
ネット上には、このような評判があります。
ミイダス(MIIDAS)とは、パーソルグループのミイダス株式会社が運営する、スマホアプリ型の転職サービスです。
大手企業が手掛ける転職サービスですから、嘘はないとは思うのですが、確かにちょっと怪しい部分もあります…
そこで今回の記事では、40代の筆者が実際にミイダスに登録してみて、嘘があるのかを検証してみました!
40代におすすめの転職サイトは「おすすめの転職サイト11選」にて紹介していますので、あわせてご確認ください。40代転職の成功の近道となる転職エージェントの活用は「おすすめの転職エージェント6選」でご紹介しています。
ミイダスに嘘が多いのは本当なのか?

ミイダスに嘘が多いという声がありますが、実際にMIIDASに登録すれば、本当かどうかはわかります。
そこでさっそく、筆者(40代男性)の条件でミイダスに実際に登録してみました。
その結果わかったことは、
市場価値の分析がやや曖昧である
このような傾向があることです。
類似年収オファー実績は過剰な数字になりやすい?
ミイダスでは、最初に自分のプロフィールや職務経歴、実務経験などを登録していきます。
細かい情報もすべて登録することで、自分の市場価値を分析できるのです。
自分と同じようなユーザーが、どれぐらいのオファー年収があるのか、具体的な数字で評価されます。
試しに筆者も登録してみました。

性別や職歴などを登録していきますが、タップで選択する方式なので、それほど手間はありません。
ちなみに登録する内容は、以下のようになっています。
上記のような質問が順番にされていきますので、該当するものにタップで選んでいきましょう。
そして最終的には、現在の市場価値として、「選考条件に一致した企業数」と「類似ユーザーオファー年収実績」が表示されます。

筆者の場合は、選考条件に一致した企業数は1,891社、類似ユーザーオファー年収実績が778万円となっていました。
ただ、ここで「ミイダスは嘘」と言われる部分が見えてきます。
それは類似ユーザーオファー年収実績の額です。
40代の筆者の年収は、現在は450万円ほどです。
その金額をはるかに超える年収が表示されました。

これが「MIIDASの市場価値分析は嘘」と言われる部分なのでしょう。
結局は登録したデータでしか分析できないので、実際にどんな仕事ができるのか、把握しきれていないのです。
それがこの年収に表れているのだと感じました。
ミイダスの市場価値診断は、
200万人の年収データや転職実績をもとに作成されている
このようにいわれています。
ただし、完全に自分の条件と一致するとは限らないので、推定年収がブレて表示されることもあるのです。
あまりにも低い年収が表示されると、転職への意欲が減ってしまいますから、ミイダス側の意図も見え隠れする印象がありますね。
診断結果は目安として、実際のオファー内容を確認するべき
診断結果をそのままうのみにして、自分に対して778万円のオファーがあると考えるのは、適当ではありません。
実際に確認できるオファー通知を見ると、以下のようなものがありました。

このように、年収700万円のオファーばかりが来ているわけではありません。
実際には、300万円台~400万円台のオファーが多くありました。
時折700万円や800万円のオファーもあったのですが、全体的な割合としては少なめです。
このことからも、類似年収オファー実績はあくまでも目安として考え、実際のオファーを確認しながら市場価値を判断するべきでしょう。
あまりにも自分の希望に合わないオファーばかり届くようであれば、オファーの希望条件を設定することも可能です。

希望勤務地や検討可能な最低年収、希望する職種などを入力すれば、ある程度は自分の希望にあったオファーのみが届くようにできます。
ただし、条件を絞りすぎるとあまり通知が来なくなってしまうので、すこし広めの希望設定にしておくのがおすすめです。
ミイダス(MIIDAS)とはどんな転職サービス?
ここでは、転職アプリのミイダスを利用したことがない方向けに、サービスの特徴についてお話しします。
転職エージェントのような対応はしてくれない
ミイダスでは、スマホアプリで転職活動することになるので、一般的な転職エージェントのように、対面して仕事紹介をしてもらう方法ではありません。
したがって、以下のようなサービスはミイダスでは利用できないので注意が必要です。
- 職務経歴書や履歴書の添削
- 面接練習
- 年収などの条件面の調整
- 面接日や入社日の調整
これらはすべて自分で行う必要があります。
書類作成や面接などに不安がある方は、ミイダスだけではサポートが弱いので、転職エージェントを併用しましょう。
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自分で求人を探して応募することはできない
ミイダスでは、最初に自分のプロフィールなどを登録して、その条件にあったオファーを待ちます。
つまり自分から求人を探すのではなく、探してもらうスタイルの転職サービスです。

