Wantedlyは40代の転職で使える?その特徴と使うメリットを解説します
世の中には、多くの転職サイトや求人媒体があり、紙媒体やエージェント利用まで含めると、転職する方法は無限にあります。
それぞれのメディアには、独自の強みや得手・不得手があり、転職を成功させるためには、これらの特徴をきちんと掴んだうえで利用することが大切です。
この記事では、月間200万人が利用しているビジネスSNS、Wantedly(ウォンテッドリー)の特徴や評判などをご紹介しています。
大手から中小企業まで、これまで年間800社以上の求人広告の出稿をサポートしてきた筆者が、気になるWantedlyの有用性について解説しますので、ぜひ参考にしてください!
40代におすすめの転職サイトは「おすすめの転職サイト11選」にて紹介していますので、あわせてご確認ください。40代転職の成功の近道となる転職エージェントの活用は「40代におすすめの転職エージェント7選」でご紹介しています。
Wantedly(ウォンテッドリー)とは?
公式サイト: https://www.wantedly.com/
Wantedlyとは、“シゴトでココロオドルひとをふやす”をテーマに、2012年に立ち上げられたビジネスSNSです。
運営はウォンテッドリー株式会社が行っています。
サービス開始以来、利用登録企業数は3万社を超え、現在では月間200万人のユーザーが利用しているSNSとして確立しました。
Wantedlyは基本がSNSのため、リクナビNEXTやマイナビ転職のような、一般的な転職サイトとは少々仕組みが異なっています。
最大の違いは、ソーシャルネットワークを通して、
このような仕組みになっている点です。
Facebook(フェイスブック)やmixi、twitter(ツイッター)などを利用したことがある人であれば、近しい感覚を抱くことでしょう。
もちろん無料で、登録および利用することができるサービスです。
また、無料会員とは別に、月額2980円のプレミアム会員制度もあります。
プレミアム会員になると、企業から受け取ることのできるスカウトの数が約10倍になるなど、転職を有利に進めるための特典が獲得できるのです。
転職のために必要な機能は無料会員でも使えますので、まずは無料で試してみてから、必要であればアップグレードすることをおすすめします。
Wantedlyの特徴
Wantedlyは、ビジネス上のつながりを増やし、深めるためのソーシャルネットワーキングサービスです。
転職支援を行うマッチングサービスではありますが、一般的な転職サイトに比べると、なにかと異なる部分が多くなっています。
SNSとしての特徴を押さえるまでは、少々使いにくさを感じるかもしれません。
しかし慣れてしまえば、普通の転職サイトよりも気軽に、面接まで進むことができる可能性があります。
企業担当者と直接つながる
Wantedlyにおけるもっとも大きな特徴は、
ウォンテッドリーを通して、企業のメンバーや採用担当者へ、気軽に話を聞くことができる
という部分です。
Wantedlyでは、直接こちらから企業側へ声を掛けて、人事や現場担当者とチャットスタイルで会話することができます。
あるいは、企業側からスカウトの形でメッセージを受け取って、会話が始まる場合もあるでしょう。
サイト内には、多くの求人募集記事が掲載されています。
それぞれの募集には、通常応募となる「エントリー」の他に、「話を聞きに行きたい」というボタンが設置されています。
「話を聞きに行きたい」のボタンをクリックすると、
企業の採用担当者へ、このようなお知らせがいくのです。
企業担当者は、お知らせを送ってきたユーザーに興味があれば、メッセージのやり取りを通して、直接会う日程を調整します。
この場合の「会う」というのは、多くの場合は面接のような堅苦しいものではありません。
あくまで、お互いの人となりや想いを共有する、カジュアルな対話の場として設定されます。
旧来の「書類選考から面接」というステップではなく、マッチングした企業と転職者が、ざっくばらんに会うことができるのです。
これは、Wantedlyならではの強みであるといえるでしょう。
大切にしているのは「互いの価値観」
Wantedlyでは、企業や転職者を含めたすべての登録ユーザーが、「共感」を通じて出会い、つながることを大切にしています。
そのためサイト内の求人募集記事は、一般的な転職サイトに比べると、企業の持つ理念や考え、ビジョンに関する内容が大きな割合を占めているのです。
募集記事には、
- なにをやっている会社なのか?
- なぜその事業をやるのか?
