ペットを飼ったことがきっかけで、動物が好きになって、
- 動物のためになる仕事に転職したい
- ペットと触れ合える仕事に転職したい
このような思いを持つ方が増えています。
しかし、動物に関わる仕事は「命」を扱う仕事なので、決して甘くはありません。
イメージと現実のギャップもあり、離職率が高い仕事でもあるので、まずは正しい認識をしたうえで、転職するべきか考える必要があるでしょう。
そのうえで、動物に関わる仕事への転職を決意するのであれば、成功させるための4つのポイントを押さえてください。
今回の記事では、ペット業界に特化したキャリアアドバイザーをしていた筆者の知見から、
- 動物に関わる仕事に転職するうえで、あらかじめ知っておきたいこと
- ペット業界の特徴や動物に関わるおもな職業について
- 40代が転職を成功させるための4つのポイント
上記について詳しくご紹介していきます。
最後までお読み頂ければ、動物に関わる仕事への転職で選択肢が増えて、転職活動を効率よく有利に進められるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
動物に関わる仕事に転職するうえで知っておきたいこと
動物に関わる仕事については、
このようによく言われますが、どの仕事であっても、やりがいや苦労する面はあります。
まずは動物に関わる仕事の特色を理解したうえで、
- なぜ動物に関わる仕事に就きたいのか?
- 自身が本当に動物に関わる仕事で、長期にわたって働けるのか?
上記についてしっかり考えることが大切です。
お金以上に得られるものがある
40代で動物に関わる仕事を考える方であれば、
- お金に変えられないものがある
- 好きなことを仕事にしたい
- 小さい頃からの夢だった
このような思いを持たれている人が多いでしょう。
日本では犬や猫を飼っている割合も、3世帯に1世帯とペットブームです。
動物と過ごすことでストレスが減少して、笑顔が増えたと実感している人も多いでしょう。
自宅でペットを飼育し始めて、「動物と関わる仕事」を意識する人が増えてるのです。
動物に囲まれた仕事は、心の疲れやストレスを癒すと言われており、他の仕事とは違って、ストレスがたまりにくいと言われています。
- 会話ができない分、気持ちを読み取る能力がついた
- 動物の飼育に詳しくなる
- 自分のペットの手入れに役立つ
上記のような面で、「やりがい」を感じている方も多いのです。
家庭もありながらの転職は大変ですが、給料以上に得るものがあるからこそ、動物に関わる仕事を考えている方が増えています。
体力的な問題について
若い頃は気にならなかった体力も、40代ともなれば、疲れやすく気力の衰えが気になってくるでしょう。
動物に関わる仕事は、動物のお世話が中心となるため、立ち仕事がメインとなります。
ただ、アスリートのような体力を必要とする仕事ではありません。
犬の散歩程度の運動が毎日できる方であれば、定年まで働くことが可能です。
パートやアルバイトといった働き方も選べるので、上手に自分の体と向きあいましょう。
土日休みが難しい職種が多い
基本的に週休二日ですが、休みは平日かシフト制になっている業種と考えておきましょう。
動物に関わる仕事で採用されやすくなるポイントは、「土・日・祝日」に出勤が可能かどうかです。
もちろん、勤務先や職種によっては土日休みのケースもありますが、動物と関わる仕事の多くは、土日や大型連休が稼ぎ時となります。
このような考えの方であれば、動物に関わる仕事はおすすめできません。
イメージと現実のギャップもあり、離職率は高い
動物に関わる仕事は、
このような思いで転職する人が多い反面で、離職率が高いという問題もあります。
離職率が高い理由を挙げると、以下のとおりです。
- 入社前のイメージと現実のギャップ
- 職場とのミスマッチ
動物も人間と同じように食事や排泄もしますし、どのような職場だとしても、衛生管理をしっかり行わなければなりません。
どうしても避けて通れないのが「動物の臭い」です。
とくに「マーキング臭」は異臭を放ち、服につくとなかなか取れないでしょう。
動物臭で家族に迷惑がかかないように、気をつける必要があります。
「死」と向き合う辛さ、血や体液を見ることもある
動物ですから死ぬこともあるため、精神的につらい場面もあります。
生命の尊さを理解していることも大切ですが、「死」を乗り越えられる方でなければ、動物に関わる仕事は難しいでしょう。
仕事である以上、どんな場面でも毅然とした対応が求められるのです。
社会問題である動物の殺処分にも、目を反らさずに向き合う必要があるでしょう。
避妊・去勢出術や怪我の治療などを、飼い主の目の前でおこなう動物病院もあります。
このような方であれば、動物に関わる仕事は向いていないのかもしれません。
ペット業界の特徴とは?
