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公務員の中途採用は40代でも転職できる?元講師が徹底解説します

公務員だったらなぁ…

転職活動をしながら、こんなことをつぶやいてしまうことはありませんか。

公務員採用試験とは、従来は高卒・大卒の新卒や第二新卒を前提としたものがほとんどで、公務員は20代しか就職できない印象を持っている方も多いでしょう。

しかし最近では、公務員の中途採用を実施している地方自治体が増えています。

そうはいっても、40代が公務員中途採用で転職できるの?

おそらくこの記事をご覧になるほとんどの方が、まずこのように疑問をもつでしょう。

結論から言いますと、40代でも中途採用で公務員になることは可能です。

今回の記事では、40代の転職活動における1つの選択肢として、公務員中途採用がどの程度検討できるものなのか、詳しくご紹介します。

社会人向けの資格専門学校で、長年にわたって公務員受験講座の講師を担当していた筆者が、余すところなくすべてをお話ししますので、ぜひ参考にしてください。

公務員中途採用の基礎知識

公務員の中途採用って、聞いたことはあるけれども詳しくまでは知らない。

このような方も多いのではないでしょうか?

まずは公務員中途採用について、基本的なことを確認していきましょう。

中途採用で公務員になる難易度は?競争率は高いのか

公務員の中途採用は、実施する国の機関、地方自治体などによって、さまざまな呼称があります。

一般的には、「社会人採用枠」とか「社会人経験者採用枠」など。このように書かれていることが多いですね。

また採用試験では、以下のような試験が行われます。

  • 1次試験:公務員受験の一般教養科目のペーパーテスト
  • 2次試験:小論文・面接など

面接は複数回ある場合もあり、集団討論が実施されることも多いです。

単純に、試験そのものの難易度だけを分析するならば、公務員中途採用の難易度は、それほど高くないといえるでしょう。

ただ競争率のほうは、募集形態によっても変わってきます。

例えば国家公務員の社会人採用枠では、全国の人から応募が集まるため、毎回かなり激しい競争率です。

国家公務員の経験者採用であれば、競争倍率は例年ほとんど30倍前後になります。

そして国家公務員の中途採用試験である再チャレンジ試験は、当時の政策で目玉でよく知られていることもあり、150倍超になったりすることも…。

ただその一方で、都道府県の行政職であれば、競争率は20倍~30倍程度に収まることがほとんどです。

選考が論文試験1本だけなど、特殊な試験科目のものは、やはり90倍などの競争率になることもあります。

しかし市町村の行政職となれば、募集の情報が地域に限定されやすいこともあって、競争率は20倍前後で落ち着くでしょう。

競争率が10倍や20倍などと書くと、この時点で諦めムードの人もいるかもしれませんが、どうかご安心ください。

公務員の中途採用では、ライバルとなる人たちも、みな働いている人達となります。

長らくお勉強から離れていたり、試験を受ける対策に時間を取れなかったり、条件はみな同じなので、見た目の競争率ほど難しくはないのが筆者の実感です。

中途採用される年齢条件や制限はあるの?

公務員の中途採用で気を付けなければいけないのは、まずなんといっても年齢制限でしょう。

公務員を採用する側は行政機関ですから、原則として年度制で業務が動いています。

翌年4月1日時点で○○歳以下であること

上記のように年齢の指定がされていることがほとんどなので、条件をよく見てから応募するようにしましょう。

このように書きますと、

ああ、私は45歳超えているから、年齢制限でムリなのか…

このように思う方も多いかもしれませんが、早とちりはよくありません。

公務員の中途採用では、60歳まで年齢制限ナシといった募集も多くあるのです。

また、昨年度までは年齢制限があったのに、今年度の募集では年齢制限がなくなっている。このようなことも珍しくありません。

※逆に年齢制限が加わるケースもあります

最初から諦めることなく、丁寧に情報収集することを心がけましょう。



公務員になった場合の配属先や仕事内容は?

