新型コロナウィルスの影響もあってか、いまの会社に対して、
- 会社の業績が落ち込んで、このままで大丈夫か不安だ…
- 緊急事態なのに出社を義務付けられて、働き方に不満を持っている
上記のような気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんなコロナ禍の状況においても、業績も好調で、リモートワークなどの自由な働き方がしやすい、IT業界への転職を希望される方が今とても増えています。
とはいえ、
もう40代だし、未経験のIT業界に転職できるのだろうか?
という悩みもありますよね。
IT業界では若い人材も多く、年齢によるハンデは避けられませんので、未経験の職種(エンジニア職など)への応募は避けるべきです。
ただし、業界未経験であっても、これまでの経験・スキルが活かせる職種であれば、40代でもIT業界への転職は可能です。
この記事では、さまざまなIT企業で人事マネージャを経験してきた筆者が、40代がIT業界に転職するためのポイントをご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
40代が求人探しで効率よく情報を集める方法は、40代の転職で求人を探す8つの手段でご紹介していますので、あわせてご確認ください。
▼この記事の執筆者▼
IT業界への転職を目指すなら、経験やスキルが活かせる職種を狙おう
40代で業界未経験という条件で、IT業界への転職を実現するのは容易なことではありません。
実現できる可能性があるとすれば、
業界に関係なく、活かせる経験・スキルを持っている
という方でしょう。
具体的にいうと、エンジニアといった職種ではなく、
- 営業職
- バックオフィス職
上記のような、どの業界にも存在する職種であれば、可能性は高まります。
人事担当者が選考で見ているポイント
IT業界の人事担当者が、採用するにあたって見ているポイントは、以下の3つの項目です。
- 募集職種の経験・スキル
- 業界の経験
- 人物(価値観、人柄、地頭の良さなど)
上記の3つについて、企業が求めている要件に近ければ近いほど、採用される可能性は高くなるでしょう。
未経験OKの求人は「20代のポテンシャル採用」です
IT企業の求人を見ていると、
- 募集職種の経験・スキル
- 業界での経験
上記を必須としていない求人がたくさんありますが、ほとんどの場合は「20代のポテンシャル採用」を想定しています。
どの企業においても、もし仕事をゼロから覚えてもらうのであれば、
若くて伸びしろのある人を採用したい
という考えをもっているのです。
ですから、未経験OKの求人に40代の人が応募しても、書類選考を通過できる可能性は低いでしょう。
企業が40代の人材に期待していることは?
企業が40代の転職者に期待していることは、
短期間で戦力として活躍できるようになる
ということです。
短期間で戦力として活躍するためには、「募集職種の経験・スキル」がもっとも重要になります。
職種の専門性が高ければ高いほど、必要な経験やスキルを身につけることに、たくさんの時間が必要になるからです。
「業界の経験」については、なければ全く仕事ができないかというと、必ずしもそうではありません。
業界の慣習や必要な知識は、経験やスキルよりも短い期間で身につけることができます。
たとえ「業界の経験」がなくても、職種の経験やスキルを身につけていれば、
短期間で戦力として活躍してくれそうだ!
このように期待されやすいので、転職が実現する可能性が高くなるのです。
IT業界未経験の40代に求められる要素(職種別)
ここでは、未経験でIT業界にチャレンジする40代の方に対して、どのような期待されているのか、職種ごとに詳しくご紹介します。
営業職の場合
異なる業界から、IT業界に転職して活躍している営業職の方は、じつはたくさんいます。
提供するITサービスや専門用語など、学ぶべきことはたくさんあるのですが、
- 提案力
- 交渉力
- 関係構築力
上記のような営業職に必要な能力は、IT業界でも活かすことができるので、早い段階で戦力となることができるでしょう。
そして、企業側が40代の人にとくに期待していることは、以下の2点です。
- これまで築いてきたクライアントとの人脈
- 営業チームへの貢献
どの企業においても、営業職に求めている役割は、「どれだけ売上に貢献できるか」ということでしょう。
- 前職で取引があった企業を新規開拓する
- チームマネジメントや若手育成に貢献する
- 営業チーム全体の底上げをする
といった役割を果たすことで、売上利益に貢献してくれることを期待しています。
バックオフィス職の場合
バックオフィス職には、
経理 / 人事 / 総務 / 法務 / 経営企画など
上記のようにいろいろな職種がありますが、経験を活かしてIT業界で活躍している方がたくさんいます。
バックオフィス職には、以下のようなどの企業にも共通する役割が必ずあるので、経験を活かしやすいのが特徴です。
- 経理の決算対応経験
- 人事の中途採用経験
- 法務のリーガルチェック経験
40代でバックオフィス職に採用される場合は、「チームマネジメント力」も必要です。
年齢相応の業務経験だけではなく、やはりチームのまとめ役を期待されるでしょう。
バックオフィス職では、専門知識やスキルを活かして、「スペシャリスト」として活躍を目指す道もあります。
ただ、スペシャリストのポジションは、企業側から見ると、
マネジメントやキャリアパスの提示が難しいな…
上記のような問題もあるため、社員を採用するのではなく、外部委託するケースが増えているのです。
どの職種においても、プレイヤーとして戦力になれるだけではなく、
これまでの経験を活かして、プラスαの貢献がどこまでできるか?
