転職活動は長引くほどマイナスになる!長引く原因と解決策とは
転職活動を始めるときに、
退職してから計画を立てれば十分だろう…
必死に探せば、仕事なんてすぐに見つかるだろうし…
このように安易に考えている人ほど、思わぬ窮地に追い込まれてしまいがちです。
というのも、転職活動というのは長引けば長引くほどマイナス要素が増えていくから。
- 途絶える収入
- 家族からのプレッシャー
- 下がっていくモチベーション
気持ちばかりが焦っても、負のスパイラルでなかなか再就職できません。
「自分に限ってまさか」と思うかもしれませんが、
転職活動が長引いて、気づけば半年が経過してしまった…
転職者の過半数の人が、このような経験をしています。
この記事では、転職活動が長引く理由と対処法についてわかりやすく解説しています。
ぜひご自身の行動と照らし合わせながら、参考にしてください。
転職活動の期間はどれくらいが理想的?
転職活動中の毎日は、あっという間に過ぎていきますよね。
長引かせず、できるだけスムーズに終わらせたい…
このような思いを皆が持っているはずです。
転職活動に費やす期間は、どのくらいが目安となるのか、まずは確認しておきましょう。
在職中の転職期間の目安は、3ヶ月~半年以内
在職中に転職活動をおこなう場合、一般的には3ヶ月~半年以内の期間が目安とされています。
ただし、在職中の転職活動には、時間や行動の制約があるために、
- 同時に数社まとめて応募することが難しい
というデメリットがあるので、どうしても時間がかかってしまいがちです。
さまざまな苦労も伴うので、効率的に転職活動する一定の工夫と、くじけないメンタルが必要となるでしょう。
退職後の転職活動はできれば3ヶ月以内。8ヶ月以上だとブランク扱いに…
退職後に転職活動するのであれば、3ヶ月以内に再就職することが理想的です。
退職後はブランクが空いてしまうと、選考でもマイナス評価となってしまうため、全力で転職活動を進める必要があります。
企業の人事担当を務めるKTOYが執筆するブランクについての記事では、
8ヶ月以上だとブランク期間を懸念する
と解説されていますので、長引いてもそれ以内には再就職先を決めておきたいところです。
58%の人が長引く転職活動を経験している
大手転職サイト「マイナビ転職」がおこなった調査によると、「離職期間が長引くことは不利だと思う」と答えた人は全体の83%でした。
離職期間が長引くことは、不利だと思いますか?
8割を超える方が、Yesとしています。離職後の転職活動は、時間的な自由がある一方で、モチベーションの維持の難しさや生活リズムの変化、精神的な焦りなどからくるマイナス面をあげる方が、目立ちました。
出典:読者アンケート結果発表|マイナビ転職
しかし、このような認識を持ちながらも、
再就職までに半年以上費やしてしまった…
と答えた人が、全体の58%にものぼっています。
転職期間が長引いた理由はひとそれぞれですが、“売り手市場”といわれるなかでも、
- 現実はそこまで甘くない
ということがいえるでしょう。
早期に再就職できる転職者のほうが、断然少ないのが現状なのです。
活動期間を決めて、効率的に応募をしよう
転職活動を長引かせないためには、
明確な期限を設けて活動する
ということが、何よりも重要です。
希望職種、雇用形態、賃金、勤務所在地などの目標を決めたら、その目標を達成するための転職活動期間を定めましょう。
なぜ活動期間に目標を持つかというと、集中して転職活動をすることで、効率的な応募が実現できるから。
1~3ヶ月以内を目安に目標を定め、期間内で効率的な応募活動を進めましょう。
転職活動を長引かせないための応募方法とは
転職期間とあわせて知っておきたい項目が、
内定をもらうまでの応募社数は、どれくらい必要なのかな?
ということでしょう。
ここでは、転職活動で必要となる応募数と効果的な応募方法についてご紹介します。
内定をもらうには、何社くらいの応募が必要か?