採用人数も少ないですし、あまり情報が出回らないのが公務員の中途採用です。

内定後の所属部署がどうなるのか、異動のローテーションの実態についても気になるものですが、ネットで検索しても、ほとんど確定的な情報は出てきません。

ただ公務員という組織が、わざわざ中途採用をかける事情というものを逆算すれば、募集するからには何かしらさせたい業務があるはずです。

公務員は、一般的に数年単位で部署をローテーションさせる組織ですから、あまり配属先を気にしすぎる必要はないでしょう。

実際に中途採用で公務員になった人たちが、配属された部署を見てみますと、キャリアとかけ離れた部署に、はじめから配属されることはなさそうです。

中途採用公務員の給与や待遇は?

公務員になってからの初任給は、社会人としてこれまで歩んできたキャリアを、内規に基づいて査定されますから、まっさらの新人扱いはされないものです。

ただ肩書きについては、振り出しからになることがほとんどでしょう。

公務員の世界では、良くも悪くも、この肩書きというのが割と重視されます。

したがって、肩身の狭い思いをすることもあるかもしれません。ただ待遇については、一般的な公務員とまったく同列に扱われます。

40代で転職活動をするわけですから、何らかのデメリットが発生するのは致し方ないところですが、公務員への中途採用は、この点が辛い部分かもしれません。

ただ実際には、公務員に転職してしばらく経つと、社会人採用枠から公務員になったことなど、ほとんどの職員から忘れられることでしょう。

また、意外と多くの人が気にするのは、転職後の勤務環境についてです。

これは公務員の特徴でもありますが、部署によって本当にさまざま。

例えば、水道などのインフラに関する部署になれば、現場での業務が必ず発生します。

住民課や国民健康保険課、納税課などであれば、地域住民の方々と直に接する場面が出てきますし、クレーム対応などの要素もあるでしょう。

産業振興に関わる部署になれば、地域住民と直に接する、接客業的な要素は減るかもしれません。

しかし、土日ごとに何らかのイベントがあって、休みが取りにくかったり、残業が常態化していることも多いものです。

公務員とは公僕という名の通り、利害なく広く業務に携わる立場ですから、仕事環境そのものは、意外と苦労が絶えないのかもしれません。

ですがこれは、民間企業でも大なり小なりあることですよね。

中途採用でも出世はできる?

公務員の世界では、公務員に何年所属したかに応じて、職階を充てられるのが常です。

原則として年功序列の世界ですから、出世するのは早くに組織に入った順となります。

公務員として自分が何年働けるかによって、未来の職階がある程度は想像できますし、昇給幅もほぼ一定ですから、給与額だって想定の範囲内で推移するでしょう。

※だからこそ、住宅ローンの申請が通りやすかったりするわけです

公務員の人事制度とは、20代から組織内でキャリアを積み上げていくことを前提とした仕組みです。

したがって中途採用では、出世するにしても、どうしても年数の面で限度があるでしょう。

ただし、いまの世の中は激動しています。

それこそ20年前であれば、公務員の中途採用制度などは、ほとんど存在しませんでした。

就職氷河期と言われる世代の採用を、極端に絞り込んできた経緯もあって、いまの40代の層が薄いという問題点も、多くの自治体で見られる現象です。

最近では、公務員が民間のエッセンスを取り込むことを、意識している面もありますので、公務員の人事制度が今後どうなるかはわかりません。

またそもそもの話として、働いてくれる人がそこかしこで不足している社会です。

先のことまでは誰にもわかりませんから、現状だけに捉われて、最初から出世を諦めすぎるのは賢明ではないといえます。

中途採用でも退職金はもらえる?

もちろん中途採用の公務員でも、内規に従って算定されますので退職金は出ます。

ただし退職金とは、長く組織に所属しただけ額が大きくなるものですから、40代の中途採用であれば満額は期待できません。

今のようなご時世で、安定した雇用が約束されるうえに退職金が出るわけですから、これは出るだけでもよしと考えるべきです。

中小企業であれば、まともな退職金すら出ないことも珍しくもありません。

公務員中途採用の基礎知識【まとめ】

体験してみないとちょっと分かりにくい、公務員の中途採用について基礎知識的な内容を、ここまでお話ししてきました。

少し長くなりましたので、ここまでお話しした内容について、おさらいしておきましょう。

公務員中途採用の基礎知識
  • 採用試験は難易度こそ高めだが、ライバル達も条件は同じだから、それほど難しく考える必要はない
  • 給与や退職金などの待遇、勤務時間などの職場環境は、他の公務員とまったく同じ
  • 年功序列の組織ゆえに、中途採用なりの出世しかしない