このように考えている方で、ペット業界への転職をイメージしている人も多いでしょう。
ペット業界は人手不足の状況にあり、40代の方の転職先としても有望です。
ここでは、ペット業界の特徴についてご説明します。
ペット業界は人手不足
犬と猫の飼育数の合計は、ピーク期より減少傾向にあります。
◆イヌ・ネコの飼育数の推移
調査年 | イヌの飼育数(千匹) | ネコの飼育数(千匹) | 合計数(千匹) |
---|---|---|---|
2004年 | 12,457 | 10,369 | 22,826 |
2009年 | 12,322 | 10,021 | 22,343 |
2014年 | 10,346 | 9,959 | 20,305 |
2019年 | 8,797 | 9,778 | 18,575 |
ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」より |
ただし、犬・猫以外のペットが増えているため、ペット業界への転職は売り手市場です。
その要因としては、以下のようなことが挙げられます。
◆ペット業界が売り手市場となっている要因
利益より社会貢献を重視する事業者も多い
ペット業界で働くにあたっては、
上記のような思いがとても大切です。
動物への愛情を持っていなければ、ペット業界で働くことはおすすめできません。
なぜなら、時にはビジネスや利益に繋がらないことでも、対応する必要があるからです。
たとえば動物病院によっては、地域の人から相談を受けて、ノラ犬やノラ猫の去勢・避妊手術を、無償で対応しているところもあります。
もちろん、対応するには人出が必要となりますが、利益は生じないのです。
災害などで、ペットを飼っている家庭が困っているときは、被災地に無償で大量のペット関連物資を送る企業や病院がたくさんありました。
ペット業界従事者として、
社会貢献 = 社会責任
という行動ができるかどうかも、とても重要なことなのです。
ペット業界の職種と待遇・働き方について
ペット業界で働くというと、「ペットショップ」を連想する人が多いかもしれません。
しかし、今ではペット関連の職種はさまざまにあります。
ここでは、ペット業界にどのような職種や働き方があるのか、詳しくご紹介していきます。
動物病院の動物看護師
動物看護師の仕事内容は、獣医師のサポートです。
動物看護師の仕事内容
例えば、獣医師が治療しやすいように、動物の保定をすることも重要な役割のひとつ。
猫は体が柔らかいので、どこから手が出てきて爪で引っ掛かれるかわかりません。
大型犬を保定することもありますから、正しい保定方法を習得することが求められるのです。
この他にも、以下のような業務を行います。
- 動物の世話(糞尿の片づけなど含む)
- 飼い主へのカウンセリング
- 手術の準備
- 病院の受付
とくにカウンセリングでは、飼い主にとっては家族同様である、ペットの具合について深く確認していきますので、コミュニケーション能力がとても重要です。
動物看護師の待遇について
待遇については、勤め先が「企業病院」か「個人病院」かで異なるでしょう。
夜勤がある病院や大きな病院であれば、平均月収は20万円以上の求人もあります。
しかし過疎地や小さな個人病院であれば、15万円前後のところも…
働き方としては、命に係わる現場であるからこそ、責任感の観点から正社員での募集が多いです。
「通しシフト」での働き方が多い
勤務時間では、「通しシフト」という120~180分休憩をはさんだ働き方を、採用している病院が多くなります。
通しシフトとは?
たとえば9時~20時の勤務で、あいだの13~16時を休憩として、実働を8時間とするシフト形態のこと。
休憩時間に避妊・去勢などの手術を行ったり、急患が来れば休憩時間でも対応をしますので、病院によっては60分休憩が取れない日も珍しくありません。
動物看護師になるために必要な資格とは?