上記のような会社や事業に対する説明のほか、その会社に所属しているメンバーのプロフィール紹介などが載っています。
転職者は、現在活躍している社員がどんな人物なのか、あらかじめチェックすることが可能です。
そのうえで、その会社にエントリーするか、あるいは話を聞きに行くかを決めることができます。
場合によっては、メンバーの一員に直接コンタクトを取り、チャットで話を聞くこともできるでしょう。
一方で、Wantedlyの募集記事には、年収や福利厚生などの条件は一切掲載されていません。
細かい詳細条件については、直接担当者に尋ねるか、面談の場で教えてもらうことになります。
こうした仕組みになっているので、ユーザーは給与や休日といった内容から、企業や職種を絞り込むことができません。
転職者は、それぞれの企業がやっている事業や目指している目標に対して、共感できる企業に応募することになります。
\ 企業担当者と直接つながれる /
登録は無料。お金は一切かかりません
40代の転職でWantedlyを使うメリット
40代の転職において、数ある転職サイトのなかから、Wantedlyを選ぶ利点はあるのでしょうか?
ここでは、Wantedlyを使うことによって得られるメリットをご紹介します。
条件よりも「共感」を大切にできる
Wantedlyでは、企業と転職者がそれぞれひとりのユーザーとなって、「応募」以外の形で対話する場面を設けることができます。
採用選考を前提としない面談では、互いのメリット・デメリットを突き合わせながら話せるため、真の意味でのマッチングをはかることができるでしょう。
また、一般的な転職サイトで強く打ち出されている、給与や休日などの待遇面が伏せられています。
その分、企業の持つ考えや理念を大切にした、転職活動を進めることができるでしょう。
求人募集の記事上で、どんな人が会社にいるのか、既存メンバーを確認することができます。
どんな考えの人が集まっているチームなのか、エントリー前にチェックできるのも、Wantedlyの強みといえるでしょう。
自分の境遇に似ている人や、考え方の近しい人がいれば、積極的にアプローチすることもできます。
- 職場での人間関係に悩んでいる
- 会社の進もうとする方向に疑問を抱いている
このような理由で転職を決めた人にとっては、Wantedlyの「共感」でつながる形の転職活動は、合っているかもしれません。
スタートアップや立ち上げ期の会社が探せる
Wantedlyには、一般的な転職サイトに比べて、スタートアップや立ち上げ期の会社が、数多く登録されています。
これは、Wantedlyが「スタートアップ・プログラム」という、スタートアップ企業を応援する仕組みを整えているからです。
スタートアップとは、新たなサービスや技術の展開を目指している、中小の新興企業を指す言葉です。
ベンチャー企業や、数名の経営陣で成り立っているスモールビジネスも、このスタートアップに含まれます。
スタートアップのなかには、ビジネス展開を狙っている業界に長けた経験者を、即戦力として募集している企業もあるのです。
場合によっては、経営者の直接的なアドバイザーとしての立ち位置を任せられることもあるでしょう。
スタートアップといっても、必ずしも若い経営者が立ち上げているとは限りません。
ベテラン人材が、自分が掲げる理念に共感できるパートナーを探している場合もあります。
これまで培ってきた経験を、次世代のスタートアップ企業で活かしたい
このように考えている40代の方であれば、Wantedlyの掲載企業に直接アプローチしてみるのもありかもしれませんよ!
40代の転職でWantedlyを使うデメリット
40代が転職を有利に進めていくためには、いかに自分の時間を有効に使うかが重要です。
複数の転職サイトをやみくもに利用するのではなく、活動範囲をある程度絞りながら、効率的に動かなければなりません。
そのためにも、
自分にとって本当に有用なサービスか?
という点を見極める必要があります。
こうした事情を踏まえると、Wantedlyを40代が使うには、デメリットもある転職サービスです。
年収や福利厚生などの細かい条件はわからない
Wantedlyでは、募集内容に給与や待遇などの条件を、サイト上に記載することを禁止しています。
これは社風や会社の考えに共感して働くことを大切にし、興味を持ってくれる人材とのマッチングをはかるためです。
40代の転職希望者のほとんどは、社会人経験の長いベテラン人材といえます。
こうしたベテラン層であれば、すでにある程度の年収や待遇で働いている場合が多いでしょう。
また40代なら、守るべき家族や子どもがいるというケースも多いはずです。
こうした方が、給与や休日が事前にわからない状態で企業探しすることは、あまり現実的ではないのかもしれません。
40歳以上のユーザーは全体の19%
Wantedlyの登録ユーザーのうち、81%が20代から30代の若手層です。
40代以上の転職者は、全体の19%しか登録していません。
◆Wantedly会員の年齢層と職種
募集の多い職種も、ITリテラシーの高いエンジニアやデザイナー、ディレクター職などが大半を占めています。
一方で、管理職や、人事総務などのバックオフィス職経験者の募集はそう多くありません。
こうした特徴から、Wantedlyは比較的若手向けの転職サイトだといえるでしょう。
SNSとの連動が求められる場面が多い
Wantedlyはもともと、Facebook(フェイスブック)の連動を前提として作られた転職サービスです。
Facebookのデータを用いることで、プロフィールの読み込みや、ビジネス上のつながりの活用をできるようにしています。
現在はメールアドレスでの会員登録も可能となりましたが、今でも初期画面ではFacebookからのログインを推奨しています。
Wantedly自体がビジネスSNSであることを考えると、SNS慣れしていない人が飛び込むには、少々ハードルの高い転職サービスかもしれません。
40代で利用をおすすめする人3選
Wantedlyの特徴をふまえたうえで、転職活動での利用をおすすめする40代の方は、以下のとおりです。
首都圏での求人を探している
Wantedlyに求人を載せている企業の多くは、ベンチャー企業やスタートアップ企業。
そして、それらの企業の所在地は、地方というよりは都市部、さらにいうと首都圏に集中しています。
転職を希望する勤務地の求人が少なければ、
どの企業に転職しようか?