公務員は良くも悪くも旧態依然とした体質の組織ですから、確かに中途採用なりのデメリットもあります。

その一方で、安定した雇用、粛々と内規に従って定められる給与や福利厚生、退職金制度など、公務員ならではの強力なメリットは、中途採用でも得られます。

公務員の中途採用を目指すのであれば、この内容を理解したうえで、検討するようにしましょう。

公務員中途採用の採用試験とは

ここでは、公務員中途採用の採用試験についてお話をしていきます。

公務員中途採用に関する基礎情報をご覧になって、

魅力的なんだけど、問題は採用試験なんだよなぁ…

このような印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

実際はどうなのかを詳しく確認していきましょう。

採用試験の難易度・競争率における実態は?

公務員中途採用の難易度については、基礎知識のお話しでも、大まかにはご紹介しました。

いずれにしても、競争倍率が10倍以上になることから、一見すると非常に難しく感じられるでしょう。

ところがこの競争率は、実際には見た目ほど厳しいものではありません。

公務員中途採用を、多少なりとも考えている方に伺いたいのですが、

高校や大学を卒業してから今まで、公務員採用試験で課される一般教養科目の勉強を、日々取り組んできたことがありますか?

※一般教養科目:数的推理・判断推理・社会科学・文章理解など

ほとんどの方はこの質問に対して、

社会人になってからはやったことがない

上記のような回答になるでしょう。

試験の内容的には、高校生レベルの学力テストです。

しかも電卓等を持ち込まない前提がありますので、数学や物理等のような複雑な計算が要求される問題は、ほとんど出題されません。

公務員社会人採用枠の試験では、ライバルとなる人たちも、みな社会人です。

はじめから公務員中途採用の試験があることを前提として、半年や1年間などのまとまった期間、毎日コツコツと対策を進めてきた人というのは、ほとんどいません。

これが長年にわたって、社会人向け公務員受験講座の講師を担当してきた、筆者が感じるところです。

裏を返せば、1年くらい先を見越して試験の対策を進めているだけでも、かなり有利なポジションで、1次試験を迎えることが可能となるでしょう。

また、採用人数が少ない、実施が安定していないという特徴を逆手に取り、「合格するまでやる」作戦だって取ることができます。

これは何度かは失敗することを織り込んだうえで、コツコツ勉強を進めながら機会を伺うという考え方です。

公務員の中途採用を勝ち取るには、これはかなり有効な発想といえます。

1次試験も3回目くらいになると、緊張することもなくなってきますし、ペーパーテストを効率よく処理する能力も段違いについてくるのです。

1次試験は難なく通過できるようになってくるでしょう。

学歴は関係あるのか。高卒でも合格できる?

公務員の中途採用に挑むうえで、影響があるか非常に気になるのが、採用に学歴が関係あるかどうかです。

これはある意味、日本国内で就転職活動を考えるときに、常につきまとう永遠のテーマかもしれません。

公務員の中途採用ではどうなのでしょうか?

まずペーパーテストである1次試験の合否については、学歴は関係ありません。

ある程度ちゃんと準備をすれば、誰でも公務員中途採用の1次試験を通過していますので、自信を持って関係ないといえます。

「大卒以上」などと規定がされていない公募であれば、高卒の学歴であっても、点数の上位順で普通に通過できるでしょう。

2次試験以降では、基本的に面接や論文試験が課されおり、複数の面接官がそれぞれに採点を行うケースがほとんどです。

仮に面接官が、全員もしくは相当な数の人が同じ学校を出ていれば、学歴が影響する可能性があるのかもしれません。

しかし現実には、そんな状況になることはまずありえないでしょう。

もし面接官は7人いれば、7人それぞれの学歴とキャリアがあるのが普通です。

学歴だけを見て、結果を意図的にコントロールすることは難しいといえます。

実際の公務員中途採用の試験対策では、面接は細部に至るまで、徹底的な対策を取ったほうがより有利になるものです。

論文試験で記述した内容と、受験者の考え方に連動性があるかどうかまで問われています。

また、意外なほど重要視されているのが適性試験です。

こうした試験対策が有効であり、試験の結果を大きく左右していることをふまえると、学歴はほとんど影響がない採用試験であるといえるでしょう。

採用試験の一般的な流れ ~ 一次試験と二次試験(小論文・面接)

公務員中途採用の採用試験は、どんな段取りを取るものでしょうか?

