転職が決まったけど不安…内定ブルーの向き合い方と解消法は?
内定を勝ち取るために、必死で転職活動をした結果、ようやく転職先が決まったのに、
なぜか不安を感じて落ち込んでしまう…
上記のような気持ちになったことはありませんか?
いわゆる「内定ブルー」というものですが、これは一時的な感情にすぎません。
入社前で未知なことが多いからこそ、誰もが感じる不安であり、数ヶ月後には不安は消え去っているでしょう。
こういった転職先が決まったあとの不安は、入社前の準備をしっかりして、心構えができれば解消することができます。
この記事では、転職エージェントのキャリアアドバイザーとして、内定後の不安について多くの相談を受けてきた筆者が、内定後の不安への対処法をご紹介しています。
最後までお読み頂くことで、不安を解消することができ、
不安を理由に内定を辞退してしまった…
このような、衝動的な判断ミスを防ぐことができるです。
ぜひ参考にしてください。
転職で内定をもらったけど… なぜ不安を感じるのか?
転職で内定が決まると、ホッとした気持ちと同時に、新しい環境で働くことへの不安が押し寄せてきます。
新しいことを始めるときや、新たな環境に身を置くときには、どんなときでも不安を感じるもの。
とくに転職の場合には、さまざまな要素の心配ごとがつきないので、不安は増していく一方でしょう。
ここでは、内定後に感じる転職の不安について、7つのパターンをご紹介します。
人間関係がうまくいくか不安
転職するにあたって、とくに不安を感じることとして、「人間関係」が挙げられるのではないでしょうか。
すでに働いている人たちと溶け込めるかな?
怖い上司がいたらどうしよう…
こんなふうに、挙げだすとキリがありません。
とくに過去、人間関係で辛い思いをした経験がある人なら、フラッシュバックのようにネガティブな感情になりがちです。
また、前職で役職者だった人が中途採用で「新人」となる場合は、
年下の上司とうまくコミュニケーションできるかな…
このようなことを考えると、憂鬱になってしまう人もいるでしょう。
人間関係は、入社日を迎えるまで「未知」であるからこそ、内定をもらった後に誰もが不安を感じるものなのです。
新しい仕事をやっていけるか不安
当然ですが、転職したあとに、
会社の期待に応えられるか?
ということはとても重要です。
転職先の人たちに、
新人だから最初はできなくても仕方ないよね…
このような見方をしてもらえるのは、新卒や20代だけでしょう。
30代や40代の中途採用の場合は、会社から即戦力として期待されていることが多いもの。
責任感が強い人こそ、不安やプレッシャーを感じてしまうでしょう。
「採用しなきゃよかった」と思われたらどうしよう…
上記のような不安を感じて、
会社に居ずらくなるかもしれない…
こういった負のストーリーまで描いてしまいがちです。
入社後に会社から求められることは、年齢や経験によって異なってきますので、中途採用の場合はとくに不安が大きくなる傾向があります。
採用条件に相違がないか不安
転職していざ入社してみたら、
最悪だ、ブラック企業だった…
こういったケースも実在するため、採用条件について不安を感じる人も多いでしょう。
とくに「質問しにくい」という理由で、不明点をそのままにしておいた人や、
たぶん前職と同じようなものだろう…
このように安易な判断をしていた人は、入社前に不安になりがちです。
また、キャリアアップへの意欲が低く、ある程度の残業やハードワークへの心構えが足りない人も、採用条件について不安に陥りやすくなります。
社風が合うか不安
その会社の社風については、入社してみないと分からない部分が多いため、不安点のひとつとして多く挙げられます。
- 社内の雰囲気は体育系なのか、文化系なのか?
- 仕事の進め方は、上席承認が必須なのか、自分に裁量があるのか?
- キャリアアップは年功序列なのか、成果主義なのか?
