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行政書士の資格を取得した40代女性。未経験で転職できた方法とは

行政書士の資格を取得した40代女性。未経験で転職できた方法とは
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転職に向けて、行政書士の資格を取得してみたものの、

資格をどう活かせばよいかわからない…

このような問題に直面する方は多いのではないでしょうか?

かくいう筆者もその一人で、

資格さえ取ればなんとかなる

と思っていました。

しかし、行政書士の資格はなんとか取得できたものの、いざ転職活動をはじめてみると、資格があるだけではうまくいかなかったのです……

行政書士の資格を転職で活かしたいのなら、

行政書士の資格をもって何をしたいのか?

ということ、まず決めておく必要があります。

行政書士の仕事には、1万種以上の多種多様な業務があり、税理士や司法書士などのように、はっきりとわかる専門業務はありません

ですから、まずは自分がどの分野に興味を持ち、仕事として取り組みたいのかを決めましょう。

分野を絞って求人情報を探すことで、行政書士の資格を活かせる応募先が見つかるようになりますよ!

この記事では、行政書士の資格を取得したけれど、なかなか転職活動がうまくいかなかった40代女性が、興味ある分野を見つけ出して、転職を果たすまでの体験談をお届けします。

行政書士の実務経験はないけれど、「資格を活かして転職したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次
この記事の執筆者
tae

tae

50代女性、石川県在住。コロナ禍を機に、長らく暮らした名古屋を離れて金沢に移住。Webライターに挑戦しながら、契約社員との二足の草鞋を楽しんでいます。何度か転職を経験してきたからこそ、今の自分があるのかもしれません。

行政書士の試験に合格しても、現実は甘くなかった…

39歳で離婚を経験した筆者。その後は派遣社員として働いていました。

ただ、GWや年末年始などの長い休みがある月は、単発のバイトをして不足分を補う必要があり、月給制の仕事に強い憧れを持っていたのです。

とはいえ、40代の転職ですから、年齢的に不利な部分を何とかしなければなりません。

資格さえあれば、道が開けるのでは?

このように考えた筆者は、学生時代に法学部だったこともあり、行政書士の資格を取得することを思いつきました。

しかし現実は、想像していたように簡単な話ではなかったのです……

独立開業セミナーに参加して、自身の甘さを痛感する

行政書士の試験には、1年ちょっとの勉強を経て、2回目の受験で合格。

なんとか資格をゲットすることができました。

転職活動はまだ開始していなかったのですが、

行政書士で独立開業を目指す人向けのセミナーに参加してみませんか?

上記のような告知を見つけて、好奇心もあったので参加してみることに。

実際にセミナーのなかで、開業を目指して参加している人たちの話を聞いていると、

資格に対する思い入れが、自分とはぜんぜん違う…

あまりの差に、愕然としてしまいます……

また、

行政書士事務所は開業しやすい反面で、半数以上が廃業している

このような事実も、セミナーで聞いて初めて知ることとなり、自分が何の目的も持たず、甘い考えでいることを痛感しました。

現実を目の当たりにして、

資格を取っただけでは、なんの強みにもならないな…

という「焦りの気持ち」がひろがっていったのです。

未経験者は事務所での補助的な仕事しか見つからない

セミナー参加後、筆者は焦りの気持ちを抱えたまま、転職活動をスタートしました。

転職サイトで「行政書士資格」「未経験」といったキーワードで求人検索してみると、該当してくるのは、

  • 行政書士事務所
  • 弁護士事務所

こういったところの補助的な仕事ばかりでした。

正社員で月給制の求人であっても、補助的な仕事ですから、希望する収入にはなりません。

しかも、思っていたほど、たくさんの求人があるわけでもないのです……

「資格手当」「法務事務」などを加えて検索してみると、ちょっとよさそうな求人も見つかりますが、それなりのスキルと実務経験が求められます。

将来的な目的があれば、経験を積むことがプラスになりますが、筆者には何の目的もありません。

行政書士の資格だけでは転職は難しいのかも…

経済的な理由からも、補助的な業務の求人に応募することはできませんでした。

行政書士の業務は多種多様。進むべき方向は資格名だけで探せない

実際に求人を探し出して実感したのですが、行政書士の業務は多種多様で、「はっきりとした専門性」があるわけではありません。

たとえば、他の士業であれば、

  • 税理士:税に関する業務
  • 社労士:労務に関する業務

上記のように、資格と業務がひとつにつながります。

だからこそ、資格名で求人検索をすると、

  • 税理士 ⇒ 経理部門
  • 社労士 ⇒ 人事部門

といったふうに、士業の事務所だけではなく、企業の求人もたくさん表示されるのです。

しかし行政書士の業務は、許認可だけでも1万種類以上といわれており、資格に対する業務がひとつにつながっているわけではありません。

行政書士は進むべき方向がひとつだけではない

ということなので、「行政書士」という資格名で検索するだけでは、企業の求人がほとんど結びついてこないのです。

行政書士の業務を深掘りしてみよう

行政書士の業務に「これ」といった専門性がないことが、転職先を見つけにくい要因となっているのであれば、自分でより具体的に分野を指定して探すしかありません。

とはいうものの、当時の筆者は行政書士に対して、

行政書類を作成するプロである

という認識しか持っていなかったため、まずは行政書士のさまざまな業務を知ることからスタートしました。

まずためしに、

特定の業務に絞って、求人検索したらどうなるのかな?