という選択肢が減ってしまうので、転職活動で利用する価値も少ないでしょう。
その点で、首都圏で仕事をしたいと考えている人には、Wantedlyの利用はおすすめです。
採用選考に進む前に企業を訪ねてみたい
転職活動では、自身で企業をリサーチして、採用選考に進む必要があります。
転職を恋愛や結婚に例えるなら、通常の転職活動というのは、
というようなものです。
ただ、これは結婚相手のことをあまり知らない状態で、結婚を申し出ているといえますよね。
後で失敗したと思っても、なかなか取り返しがつかない場合も多いのです。
しかし、Wantedlyを利用した転職活動では、採用面接に進む前に、気軽な気持ちで企業訪問することができます。
いわば、デートやお見合いをしていると言ってもいいでしょう。
実際に訪問してみて、
この企業は自分に合わないな…
と感じるのなら、選考に進まなければよいだけです。
働きたいと思う企業にだけ、採用選考に応募することができるので、企業と転職者のミスマッチを防ぐことができます。
企業を訪ねてから初めて分かることもあるので、
転職先の職場の雰囲気なども重視している
という方であれば、企業訪問ができるWantedlyの利用はおすすめです。
新しい業界にチャレンジしたい
40代で転職を考える人のなかには、
今までの職務経験を活かして、新たな業界にチャレンジしたい!
という方もいるでしょう。
しかし40代の転職となると、転職サイトなどの通常の求人では、どうしても即戦力を重視されてしまいがちです。
異業種や職種未経験の応募では、選考に勝ち残ることは容易ではありません。
その点でWantedlyでは、ベンチャー企業やスタートアップ企業の求人が多いので、新たなチャレンジを求める転職者にウェルカムの姿勢です。
これまで培ってきた経験や実績を活かせば、新しいフィールドで活躍できる企業はたくさんあります。
スタートアップ企業が多いので、待遇面で大きな期待はできませんが、
企業の成長とともに、自身の新たな活躍の場を広げたい!
という考えであれば、Wantedlyの利用はおすすめです。
\ 企業担当者と直接つながれる /
登録は無料。お金は一切かかりません
Wantedlyを使ってみた感想は?
ここでは、実際にWantedlyを使って、転職活動した人の感想をご紹介します。
良い感想・口コミ
実際にいくつかの感想を見てみると、
- 気軽に企業訪問ができて、話が聞けた
- 企業訪問で会社の雰囲気を感じ取れた
- 企業訪問時にどのような人たちが働いているのか分かった
- チャットで企業担当者と直接やり取りできるので、話が早い
- 企業訪問時に自分の技術面に対してアドバイスがもらえた
といった感想が見られました。
企業訪問が気軽にできることにより、
という点がよかったという声が非常に多いです。
デザイン系と言うとDTP、広告、Webとかがメインっぽく、絵を描ける+αのスキルを要求される印象がありますねぇ。最近、自分は転職活動にはWantedlyとか使ってますが、結構気軽に企業に話を聞きに行けたりします。こう言うのでざっくばらんな話を調べるのも良いんじゃないかとhttps://t.co/Nt3xf1m1ui
— 🔞霧洲キリ/Kiri Kirisu (@killy_gillies) May 22, 2020
wantedly転職最高ですね。
職場の雰囲気や社員の人柄を見ることができて判断できます。
これはありがたいです。
— タケイ@元公務員エンジニア (@ttaakkeeii0702) January 10, 2020
改めてwantedlyで企業面談に行って
その会社の働く人の雰囲気を見るのは
とても大切だと感じた。オンラインだけで迷っているより、どんどん行動しよう!#駆け出しエンジニアと繋がりたい #テックエキスパート
— まっきー@駆け出しエンジニア (@h1emIBTzJ4ltkWR) February 14, 2020
転職メディア、色々登録したけど結局wantedlyが1番機能してる。まず社名が出てるし写真で雰囲気わかるし、人事とチャットで直接やりとりできるから話が早い。エージェント通すの無駄に感じる。難点はお金の交渉を自分でしなければねらないくらいか。
— あんみつ (@anmitsuroll) October 28, 2020
wantedlyから企業訪問してきました。
