仕事がつまらない40代。転職を考える前にするべき7つの対策とは?
長く働いていると、
近ごろ、仕事がちっとも楽しくない…
仕事がつまらないので、モチベーションが保てない…
こういった気持ちになって、働く意欲が低下してしまうこともあるでしょう。
なかには転職を考える人もいるかもしれませんが、転職にはリスクも伴うので、慎重に考えるべきです。
まずは仕事がつまらないと感じる原因を見つけて、改善策を検討してみましょう。
- 原因が自分にあるのなら、改善策を講じてみる
- 会社に原因があって改善が難しいのなら、転職を視野に動いてみる
この記事では、「仕事がつまらない」と感じたときに、どのような対策をとるべきかを詳しく解説しています。
よくある7つの原因別に、具体的な対処法もご紹介していますので、あなたの悩みと照らしあわせて参考にしてください。
「仕事がつまらない症候群」は誰にでも起こりうるもの
新しい仕事に就いたり、思い通りに仕事が進んでいるときは、人は“仕事は楽しい”と感じるもの。
ところが、仕事に慣れて変化が少なくなってくると、
毎日が同じことの繰り返しだよ…
と感じてしまって、徐々につまらなくなってしまうのです。
「仕事がつまらない」という気持ちを抱えたままでいると、
- 仕事がどうにもこうにもつまらない
- 毎日、会社を辞めることばかり考えいる
- ギャンブルやお酒など、現実逃避ばかりしている
こういった悩みを毎日抱えることになり、仕事がつまらない症候群(つまらない症候群)と呼ばれる状態に陥ってしまいます。
仕事がつまらない症候群とは?
メンタルヘルスの場で、よく聞かれるようになった「つまらない症候群」とは、
仕事に興味や意義を持てなくなる
ということから始まります。
やがてやる気がなくなって、モチベーション維持に苦しむようになるのです。
プライベートにも影響が出て、家庭内がギクシャクしてしまったり、”うつ”やアルコール(ギャンブル)依存症の引き金になることもあります。
「つまらない症候群」は、職位や年齢に関係なく、
- 勤続年数増加による仕事へのマンネリ
- 会社からの過小評価
- 自身のスキル不足
- 人生観や社会経験の有無
上記のようなことが影響して、誰にでも起こりうる症状なのです。
モチベーションが低いまま働くのはリスクがある
モチベーションが低下したまま仕事を続けると、問題はいっそう深刻化していきます。
意欲を感じない働きぶりを続けていると、周囲はあなたに期待しなくなり、
- 職場の人間関係で孤立してしまう
- ネガティブな人たちに同調して、“負の人材”となってしまう
このような状態におちいって、活躍するチャンスを失ってしまうのです。
昼夜問わず表情も乏しくなり、家族との関係さえもギクシャクしてしまうかもしれません。
たかが仕事くらいで…
と安易に考えていると、うつ病や社会不安障害(SAD)などの、精神疾患にかかってしまう場合もあるのです。
社交不安障害(SAD)は、社会恐怖とも呼ばれ、日本では、対人恐怖症、赤面恐怖症といわれていたものです。 人前で恥をかいたり、恥ずかしい思いをすることを極度に恐れ、そのような社会的状況に強い不安や苦しみを感じ、避けてしまいます。
出典:ながうしクリニック
いちど社会から長期離脱してしまえば、“つまらない仕事”ですら、できなくなってしまいます。
仕事に対するモチベーションの低下を感じている場合は、問題を先送りせず、きちんと向き合うことが大切です。
仕事がつまらないと感じる原因とは
仕事がつまらないと感じる、モヤモヤした気持ちの中枢には、何かしらの原因が存在しているはずです。
原因を大別すると、以下の2つに分けることができます。
- 内的要因:
自分自身に問題があるため、改善できる可能性が高い - 外的要因:
職場環境に問題があるなど、自分ひとりで解決が難しいケースも…
ここでは、「仕事がつまらない」と感じるおもな原因を挙げてみますので、自身のケースに当てはめて、
根本にある要因は、「内的」「外的」どちらなのかな…
ということを確認してみましょう。
人間関係のストレス
真面目な性格で、周囲の空気の読んでしまう人ほど、人間関係で悩みをもつ傾向にあります。
上司や周囲の顔色ばかりを伺って、いつしか“自分らしい働き方”を自制するようになってしまうのです。
潜在的な要素が強いので、
自分は人間関係なんて悩んでないけど…
このように思っている人でも、じつは人間関係のストレスが原因で、徐々に士気が下がっていくケースもあります。
待遇がよくない