このような心配をされる方もいるでしょう。
ただ、一般的な企業に勤めていた経験があって、主要都市での勤務を希望すれば、40代でもオファーは届くはずです。
実際に筆者が「東京勤務」を選択すると、数十件のオファーがありました。
そのなかから自分に合ったものを選択できますので、「オファーが届かなくて使えない」ということはないはずです。
ただし、条件を絞りすぎるとオファーは少なくなります。
シミュレーションとして、勤務地を「静岡県」に限定して、最低年収を「500万円」に設定してみました。
すると通知条件に、「一致するオファーはありません」と表示されました。

筆者が色々と検証してみた結果、東京や大阪などの大都市圏以外のオファーは、非常に少ないことが判明しました。
地方で利用する場合は、最低年収を200万円~に設定するなど、条件を大幅に緩和する必要があります。
40代でもミイダスは使えるのか?
40代がMIIDASを使う場合は、他の転職サイトと比べてどんな違いがあるのか、実際に使ってみた結果をまとめました。
結論だけ言ってしまうと、40代でも登録する価値は十分にあります。
経験が評価されて、面接確約オファーが届きやすい
前述したとおり、ミイダスでは最初にプロフィールを登録して、その結果で市場価値を評価されます。
40代の方であれば、これまでに色々な業務経験や役職経験があるでしょうから、そういった経歴をしっかり登録することができるでしょう。
市場価値の評価が上がれば上がるほど、高い評価が得られて、高年収のオファーも届きやすくなります。
実際に、40代の筆者がプロフィールを登録したところ、面接確約オファーが585件もありました。

ミイダスは経験豊富な人ほど評価されるシステムなので、40代に向いている転職サービスといえるでしょう。
年齢も考慮されている
ただし、単純に「経験豊富=オファー数が増える」ということではありません。
もしそうであれば、50代や60代の方であれば、さらにオファーが多くなってしまうはずです。
ためしに実験として、
まったく同じプロフィールで、年齢だけ30代にしたらどうなるか?
このような検証してみました。
この場合の市場価値診断は、以下のとおりです。

40代で登録したときは年収778万円の評価だったのに、30代になると年収904万円と評価が上がっています。
同じような経験をしていて年齢が違う場合は、若い人材の方が評価されるということがわかりました。
ミイダスは経験豊富な人を評価するシステムになっていますが、若い人ほど評価が高くなるという、労働市場の傾向も盛り込まれているようです。
オファーが届いたらどう対処すべき?
企業からオファーが届いたら、内容を確認して興味があれば面接へ応募できます。
また、いきなり面接希望を出すのではなく、「条件交渉」などを選択することが可能です。
「面接確約オファー」と記載されているものは、書類審査などがなく、すぐに面接に移行できるオファーとなっています。
一見すると魅力的なオファーに感じますが、正直なところ、人材が枯渇している企業からのオファーが多い印象です。
接客業などであれば、面接確約オファーが多くなります。
なお、ミイダスには以下の2種類の面接が用意されています。
- 面接応募:本格的に申し込みたい場合
- 面談希望:ちょっと会って話を聞いてみたい
自身の希望に応じて選択しましょう。
企業や仕事のことについて詳しく聞いてみたい場合は、まずは「面談希望」を選択するのがおすすめです。
まとめ:ミイダスは都市部の求人探しなら活用できる

今回は、筆者が実際にミイダスに登録してみて、はたして嘘があるのかを検証してみました。
筆者が確認した限りでは、類似年収オファー実績がやや過剰な表記となるだけで、求人情報には嘘はありませんでした。
類似年収オファー実績の数字だけでなく、実際のオファーも確認すれば、市場価値を判断するツールとして使えます。
その部分は安心してサービスを受けて問題ないでしょう。
ただし、地方だとそんなにオファーが届くわけではないので、ミイダスをメインにして転職活動するのは、避けたほうがよさそうです。
40代でも評価されるシステムになっており、都市部にお住まいの方であれば、利用する価値はあります。
無料で利用できるサービスなので、ぜひ登録してみましょう。
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