動物看護師には民間の資格が多数存在しますが、動物病院から必要とされる資格として、「認定動物看護師」という資格があります。
実際には、「認定動物看護師」以外の資格を必要としないケースがほとんどです。
「認定動物看護師」を取得するためには、
動物看護に関する専門校・短大・大学の既卒者か、卒業見込み者であること
という受験要件があります。
したがって、資格を持たずに動物看護師へ転職する場合は、無資格でも募集している求人を探して、「動物看護師助手」として関わっていく方法になるでしょう。
体力勝負の仕事ではありますが、ダイレクトに飼い主と関わることもあり、動物の医療に携われる重要な役割といえます。
飼い主からも、とても頼りにされる存在になれるのです。
トリマー
トリマーは犬や猫のトリミングをする仕事ですので、人間でいえば美容師にあたる仕事です。
最近では、ペット専用のエステやペットホテル、洋服などの物販スペースにも、併設されているところが増えています。
トリマーの仕事内容・待遇について
おもな仕事内容は、ブラッシング、シャンプー、ドライヤー、カットのほかに、オプションで爪切りや耳掃除など。
スタイリングも含まれるので、美的センスのある方が求められています。
待遇についてはスキルに伴う部分が大きく、指名が多ければインセンティブが付くケースもあるでしょう。
サロンにもよりますが、以下のようなことが求められます。
- トレンドのカットスタイルに、常にアンテナを張っていること
- 指名を増やしていく努力
- カットのスピードを上げて数をこなすこと
働き方としては正社員からパート、委託など幅広く、実力をつけて将来的に独立を目指す人も少なくありません。
トリマーになるために必要な資格とは?
おもな資格は「一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)」が主流です。
ただ、無資格でも見習いからはじめて、企業が運営する養成所で訓練をするケースなどもあります。
- カットの技術
- 飼育法の知識
- 病気に関する知識
上記のような特殊なスキルが身につく職種ですので、年齢は関係なく、40代からのチャレンジでも遅くはありません。
トリマーは、今後もニーズが高い職種といえるでしょう。
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ドッグトレーナー
ドッグトレーナーの仕事内容は、以下のようなことがメインとなります。
- 犬を飼う家庭への訪問
- 飼い犬を預かって家庭犬の訓練をする
- 飼い主へのしつけ方のアドバイス
犬と多くの時間を共にして、トレーニングで意思疎通ができた時には、喜び・やりがいを感じられる仕事です。
また、犬が家庭に戻った後に、飼い主と犬が幸せな暮らすために役立てるので、社会的に意義のある仕事だといえるでしょう。
ドッグトレーナーの待遇について
ドッグトレーナーは、専門的知識が必要なわりに低賃金な職場が多いとされています。
その要因としては、
動物看護師が「しつけレッスン」を実施してくれる
という動物病院が増えていることなどが挙げられます。
ドッグトレーナーの働き方、資格について
ドッグトレーナーの働き方としては、以下のどちらかのパターンになるでしょう。
- ペットトレーニングを行っている会社や、ペットショップなどの企業で働く
- フリーランスとして個人事業で働く
働くために資格は必須ではないですが、民間のドッグトレーナーズライセンスがあるので、通信講座で取得可能です。
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ペットショップ店員
ペットショップでは、血統証つきの犬や猫の販売をメインにしています。
ペットショップ店員の仕事内容
ペットショップ店員のおもな仕事内容は、以下のとおりです。
- 接客販売
- 生体管理(食事の用意・糞尿や毛などゲージ掃除・散歩・シャンプーなど)
- 品出し
- 事務処理など
動物の育て方や、飼いやすさを質問されるケースが多く、接客業務がメインとなります。
ペットショップの店員に転職する場合は、入社後にギャップが生じやすいという点に留意してください。
それはペットショップの店員は、
「ペットの世話」ではなく、「ペットの販売」がメインの仕事
となってしまうということです。
「命の売買」をすることや、売れ残った動物の殺処分問題に、違和感や嫌悪感が生じてしまい、続けられなくなる人も少なくありません。
このような気持ちで、やりがいをもって働けるかがポイントです。
ペットショップ店員の待遇について