キレイごとではなく、仕事は生活のためにするものです。
どんな素晴らしい仕事でも、経済的に安定しなければ、その仕事を続けることはできません。
- 給与が安い
- 残業代が出ない
- 有給休暇が取りにくい
こういった待遇面で問題があると、仕事のモチベーションに直結します。
待遇については会社側の問題だけに、モヤモヤしながら働き続けている人はとても多いのです。
将来性を感じない
業績低下や人員削減などが続いて、
会社に明るい将来を見出せない…
という人もいるでしょう。
毎日不安な気持ちで働いていると、当然ながら仕事は楽しくなくなってきます。
待遇面と同様に、自分一人で解決できる要素が少ないことから、少しずつ”あきらめモード”に変わっていくのです。
通勤を苦痛に感じている
仕事内容が嫌いでなくとも、
毎日の通勤で、何時間も満員電車やバスに揺られていて苦痛だ…
という状況では、精神的にまいってしまうでしょう。
リモートワークやフレックス制など、通勤が不要となる働き方を導入していない会社は、いまだに数多くあります。
毎日が消耗戦となってしまい、徐々に働くことに意味を見出せなくなってしまうのです。
やりたい仕事ではない
- 希望した部署に配属されない
- 自分のスキルが活かせない仕事をしている
というような状況にあると、仕事へのモチベーションは著しく低下します。
好きなことを仕事にできる人はごく少数ですが、やりたいことと程遠い仕事を“渋々”とこなすうちに、徐々に仕事がつまらなくなってしまうのです。
仕事が単調で面白くない
毎日が単調作業の連続だと、仕事に“達成感”を覚えなくなります。
職種によってはやむを得ない話ですが、
単調なルーチンワークの毎日に飽き飽きしている…
こういった状態が続くと、多くの人は苦痛を感じるようになります。
いちど辛いと感じてしまうと、辛いという“感覚”から抜け出すことが難しくなり、より深刻に考え込むようになってしまうのです。
プライベートで問題を抱えている
体調面や家族の問題など、私生活に悩みがあると、仕事どころではなくなります。
どんなに仕事ができる人でも、プライベートに問題を抱えていると、仕事に集中することは難しいでしょう。
自分はいったい、なんのために働いているのだろう…
このようなネガティブな感情になって、沈んだ気持ちから抜け出せなくなっていくのです。
「つまらない」を解消するために、今すぐできること
多くのサラリーマンは、年間で240日くらいは働いています。
1年のうちの65%以上の日は、仕事と向き合って過ごしているのです。
一日のなかでも8時間くらい、残業を加えると、もっと多くの時間を仕事に費やしているでしょう。
仕事がつまらない状態だと、人生の多くの時間を、
- ネガティブな気持ちで過ごしている
ということなので、健全な状態とはいえず、当然ながら改善は急務です。
まずは現状に目を向けて、自分でできる改善策を考えていきましょう。
まずは原因を明確にしよう
まずは、「仕事がつまらない」と感じる原因を明確にしましょう。
人それぞれに状況は異なりますが、
自分を客観的に見る
ということが重要です。
ネガティブなときほど、不満やグチをこぼすなど、問題を他責にしてしまう傾向にあります。
しかし、本当に解決できない問題ばかりでしょうか?
自分にできることから始めてみることで、事態が好転することも意外と多いものです。
仕事の悩みを相談できる人を見つける
悩みや不安に対しては、一人で立ち向かうのではなく、相談できる相手を見つけましょう。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが晴れたり、やる気が戻ったりするものです。
仕事のことで悩んでいるときは、
先輩や同僚に相談してみる
ということをおすすめします。
近ごろでは、“飲みにケーション”の機会は減っていますが、聞き上手な人に共感してもらうだけでも、たいてい気持ちは救われますよ。
職場の人付き合いを変えてみる
社内イベントやフリーデスクなどを上手く活用して、積極的に人脈を広げてみましょう。
今までとは違った職場関係を築くことで、新たな気づきを得たり、刺激を受けたりすることができます。
誰しも変化を嫌うもの。
しかし、積極的に人付き合いを変えてみることで、得られるメリットは計り知れません。
自分なりの目標設定をする
会社が設定した目標とは別に、自分だけの短期、中・長期の目標を設定してみましょう。
設定する目標は、いわゆる成績や業績でなくても、
仕事のタスクを今までより時短するぞ!
