48歳私学教員の転職体験談。挑戦すれば40代からでも可能です!
転職したいと考えているけれど、
40代で転職なんてできるのだろうか…
このように悩んでいる方はいませんか?。
筆者も「48歳で転職なんて難しい」とずっと思っていたのですが、
たしかに難しいけれど、転職は十分に可能!
今ならこのように答えます。
なぜなら48歳の筆者でも、転職の内定をもらうことができたからです。
この記事では、48歳の私学教員である筆者が、3つの採用試験を受けた体験談をお話しします。
まったくダメダメの状態から、内定をいただけるまでになった経緯をお話しますので、あなたの参考なることを願って書きました。
読み終わった後に、40代でも転職が可能であると、少しでも希望を感じていただければ幸いです。
40代で転職しようと思い立った理由とは?
筆者は、九州にある私立高校の教員をしています。
いまの学校に35歳で転職してから、13年間勤めてきました。
勤め先では、待遇の悪化やパワハラなどがあり、家ではいつもイライラしていたのです。
そんな筆者を見かねて、あるとき家族から、
転職を考えてみたら?
このように言われました。
35歳で転職した時には、
年齢的にも、これが最後の転職だな…
このように思っていましたし、40代になると年齢が年齢ですから、転職することなど考えもしなかったのです。
ですので、「転職してみたら?」という家族の言葉に、筆者は大きな希望を感じました。
そこでさっそく、さまざまな情報を集めて、家族で話し合いをした結果、
このように結論づけられたので、挑戦を始めることにしたのです。
48歳の私立教員が転職できる理由を考えてみた
ネットで調べてみると、「転職可能は35歳まで」とか、「40歳まで」というような話が出てきます。
しかし、今だから言えますが、どんな年齢でも転職は可能です。
筆者は48歳で転職するために、
転職できる人とは、どんな人なのか?
ということについて、まず考えてみました。
筆者でいえば、少なくとも30代のときには、今の職場に転職できたわけです。
なぜ、30代なら転職できるのだろうか?
この問いに対する答えは、「若さの可能性」であると思いました。
若さで、成長の可能性を期待できるから、30代なら転職できる。
ならば、その成長の可能性を上回る40代であれば、転職はできるはずです。
48歳の今ならできて、30代の頃にはできなかったこと
筆者は30代で転職した13年前よりも、確実にできるようになっているものを探しました。
誰にでも、必ず何かしらはあるはずです。
筆者の場合は教員なので、
- 受験指導
- クラス担任
- 生徒指導
上記のような強みが挙げられます。
この3つの強みのなかで、自信のあることを具体的に書き出しました。
書き出してみることで、自分の強みを明確に理解することができ、
自分なら転職できる!
このような自信が持てるようになったのです。
転職を考えたときは、まずは「自分の強み」を書き出してみることをおすすめします。
自分の強みを見つけ出す方法は、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
今の自分が持っている強みを、需要と一致させよう
「自分の強み」を見つけられたら、次はその強みを活かせる場所探しです。
筆者は各学校の特徴を探り、
自分の強みを活かせる場所は、どんなところかな…
ということを考えました。
強みを活かせる場所なら、13年前の自分よりも、いまの自分が採用されるはずです。
自分の強みを活かせる学校のイメージを具体的にしたうえで、筆者は求人を探しはじめました。
私立教員の募集はおもに、
- 学校のホームページ
- 新聞の求人欄
- 私学協会のホームぺージ(日本私学教育研究所のページで一覧確認できます)
上記などに出されます。
教員の場合、早い学校なら夏くらいから、来年度の教員募集がはじまるはずです。
しかし、筆者の強みを活かせそうな求人は、秋ごろまで見つかりませんでした……
転職活動で3つの応募先から学んだこと
いま振り返ると、筆者はかなりのんびりした転職活動をしていたと思います。
求人が出るまで待つしかないな…
このように考えていたのです。
しかし実際には、ただ待つだけではなくて、準備しておくことはたくさんありました。
履歴書や職務経歴書の自己PRなど、早めに準備しておきしましょう。
筆者も事前にしっかり準備をしたうえで、応募先に応じて、調整した書類を提出するべきでした。
やっと求人が見つかった!
という段階で、慌てて準備をしてしまったのです……
すでにこの段階で、失敗していたのですが、失敗から始まる筆者の転職活動を詳しく話していきます。
40代が転職で準備するべきことは、40代が転職活動で準備するべき5つのポイントでご紹介していますので、あわせてご確認ください。
自分をアピールするだけでは難しい
やっと見つかった1つ目の学校に、応募することにしました。
出願書類は、各種証明書、履歴書、自己PRです。
履歴書は、パソコン入力で印刷したものを利用しましたが、自己PRはA4サイズの自由書式でした。
年齢の負い目があるので、
必死でPRしなければ…
という気持ちがあって、今まで行ってきた業務や強みをひたすらPRしたのです。
しかし、これは明らかに失敗でした。
結果は、当然ながら書類審査で不採用。
しかもその学校は、筆者を不採用にした後に、再び教員募集をしていたのです。
- 受験者がいなくても不採用
という情けない結果でした……
あらためて自己PRを読み返してみると、自分の都合だけのPRをしており、
48歳だからといって、いったい何様なの?!