ということが求められます。
やる気や努力だけでは、未経験でIT業界への転職は難しい
お話ししてきたように、40代でIT業界未経験でも、ポイントを押さえれば、転職できる可能性はあります。
ただし、転職を実現するのは簡単なことではありません。
「常に比較されている」という事実を忘れない
人事担当者の立場からすると、同じポジションに30代の優秀な方が応募してきたら、やはりそちらの方を採用したくなるでしょう。
同じ40代の方でも、業界経験があるほうが、より安心感があります。
たとえ応募条件にマッチしていたとしても、
- 若くて優秀な人材
- 業界経験があるベテラン
こういった方々と、常に比較されているという事実を忘れてはいけません。
しっかりと転職準備をする
業界未経験であるあなたが採用されるには、転職活動を始める前から、しっかりとした転職準備が必要です。
よい求人に巡り合うのは、運やタイミングの要素もあるので、転職活動が長期化することも念頭に置いておくべきでしょう。
ご家族がいらっしゃる場合は、自分だけのことではないので、ご家族とよく相談されてから、本当に転職すべきかの判断をしてください。
40代が転職で準備するべきことは、40代が転職活動で準備するべき5つのポイントでご紹介していますので、あわせてご確認ください。
40代という年齢を乗り越えるためにやるべきこと
十分考えたうえで、それでもIT業界への転職を決意されたのであれば、転職活動に向けた準備を徹底的に進めていきましょう。
ここでは、とくに意識して取り組んでほしい3つの項目について、詳しくご説明します。
IT業界の理解を徹底的に深める
IT業界といっても分野は広いですから、
- 自分が興味のある企業や競合企業について
- 事業内容の詳細
- 応募職種の仕事内容
上記について、まずは徹底的に調べましょう。
表面的な理解だけに留まっていると、面接で見抜かれてしまい、
口で言っているだけで、じつはそんなに興味がないのでは?
このような印象を与えてしまいます。
40代で業界未経験の方であれば、選考通過の可能性がほとんど無くなってしまうでしょう。
企業研究のやり方については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
転職理由と志望動機を言語化する
採用する企業としては、IT業界への転職を希望するにあたって、
- 明確な目的
- 強い意志
上記をしっかり持っている人に、応募してほしいと思っています。
転職理由や志望動機が弱いと、入社後に短期で離職につながる可能性が高いと感じてしまうからです。
たとえば、
今いる業界が不安なので、成長業界に転職したいです
このような志望動機であれば、
ただ単に成長業界に入りたいだけなのかな?
というイメージを持たれてしまう可能性があります。
志望動機は一般的なものではなく、
IT業界でなくてはならない自分なりの理由
を見つけて伝えることが重要です。
志望動機の書き方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
これまでのキャリアを細部まで棚卸しする
たとえ業界が違っても、職種の経験・スキルは共通ですから、
- これまでやってきたこと
- 成果や実績
上記については詳しく質問されます。
どれだけ掘り下げて質問されても、しっかりと回答できるように、これまでのキャリアを細かく棚卸ししておきましょう。
- どんな仕事をしてきたのか
- 成果を出すために、そのときどのような判断をしたのか
- 失敗したときの原因分析
といったことを説明できるようにしてください。
応募職種の仕事内容が分かっていれば、
- 転職してすぐに貢献できること
- 新しくキャッチアップしなければいけないこと
上記について、具体的に見えてくるはずです。
これまでのキャリアを棚卸しする具体的な方法については、以下の記事で解説をしていますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
まとめ:未経験でIT業界への転職を成功させるために
今回は、40代が未経験でIT業界への転職を成功させるためのポイントについて、詳しくお話ししてきました。
IT業界では若い人材も多いので、年齢によるハンデは避けられません。
未経験の職種(エンジニア職など)への応募は避けるべきです。
しかし、これまでの経験・スキルが活かせる職種であれば、40代でもIT業界への転職の道は開けます。
少しでも実現の可能性を高めるために、取り組むべき準備をしっかり進めましょう。
書類選考や面接で、何度も躓くかもしれませんが、あきらめずに粘り強く転職活動を続けることが大切です。
超えるべきハードルはいくつもありますが、
それでも、本気でIT業界への転職を目指したい!
という方がいらっしゃいましたら、今回お話しした内容をぜひ参考にしてください。
筆者はココナラというサイトで、IT業界への転職を目指している方へ向けて、
- 転職動機の言語化のサポート
- 職務経歴書の添削
- 企業別の面接対策
上記のようなサポートをおこなっています。
さまざまなIT企業において、人事マネージャをしてきた経験にもとづき、転職エージェントとも異なるアドバイスが可能です。
IT業界への転職・就職で困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
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