といったレベルのことでも構いません。
仕事に対しての責任や、プレッシャーばかりに意識が向くと、どうしても仕事に追われている感覚になってしまいます。
仕事を楽しむことというのは、“仕事を攻めること”とイコールの関係です。
仕事を攻めるために、“目指すべき目標”の設定をしてみましょう。
自己啓発にはげむ
就活中やフレッシュマン時代を思い出して、“学びの姿勢”を取り入れましょう。
読書することはとても有効です。
また、講演会や自己啓発セミナーなどに足を運べば、よりたくさんの刺激を受けることができます。
資格取得などにチャレンジするのもよいでしょう。
自己肯定感も高まって、新たな気持ちで仕事と向き合えるかもしれません。
業務の変更や部署異動を申し出てみる
興味のある業務に携わったり、持ち前のスキルが活かせれば、仕事はもっと面白くなります。
会社によっては、
- 社内FA制度
- 社内公募制度
上記などを設けているところもあるので、仕事を変えることができないか確認してみましょう。
自己申請で異動できる制度がない場合でも、上司や役職を“つて”にして、希望の業務につける可能性もあります。
諦めることなく、積極的に自分を売り込んでみましょう。
アフター5やプライベートを充実させる
余暇の過ごし方で、仕事のモチベーションは大きく変わります。
アフター5に趣味やスポーツをはじめたり、家族との時間をこれまで以上に充実させましょう。
仕事は楽しいときばかりではありませんが、
仕事を忘れて没頭できる“何か”
を持っていれば、気持ちを切り替えることができます。
ワークライフバランスを見直すことで、ポジティブな気持ちで、仕事と向き合えるようになるかもしれません。
【原因別】仕事がつまらないときの具体的な対処法
「仕事がつまらない」と感じてしまうときに、現状でできる解決策を7つご紹介しました。
ただ、すべてを実践することは、なかなか大変なことかもしれません……
ここでは、「仕事がつまらない」と感じる原因が、はっきりしているときの具体的な対処法を7つの原因別でご紹介します。
原因に当てはまるものがあれば、あわせて実践してみましょう。
業務内容がつまらない
仕事を選ぶときに、給与や通勤距離などを優先してしまい、
好きな仕事じゃないし、つまらないんだけど…
という思いの方もいるでしょう。
仕事を好きと思えるのであれば、モチベーションも維持できますが、業務内容がつまらなければ、毎日が苦痛に感じるかもしれません。
このケースでいちばん理想的なのは、
という方法でしょう。
そのほかでも、時短ツールなどを取り入れて、仕事の効率化を進めるのもよい方法です。
能率アップで成果が上がれば、結果として会社からも評価されて、“つまらない感覚”から脱却できるかもしれませんす。
仕事が暇で刺激がない
待機時間が長い職場や、ルーティンワークに就いている方によくある悩みです。
変化に乏しい毎日に飽きてしまい、スマホばかりを眺める日々…
ただ、こういった状況は視点を変えれば、
ということです。
職場の課題を整理したり、スキマ時間を活かして読書や資格取得のための勉強など、有意義な活動に取り組むことができます。
多忙な職場よりも、時間的なアドバンテージがあることを理解すれば、
じつは恵まれた環境なのかもしれない…
このように感じられるようになるかもしれません。
職場の人間関係に飽きている
毎日同じ人間とばかり顔を合わせていると、グチや不満などのネガティブな話題になりがちです。
このような場合の対処法は二つあります。
社外で新しいコミュニティを見つける
趣味の延長でもよいですし、勇気を出してセミナーや異業種交流会に参加するなど、社外のコミュニティに参加してみましょう。
社内の人脈を広げる
社内で人脈を広げることも有効です。
上司に紹介してもらったり、社内イベントに参加してみたり、積極的に行動してみましょう。
会社から正当に評価されない
頑張っている自分を差し置いて、
他人ばっかりが評価されている…
このような環境だと、仕事は一層つまらないものになってしまいます。
こういった場合にできる対策として、まずは会社の評価基準を正しく理解することです。
そして評価を得るために、真っすぐな努力をしてみましょう。
評価は相対的な要素を含むため、
他者よりも優れた実績を出すこと
上記を意識することがポイントです。
ただし、評価とはあくまでも「業務におけるフィードバック」でしかありません。
評価を気にしすぎるのではなく、自分らしい働き方のなかで、ベストを尽くすことも大切な要素です。
自分の成長を感じられない
仕事は覚え始めの頃がいちばん充実しており、勤続年数に比例して、成長曲線が穏やかになっていきます。
ですから、
最近はあまり成長できていない気がする…
このような感覚になるのは仕方がないことです。
そうはいっても、できることはたくさんあります。
経験で得た知識やスキルを活かして、新たな分野にチャレンジしてみましょう。
