転職面接での基本マナー|シーン別の注意点とNG行動を解説
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転職活動において、書類選考を通過した後は面接を実施するのが一般的です。
そこでチェックしておきたいのが、面接の基本マナーについてでしょう。
面接で問われる基本マナーについては、どれも「できて当たり前」と認識されるものなので、
できていないと、選考で大きなマイナスになる
という点を理解しておかなければなりません。
実際のところ、基本マナーが抜け落ちているために、採用見送りになってしまう方が多いのです……
この記事では、転職面接で押さえておきたい基本マナーについて解説しています。
企業の採用に携わっている筆者の知見にもとづいてお話ししていますので、ぜひ参考にしてください。
面接で押さえておきたい5つの基本マナー
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面接官は、あなたと実際に会って話すことで、
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どんな人なのか具体的に知りたい
と考えています。
面接は「印象で決まる」といっても過言ではありません。
面接で好印象を与えて採用率を高めるためには、
基本マナーを押さえておくことは必須である
ということを心得ておきましょう。
マナーに欠けている人に対して、面接官が好印象を持つことは考えにくいです。
ここでは、面接全般を通して押さえておきたい、5つの基本マナーについてご説明します。
第一印象を大切にする
転職での面接では、第一印象がとても重要です。
キーとなるのが「メラビアンの法則」。
メラビアンの法則とは、矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを判断するアルバート・メラビアンが行った実験についての俗流解釈である。
この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
出典:Wikipedia
つまり、人と人とのコミュニケーションにおいては、
視覚情報(=見た目の印象)の比重がもっとも高い
ということです。
第一印象をよくするためにも、以下の記事などを参考にして、身だしなみを整えておきましょう。
しっかりと挨拶する
挨拶でよい印象を与えられれば、面接を和やかに進められます。
面接においては、
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今日はよろしくお願いします
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お時間をいただき有難うございました
上記のように、しっかりと挨拶することを心がけましょう。
また、入室する際に挨拶をしていたとしても、面接がはじまる段階で改めて挨拶することで、
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誠実そうな人だな…
と面接官に丁寧さを印象づけることができます。
姿勢よく座り、面接官のほうを向く
面接中の姿勢は、その人の印象に大きく影響します。
姿勢よく座ることを心がけましょう。
男性の場合は少し足を開いて、手は軽く握って太ももあたりに置きます。
女性は手も足もそろえて座りましょう。
顔はまっすぐ面接官の方に向けて、
面接官と目を合わせながら話をする
ということが重要です。
人見知りな性格なので、
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直接目を合わせて話すなんてできないよ…
という方は、相手のおでこを見ながら話をしてみましょう。
それなら緊張が和らぐはずですし、面接官からは目を見て話しているように見えますよ。
明るい表情と大きめの声で話す
たとえ自信がなかったとしても、ハキハキと答えていると、
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自信がありそうな受け答えだな…
相手にはこんなふうに見えるものです。
面接官の質問に対しては、
笑顔でハキハキと答える
ということを心がけましょう。
声が小さかったり、うつむきがちだったりすると、自信がなさそうに見えてしまいます。
受け答えは簡潔にわかりやすく。適度なあいづちも忘れない
受け答えの内容も大事ですが、面接官に最後に残るのはその人の印象です。
どのような受け答えをするかによって、相手の印象は変わりますので、
まずは結論から話す
ということを心がけてみましょう。
そうすることで、テンポがよく快活な印象を与えることができます。
だらだら話すと、締まりのない印象になりがちです。
はじめに結論(主旨)から話して、その後に内容について話す流れを、受け答えの基本にしてください。
また、面接中は適度な”うなづき”や”あいづち”を入れることを心がけ、
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あなたの話を聞いていますよ
という姿勢を示しましょう。
面接で気をつけたいシーン別のマナー
ここでは、面接のシーンごとで気をつけておきたい基本マナーについてご説明します。
時間に関するマナー
面接時間ぎりぎりの到着では、あなたの印象を悪くしてしまいます。
受付は面接時間の5~10分前に済ませる
というのが、社会人としてのマナーです。
とはいえ、交通機関の遅れなどで、どうしても遅刻してしまうこともあるでしょう。
そのときには、たとえ1分の遅れであっても、事前に連絡して、
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申し訳ありません。〇〇のため少し到着が遅れます
と遅れる旨を伝えるようにしましょう。
また注意しておきたいのは、
ということです。
企業側も、応募者が早く到着しても対応できないことがあります。
面接会場の準備をしていたり、面接官をされる方が他の仕事をしていたりすることもあるでしょう。
遅れることは論外ですが、早く到着しすぎることも避けるべきです。
面接開始の5~10分前に到着するのがベストと覚えておきましょう。
受付時のマナー
髪型やネクタイなど、身だしなみのチェックは入館前に済ませておくようにしましょう。
面接は会社に入る前から始まっています。
建物に入ってからは、
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どこで誰に見られているかわからない…
という意識を持っておくことが重要です。
受付の際は、自分の名前、面接に来たことを簡潔に伝えましょう。
緊張するとは思いますが、落ち着いて、笑顔で受け答えできるように意識してください。
携帯電話の電源は会社に入る前にオフにしておき、受付で待つ時間があったとしても、携帯電話を操作することのないようにしましょう。
入室時のマナー
面接で入室する際の基本マナーは以下のとおりです。
ドアのノックと入室
入室する際は、ドアを3回ノックします。
2回ノックは「トイレノック」と言われています。
面接で入室する場合、正しいノックは3回です。
部屋のなかから、
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どうぞお入りください
と声がしたら、ドアを開けます。
部屋に入ったら、ドアのほうを向いて閉めます。
音がしないように静かに閉めましょう。
入室後の挨拶
ドアを閉めたあとは、