ここでは一般的な流れをご紹介します。

1.一次試験

1次試験では、筆記試験が行われます。

10時~11時30分、あるいは10時~12時なんていうパターンが多いですね。

公務員受験の一般教養科目※に該当する内容が、筆記試験として実施されます。

※数的推理・判断推理・社会科学・文章理解など

時々ですが、専門科目という名称で、社会人ならば誰でも知ってるような範囲の、一般常識を問われる試験が課される場合もあります。

会社法、民法、不動産、簿記会計、政治経済、ITなど幅広い分野から、それぞれ簡単な問題が出題されるケースがほとんどです。

一般教養科目・専門科目ともに、一見すると難しく感じるかもしれませんが、受験を前提として対策を取っていれば、難しい問題はそれほど多くありません。

2.二次試験(小論文)

2次試験でよく課されるものが小論文試験

お昼の休憩時間をはさんで、13時30分~15時などのスケジュールで実施されることが多いです。

論文試験に対しては、とくに苦手意識を持つ方も多いのですが、実は対策が容易だったりします。

というのも、2次試験に進むレベルになってくると、実際に面接をする前提で対策をします。

面接対策として、日本社会や地方自治体が抱えている様々な諸問題について、時事を押さえながら、自分なりの考え方や主張を持っているレベルになっているはずです。

論文試験では、1時間半の試験時間で800字程度の文章を書くことがほとんどですから、あらかじめ準備していた素材を、誤字脱字なく文章化すれば問題ありません。

お勉強というよりは、事前の準備がどれくらい丁寧にできているのかが問われます。

周囲が難しがっている間に、新聞を読んだり、時事問題で定番のテキストを読んでおくなどの対策を取っていれば、心配には及ばないでしょう。

3.2次試験(面接)