相手からすれば、このような印象しか持たれない内容だったのかもしれません。
求人が見つかってから慌てて準備したので、応募先の事情などを考える余裕もなく、完全な準備不足でした。
応募する際には、採用する側のことを考えて、応募書類を作成しましょう。
40代が書類選考を通過するために押さえるべきポイントは、応募書類(履歴書・職務経歴書)の書き方でご紹介していますので、あわせてご確認ください。
自分のキャリアを、相手が欲しい武器に変えて自己PRする
最初の学校で不採用になってから1ヶ月後に、2つ目の良さそうな求人が見つかりました。
提出書類は、各種証明書、学校独自の履歴書、自己PR、志望動機です。
必要書類には、大学の成績までありました。
新人が欲しいのかな…
このような印象もあったのですが、募集条件には「50歳まで」とはっきり書かれていたので、挑戦してみることにしたのです。
まずは前回の失敗経験を活かし、自己PRなどをしっかり練り直して準備をします。
この学校は、
旧帝国大学卒以上しか合格できないよ
という情報もある進学校でした。
3流大学卒業の筆者では、正直なところ望みは薄いかもしれません……
しかし、筆者の強みは「旧帝国大卒」の新人には負けない経験です。
そこで提出書類には、この学校の教育に理解があることを示しました。
貴校の特徴が、私の強みを活かせる場所なので応募しました!
このような趣旨の自己PRをしてみたのです。
応募してから1週間後、無事に書類審査の合格通知が届きました。
やっぱり40代のキャリアは活かせるんだ
48歳でも、帝国大卒の若さに負けなかったぞ
こんなふうに感動したことを覚えています。
その後の模擬授業や面接も、順調に進んで行きました。
最終面接では、根拠のない自信があり、もう合格した気分になっていたのです。
しかし、これが大失敗でした……
最終面接の最初に、
どうして、うちの学校を志望したのですか?
履歴書にも書いているような、基本的なことを質問されたのです。
その後に出てくる質問も、
なぜ教員になりたいのですか?
上記のような一般的なものばかり。
しかし筆者は、
転職の面接だし、あまり基本的なことは聞かれないだろう
こんなふうに、「新人じゃあるまいし」と高慢になって、重要視していなかったのです。
まるで筆者の慢心を見透かしたように、最終面接で不合格になってしまいました。
振り返ってみると、何も考えていない、都合の良い48歳をアピールしていただけだったのです。
不採用は当然の結果だったといえるでしょう。
40代が面接試験で注意すべきポイントは、40代が転職面接で必ず聞かれる5つの質問でご紹介していますので、あわせてご確認ください。
自分の強みを、相手に欲しいと思わせる工夫をする
3つ目の学校には、2つ目の学校で書類審査に合格した後に応募しました。
提出書類は、各種証明書、履歴書、職務経歴書。
前回同様に、応募先の学校に合う部分を強調した、職務経歴を作成して提出です。
職務経歴書では、冒頭に今までの概要となるPR文を書き、その後に逆編年体式の経歴を書きました。
逆編年体式とは、現在から過去にさかのぼって書く方法です。
最新の業務から見てもらうほうが、経験をアピールしやすいのでは?
と判断しました。
その結果、無事に書類審査にも合格できたのです。
最終面接は運よく、2校目が不採用となった後に指定されたので、前回の反省を活かすことができます。
今度は、学校のニーズに応える志望動機も練習して、万全の準備でのぞみました。
そして、最終面接が終わってすぐに、
ぜひうちの学校へ来てください
上記のようなお声がけいただき、
内定書類を送りましたよ
翌日にもこのようなお電話をいただけたのです。
合格したという達成感もありますが、なによりも、自分を肯定された喜びが大きかったですね。
年齢だからこその強みを示せば、40代からでも転職できます!
今回は、48歳の私学教員である筆者が、3つの採用試験を受けた体験談をお話ししました。
40代からでも転職することは可能です。
何歳であっても、自分のキャリア(武器)を持っていれば、転職市場で戦うことはできます。
あなたのキャリアには、若さの可能性と同じ価値があるのです。
その武器を活かすために、しっかりと準備をしておきましょう。
- 転職を考えたら、準備は早めにすること
- 採用側のことを考えて自己PRをすること
- 初心を忘れることなく、万全の準備で合格を狙うこと
- 自分の武器を、相手のニーズに合う武器にすること
相手が欲しい武器をあなたが持っているのなら、必ず採用されるはずです。
失敗を活かしていけば、筆者のように48歳でも転職することは可能なので、あきらめずに頑張りましょう!
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。