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失礼いたします
と一礼して椅子のほうへ向かいますが、すぐに座らずに、いったん椅子の横に立ちます。
そして、その場で面接官にあいさつをしましょう。
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○○と申します。
面接のお時間をいただき、ありがとうございます。
本日はよろしくお願いします。
このように名乗り、面接のお礼を含めて挨拶をします。
面接官に座るように促されてから、着席するようにしましょう。
カバンは椅子に置かない
椅子に座るときに、カバンを横の椅子に置くのはNGです。
座る椅子の脇に置きましょう。
その際に、
- カバンを置くのにモタつく
- カバンを置いたら倒れる
上記のような状態は見た目がよくありません。
面接では、自立するタイプのカバンを選びましょう。
面接官が来たら立つ
面接官が後から入室する場合もあります。
先に部屋に通された場合は、下座に座って待機するようにしましょう。
下座がどちらかわからないときは、
と考えてよいです。
面接官が入室したら、立ち上がって挨拶をします。
挨拶は前述したとおりで、その後の流れも同じです。
言葉づかい・話し方のマナー
言葉づかいについてですが、主語は「わたくし」を使うのが基本です。
「オレ」「僕」「わたし」といった言葉は使わないようにしましょう
ふだん話すときに、
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○○だと思いますー
と語尾を伸ばすクセのある人は、語尾を伸ばさないように意識して話すことを心がけましょう。
受け答えでは、抽象的な表現を避け、なるべく具体的に話すことが重要です。
面接官に伝わりやすいような表現を心がける
ということが、面接で好印象を与える近道といえるでしょう。
「面接でうまく話せない」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。
退室時のマナー
面接が終わって退出する際は、
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本日はお忙しいところ、お時間をいただき、ありがとうございました!
と元気よくお礼を述べましょう。
基本的には面接終了後にその場に立ち、深くお辞儀をしながら言うのがベスト。
ただ、お礼を言うことばかりに意識がいくと、ぎこちなくなってしまいがちです。
面接官の退室の促し方、見送りはどのようになりそうかを見極めつつ、
自然な流れで、ハキハキと挨拶する
ということを心がけましょう。
基本は終了時・退室時・見送り時に挨拶をします。
ただ、何度も同じように「ありがとうございました」と繰り返すのも、かえって不自然になりますし、
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ちょっと柔軟性に欠ける感じだな…
このような印象を持たれる可能性もあります。
流れのなかで自然に、好印象を残せる挨拶を意識しましょう。
建物の外に出ても、誰が見ているか分からないので、油断してはいけません。
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家に帰るまでが面接だ…
という意識をもって、帰途でも常識的な行動を心がけましょう。
自分では気づきにくい、面接マナーのNG例4つ
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面接中に、自分では気がつかずにマナーに反することをしてしまう場合があります。
以下の4つに当てはまることがないか、とくに注意して面接にのぞみましょう。
ニオイがする
自分のニオイには気づきにくいものです。
普段の生活のニオイは、衣服に染みついていることもあります。
面接時は、いつも以上に気をつけて、
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ニオイは大丈夫かな?
とニオイのケアをしておきましょう。
とくに気づきにくいのが口臭ケアですが、歯みがきや口臭予防タブレットなどで簡単に対策ができます。
香水や整髪料のつけすぎも、
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ニオイがきついな…
と思われてしまう可能性があるので、匂いがあるものは普段より抑えて使用しましょう。
髪に寝グセ、会話中に髪を触る
髪を整えたと思っていても、
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鏡で見えない場所に寝グセがついていた…
という失敗談もありがちです。
面接では、どの角度から見られても大丈夫なように、寝グセチェックにも細心の注意をはらいましょう。
また、どちらかというと女性に多いクセですが、
- 会話中に髪を触る
というのも、印象がよくないので注意が必要です。
相手の目を見ない
「アイコンタクト」という言葉があるように、
会話中に適度に面接官と目を合わせながら、意思疎通をはかる
というのが、面接の受け答えにおける基本です。
目を見て話せない人に対しては、
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何か後ろめたいことがあるのかな…
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自信がなさそうに感じる…
とネガティブな印象をもってしまいます。
適度に目を合わせながら話すことを心がけましょう。
目を合わせると照れてしまうという場合は、
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目ではなくおでごを見る…
という意識をしておけば、相手は目をそらされているという印象を受けることはありません。
話し方にクセがある
話し方には人それぞれの特徴がありますが、日ごろのクセが悪い印象を与えることもあります。
- 語尾を伸ばす
- 「えー」「あのー」が多すぎる
こういった話し方だと、だらしない印象を与えたり、話の内容が印象に残らなかったりします。
面接官は話し方ばかりが気になってしまい、肝心の話の中身に集中できないからです。
面接の受け答えでは、
ハキハキと聞き取りやすい速さで、クセのない話し方で答える
ということを意識しましょう。
まとめ:面接の基本マナーは「できて当たり前」のこと
今回は、転職面接の際に押さえておきたい基本マナーについてお話ししました。
面接で問われる基本マナーについては、どれもできて当たり前と認識されるものです。
ですから、マナーの部分で気になる点があると、
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えっ?当たり前のことができない人なんだ…
このように思われて、選考において大きなマイナスポイントになってしまいます。
優秀な「スキル」があったとしても、「当たり前」がおろそかになっていることで、残念な結果になってしまった方を多く見てきました。
基本マナーの部分で評価を下げてしまい、せっかくの面接が台無しになってしまうのは、40代の転職においては致命的です。
面接の基本マナーを押さえて、面接官にプラスの印象をもってもらえるように、しっかり準備しておきましょう。
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
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