転職後の歩み方

IT業界未経験の40代がRPAエンジニアへ転職して痛感したこと

  • 40代で経験もないけど、今からでも将来性のあるIT業界でエンジニアとして働きたい。
  • プログラミング言語の知識がなくても、RPAエンジニアなら転職できるとネットで紹介されていたけど、実際のところ年収や待遇面はどうなんだろう?
  • 実務未経験でも務まるのかな…

上記のような不安を感じていて、新しい挑戦に躊躇されていませんか?

初心者でプログラミング知識がない方でも、挑戦しやすいと言われているのが【RPAエンジニア】です。

今回の記事では、RPAエンジニアの働き方やキャリアアップ戦略について、実際に40代IT未経験から転職した、筆者の体験談にもとづいて解説します。

これからRPAエンジニアを目指したいという方なら、参考になる内容ですので、ぜひご一読ください。

RPAの研修で培った知識だけでは、現場で通用しないのが現実

筆者がRPAエンジニアとして、はじめて現場に配属されたとき、

ああっ…RPA研修の知識だけではまったく通用しない…

当初はこのように感じていました。

なぜそう感じたのか、事例を2つあげて詳しく解説します。

業務内容が理解できない

RPAソフトの使い方を覚えて現場に入ったわけですが、まずいちばん最初の壁だったのが、現場の業務内容を理解することでした。

業務内容は現場担当者の方から、「口頭で説明を受ける※」ことがほとんどです。

※これを「業務ヒアリング」と言います

業務ヒアリングでは、実際に作業する業務の内容をスクリーンに映して、操作する画面の解説などもして頂きます。

これは当時の現場のやり方にも問題があったのですが、筆者が初めて経験した業務ヒアリングでは、事前資料もないまま口頭での説明がメインでした。

たまに使うツール(ソフト)の操作画面を、チラっと見せてもらうぐらい。

えっ、どういうこと?
えっ、そのファイルどっから持ってくるの?
え?転記する項目数は?項目名は?

こんな感じで、業務内容そのものが理解できずに混乱してしまい、自動化どころではなかったのです。

過去に似た業務を自分で経験していれば、口頭の説明でもなんとなく理解はできるかもしれません。

しかし筆者の場合は、非正規社員出身ということもあって、現場での業務内容に馴染みがないものばかりでした。

つまり、過去に経験した業務の引き出しがどれだけあるかによって、業務ヒアリングに対する理解度が大きく異なってくるということです。

この対策として、業務ヒアリングを実施する前に、業務内容についての簡単な説明を、メールなどでもらっておきましょう。

事前の情報があれば、自分でどんな業務なのかを、可能な限り細かく想定をしておくことができます。

また質問をすべき項目も、あらかじめ用意しておくことをオススメします。

このような準備をしておけば、業務の流れをただ把握するだけではなく、自動化する上で確認すべき項目もその場で聞くことができ、その後の開発作業がスムーズです。

業務ヒアリング自体のやり方も、ヒアリングの場(スクリーン投影画面)そのものを動画で撮影したり、手順書があれば先に送信してもらう方が効果的です。

RPAソフトだけでは対象業務を再現できない

筆者が経験した業務工程の一部に、帳票データを出力して印刷するというものがありました。

ただ印刷する枚数は通常は1枚だけど、週末と月末だけ2枚印刷するというもの。

しかし筆者が現場で使っているRPAソフトには、営業日を判定する機能がありませんでした。

やり方はいろいろあると思いますが、パッと思いつくものだと、営業日判定用のExcelファイルを別に用意するというものですね。

どの日が休日なのかを示した休日データを、業務担当者の方に作成・更新いただくことが前提となりますが、Excel内で営業日を判定するための関数については、Googleで検索すればいろいろなパターンを教えてくれます。

作成した判定用ファイルを毎回ロボに読み込ませて、実行日が「週末or月末か?」どうかを判定し、結果に応じて処理を分岐させる、こういった感じの処理です。

このように業務をロボで再現するためには、現場のニーズに合わせるためにひと工夫を考えることが、ほとんどの業務で必要となります。

このひと工夫を考えるための頭の柔軟さと、やり方を思いついたら、それを実現するための方法を自分で調べる、自己検索力・解決力も必要です。

40代が未経験からRPA業界に転職する際に覚悟するべきこと

40代で新しい業界にゼロから挑戦することは、やはりそれなりに覚悟すべきことがあります。

筆者がRPAエンジニアへ転職した経験からまとめると、以下のとおりです。

最初は年齢に応じた年収や待遇は望めない

筆者の場合、はじめは契約社員からのスタートでした。ボーナスも交通費支給もありません。

そして時給制(2,200円/h)です。派遣社員と同じような扱いですよね…。人によっては「少ない!」と感じる方もいるかもしれません。

営業日数に応じて1ヶ月分の給料も変動するので、収入は安定しませんでした。

ですが、本気でRPAエンジニアを目指すのなら、最初はどんな待遇面であっても、まずは現場に入って、実務経験を得ることを第一目標とすべきです。

その理由は後で詳しく解説します。

上司やクライアント側の現場担当者は、ほとんどが年下という現実

筆者はそれほど気になりませんでしたが、現場に入ると、開発チームをまとめるプロジェクトマネージャーや、クライアントの現場担当者の方など、ほとんどが30代で年下の方でした。