公務員中途採用の採用試験で、最も難関といえるのが面接試験です。

面接試験には、個別面接・集団面接と2つのパターンがありますが、どちらも気を付けるべきポイントに大きな差はありません。

公務員中途採用では、

  • 民間企業で培ってきたキャリアが公職でどう活かされるのか
  • キャリアの半ばで公務員を志望するのはなぜか

上記のような必然性をとにかく追求されます。

安定した職業だから志望しました

このような本当のところを語っては、当然ながら採用には至らないわけで、この面接対策が、非常にボリュームがあるうえに難しい部分といえるでしょう。

新卒や若手想定の一般的な公務員試験における、面接の定番質問をしっかり抑えつつ、中途採用ならではの切り口でも、質問をされることが特徴です。

採用試験の対策方法【中途採用の場合】

インターネットがこれだけ普及した今でも、公務員中途採用の情報は非常に少ないです。

ここでは、社会人向けの資格専門学校で、長年にわたって公務員受験講座の講師を担当してきた、筆者ならではの現場ノウハウをご紹介します。

細かく掘り下げると、とても1記事では読み切れない量になってしまいますので、ガイド的な内容となりますが、ぜひ参考にしてください。

ご紹介する内容に沿って準備をしていただくだけでも、1年後には1次試験をクリアして、面接試験で合否の最低ラインを競うくらいにはなれるでしょう。

思っているほど難しい試験ではありませんから、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

【筆記試験】勝ち残るための準備方法

1次試験の勉強内容と対策方法については、独学でも可能です。

書店で販売されている定番の書籍を3回ほど解いておくと、地方自治体の社会人採用枠試験では、かなり有利になるでしょう。

まったく同じ問題が出ることはないですが、同じ発想で同じ知識・公式を使う問題が頻出するからです。

対策をしておく科目は、一般教養科目の出題範囲で5割を占める、

数的推理、判断推理、社会科学

これらから優先的に取り組んでおきましょう。

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【小論文試験】勝ち残るための準備方法

2次試験の時事対策・論文対策については、毎日欠かさずに新聞を読んでおくことを心がけてください。

論文については付け焼刃では対策になりません。日頃から新聞を読むなど、時事トピックに関する情報収集に努めましょう。

とくに受験予定の地方自治体エリアの地方紙と、日本経済新聞を併読しておくと、公務員試験でカバーしておくべき論点は、ほぼ網羅することができます。

新聞は定期購読することが、もっとも効率的な対策です。

しかし短期間で合否を争うレベルに持っていくのであれば、公務員受験対策では定番の書籍ともいえる、資格試験研究会の「速攻の時事」を1冊読了しておきましょう。

また、文章を書くことが苦手な人は意外と多いものです。

もしご自身が、文章を書くのが得意ではないと思うのであれば、論文試験対策の書籍などを熟読して、試験レベルの文章は書けるように対策を進めておきましょう。

実際の試験では、800字~1200字程度の文字数のものが求められますが、出題されるテーマについては、わりと定番化したものが出題の軸になっています。

必要以上に恐れることなく、少しづつ準備をして試験に挑みましょう。

【面接試験】勝ち残るための準備方法

公務員中途採用の採用試験において、もっとも難しいのは面接対策です。

面接試験がないという公務員採用試験は、恐らく存在しないでしょう。

それにもかかわらず、面接対策を十分にやっている方は非常に少ないものです。

ただ面接対策については、自分ひとりで対策するのには限界があります。

  • 公務員専門学校の対策カリキュラムを受けてみる
  • 転職エージェントなどに登録して、面接対策の専門家に指導をお願いする

上記のような対策を取ることをオススメします。

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社会人経験者であれば、面接で普通は変なミスはしないでしょうが、公務員受験での「お約束」については、意外と知らないものなのです。

公務員面接試験のお約束(一例)
  • 入室時のノックが2回だと大幅減点されるので、ノックは必ず3回
  • 集団面接では、自分が答える時よりも、他者が答えているときの態度に点数が重く付けられる
  • 面接時に笑顔が出せるかどうか(とくに市役所・町役場など)
  • 公と民の違いをどう捉えているのかという定番質問
  • 「それは公でなくてもできるよね」という圧迫質問
  • 中途採用では自身のキャリアと照らし合わせた必然性を問われる

上記のような、公務員の面接試験で問われる質問内容や、立ち振る舞いについての基本情報は、あらかじめ押さえておく必要があります。

このあたりも地道に準備を進めておきましょう。

1次試験の一般教養課程を勉強するだけでは不十分です

ここまでお話ししたように、1次試験を突破すると、もれなく論文試験や面接が課せられます。

これらを通過しないことには、公務員の中途採用試験に合格し、念願の転職を果たすことはできません。

2次試験で実施される内容は、筆記試験が中心となる1次試験と比較しても、かなり対策が取りづらいものばかりです。

1次試験をいちど通過できると、以後は自治体・機関を問わず、連続して1次試験を通過できるようになってきます。

公務員中途採用を勝ち取るためには、2次試験の対策がとくに重要になってくるので、しっかり対策しておきましょう。

公務員中途採用に挑むうえでやっておくべきこと

公務員中途採用の試験に勝ち残って、転職活動を終わらせたい

このように考えている中高年の方は、決して珍しい存在ではありません。

しかし一方で、競争倍率の高さがついて回るのが、公務員中途採用の特徴でもあります。

ここからは、この競争の激しい試験へ本気でチャレンジする方のために、試験対策を進めながら、並行して取り組んでいただきたいことをお話しします。

ポイントとなってくるのは、

あなたの転職活動の最終目的は、本当に公務員になることですか?