会社によって、理念やミッションが異なると同時に、大手なのかベンチャーなのかによっても、こういった社風は大きく変わってきます。
人間関係と同様に、社風も入社するまで未知であるため、想像が膨らみ不安を抱いてしまう人が多いのです。
応募条件に適応できるか不安
応募条件を十分に確認したうえで、
これなら大丈夫だろう…
と納得して応募したはずなのに、いざ内定が決まると、適応できるか不安になる人も少なくありません。
たとえば、
- 就業時間や休日日数の変化
- 通勤時間が長くなる
- 転勤がある
こういった変化に対して、覚悟したうえで応募したはずなのに、その覚悟が揺らぎ始めることがあります。
「大丈夫」と納得していたはずなのに、
友人ともなかなか会えなくなってしまうな…
習い事を辞める必要があるのか…
いざとなると、こんなふうに尻込みしてしまうこともあるでしょう。
今までの条件や慣れ親しんだ環境から、転職に伴って生活スタイルが変化することを予測していたはずなのに、いざ現実味を帯びてくると、急に不安に襲われる人が多いのです。
他に良い職場があるかもしれないという不安
内定先の情報収集をするなかで、ネガティブな口コミや情報を発見してしまい、
他にもっと良い職場があるかもしれない…
という考えがよぎることもあるでしょう。
とくに、第一志望ではない企業から条件に妥協して内定もらえた場合には、こういった不安に駆られやすいものです。
「後悔したくない」という気持ちから、他の職場の求人にも興味が湧き、さまざまな条件について、内定先と比較をしてしまうこともあります。
仕事内容や人間関係などは、入社してみないとわからないことも多いですが、
給与や福利厚生などの条件面でも、もっと良い会社があったのでは…
という不安が生じはじめるのです。
いまの職場を退職したことを後悔しないか不安
いまの職場を退職したことを後悔しないだろうか?
上記についても、多くの人が感じる不安ではないでしょうか。
いまの職場に不満を感じて転職を決めたはずなのに、いざ退職が現実的になると、
なぜか今の職場がよく見えてくる
ということがあります。
転職を考えていた当初は、
いい会社に転職できるといいな…
このような想像をしてモチベーションが上がったり、ワクワクしていたことでしょう。
しかし、いざ内定が決まると慎重になり過ぎてしまい、転職後の不透明な状況を想像して、急に恐れを感じてしまうのです。
入社前の不安(内定ブルー)と向き合うことの重要性
転職先が決まったあとは、喜びと期待を感じるものです。
しかし、入社後のことを考えると、
転職したことを後悔しないかな…
こういった不安な感情も押し寄せてくるもの。
このような「内定ブルー」は、誰にでも起こり得ることです。
ただ、不安から逃れるために誤った判断をしてしまえば、今後のあなたの人生に大きな影響を与えかねません。
ここでは、「内定ブルー」を乗り越えるために、
内定ブルーとの正しい向き合い方
について解説していきます。
内定ブルーで辞退は危険! 転職の不安は入社初日に解消されることも
転職が決まったあとに、入社日を思うと不安が多く落ち込んでしまう、「内定ブルー」は多くの人が経験することです。
しかし、その気持ちから逃れたいがために、内定を辞退してしまうことはNGです。
辞退すれば、また最初から転職活動をすることになり、次の転職活動で内定がもらえるかはわかりません。
もし、転職先が決まったとしても、また「内定ブルーになる」の繰り返しでしょう。
こういった内定ブルーについては、入社した初日に解消するケースも多くあります。
入社してしまえば、
- 会社の雰囲気を自分で感じ取る
- ほかの社員と挨拶を交わしたりする
- 上司から詳細な説明を聞く
上記のようなことを経て、入社前の不安が一気に解消されることは、よくあることなのです。
数ヶ月もすれば、
なんであんなに不安に思っていたのかな?
このような笑い話になっている可能性も十分あります。
冷静さと前向きな気持ちをもって「内定ブルー」と向き合うことは、とても重要なことなのです。
「会社にマッチする人材」と面接官に判断された選考結果に自信をもつ
内定が決まった後、転職が現実的になるにつれて、
自分に新しい仕事がこなせるのだろうか…
こういった不安が大きくなる人も少なくありません。
しかし、面接官も簡単に採用を決めた訳ではなく、
- これまでのキャリア
- 面接で受けた印象
- 前職で培った経験やスキル、資格など
上記について総合的に評価したうえで、多くの求職者の中からあなたの採用者を決めています。
その経緯を理解して、
私は必要な人材だからこそ採用されたんだ!
と素直に受け止める気持ちも必要です。
あなたが入社してほしくない人材であれば、採用にはなっていません。
内定という選考結果に自信をもって、前向きに捉えましょう。
内定承諾後に感じる不安への対処法とは?
内定が決まったあと、入社日を迎えるまでの間に感じる不安には、それぞれに対処法があります。
自分は何に対して不安を感じているのか?
上記について整理をして、正しい対処法を講じることで、前向きな気持ちで入社日を迎えることができるはずです。
ここでは、内定が決まった後に感じる不安について、解消する方法をご紹介します。
コミュニケーションを正しく取れば、人間関係は構築される
人間関係とは、自分の考え方やスタンス次第で、良くも悪くもなり得るものです。
中途採用で入社となる場合は、年下の上司が指導にあたるケースも多くあります。
自分が前職で役職者であろうとも、年上であろうとも、
転職先では自分は新人だ!
