「中高年」って響きに、元気をなくしていませんか??
40歳を過ぎると、転職は厳しいよ…
このような漠然とした情報を信じて、自信をなくしてしまうのは、ちょっと勿体ないことです。
竹野内豊さんだって、石田ゆりこさんだって、ダウンタウンだって中高年。
今の中高年には、若くていきいきしている方も多いですよね。
さあ、あなたのセカンドゴングはここからです。未経験からでも、きっと上手くいきますよ。
今回は未経験で転職を目指す中高年の皆さまに、転職を成功させるための「5つの心得」を送りたいと思います。
この記事を参考にして、明るい中高年ライフをぜひ手にしてくださいね。
40代が転職で準備するべきことは、40代が転職活動で準備するべき5つのポイントでご紹介していますので、あわせてご確認ください。
▼この記事の執筆者▼
「40歳を過ぎると転職は厳しい」は本当か?
結論からいうと、
というのが、筆者の感じているところです。
会社の先輩が厳しいと話していたり、ネットで見かける中高年の転職ブログでも、「40代の転職は厳しい」という論調がほとんどですよね。
しかしその厳しいという理由は、
- 終身雇用が揺らぎなく、高度成長やベビーブームだった頃との比較
- 若年層と比較して求人が少ないこと
たいていは上記のような話に終始していませんか。
そりゃ、若年層より求人が少ないのは、新卒採用を中心としている日本企業の考え方からすれば、確かにそうなのでしょう。
しかし企業によっては、中高年転職者の価値を再考して、積極採用を進めている企業も増えているのが実情なのです。
これから先はさらに、中高年の転職に対する見直しが、顕著になっていくと筆者は考えています。
慢性的な人材不足だったり、オリンピックなどのイベントが控えていることで、雇用が増えることも一つの要因です。
さらに直近では、「就職氷河期世代支援プログラム」という、中高年の正規雇用増加に向けた支援策を、政府が計画していることも明らかになっています。
首相、3年計画策定指示 就職氷河期世代を集中支援
安倍晋三首相は10日の経済財政諮問会議で、バブル崩壊後の「就職氷河期」に社会人となって非正規社員として働く30代半ば~40代半ばの人を対象に、就職支援を強化するよう関係閣僚に指示した。
今後3年間の「集中プログラム」を夏までにまとめ、数値目標も掲げる。中途採用を増やす企業への助成拡充などを民間議員が提言したのを受け「氷河期世代への対応は国の将来に関わる重要な課題だ」と応じた。
出典:産経新聞(2019.4.12)より
この計画は、35歳から45歳までの就職氷河期世代を対象として、正規雇用を3年間で30万人増やすことを目的としています。
政府によるこのような施策は、中高年労働者の価値を企業側が見直すきっかけにもなりますので、中高年の転職市場にも、大きな変化が訪れる可能性は十分にあるでしょう。
中高年で未経験職への転職を成功させる5つの心得
これからチャレンジするあなたに向けて、転職の心得を5つまとめました。順番に見ていきましょう。
経歴、実績に自信をもつ
中高年の求人が、若年層に比べて数が少ないのは確かなんですが、先ほども述べたとおり、最近は増えてきていますので、まずはご自身と向き合うことが大切です。
今までの職歴、経歴をふり返って、実績もあわせて整理してみて下さい。
紙に書きだすと、腹おちしやすいのでオススメです。職歴が少ない方なら、趣味や好きなこと、頑張ってきたことなどでもいいかもしれません。
そして客観的に、経歴や実績を眺めながら、
意外とよくやってるやん!
このように褒めてみて下さい。
実際気づいていないだけで、中高年はこれまでよく頑張ってきています。
まずは自信を思い出すことが1つ目の心得です。
謙虚さ、素直さ
ご存知のとおり、整理した実績や自信を振りかざして、転職活動をするのは逆効果ですよね。
未経験からチャレンジするのですから、新天地ではもちろん新人扱いです。自信は心の奥に忍ばせて、ぜひ、謙虚さと素直さを意識してみてください。
この「謙虚さ」と「素直さ」こそが、転職を成功させるもっとも重要なポイント。
謙虚に知識や技術を吸収して、素直な気持ちで取り組めば、知らず知らずのうちに周囲からの応援も増えて、働きやすい環境を手に入れられるはずです。
ムダなプライドはいらない
ムダなプライドはキレイさっぱり捨てましょう。
なかなか転職先が決まらないという場合は、以下のように、何かしらの理由があるかもしれません。
- 失敗したくないので職探しの範囲を限定している
- 年収を高望みしすぎている
転職に求めるものは人それぞれですが、いちどご自身を振り返ってみましょう。
転職に苦戦しているという方は、ちょっとチャレンジングな職種にも積極的に応募してみたり、当初の年収は希望に満たなくても、昇給が見込める求人なら応募することもオススメです。
未経験スタートは新人なのですから、チャレンジする覚悟を決めると、自然に行動と結果が変わっていきますよ。
期間を決めて短期勝負
いま話題になっているのが、中高年のひきこもりが増加している問題です。
おそらくですが、中高年のひきこもりが増えているのは、
- 「中高年転職は厳しい」という妄想
- 「ムダなプライド」が邪魔をしている
上記のような原因で行動しなかったり、転職活動の範囲を狭めているからでしょう。
妄想は忘れて、不要なプライドは捨てよう!