このような本質的な問いかけです。

公務員中途採用の募集情報を調べる方法

  • 公務員採用試験が30~40代の社会人経験者向けに実施されている
  • 公務員の中途採用を行っている

まずこのようなこと自体が、一般的な認知度はまだまだ低いですから、情報収集は困難を極めます。

最終的な内定を勝ち取るためには、たとえ困難であっても、採用試験の情報をいかに素早くキャッチしていくかというのが、非常に重要になってくるでしょう。

各都道府県にあるような有力な公務員専門学校であれば、地域内の採用試験についての情報は揃っているはずです。

公務員専門学校の公式サイトで、よく情報提供がされていますので、まずはこれらをチェックしてみましょう。

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また、「公務員試験情報こむいん」では、全国の国家公務員・地方公務員の採用試験情報を集約しています。

もちろん「すべてを完全に」ではないのですが、網羅している精度が非常に高いので、公務員中途採用で転職を狙うならば、こちらも定期的にチェックしたいサイトです。

採用試験情報をもれなく押さえていくことで、受験する機会が増えていきますから、単純に1次試験突破の可能性が高まります。

実際に会場まで足を運ぶ受験回数も重ねることで、場慣れや試験問題への慣れが進むはずです。

1年後にはかなりの確率で、1次試験を突破できるようになってくるでしょう。

採用試験で情報収集したものを管理・活用する

公務員中途採用の採用試験に何度もチャレンジしていると、採用試験にまつわるさまざまな資料が蓄積されていくはずです。

公募チラシや募集要項はもちろん、実際に応募をするたびに、応募用紙(エントリーシート)をひと揃い作ることになるでしょう。

公務員中途採用を目指す方ならば、ぜひこれらの資料をひとつのバインダーにまとめて、ファイリングしておくことをオススメします。

働きながら仕事で多忙な中で、採用試験のためにやるべきことは多く、内定を勝ち取るためには、物理的にかけられる時間数が要求されてくるでしょう。

またエントリーシートは、合格するまで何度も書き上げる必要がある書類ですから、回数を重ねるごとに内容を改良していく必要があります。

たとえ不合格であったとしても、内心あまり本命じゃなかったとしても、それまでに作り上げてきた応募に関する資料は、しっかり整理して揃えておいて、何度も見直していきましょう。

非営利団体や半官半民団体についても、転職先として視野に入れる

そもそも論ではありますが、公務員中途採用の試験に挑む本質的な意味は、一般的な資格試験とは異なって、あくまでも転就職活動であるということでしょう。

たとえば簿記や国家資格などの資格試験は、最終的に試験に合格することで、「資格」という能力を証明する証が得られます。

また、合格するまでの学習期間のあいだに、実務的な知識体系を習得しているはずです。

ところが公務員中途採用を狙う受験生は、公務員の採用試験対策以外に、なにか活用できるスキルを得られるわけではありません。

転職活動であることを前提とするならば、ただやみくもに公務員試験のみを受験するのではなく、以下のような半官半民団体の受験も同時に視野に入れておきましょう

  • NPO法人
  • 医師会、業界団体などの非営利団体
  • 商工会議所・商工会・独立行政法人など

おわりに:40代で公務員中途採用へチャレンジする方へ

公務員中途採用へのチャレンジは、一般的に1年~3年ほどの時間がかかります。

その間は、転職活動そのものが完了するわけではないところが、公務員中途採用の厳しいところです。

40代の転職活動であれば、1年1年が大事な勝負となってくるはず。

本当に数少ないチャンスが来る「その時」を待って、タイミングよく自分のキャリアを切り拓いていく必要があります。

公務員の社会人採用枠試験に合格するために、準備を進めていくのだという覚悟と志は大切です。

ただ40代であれば、1年という時間の単位が大変貴重になってきますから、公務員中途採用だけを視野に入れて活動するのは危険でもあります。

公務員中途採用で転職を果たす確度を上げるためにも、一般企業への転職という可能性も捨てずに、情報収集と自己スキルの向上に努めてください。

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この記事を書いた人
涼宮ぷらち
40代男性、長崎県在住。大学卒業後にIT専門量販店へ就職。30代で社会人向資格専門学校へ転職し、運営と公務員受験講座講師を担当。40代を目前にて「本当に必要とされる場所で働きたい」と考えた結果、最初にスカウトされた経営コンサルタント会社に転職。現在に至る。