転職サイト「マイナビ転職」の調査によると、以下のようなデータとなっています。
◆転職者が内定するまでの平均応募社数
年齢 | 応募社数の平均 |
---|---|
31~35歳 | 8.2社 |
36~40歳 | 8.7社 |
41~45歳 | 10.1社 |
46~50歳 | 12.1社 |
同じ40代でも、年齢が上がるほど応募社数が増えています。
これは応募後に書類選考に通過できる確率が下がるためで、40代転職の厳しさを示しているものです。
転職活動では、もちろん「量より質」が重要となります。
ただ、最低でも上記データを目安に行動しなければ、思うような結果を出すことは難しいかもしれません。
質を高めるポイントは、期間を決めて複数応募すること
転職活動における「量より質」を効果的に実現するためには、
活動期間を決めて、複数同時に応募する
ということが重要です。
1社ごとに応募して、
結果が出てから次に応募しよう…
このような進め方をする人もいるでしょう。
気持ちの問題もあるので、いちがいに間違いとはいえませんが、採用に至らない場合は活動期間が長くなりがちです。
在職中なら2社、退職後なら3社同時に応募しよう
筆者が転職支援をさせていただく場合は、
- 在職中であれば同時応募を2社
- すでに退職しているのであれば3社
上記で同時応募していくことをおすすめしています。
その理由は以下のとおりです。
集中力を保つため
転職支援をした際に、3社以上の応募を希望する人もいます。
しかし、いちどに3社以上となると、
- 応募書類の準備
- 面接対策
- 1次面接
上記などのコントロールが難しくなり、集中力が欠如してしまいがちです。
効率を低下させないため
たとえば、選考プロセスが、
- 書類選考
- 1次面接
- 2次面接
となっていた場合。
企業が選考にかける時間は、早くても1ヶ月、応募者が多く選考に時間がかかる場合は、2ヶ月くらい必要になります。
1社ごとに応募して、結果が出てから次の応募を考えていると、3ヶ月くらいはあっという間に経ってしまうでしょう。
本命企業を逃してしまわないため
同時に3社以上応募していると、
複数社に内定したらどうしよう…
という心配もありますよね……
たしかに、内定がわかる時期はバラバラですし、希望順に内定が決まるわけではありません。
同時にたくさん応募しすぎると、本命を逃してしまう可能性が高くなります。
転職活動の期間が長引くことのマイナス要素は?
在職中の転職活動であれば、仕事をしながら活動すること自体が大変ですが、期間が長引いたとしてもデメリットになることはありません。
しかし、離職後の転職活動の場合は、転職活動が長引くことでさまざまなマイナス要素が生まれます。
実際に転職期間が長くなると、どんな影響が出てくるのか、詳しく確認していきましょう。
応募時の面接で「ブランクあり」とされて不利になる
転職活動として、一定期間が必要となるのは仕方ありません。
しかし、無職の期間が長くなると、
この人にはブランクがあるのか…
企業側は上記のような認識をします。
当然ながら、ブランク期間を面接で突っ込まれる可能性が高くなり、厳しい目で見られることになるでしょう。
仕事への意欲が下がる
漠然と転職活動をしていると、知らず知らずのうちに、仕事への意欲が低下してくるものです。
前職が忙しかった人ほど、穏やかな毎日に“安堵感”を覚えてしまい、スローペースになる傾向があります。
そして、退職から半年も経てば、
あれ?何のために転職しようと思ったんだっけ…
こんなふうに、転職の目的でさえあいまいになってしまうのです。
クヨクヨ考えてしまい、ネガティブ思考になる
仕事に追われる日々から一転して、転職活動中はいろいろと考える時間が増えるでしょう。
これまで深く考えてこなかった、
- お金のこと
- 将来のこと
- 家族のことなど
上記のようなことを思案するうちに、クヨクヨと考え込むようになってしまいます。
求職中とはいっても、平日昼間から時間と身体を持て余して、しかも収入も無いとなれば、どうしてもネガティブになりがちなものです。
仕事選びの優先事項があいまいになる
転職活動中は自分の可能性を追求して、さまざまな職種についてリサーチすることでしょう。
しかし、転職期間が延びるほど、仕事選びの優先事項があいまいになってくるものです。
最終的には、自分の興味本位で、
この求人に応募してみるか…
とグダグダな活動になってしまうことも……
まさに転職に失敗する、典型的なパターンといえるでしょう。
仕事が決まらない焦りが悪循環につながる
- 条件に見合った仕事が見つからない