周囲に別の仕事を教えてもらえば、スキルアップにつながりますし、新たな企画などに積極参加することで、成長を感じられるようになります。
飲み会や社内イベントなど、人付き合いがつまらない
仕事内容は嫌いではないけど、
上司に誘われる飲み会がつまらない
定期開催される社内イベントがつらい…
上記のようなパターンもあります。
このような誘いを、完全に断ち切ることは難しいですが、
月に一度までなら…
こんなふうに割り切ってしまえば、業務の一環として向き合えるはずです。
人脈を広げて、日頃から疑問に感じていることを相談してみるなど、目的を持って参加することで、より有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
疲れすぎて仕事が楽しめない
つまらないと感じている原因は、仕事内容の問題ではなく、
- 単純に疲労がたまっているだけ
という場合もあります。
人は疲れていると、どうしても物事をネガティブにとらえがちです。
完全休養することが理想ですが、難しいときは有給休暇をうまく活用して、ストレス発散してください。
時間やルールに縛られず、気の向くままに好きな場所に出かけて、時間を忘れてのんびりしたり、美味しいものを食べて英気を養いましょう。
オーバーワークが常態化しているのであれば、
- 時間管理や効率化を進める
- 上司に相談してみる
上記のような対策をとってみることをおすすめします。
どうしても「つまらない」から抜け出せないときは、転職を考えよう
あらゆる手を尽くしても気持ちが変わらない場合でも、転職をきっかけにして、「仕事がつまらない」という感覚から抜け出せる場合があります。
転職活動を通じて、自分の強みや弱みと向き合うことで、仕事に対する向き合い方を再認識できるからです。
根本的に仕事が合っていない場合もある
仕事はトレーニングや慣れによって、ある程度までは何とかなるものですが、根本的に合わない仕事も存在します。
たとえば、営業職をやっていても、
やっぱり営業って楽しいです。人と話すのが好きですから!
このように感じながら仕事をしている人よりも、
人と話すのはどうにも苦手で、手汗とかすごいんだよな…
という人のほうが、「つまらない」と感じやすいのは当然です。
いまの仕事が自分にとって適職なのか、今いちど考えてみましょう。
転職することで、新しい価値観を手に入れよう
働き方も多様化している昨今では、仕事より生活中心のキャリアプランを考えることも、珍しいことではありません。
「ライフワークバランス」という言葉が一般的になったように、
人生のなかで仕事をどの位置に置くのか?
ということは、自分で選べる時代になりました。
じつは筆者自身も、
仕事よりも、家族との生活をもっと大切にしたい!
このような思いが強かったので、40代で転職を経験しています。
いまの仕事に満足感がないのなら、筆者が実践した「副業ありきの転職」を検討してみてはどうでしょうか?
転職をすることで、
- 仕事と生活の比重を変えられる
- 副業でやりがいを追求できる
このような「新しい価値観」を手に入れることができますよ。
転職活動は計画的に進めよう
焦って転職活動を進めたことで、結局また「つまらない仕事」に就いてしまっては、問題の解決になりません。
ある程度の年齢となると、転職にはとくに勇気がいりますが、
上記のようなサービスを活用することで、リスクを最小限に抑えることができます。
長年同じ会社で働いていると、どうしても視野が狭くなりがちです。
しかし、世の中には、やりがいのある楽しい仕事も存在しています。
在職しながら転職活動を進めるなど、「計画的な行動」であなたの新天地を探してみましょう。
まとめ:仕事がつまらないと感じる時期は誰にでもある
今回は、「仕事がつまらない」と感じてしまう原因と、どのように対処するべきかについてお話ししてきました。
「仕事がつまらない」と感じる時期は誰にでもあるものです。
しかしその期間を長引かせて、モチベーションが低いまま働き続けるのはリスクがあります。
大切なことは、問題を放置せずきちんと向き合って、原因を見つけて対処すること。
- 原因が自分にあるのなら、改善策を講じてみる
- 会社に原因があって改善が難しいのなら、転職を視野に動いてみる
ベストを尽くしても改善がみられない場合は、転職を検討するべき機会なのかもしれません。
いまの仕事を継続すべきか悩むのであれば、転職エージェントなどを利用して、プロの意見を取り入れるのが賢い選択です。
転職にはリスクも存在していますので、万全の準備をしてリスク管理につとめましょう。
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
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