パートの場合は、最低賃金からのスタートというケースが多いですが、販売成績に応じて、インセンティブがつくケースもあります。
なかには「販売ノルマ」や「抱っこさせるノルマ」があるなど、決して楽な仕事ではありません。
ペットショップ店員の働き方について
働き方はパートからのスタートが多く、大手の場合であれば、正社員へのキャリアアップも望めるでしょう。
短時間パートの人も多いので、学生から主婦まで幅広く活躍しています。
ただ、土日や連休は店舗が混雑しやすいですから、休みは平日の場合がほとんどです。
採用者側は若い世代よりも、お客様に安心感を与えられる、社会経験豊富な40代を求めていることが多いでしょう。
アニマルシェルターの飼育員
アニマルシェルターの仕事内容は、保健所で殺処分されるはずだった犬や猫を預かり、保護施設で生体管理や里親活動をすることがメインです。
アニマルシェルターの飼育員の仕事内容
飼育員のおもな仕事は、以下のとおりです。
- 糞尿や毛などの掃除や洗濯
- 生体管理
- 里親さんの対応
- 保健所との引き取り対応
- 里親譲渡会開催など
保護された動物のなかには、心のシャッターを閉じている場合も多く、すでに病気にかかっている犬や猫もいます。
アニマルシェルターでの働き方
働き方としては、正社員としての求人はほとんどないでしょう。
シェルターだけの運営の場合は、収入は寄付に頼っていることがほとんどで、本業が休みの日に、ボランティアとして協力するしている人も多く存在します。
学歴、年齢、経験などを問わず、募集している団体も多いです。
保健所への引きとり業務もあるため、普通自動車免許を取得している方は歓迎されるでしょう。
仕事として大きな収入は期待できませんが、社会問題である「殺処分ゼロ」に貢献する活動であることは間違いありません。
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ペットホテルスタッフ
ペットホテルスタッフの仕事内容は、
- 生体管理
- ペットの送迎
- 予約管理
- トリミング
- 飼い主への連絡
- ブログ更新など
上記などを中心に、ホテルのサービスによって多種多様です。
最近では、ペットが遊んでいる姿の動画や写真を飼い主にメール送信したり、インスタやブログで店内の様子を毎日公開するなど、様々な工夫が感じられます。
ペットホテルによっては、ホテルスタッフ、受付スタッフ、トリマーが分業制となっているところも。
未経験の方であれば、分業制のホテルを選んで応募をするのがオススメです。
働き方は正社員からパート、委託まで様々な雇用形態があり、働き方の相談しやすい職種といえます。
なぜなら、GWや年末年始など大型連休は混雑しやすいので、繁忙期要員や24時間体制の夜勤要員として、スタッフを増やしたいホテルも多いのです。
待遇は規模にもよりますが、多くの顧客がいるペットホテルであれば、利益も上がっていますので、安定した収入や正社員雇用を目指せる職種といえるでしょう。
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ドッグカフェ・ネコカフェの店員
ドッグカフェやネコカフェの仕事内容は、以下のようなことがメインとなります。
- ホールやキッチン業務
- 店内の衛生管理
- 接客
とくに資格やペット関連の経験がなくても、接客経験や社会人経験を活かせるので、未経験からでもチャレンジしやすい仕事です。
働き方は、ほとんどがパートからのスタートで、地域や規模にもよりますが、900~1000円くらいが平均時給です。
土日に癒されにくるお客様が多いので、週末に休みを取るのは難しいでしょう。
近年では、カフェスペースのほかに、ドッグランやフード雑貨販売スペース、トリミングスペースなどが併設されているところも増えています。
多岐にわたって経験できる職場を選ぶことで、その後の転職にも役立つかもしれませんね。
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ペット保険の営業
ペット保険の営業の仕事内容は、以下のようなことがメインとなります。
- ペットの健康や長生きのための相談業務
- 保険加入の勧誘
- 事務作業など
働き方は契約社員や正社員雇用が多く、営業成績によっては、キャリアステップが叶う職種です。
営業成績によってインセンティブが付くこともあり、土日を休みとしている企業も多いでしょう。
ペット関連企業の事務員
大手ペットショップや用品メーカーなどの事務員の仕事内容は、以下のようなことがメインとなります。
