40代で次の仕事が決まってないけど辞めるのはあり?利点とデメリットを解説
転職活動について考えるときに、
次の仕事がまだ決まってないけど、辞めてもいいのかな…
在職中に転職活動をするべきだろうか?
このように悩んでいる方も少なくないでしょう。
基本的な見解としては、在職中の転職活動をおすすめします。
会社を辞めてからの仕事探しが長引いてしまうと、転職に不利な要因となる場合があるからです。
ただ、何らかの理由により、
いまの会社にいながら活動するなんてムリだ…
という場合もあるでしょう。
もしそうであるのなら、先に仕事を辞める場合のデメリットも考慮したうえで、慎重に判断するべきです。
この記事では、
上記について、わかりやすく解説しています。
これまでに転職を7回ほど経験してきた、筆者の実体験にもとづいてお話ししていますので、ぜひ参考にしてください。
退職してから仕事を探すメリット
会社を辞めてから仕事探しをする場合、おもなメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
時間の制限なく、仕事探しに専念できる
いちばんのメリットは、
転職活動に十分な時間を割ける
ということでしょう。
在職中であれば、何かと日々の仕事と生活に追われてしまい、なかなか十分な時間が取れません。
転職サイトを見る程度が精いっぱいでしょう。
在職中はとにかく時間がないのです……
しかし、仕事を辞めてからであれば、思う存分に時間を割くことができますので、
- 企業のことをじっくり調べる
- 履歴書や職務経歴書を練り直す
上記のようなことにも、じっくり時間を取ることができるはずです。
そして、企業との面接がいつ入ろうが、いつでも行くことができます。
これは心理的にとても楽でしょう。
しかし、希望通りの転職案件は、そんなにゴロゴロ転がっているとはかぎりません。
転職活動をはじめて1ヶ月もすると、
することがなくて、時間が余るな…
という状況になる可能性もあります。
スキル・資格を取得するための勉強ができる
会社を辞めていれば、時間はたっぷりありますから、
- 新たなスキルを習得する
- 資格を取得するために勉強する
上記のような時間を取ることができます。
外資系企業に転職したい方なら英会話スクールに通ったり、事務系で転職を考えている方であれば、オフィスソフトの勉強をする時間も取れるでしょう。
とくに異業種への転職を考えていたり、転職先で資格が必要な方は、
会社を辞めてから資格を取って、転職活動をする
というのもひとつの方法です。
ハローワークで申請して、職業訓練の対象講座を受講すれば、
- パソコン事務、簿記、経理
- 医療・介護
- 宅建・ファイナンシャルプランナー
- CADオペレーター
- Webデザイン・プログラミング
- 機械・電気・建築などものづくり系
上記のようなさまざまな講座を、失業保険をもらいながら、ほぼ無料で受講することができます。
職業訓練については、以下の記事でお話ししていますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
今いる会社をスパッと辞められる
転職活動をするからには、いまの会社に対して、何かしらの不満はあるでしょう。
もし心身が疲れているのなら、スパッと退職することも作戦のひとつです。
身も心も疲れているときに、ポジティブな言動はしづらいもの。
まして心身が壊れてしまっては、もっと動けなくなります。
あなたの状態によっては、
気力と体力がまだあるうちに、会社を辞めて転職活動する
という選択肢が「最善の策」になる場合もあることも、ぜひとも心得ておきましょう。
仕事を決めずに辞めた場合のデメリット
仕事を決めずに、会社を辞めてから転職活動をする場合、デメリットは以下のとおりです。
収入がなくなるので、生活はずっと赤字になる
退職してからいちばん大きなデメリットは、
無職になるので収入がなくなる
ということでしょう。
今まで定期的入ってきた安定収入がなくなるのは、ほぼ恐怖に近いかもしれません。
たとえ収入がなくなっても、
- 健康保険
- 国民年金
- 住民税
- 家賃
- 食費などの生活費
上記のような支出は毎月ありますから、無職のあいだは事実上の赤字がずっと続きます。