- せっかく応募しても書類選考すら通らない
上記のようなことが続くと、徐々に自信が打ち砕かれて、気持ちに焦りが出てきます。
一定の理解を示していたはずの家族の表情も、
大丈夫かしら…
と曇りがちになり、耐えきれないほどのプレッシャーを感じるようになるでしょう。
仕事が決まらないイライラを、周囲にぶつけてしまったり、メンタルが病んでしまう人もいるのです。
経済的に苦しくなる
リスク管理を怠って、十分な蓄えがないままに転職活動をはじめると、予想以上に苦しい生活を強いられる場合ことも……
一時しのぎとしてアルバイトをすれば、肝心の転職活動の時間が確保できなくなります。
失業保険を当てにしようにも、給付までに3ヶ月ほどの待機期間があるので、すぐに支給されるわけではないのです。(※自己都合での退職の場合)
こういった生活が困窮する焦りから、ブラック企業であったり、前職と変わらない仕事を選んでしまう人は少なくありません。
転職活動が長引く理由とは
転職活動が長引いてしまう理由としては、以下のようなことが挙げられます。
求人が少ない時期に転職活動をしている
業種によっても変わりますが、一般的に求人情報は、3~4月と9~10月に増える傾向があります。
- 年度の切り替わり
- 下半期に備えた人材の補充
- 異動や退職者の穴埋めなど
上記のような理由で、企業側が採用に積極的になる時期にあたるからです。
このような狙い目の時期を意識せず、漠然と転職活動していると、理想の会社に出会うのは難しくなるでしょう。
業界の繁忙期に応募している
どの業界においても、繁忙期(商戦期)は存在するものです。
年末や年度末など、業種により繁忙時期は異なりますが、
業務が忙しくなる時期は、企業側も募集を避ける傾向がある
上記のような理由から、なかなか良い求人が見つからないでしょう。
また、慌ただしい時期に応募したがために、
応募しても、まともに対応してもらえなかった…
というケースも珍しくありません。
業界の繁忙時期を下調べしておくことは、応募するうえでの必須項目といえるでしょう。
企業ニーズと応募者のスキル(職歴)がマッチしていない
企業が求めている人材イメージを意識せずに、やみくもに応募しても、なかなか内定はもらえません。
とくに中途採用の場合であれば、企業側が、
即戦力の人材をイメージしています
ということが多いので、スキルや能力をシビアに求められる傾向にあります。
熱意だけで挑んでも、厳しい現実が待っているでしょう。
応募書類や面接対策が不十分
転職活動における重要なポイントである、
- 履歴書や職務経歴書などの応募書類
- 面接の対策
これらの準備が不十分なために、内定を逃している場合もあります。
以下の事例に当てはまる場合は、自身の行動を見直す必要があるかもしれません。
- 【志望の動機】【自己PR】などを「流用」して応募している
- 誤字や脱字をしている
- 免許や資格名を省略して記入、もしくは「特になし」ではなく空欄になっている
- 【本人希望記入欄】のみ、やたらと多く記入されている
- 面接時間に遅刻している
- 待遇面ばかり質問している
- 企業や仕事内容についての理解が浅い
- 退職理由がやたらとネガティブ
転職活動が長引いてしまう人の特徴
前述した要因的なもの以外でも、
転職先がなかなか決まらない…
と嘆く人には、以下に挙げるような、ある一定の共通する特徴がみられます。
転職活動における計画性がない
早期に転職活動を終わらせる人ほど、きちんと計画性を持って行動しています。
反対に半年~1年も転職活動が長引く人は、
- 無計画でなおかつ、出たとこ勝負である
といった特徴があるのです。
このような人ほど失業保険をあてにして、いつの間にか「転職すること」よりも、「転職活動すること」が目的になっています。
企業アピールできるスキルや資格がない
年齢が上がるほど、転職市場はよりシビアになってくるものです。
それにもかかわらず、
アピールできる能力や資格を持ち合わせていない
という転職者は少なくありません。
自身の市場価値を把握しておらず、やみくもに転職活動をしても、望むような結果を得るのは難しいでしょう。
希望条件が多すぎる、優先順位が定まっていない
転職活動をするにしても、
- 残業は少なめ
- 土日・祝日は休みたい
- 給与は○○万以上
- 営業ノルマはイヤ
このように希望条件が多すぎたり、優先項目が定まっていない人は、応募すべき企業を絞り込むことができません。
その結果ブランクが空いて、より転職がより厳しくなるという悪循環におちいるのです……