という心構えが必要です。
また、当然のことですが、聞かれたことへの回答や、挨拶もしっかりしましょう。
どんなに仕事ができる人でも、挨拶ができなければ、良い人間関係は築けませんし、信頼を得ることはできません。
転職先で良い人間関係を築くために、
- 「自分は新人である」という心構えを持つ
- 挨拶をしっかりする
上記について注意していれば、たいていは上手くやっていけるはずです。
わからないことはわからないと、素直に言う姿勢を持つ
転職したあとに、仕事についていけるかどうかは、わからないことに対して、
すみません、これについてはちょっとよくわからないのですが…
このように素直に言えるかどうかにかかっています。
経験が豊富な人や管理職が長い人ほど、年下から指導を受けることに抵抗があるもの。
わからないことがあっても、素直に「わからない」と認められない人もいるのです。
しかし、わからないことを素直に認めて教えを請わないと、仕事についていけなくなり、自分にとってマイナスになってしまいます。
何ごとも自分で判断せずに、
わからないことは、先輩に確認してクリアにしていく
という取り組み姿勢をもつことが、転職後のキャリアアップを叶えるためのポイントとなるでしょう。
仕事についていけるかどうかの不安については、
- わからないことは、わからないと言う
- 指導を素直に聞き入れる
上記のような心構えさえあれば、解消されます。
求人に掲載されていない労働条件についても確認して、書類を取り交わしておく
労働条件は、転職先で長期的に働いていくうえで、とても重要なことですから、
- 残業はどれくらいあるのか?
- シフトはどうやって決めているのか?
上記のようなことも、聞きにくいからといってそのままにしておけば、不安は高まる一方でしょう。
前職でも休憩時間は12時からだったから、たぶん同じだろう…
このような自己判断をしてしまうと、認識の相違で入社後に後悔することになりかねません。
転職先が確定したあとは、「採用条件通知書」をしっかり取り交わして、漏れなく目を通して確認してください。
そして不明点があれば、事前に確認しておくようにしましょう。
事前に企業理念や特徴を理解して、モチベーションをコントロールしておく
転職先の社風は合うだろうか?
職場はどんな雰囲気なのかな…
このようなこと考えると不安になりがちですが、入社前に転職先の情報をしっかり収集してくことで、不安を解消することができます。
ホームページなどを確認して、会社が掲げている理念やミッションを理解しておきましょう。
さらに、会社が目指している志や方向性に、自分の思考も合わせられるよう、
- 気持ちをセルフコントロールしておく
ということも重要です。
そうすることで、熱意をもって入社日を迎えられ、早期に社風に馴染むことができるでしょう。
環境の変化に対して、柔軟性をもって楽しむ
環境の変化に対して、今までと違った見方で捉えるなど、柔軟性をもって楽しみましょう。
今までのやり方や考え方に固執することなく、
新しい業務や人間関係などを、柔軟な気持ちで受け入れる
ということが重要です。
たとえば、出張や転勤がある場合、知らない土地にいくことを想像すると、誰でも不安になります。
だからといって、気が進まない気持ちで取り組むよりも、
新しい発見があったな!
新しいことにチャレンジするのも悪くないかも…
このように楽しみながら取り組んだほうが、自分の成長にも繋がるはずです。
公式Webサイトやブログなどから、業界や企業の良い評判を取り入れる
情報過多な時代だからこそ、悪い情報ばかりを鵜呑みにせずに、業界や企業の良い評判にも着目しましょう。
口コミサイトやSNSなどは、個人の主観によって発信されている情報が多いので、当事者の年齢や経験などが異なれば、感じ方も変わります。
多くの情報のなかから、
- 知りたかった情報
- 良い情報
こういった内容を精査して着目することで、根拠のない情報ばかりに不安が膨らむことを避けられるでしょう。
転職を決断した理由や転職で叶えたい目的を再確認する
- 転職を決断した理由
- 転職で叶えたい目的
上記を再確認することは、転職においてとても重要なことです。
転職先で叶えたい目的がブレてしまうと、転職してもいずれ前職と同じ不満を感じて、早期退職を繰り返してしまう可能性があります。
- 年収や会社のネームバリューだけで判断してしまう
といった危険性を回避するためにも、転職を決断した原因や転職で叶えたい目的について、今いちど再確認をしておきましょう。
なぜ転職を決断したのだろうか?
何のために転職するのかな?