失業保険が出るとはいっても、自己都合退職の場合は2~3ヶ月の待機期間がありますから、しばらくは無収入で生活しなければなりません。
筆者も、会社を辞めてから転職活動したことがありますが、そのときは1年分の年収くらいの貯金を持っていました。
しかし、再就職するまでに1年ほどかかってしまい、結局は「すってんてん」になってしまったのです……
焦りが仕事探しに悪影響を及ぼす
「お金がない」というのは、メンタルに多大な影響を与えるもの。
お金に困ってくると、当然ながら、
ヤバい、早く働かなきゃ…
このような心理状態になってきます。
すると、せっかく思い切って転職しようとしたのに、
焦りが出てしまって、転職先に妥協しがちになる
という事態になってしまうのです。
焦って転職した会社が、
ブラック企業だし、給料も下がってしまった…
という状態では、いったい何のために退職したのか、意味がわからなくなりますよね……
無職で収入がない状態が続くと、このような本末転倒の事態になりかねません。
一刻も早く無収入から逃れたいので、
いったんどこかの会社に入社して、それからいい転職先を探そう…
このような考えになってしまいがちですが、実際はそんなにうまくいかないものです。
いったん会社勤めをしてしまうと、心理的にも物理的にも、なかなか思うように転職活動できないのが現実でしょう。
また、短期間で転職を繰り返してしまうと、次の転職の足枷になってしまいます。
目の前の適当なエサに食いつくよりは、じっくり時間をかけて、狙った獲物を見つけるほうが得策です。
失業期間が長引くと職歴にブランクができる
希望通りの転職案件というのは、そう簡単に出会えるものではありません。
仮にあったとしても、採用されるかどうかは、能力だけでなく運もあるでしょう。
そうすると思いのほか長く、失業中の時期が続く場合があります。
職歴のブランクがあまりに長くなると、
この人はブランク期間が長いな…
上記のように、選考の段階で不利になってしまう可能性があるのです。
たとえばプロ野球でも、現役の野球選手とブランクがある野球選手であれば、現役選手のほうが即戦力感がありますよね。
仕事をしていないと、コミュニケーション不足や情報不足に陥りがちです。
会話のテクニックやスキルだって、どうしても落ちてしまうので、採用側としては懸念せざるを得ません。
転職活動で企業にマイナスの印象を与える
一般的にも、
ということは、多くの人に認知されています。
それにもかかわらず、会社を辞めてから転職する人に対しては、
後先を考えずに退職した、こらえ性のない性格なのかな?
計画性がない人なのかもしれない…
上記のような、マイナスの印象を持たれてしまう可能性があります。
また、既に会社を辞めてしまっていることから、面接の際には退職理由をしつこく聞かれるでしょう。
誰もが納得するような退職理由があれば大丈夫ですが、面接官に好感されるポジティブな理由を述べるのは、容易なことではありません。
再就職への不安が増大する
会社を辞めたあとに、転職先がなかなか決まらないと、
このまま転職できなかったらどうしよう…
このような不安が、とても大きくなってしまうことがあります。
会社員であれば、普段の仕事に忙殺されたり、同僚と世間話や仕事の話をしたりして、何かと気が紛れることも多いでしょう。
しかし無職は孤独なので、どうしても追い込まれがちです。
そんなときは、前の職場の同僚でも友人でも誰でもいいので、誰かと会話したり情報交換をして、孤独感を少なくすることを心がけましょう。
また、失業保険との兼ね合いもありますが、アルバイトなどをして、
社会とつながっていることを認識できるようにしておく
というのもひとつの方法です。
辞める前に転職先を見つけておくメリット
会社を辞める前に転職先を見つけておく場合、メリットとしては以下のようなことが挙げられます。
在職中に転職活動をするとなると、
いまの会社への裏切りと思われないだろうか…
と思う人もいるかもしれませんが、いたって普通のことです。
職を失うリスクは、いつやってくるかわかりません。
あなたがいまの会社に不満があるのなら、転職したって何ら問題はないのです。
企業の採用担当者も誰も気にしていませんので、安心して転職活動を始めましょう。
安定収入があるので、生活の不安がない