- 各店舗との連携
- 売り上げ管理
- 入社退職手続き
- 書類作成など事務全般
働き方は正社員募集が多く、ペット業界ではハイキャリアの職種といえるでしょう。
最終学歴の条件があったり、選考が三次面接まであるケースも多いです。
待遇においても、一般企業の大手と引けを取らない福利厚生や、給与体制の企業も多く存在しています。
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ペット以外の動物に関わるおもな職業とは
「動物のためになる仕事」として、「獣医師」を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、獣医師になるには国家試験に合格する必要があり、試験を受けるためにも、大学の学部で6年間学習する必要があります。
ここでは、国家資格や専門知識を必要としない、未経験や無資格でも働ける職業について、ペット関連以外のおもな仕事をご紹介します。
アニマルセラピスト
アニマルセラピストとは、動物と触れ合うことで、高齢者や心身障害者に癒しを与える仕事です。
動物による人間のための福祉を目的としており、活動場所は病院や施設、児童養護施設などとなります。
扱う動物は犬や猫がメインですが、場所に応じて馬やイルカなどの場合も…
基本的に民間資格になりますので、学歴や経験は必要ありません。
ただ、自分のキャリアを考え始める40代にとって、年齢相応のスキルは大切です。
- 福祉の仕事をしていた人
- 介護職の経験がある社会福祉士
- 心理カウンセラーの資格を取得している人
上記のような方が、転職先として考えるケースが多くなっています。
動物園飼育員
動物園の飼育員のおもな仕事は、以下のとおりです。
- エサの用意
- 健康の把握
- 院内の清掃
働く場所は、動物園やサファリパークなどが一般的ですが、「さる園」「しか園」「リス園」といったマイナーな場所もあります。
担当する動物に苦手意識があると、
と感じるかもしれませんし、季節的にも冬は寒くて過酷です。
未経験の場合は、アルバイト・パートで採用されるが場合が多く、
- 自動車免許を取得している
- 土・日・祝に勤務ができる
上記のような方が向いているでしょう。
動物園の運営は、公営と民間企業に分かれています。
公営の動物園で飼育係になるためには、公務員の試験に合格して、大学で獣医学、家畜、動物生体などを、専門的に学ぶ必要があります。
また、受験資格に年齢制限が設けられていますので、注意が必要です。
民間企業の動物園の場合なら、学歴や資格・年齢を必須要件としていない企業も存在しますので、40代の方にも十分にチャンスはあります。
- 年齢に負けない体力に自信がある人
- お客さんを呼び込むために、新しい企画を考えるのが好きな人
- 変化を好みチャレンジ精神のある人
上記のような方であれば、動物園飼育係に向いています。
中途採用で複数名募集されるケースもありますので、諦めずに根気強くチャンスを待ちましょう。
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40代こそ狙い目!転職成功のための4つのポイント
動物・ペットに関わる仕事は、前述したとおり、人気はありますが人の入れ替わりが多い仕事でもあります。
働いている人の平均年齢も若く、とくにペット業界では新卒入社の人も多いです。
したがって、仕事に慣れるまでが大変なこともあり、やりがいを感じる前の段階で退職してしまう人も少なくありません。
リーダーが育つ前に、人が入れ替わってしまう
ということが、業界の悩みでもあるのです。
もし、社会人経験が豊富な中高年が、若手をまとめるリーダー役として活躍してくれるのなら、現場は円滑に運営される可能性が高まります。
- 若いスタッフの相談役を担える
- 豊富な経験を活かして、職場のモチベーションUPや定着率UPにも貢献できる
このような人材になりうるとの評価もあり、とくにペット業界では、中高年者への採用ニーズは高まっているのです。
ここでは、40代の方が動物に関わる仕事への転職成功率を高めるための方法として、4つのポイントをご紹介していきます。
体験や実習を必ず経験しておく
動物に関わる仕事への転職を考えているのなら、数日の体験や実習を経験しておくことを、強くおすすめします。
記事の冒頭でもお伝えしましたが、転職した後に、イメージと現実のギャップに戸惑う人が多いからです。
現実では、子犬や子猫だけではなく、老犬や大型犬、爬虫類や鳥類など、職種によっては様々な動物と接する機会があります。