たとえ年下であっても、自分の立場がいちばん低いという状況が、当たり前というわけです。

プライドの高い方であれば、精神的に耐えられないと感じるかもしれません。

未経験の40代でRPAエンジニアに転職した筆者が考えるキャリアアップ術

実際に未経験の40代で、RPAエンジニアに転職した筆者の経験にもとづいて、同じように未経験でRPAエンジニアを目指す方が、歩むべきキャリアアップ事例をご紹介します。

1.まずは実務を経験するために、待遇関係なく求人に応募する

まずはどんな待遇であれ、未経験からでもRPAエンジニアとして、実務経験を積める求人を探すことを優先してください。

なぜなら現時点では、RPAの基礎知識があっても、実務経験がある人材は不足しているからです。

これは開発を依頼する側の、お客様の立場になって考えるとよくわかります。

RPA基礎研修を学んだばかりで、開発自体の経験がない人に、開発の仕事を頼みたくはないですよね。

ですので実務未経験からでも、開発経験や実務経験が積めるというのは貴重なことなんです。

また未経験からRPAエンジニアに挑戦する場合は、年齢に応じた待遇は諦めてください。そこは覚悟しましょう。

お金をもらいながら勉強させてもらう」という意識に切り替えてください。

なお、RPAエンジニアへの転職体験談については、以下の記事で詳しくお話ししていますので、興味がある方はこちらをどうぞ。

未経験の40代がIT業界へ華麗に転職?初心者が手に職をつける方法

2.【RPA技能検定試験制度】でスキルをアピール

実務をある程度こなし始めてからにはなりますが、RPAの資格取得を目指すのもアリですね。

関連の資格を取得しておくことで、RPAエンジニアについて、ある程度の知識を持っている証明となるでしょう。

RPAソフトにもよりますが、提供元が資格制度を設けているケースがあります。簡単に2つほどご紹介します。

RPAソフト名「UiPath」

提供会社UiPathが、無料でイーラーニング形式の基礎研修講座と、認定資格制度を設けています。

ただ認定資格は現在は英語のみです。日本語化も予定されています。

RPAソフト名「WinActor」

株式会社NTTデータが提供している資格制度があります。

3つのレベルがありますが、ここではエキスパートを目標としましょう。

WinActorを使う現場に配属されていることが前提です。

より実践的な問題となっており、ロボを新規で作成する問題と、作成済みのロボを部分的に修正する問題が出題されます。

実務経験がないと取得は難しいかもしれません。

筆者もWinActorのエキスパート試験に合格しましたが、資格を取得することで自信にもつながります。

3.RPA実務経験者が不足している今のうちに、待遇面のよい会社へ転職する

業務ロボを10種類以上作成して納品するくらい、実務をこなして慣れてきたら、次のステップを考えてもよいでしょう。

筆者の場合は契約社員からスタートしましたが、半年で他社に正社員として、転職することができました。

給与も月給制となり、交通費も支給されますので、かなり収入が安定しましたね。

今はまだRPA実務経験者が足りない状況ですので、よく探せば、もっと良い条件で転職することができるかもしれません。

ただし、これから先も同じ状況かはわかりません。

実務経験者が増えてくれば、RPAエンジニアの市場価値は下がっていきます。

この戦略が有効なのは今のうちだけしょう。

なお、求人を探す転職サイトは、転職体験談の記事でもお話ししていますが、大手転職サイトでOKです。

参考までに、RPAでヒット件数が多い転職サイトをいくつかご紹介しておきますので、良さそうなものに登録して求人を探してみてください。

▼RPA求人の多い転職サイトはこちら▼

まとめ:未経験でRPAエンジニアに転職する前に知っておくべき心構え

今回は、RPAエンジニアに40代IT未経験から転職した筆者が、RPAエンジニアとしての働き方やキャリアアップ戦略について、体験談にもとづいてお話ししました。

40代ともなると、新しい業界へ挑戦するのが難しくなるのは間違いありません。

職場の人間関係や給与面、そして何よりRPAエンジニアへの転職の場合は、開発業務に慣れるのも時間がかかるでしょう。

ただ考え方を変えてみてください。

その貴重な開発経験や実務経験を、お金をもらいながら学ばせてもらえるということです。(クライアント様にはあまり聞かれたくない話ではありますが…)

したがって、未経験から開発経験や実務経験を積めるのであれば、低い賃金や待遇条件、周りはすべて年下という特殊な人間関係も、受け入れる覚悟が必要でしょう。

業務ロボをひとつ作成するごとに、RPAエンジニアとして確実にスキルアップしていけます。

そしてその経験と実績が、確実にキャリアアップに繋がっていくのです。

繰り返しになりますが、これからRPAエンジニアに未経験で挑戦したいという方は、できるだけ早めに行動することをオススメします。

今回の記事でご紹介した戦略が使えるのも、今のうちだけかもしれません。

UiPathの無料オンライントレーニングを受講済みであることが条件ですが、以下のようなスペシャリストによる「RPAエンジニア育成プログラム(無料)」も実施されています。

ぜひチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人
staro
40代男性、東京都在住。非正規社員を長期間続けて、40歳で初めて正社員に転職。RPAエンジニアとして現在勤務しながら、Webライティング、Webマーケティングなど勉強中。