害で就労に悩む方のために、ジョブコーチのもとで支援があります。
ただし、申し込みをしたら全員受講できるわけではなく、人気講座では募集枠がいっぱいになってしまう場合も…
パソコン一日講座などは、パソコン初心者の方でも気軽に無料で受講できるので、ぜひ活用してくださいね。
ハローワークなどの公共支援サービスについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
40代の独身女性が転職を成功させるためのポイント
40代の独身女性が転職を成功させるためには、若いころの転職に対する価値観を捨てて、以下のポイントを押さえておく必要があります。
若い世代と40代では、求められているものが違う
若い世代の就活であれば、
私はきちんとしている人間で、清潔感もあります
ということを意識するべきだったのですが、40代では違います。
40代に求められるのは、以下のようなポイントだったのです。
- 包容力のある人間性
- おだやかさ
求められているポイントを押さえたうえで、準備をしておく必要があります。
応募先企業が欲しい人物像を把握して転職にのぞむこと
面接のときは、皆よいところしか見せようとしません。
能力や性格、仕事のスキルは、面接だけで知ることはできないのです。
そうなると、面接官が決め手にしていることは、
この人なら、人間関係を乱さないかな
おとなしそうだから、こちらの言うことを聞きそう
メンタルは弱くなさそうだし、長く続きそうかな
このような部分で判断しています。
つまり、面接で判断されているのは、仕事の能力ではありません。
20~30代であれば、「バリバリ仕事」をしてくれる人を求めがちでしょう。
しかし40代の場合は、そうではないケースも多いことを覚えておく必要があります。
とくに田舎の場合であれば、
- 職場の輪を乱さずにいられる人材か?
- 若手や古株と衝突せずにいられそうか?
上記のようなことが重視される傾向が強いのです。
したがって、書類選考と面接だけで採用が決まる場合は、
第一印象で自分がどんな人間に見られるか?
ということを、しっかりと把握しておく必要があります。
※能力重視で入社試験などがある場合は別です
応募企業のことをよく研究して、企業側が求めている人物像をしっかり掴んでおきましょう。
筆者の場合は、ハローワークのアドバイザーの方に教えてもらった、プロの客観的な視点で、その重要性に気づくことができました。
転職への”動機づけ”を明確にしよう
転職準備をしっかり進めることに合わせて、転職に対する”動機づけ”を明確にしておくことが重要です。
採用面接で、面接官に転職の動機を聞かれたときに、
御社の事業内容に魅力を感じたので…
上記のような回答では、さすがに選考を通過するのは難しくなります。
退職理由にも、転職理由にもなり得る“ポジティブ”な理由や目標を、しっかりと決めておきましょう。
転職の動機を明確にしておけば、転職活動が長期化した際にも、原点回帰できるのでとても重要です。
なお、転職の動機については、
- 退職理由
- 転職理由
- 志望動機
上記のような要素として、面接で必ず質問される内容です。
それぞれにはノウハウが存在していますので、以下の記事などを参考にして、しっかりと対策しておきましょう。
【FAQ】40代の転職でよくある疑問・質問にお答えします
ここでは、40代の転職でよくある疑問・質問にお答えします。
ぜひ参考にしてください。
-
40代からでも、自分の就きたい仕事へ転職することは可能です。
思い立ったら期限を決めて、まずは行動計画を立ててみましょう。
求人探しは、転職サイトや派遣会社を活用することをおすすめします。
以下の記事で、40代半ばの女性が事務パートから転職した体験談を紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
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いまの日本は人手不足ですから、人材が枯渇している業界や職種を狙えば、40代でも転職できる仕事はたくさんあります。
例)建設業、介護業界、物流・運送、営業職、接客・販売 など
人手不足で採用されやすい仕事については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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40代女性が長く続けられる仕事に出会うためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 40代女性の採用が多い転職先を知る
- 転職先に「長く働ける環境があるか」を把握する
- 歴史のある、経営が長い企業を選ぶ
経験豊富な40代女性だからこそ、活躍できる職場がたくさんあります!
「将来性」「安定性」「柔軟性」を意識して、40代女性に実績のある転職エージェントを活用しながら、理想の仕事を見つけましょう。
-
もちろん、40代の子持ち女性でも転職は十分に可能です。
- 自分にとって、譲れないものは何なのか?
- どんな働き方をしたいのか?
これらを整理してみると、自分なりのキャリアプランが見つかりやすくなりますよ。
子育てをした経験は、転職活動でもアピールできる強みになります。
転職エージェントや転職サイトを活用して、希望条件を満たす企業とのマッチングをしてもらいましょう。
「子持ちは転職に不利」という思い込みを捨てて、自信を持って行動してください!
-
仕事・生活のなかでやってきたことを、的確に言語化して表現することで、企業側に「強み」として認識されるものは誰にでもあります。
以下の記事を参考にして、これまで自分がやってきたことを、スキルとして言語化してみましょう。
今はパート事務だけど転職できる?
40代でも採用されやすい仕事はある?
40代女性が、一生出来る仕事に出会うためにはどうすればいい?
子持ちの40代女性でも転職できますか?
スキル・キャリアがない場合はどうすればいい?
まとめ:40代女性の転職はプロの支援を活用しよう
今回は、筆者の40歳の就活経験を通して学んだことをヒントに、
40代の独身女性が、良い求人を勝ち取るためのポイント
上記についてお話ししました。
40代の就活には、さまざまな困難があると思いますが、あなたの能力がほしいという企業がどこかにあるはずです。
若かりし就職氷河期時代の頃に感じた、苦しさや不安とはまた違って、40代になると体力面の不安もありますよね。
このような不安を振り払って、最短でよりよく就活を成功させるために、プロの助けを効果的に活用しましょう。
就労のプロの手を借りることで、
- 自分に何が足りないのか?
- どこを改善したらよいのか?
- 面接の攻略法は?
このようなことを教えてもらえます。
ぜひご活用なさってください。
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。