「癒し」のイメージを持って転職しても、実際は殺伐とした現場かもしれません。
入社した後に「触れない」「働けない」ということがないように、できるだけ動物の近くで仕事を体験しておきましょう。
自分が愛情をもって、動物に関われるのかを慎重に判断してください。
ボランティア活動に関わってみる
ボランティア活動に参加するには、動物への愛情を持っていることが大前提です。
転職する前に、ボランティア活動に一度でも参加することで、
- 動物の役にたてる喜びを知ることができる
- 動物に関わる社会問題を認識する
このようなきっかけになります。
まだ転職するか決断できていないという方でも、いちどボランティア活動に参加してみましょう。
動物のために何か役にたちたい
このような思いを持っている方なら、仕事の休みなどを利用して、ぜひいちど参加してみてください。
転職を決意したときに、ボランティアに参加した経験を活かせますし、ボランティア精神は面接先でも高く評価されるでしょう。
首都圏(一都三県)なら、求人数や社宅付きが多い
動物に関わる仕事では、業務が多岐に渡って体力勝負になる職種も多いので、
このように考えている、企業や動物病院も少なくありません。
その点で首都圏(一都三県)であれば、求人の多さに伴って、
- 転居補助がでる
- 社宅付き
- 住宅手当がある
上記のような求人も多く存在しています。
地方に住んでいる方なら、転居も検討しながら求人を探すこともおすすめです。
ただし、都内への転居は家賃も高いケースが多いので、会社負担と自己負担のバランスを考えて、慎重に方向性を検討しましょう。
転職エージェントを活用して、企業情報を収集する
動物に関わる仕事への転職活動は、自己流ではなかなか情報収集も難しいので、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
たとえば動物病院にしても、
- 個人経営の病院
- 企業が運営する病院
この両者では、雰囲気や待遇も大きく異なっており、獣医師の人数や治療方針なども変わってきます。
入社した後のキャリアプランを事前に考えていたとしても、本当にそのプランが叶う勤務先かどうかも、自分ひとりではなかなか確認できません。
転職して長く働いていくうえでは、
- 給与面や休暇などはどうか?
- 平均残業時間どれくらいか?
- 離職率は高くないか?
このような情報をできるだけ多くキャッチして、納得度の高い転職をすることが大切です。
転職エージェントであれば、非公開求人も含めてたくさんの求人を紹介してくれるので、選択肢を増やすことができます。
転職のプロである転職エージェントを活用して、情報収集と入社後のキャリアプランを見据えたアドバイスをもらいましょう。
そうすることで、転職活動の結果は大きく変わってくるはずです。
▼ペット業界専門の転職エージェント▼
まとめ:動物の命を扱う仕事であることを忘れないで!
今回は、ペット業界に特化した転職エージェントをしていた筆者の知見から、
- 動物に関わる仕事に転職するうえで、あらかじめ知っておきたいこと
- ペット業界の特徴や動物に関わるおもな職業について
- 40代が転職を成功させるための4つのポイント
上記についてお話ししてきました。
このような気持ちは素晴らしいものですが、動物に関わる仕事は決して楽なものではありません。
未経験でも資格がなくても、働きながらスキルや知識を身につけることは可能ですが、
「命」を扱っている仕事である
ということだけは、けっして忘れないでください。
このような思いがあるのなら、やりがいをもって働くことができるはずです。
その思いを果たせる職場に転職ができるように、ぜひ諦めずに挑戦してみてくださいね!
▼ペット関連の資格講座▼
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40代の転職者161人の口コミ評価にもとづいて、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
登録時の注意点や120%活用する方法を、転職エージェントに長年勤務してきた筆者が詳しく解説。失敗しないためにぜひ参考にしてください。
40代が応募できる求人は数が減ってしまうので、転職サイトごとの特徴を掴んで、自分にマッチした求人を効率よく集めることが重要です。
40代が転職サイトを選ぶときのポイントと、おすすめ11選を5つのタイプ別でご紹介します。
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