会社に在籍していれば、給料という安定収入があります。
雇用保険の加入期間がリセットされることもなく、健康保険の保険料だって、会社が半分負担してくれるのです。
無職になってみるとわかりますが、実はこれはとてもありがたいこと。
いまの生活レベルを落とさずに、新しい仕事にチャレンジする準備ができる
これは生活をしていくうえで、とても有利な方法といえるでしょう。
キャリアにブランクができない
在職中に転職活動をすれば、キャリアにブランクができません。
面接などでも、「現役感」をバリバリに出せるでしょう。
また、書類審査で落とされようと、面接で落とされようと、いま現在は仕事があるわけです。
無職のときよりも、落ち込み度合いも少なくて済みます。
退職理由を考える必要がない
面接のときに、必ず聞かれるのが「退職理由」です。
面接対策としていちばん悩むのがこの問題であり、とくに退職してからの面接だと、慎重に答える必要があります。
いくら事実としてそうだったとしても、
給料が安かったので…
人間関係がよくありませんでした
こんなふうに、本当のことを下手に言ってしまうと、かなり印象が悪くなるでしょう。
しかし、辞めていない場合は「退職理由」はありません。
「転職理由」を聞かれることはあるかもしれませんが、
御社でぜひ働きたいと思いました!
上記のように、前向きな理由を述べておけばいいので、退職理由を考えるよりは、心理的にかなり楽なものでしょう。
在職中に転職活動するデメリットは、忙しくて時間が確保できないこと
在職中に転職活動をするデメリットは何かというと、
忙しくて時間が確保できない
ということに尽きるでしょう。
働きながらの仕事探しは大変です…
筆者も経験がありますが、在職中に転職活動をするのは、実際かなりしんどいです。
平日はまず時間が取れません。
かといって、
土日くらいは、仕事のことを考えずにゆっくり休みたい…
というのが本音でしょう。
なかなか思うように進まないことが多いのです。
しかも面接のときには、その度に有給休暇を取って訪問することに……
周りにも、余計な気を使ってしまいますよね。
そうするうちに、
もうしばらくはこの会社でもいいかな…
こんなふうに思ってしまうこともあるでしょう。
「転職したい」と思っていても、
- 日々の仕事に流されてしまう
- 嫌だったことに慣れてくる
上記のような理由で、転職活動が後回しになってしまいがちです。
ただ、いまの会社で踏ん張れるのであれば、それはそれで正しい選択だといえるのかもしれません。
転職サイトのスカウト機能などを利用して、焦らずじっくりやろう
在職中の転職活動が大変だとはいえ、いま現在は仕事をしていて収入もあるので、焦る必要はありません。
転職を本気で考える必要があるのなら、自然と身体と頭が動いてくるはずです。
いまの会社で妥協できるのなら、焦って転職を考える必要はないでしょう。
スカウトがもらえるような転職サイトに、とりあえず登録しておいて、
オファーが来るのをじっくり待ってみる
というのもひとつの方法です。
まとめ:転職先を決めずに辞める場合は、デメリットも考慮して判断しよう
今回は転職活動において、
- 仕事を決めずに辞めた場合のメリット、デメリット
- 在職中に転職活動するメリット、デメリット
上記についてお話ししてきました。
基本的な見解としては、在職中の転職活動がおすすめです。
次の仕事を決めずに辞めてしまうと、転職活動が長引いた場合に、再就職に不利な要因となってしまう可能性があります。
そうはいっても、何らかの理由により、
いまの会社にいながら活動するなんてムリだ…
という場合もあるでしょう。
もしそうであるのなら、お話ししたデメリットも考慮したうえで、先に辞めるべきかどうかを判断してください。
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
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上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
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