こう思って、行政書士の業務としてポピュラーな「自動車の登録」で求人検索をしてみたのです。

すると、

車検証名義変更 / 登録抹消の手続き / 陸運局や警察署の手続き

上記のような仕事内容の求人が出てきました。

なかには、大手企業で福利厚生が充実している案件も……

えっ、どうして?

思いがけない結果に驚いて詳細を見てみると、どこにも「行政書士」とは書いてありませんでした。

求人を探すときは、「行政書士」という資格名ではなく、

行政書士がおこなえる「業務」にこだわって探す

ということで、資格を活かせる可能性を広げられることに気づいたのです。

多岐にわたる仕事のなかで、自分が進みたい分野を考えよう

資格ではなく業務にこだわることで、資格を活かせる可能性が広がったので、

よし、行政書士資格でおこなえる資格について、もっと調べてみよう!

と筆者の意気込みも高まりました。

  • 図書館で行政書士の仕事についての本を読む
  • 行政書士事務所のホームページにあるブログをチェック

上記などで知識を得るうちに、

自分の性格的に、「私人間の権利関係に関する業務」よりも「官公署向けの業務」の方が向いているのかな…

といったことまで分析できるようになったのです。

そして、「官公署向けの許認可に関する業務」を優先して、多岐にわたる業務を調べていくうちに、「外国人の在留資格に関する業務」について興味がでてきました。

以前から、外国人の雇用や不法就労といった問題に関心があったので、

そうか、この分野があったんだ!

自分が興味ある分野と、行政書士の資格が結びついたことが嬉しかったです。

進みたい分野を明確にすることは、転職活動の基本でもある

行政書士の業務について探究するうちに、自分の進みたい分野を見つけることができた筆者は、ふとあることを思い出しました。

転職活動を始める際に、ハローワーク主催の「履歴書添削講座」を受けたとき、

講師

転職活動の基本は、「将来、自分が何をしたいか?」を分析することですよ

と講師の方が言われていたのです。

行政書士の資格を活かすために、「進みたい分野」を探究する必要があったのですが、その結果、筆者は意図せずに転職活動の基本に立っていました。

その結果として、

  • 興味ある分野での求人検索
  • 応募先に対する強い志望動機

転職活動の次のステップへとつながっていったのです。

興味ある分野を絞り込めば、求人情報を見つけられる

いよいよ、自分の興味ある分野に絞り込んだ転職活動の開始です。

さっそく「在留資格変更」で求人検索をしてみると、思っていた以上に、外国人の在留資格に関わる求人を見つけることができました。

具体的には、企業の人事・労務部門で、通常の業務に「ビザの申請手続き」が加わった案件が多かったです。

ただしこれは、国内でも外国人在留者が多い土地柄であったことが背景にあります。そういった背景があったからこそ、筆者も外国人の雇用という問題に興味があったのです。

そのなかで、筆者が気になったのは、ある福祉系専門学校の求人でした。

専門学校の介護学科に、1学年で20人ほどの留学生が在籍していたのです。

学校職員であれば、行政書士でなくても入国管理局へ書類申請できます。

ですから、「資格」を必須としているわけではなく、「業務」で検索したからこそ、求人を見つけることができたのです。

40代が求人探しで効率よく情報を集める方法は、40代の転職で求人を探す8つの手段でご紹介していますので、あわせてご確認ください。

明確な志望動機があることが「強み」になる

募集求人では、在留資格に関することはメイン業務ではありませんでしたが、学校職員という仕事にも、筆者はやりがいを見出していました。

ぜひ、ここで働きたい!

このような強い気持ちで、求人に応募したのです。

思った以上に難しかった試験も、最後まで諦めずに挑み、面接では志望動機に気持ちがこもりました。

そして無事に、希望の条件どおりの転職を果たすことができたのです。

転職活動をはじめた当初の気持ちで、希望条件を満たすことだけを目的として求人に応募していたら、

採用担当

とってつけたような志望動機ですね…

このように思われてしまって、書類選考の段階で通過できなかったかもしれません。

自分が興味ある分野を見つけたことで、行政書士の資格が活き、転職の成功へとつながりました。

まとめ:進みたい道を明確にすることで、就職の可能性は高められる!

今回は、行政書士の資格を取得したけれど、なかなか転職活動がうまくいかなかった40代女性が、興味ある分野を見つけ出して、転職を果たすまでの体験談をお話ししました。

せっかく行政書士の資格を取得したのに、

転職活動がなかなかうまくいかない…

このような現実に直面しているのであれば、まずはたくさんある行政書士の業務のなかで、

自分が興味を持って進みたいと思える仕事はどの分野か?

ということを、特定することから始めてみましょう。

分野を絞って求人情報を探すことで、行政書士の資格を活かせる応募先が見つかるようになるはずです。

あなたの進みたい分野を見つけて、ぜひ理想の転職を果たしてくださいね!

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この記事を書いた人

50代女性、石川県在住。コロナ禍を機に、長らく暮らした名古屋を離れて金沢に移住。Webライターに挑戦しながら、契約社員との二足の草鞋を楽しんでいます。何度か転職を経験してきたからこそ、今の自分があるのかもしれません。

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