実際に働いている様子を見学したり、技術面でアドバイスを頂いたりと凄く為になる時間でした。
働きたい気持ちが強くなった!— omu (@omublog_06) June 17, 2019
当サイトに寄せられた口コミ
悪い感想・口コミ
悪い感想としては、
- 何社かは企業訪問希望の連絡をしても返信がなかった
- 企業訪問時に採用選考されてしまい、不採用になった
- 労働条件の確認がWantedly上ではできないので、企業担当者に直接確認しなければならない
- 地方では求人が少なく、会社が選べない
といった声がありました。
などの点は、気にしておく必要がありそうです。
確かに、Wantedlyの返信は想像以上に来ないですね
Wantedlyは飽和していておそらく見てない企業が多い。#駆け出しエンジニアと繋がりたい— ブシトラ🐯エンジニア (@busitora2) January 31, 2020
wantedlyに来るスカウト、基本的にめちゃくちゃストレス溜まるおれだけ???
・返事したのにレスめっちゃ遅い
・転職意欲低いって言うとレスないor不採用
・カジュアル面談なのになぜか不採用通知その会社に対するイメージめちゃくちゃ落ちるんだけど笑
— ごとうかずうみ|梨🍐とマーケティング (@umimi0425) January 31, 2020
Wantedlyって素晴らしいサイトだと思うんだけど、待遇や条件が一切分からないまま話を聞きに行くって、みんな怖くないのかな?
他の求人や会社ホームページで待遇見てからいくのかな?そんな感じで、wantedlyは愛用出来なかったなー。
— Yusuke@アラサー未経験→正社員エンジニア (@program9989) November 13, 2020
現在の就職活動結果
wantedly 22社応募{
1社:内定🌈
4社:継続中(”課題未提出”)
4社:不採用通知
その他:連絡なし
}
green 2社応募{
2社:不採用通知
}
でした。田舎はまず選べる会社が少ないです…— どんち🌥️消防士→エンジニアへ (@FD_engineer) September 12, 2019
40代がWantedlyで転職活動をするときのポイント
40代がWantedlyを使って転職活動をするときは、以下の2点に気をつけて活用しましょう。
プロフィールを作りこむ
Wantedlyで自分自身のプロフィールを作る際に、
このような認識をもって作成する必要があります。
自分のプロフィールを見てもらったときに、
なるほど、こんな人なのか
ということを知ってもらうためにも、写真をしっかりとアップロードして、自己紹介の文章をしっかりと書いておきましょう。
40代の転職者であれば、
- 前職で何をやってきたのか?
- 自分には何ができるのか?
上記について明確に記載して、自分自身をブランディングすることが必要不可欠です。
しっかりとブランディングができていれば、企業担当者の目に留まる可能性も高まります。
企業訪問の際も気を抜かない
企業担当者は、採用をするためにWantedlyに求人を載せて、求職者の企業訪問にのぞんでいます。
とりあえず会って話を聞いてみるだけだから…
たとえこのような気持ちでも、気を抜いて企業訪問することはNGです。
企業担当者に悪い印象を与えてしまっては、話を聞いて気に入ったとしても、採用選考で良い結果とならないことは目に見えています。
気軽に企業訪問ができるということは、「気を抜いて企業訪問してもよい」という意味ではないので、十分に注意してください。
まとめ:働く条件よりも、働く意義を大切にしたい人向け
今回は、ビジネスSNSの「Wantedly」について、その特徴や転職活動で活用するメリットなどをご紹介しました。
Wantedlyは、「気になった企業へ気軽に会いに行ける」を強みとした転職サービスです。
スタートアップ企業など、他の転職サイトではなかなか見つけられない企業も多く登録している一方で、働く条件を重視した絞り込みは難しくなっています。
仕事にやりがいを求めて、
“共感”を重視した転職がしたい!
このように考えている人であれば、40代でも試してみる価値はありそうです。
◆Wantedlyの登録はこちらから
\ 企業担当者と直接つながれる /
登録は無料。お金は一切かかりません
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。