こういったことが再認識できれば、内定後の不安は薄れていくはずです。
それでも不安の原因が解消されないときは、悩みを内定先に相談してみよう
内定後の不安を解消するため、自身でさまざまな対処法を実践しても、
内定ブルーから脱することができない…
という場合は、いちど内定先に相談してみましょう。
悩みを内定先に相談することで、「分からないから不安」という気持ちが軽減されるはずです。
ここでは、どうしても不安が解消されない場合に、内定先へ相談する方法についてご紹介していきます。
配属先に早く馴染めるように、現場面談を設定してもらう
内定先に現場面談を設定してもらいましょう。
入社後に配属先へ早期に馴染むことができるので、不安解消に効果的です。
面接の際に、採用担当者や上層部の人とは顔を合わせているかもしれませんが、現場スタッフとも顔を合わせることで、雰囲気やカルチャーも感じとることができます。
また、業務の進め方やスタッフ同士のコミュニケーションを目にすることで、
入社後は、自分はこんな感じで働くんだろうな…
という想像ができるので、イメージとのギャップを防ぐことができるはずです。
どんな仕事を担当するのか事前に詳細を教えてもらう
入社した後に、自分が思い描いていた仕事内容と大きなギャップが生じないように、
ということを、事前に確認しておきましょう。
具体的な仕事内容や、付随業務を確認しておくことで、
どんな仕事を担当するのだろうか…
想像と大きく違ってたらどうしよう…
このような不安は解消できます。
- 所属部署の役割や目標
- 求められるスピード感
上記などについても聞ける範囲で教えてもらえると、見えないプレッシャーを感じずに済むでしょう。
入社後の研修制度や期間、サポート体制について詳細を確認しておく
事前に、入社後の研修制度や期間、サポート体制についても、確認しておくのがおすすめです。
研修制度やサポートについて詳細を確認しておくと、
業務の理解が追いつかず、周りに迷惑をかけないだろうか…
このような不安を解消できます。
研修期間を終えた後でも、定期的な勉強会やディスカッションなど、
ということも確認しておきましょう。
また、入社した後に、人間関係やキャリアアップなどの悩みを抱えたとき、人事や上司と相談できる体制があるのかなども、確認しておくことで安心できます。
配属先との交流会やonlineセミナーなどを開催してもらう
配属先とのコミュニケーションは、不安を解消できるいちばんの機会です。
飲み会やランチ会などに参加させてもらったり、自分が転職先で働くイメージがしやすいように、onelineセミナーを開催してもらうなども効果的でしょう。
配属先との交流会があれば、気になることを事前に質問できます。
また、onlineセミナーで少し先の自分までイメージできれば、モチベーション高く入社日を迎えられるはずです。
どうしてもミスマッチを感じるなら、転職エージェントへの相談がおすすめ
もともと希望していた会社が不採用になってしまい、
希望度が低い会社の内定を、仕方なく承諾してしまった…
上記のような方もいるかもしれません。
希望度が低い入社の場合は、
- その会社で活躍できる可能性はあるのか?
- 自分のスキルアップにつながる可能性があるのか?
これらを冷静に考えて、入社を前向きに検討してみることが重要です。
しかし、
やりたいことや希望条件と大きく異なる…
入社しても、早期退職が目に見えているし…
上記のような場合は、第三者である転職エージェントに相談してみるのも、ひとつの方法です。
転職エージェントなら、
- 転職市場の動向
- あなたの市場価値について
- 今後のキャリアを含めて、どうすることがあなたにとってプラスになるのか?
これらについて、的確なアドバイスをしてくれます。
内定を辞退するかどうかは、冷静な判断と慎重さが必要となります。
転職のプロである転職エージェントに相談をすることも、打開策のひとつといえるでしょう。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ:転職が決まった後の不安は誰もが感じること
今回は、転職先が決まった後に感じる不安の解消法と、内定ブルーとの向き合い方についてお話ししました。
いったい自分は、どのようなことに不安を感じているのだろうか?
まずは上記について整理をして、その不安に合った正しい対処法を講じることで、転職先が決まった後の不安は解消できます。
未知なことに対して不安を抱くのは当然です。
「内定ブルー」は誰もが感じることであり、特別なことではありません。
数ヶ月後には、
なぜ、あんなに不安だったんだろう… (笑)
こんなふうに笑えている可能性もありますし、楽しくやりがいを感じながら働けているかもしれません。
「転職先が決まったけど不安だ」という気持ちを、ご紹介した対策で事前に解消して、新たな職場への期待を胸に入社日を迎えてくださいね。
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