希望条件に優先順位をつける際のポイントは、以下の記事が参考になりますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
消極的でマイナス思考
転職に対して消極的な人ほど、せっかくのチャンスを逃しがちです。
慎重に行動するあまり、好条件の募集を逃してしまったり、ライバルに先を越されてしまいます。
また、傾向として応募数が少ないことも特徴です。
この企業にかけていたのに…
こんな感じで1社応募するごとに挫けていては、なかなか前には進めないでしょう。
転職活動が長引いてしまった時の対処法
転職活動が長引いてしまったときは、まず大前提として、
長引いていることをネガティブに捉えないこと
というのが重要です。
転職を成功させるには、長引いている事実は受け止めながらも、ポジティブな気持ちで進めるしかありません。
ここでは、長引く転職活動を終わらせるための4つの対処法をご紹介します。
転職活動を振り返り、新しい戦略を立てる
転職活動がうまくいかなかった場合は、
活動内容を切り替えて新しい戦略を立てる
ということも必要でしょう。
転職活動が長期化すると、モチベーションを維持することが難しくなります。
活動内容を再検討して、仕切り直して再スタートとしましょう。
惰性で同じことを繰り返さないことが重要です。
たとえば、
- 希望職種の範囲や希望勤務地を広げてみる
- 他業種を検討する
- 転職エージェントを変える
- 応募書類内容や面接の受け方などの見直し
- キャリアコンサルタントなどの支援を受ける
上記のような変化を加えてみて、再検討した目標に従い、さらに3ヶ月転職活動してみましょう。
自己分析をおこなう
これまでの活動を内省したうえで、いちど自己分析してみることも重要です。
ここでいう自己分析とは、一般的にいわれる「キャリアの棚卸し」以外にも、
- 転職を決意した一番の理由
- 仕事を通じて実現したいこと
- 自身の長所・短所(課題点)
- モチベーションの原動力となるもの
- 仕事以外の知識や経験
上記などを掘り下げることで、ブレていた目標やアピールすべきポイントを、再認識することができます。
ライバルに差をつけるためにも、必ず実施すべき項目です。
これまでのキャリアから強みを洗い出す方法については、以下の記事で解説をしていますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
空白期間(ブランク)がある理由を明確にしておく
無職の期間を問われた際に、マイナスの印象を与えないように、その理由をキチンと準備しておきましょう。
ただし、見抜かれるようなウソであったり、
自分探しをしていました
このような、不安定な私生活を連想させる理由はNGです。
- 資格を取るための勉強期間
- 災害復旧支援
- ボランティア活動など
上記のように、正当かつ自己成長や社会貢献度を印象づける理由であれば、ブランクがあってもより好印象を与えられます。
転職活動で最後に必要なのは「勇気」
活動期間が長引くほど、誰しも再就職することに億劫になるものです。
好条件の求人情報を見つけたのに、
- 応募しようか迷ってしまう
- リスクばかりを考えてしまう
上記のように躊躇することで、折角のチャンスを台無しにしてしまいます。
転職活動の最後に必要となるのは、ズバリ“勇気”です。
行動しなければ何も始まりませんし、最初の一歩を踏み出せば、予想以上に道はひらけるもの。
精神論になりますが、正直なところ、“勇気”を超える切り札は存在しないのです。
まとめ:スムーズな転職を果たすためのポイント
今回は、転職活動が長引くことのリスクや、スムーズに転職するためのノウハウについてお話ししました。
活動期間が長引くほど、転職が不利となる要素は“確実”に増えていきます。
スムーズな転職を果たすためにも、お話しした以下のポイントを心得ておきましょう。
- 転職期間が長引くことのリスクを知る
- 転職を長引かせる“外的要因”について理解する
- 活動期間を決めて同時に複数の求人に応募する
- 自己分析を通じて、目標やアピールポイントを明確にする
- ブランクを突っ込まれた際の理由を準備しておく
- うまくいかないときは活動を振り返り、新しい戦略を立てる
- 最後に必要なのは、飛び込むための“勇気”
転職とは、ゴールではなくスタートです。
理想の仕事に就くために、ぜひ実行してみてくださいね!
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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