これが基本的な解決策ですが、あえて転職活動の期間を設定し、その期間だけ集中して行動してみることをオススメします。
例えば、自分の希望条件で1ヶ月で3社受けてみる。決まらなければ、翌月は条件を落とし、職種を広げて6社受けてみる。
こんな感じでまずは行動です。集中して活動して、疲れたら堂々と休む。これでいいと思うんです。
他人との差別化をはかろう
中高年に限らず、転職活動では商売と同じで、差別化がとても重要です。
差別化といっても、立派なことじゃなくてもいいんです。
- 人のサポートをすることが好きなので、長年〇〇をやってきた
- お笑いが好きなので、〇〇と〇〇のネタは完璧に覚えてる
こんなことでも構いません。
筆者はこれまで上場企業を数社転職してきましたが、転職面接の最後では、いつも自分の好きなことの話をしています。
人柄だったり、考え方を伝えることができれば、それだけでも十分に差別化になりますよ。
企業側からしても、スキルや経歴はもちろん重要ですが、協力しあえる人柄や気持ちを持っていることも重要なんです。
一緒に働きたいと思ってもらえてるのなら、それだけで転職成功の道半ばまで到達した、そう言ってもいいくらいです。
中高年が転職するために、実践したい仕事の探し方
中高年向けの求人は、20~30代向けの求人数と比べて少ないので、
応募したい仕事がなかなか見つからない…
このような状況になる場合も多く、効率よく求人を見つけることが重要です。
ここでは、中高年が転職を成功させるために、無駄なく仕事を探すためのポイントをご紹介します。
中高年におすすめの転職サイトに登録する
まずいちばん初めにしておきたいのは、転職サイトへの登録です。
すぐには希望通りの案件が見つからなくても、転職のための情報量の多さはダントツですし、無料で利用できますから、ぜひ登録しておきましょう。
大手の転職サイトであれば、常に数多くの求人情報が掲載されており、高度な検索機能があるので、
職種 / 地域 / 年収 / 福利厚生 など
上記のような条件で、求人を簡単に絞り込むことができます。
たとえば40代向けの求人を効率的に集めるには、
といったキーワードで検索してみましょう。
また、ひととおり求人を眺めたなかで、掲載写真に年配者が写っている求人を探してみてください。
若手でなくても構わないですよ
企業側のこのようなメッセージかもしれません。
転職サイトの選び方や活用する方法、40代におすすめの11社を以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
転職エージェントの活用は必須!複数に登録しておく
転職活動を進めるには、かなりの労力が必要であり、ノウハウも必要となってきます。
あれもこれも一人でやるのは、本当に大変なものです…
そこでおすすめしたいのが、転職に必要な一連の作業をフォローしてくれる、「転職エージェント」を活用すること。
転職のプロによるサポートを受けることで、以下のような、たくさんのメリットを得ることができます。
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
- 面接対策のサポートをしてもらえる
- 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
- 求人企業について、気兼ねなく質問できる
- 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
- キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、アピールするべき自身の強みを教えてくれる
- 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
- 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる
40代が無駄なく効率的に転職活動を進めるうえで、利用しない手はないサービスです。
しかも、転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます。
エージェントとの相性を見極めて厳選するという前提で、最初から3~4社ほどに登録しておきましょう。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
ハローワークなどの公共就職支援サービスを利用する
ハローワークは、転職サイトと比較すると求人の詳細がわかりにくく、待遇面で見劣りすることが多いので、利用を敬遠している人もいるかもしれませんね。
ですが中高年の転職においては、ハローワークも積極的に活用しましょう。
ハローワークを利用することで、以下のようなメリットを得ることができます。
- 仕事の種類が豊富で求人数が圧倒的に多い
- ハローワークだけの独自求人がたくさんある
- 職業相談の窓口が充実しており、気軽に相談できる
- 子育て中の仕事探しを支援するマザーズコーナーがある
- 職業訓練を受けて、資格やスキルを習得できる
ハローワークは公共の職業紹介機関ですから、企業は無料で求人を掲載することが可能です。
そのため、
ブラック企業の求人が紛れているのではないか…
こういった心配をしている人もいるでしょう。
ですが、質の悪い求人は見分けることができますし、窓口で確認すれば、さまざまな情報を教えてもらえます。
- 現在失業中である
- 地元企業への就職を希望している
- 未経験の仕事に転職したい
- 子育て中である
上記のような方であれば、利用しないのはもったいないサービスですよ。
また、公共の就職支援サービスはハローワークだけではありません。
人材紹介会社による委託運営がされていて、転職エージェントのような充実したサービスを用意している地域もあります。
ハローワークなどの公共支援サービスについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
紹介予定派遣で転職する方法もある
転職するひとつの方法として、紹介予定派遣を利用することも有効です。
最初の2~6ヶ月を派遣社員として勤務して、派遣勤務の期間が経過した段階で、労働者と企業の双方が合意すれば、正社員になることができます。
紹介予定派遣を利用するメリットは、以下のとおりです。
- 最初は派遣社員として入社するので、ワークライフバランスがとりやすい
- 直接雇用される前に、仕事内容や職場の雰囲気を確認できる
- 必要な人材であることを、働きながら直接アピールできる
- 未経験の業務にもチャレンジしやすい
- 合わないときは断ることもできる
もちろんメリットばかりではありませんが、まずは大手の派遣会社に2~3社登録して、紹介予定派遣にはどのような求人があるかを、いちど確認してみましょう。
紹介予定派遣を利用するメリットやデメリット、40代が採用されるコツなどは、以下の記事でご紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
まとめ:中高年で未経験の転職も悲観する必要なし!
今回は、中高年の転職における実情と、未経験で転職する5つの心得についてお話ししました。
お伝えしたいことは、中高年で未経験の転職をする場合でも、ムダに悲観する必要はないということです。
できることに集中して、行動するのみ!
これが中高年で未経験への転職を成功させる、最後の心得です。
チャレンジ精神が持てるのは、まだまだパワーがある証拠でしょう。
中高年で活躍する、あの俳優や女優さんにも負けない、いきいきとした、素敵な中高年ライフを送ろうではないですか!
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