退職手続き

転職するときの退職時期をどうする?賢く決めるための6つのポイント

転職するときに退職時期を決めますが、転職をするのがはじめてだったりすると、どうやって決めたらいいのか悩みますよね。

自分の都合だけで、勝手に決められるというわけではないので、注意しておく必要があります。

たとえば、

子どもの入学時期に合わせて、1ヶ月後の3月末には退職したい

このように思っていても、会社と退職日のすり合わせをした結果、もっと先になってしまうこともあるのです。

退職するときに覚えておきたいのは、

退職をする時期によって、損得が分かれる場合がある

ということ。

退職する月の決め方も重要ですが、1ヶ月のなかでも、どの日に辞めるかによっても変わることがあります。

退職時期を賢く決めるためのポイント
  1. 退職意思は遅くても1ヶ月前には伝えること
  2. ボーナス(賞与)の支給条件を確認する
  3. 繁忙期や責任業務の終了前は避ける
  4. 有給休暇の消化は、退職日当日から逆算する
  5. 求人の多い時期に合わせる
  6. 月末退社が望ましい

今回の記事では、転職をするときに退職時期で損をすることがないように、退職時期を賢く決めるためのポイントについてお話しします。

できるだけ損をしないためにも、ご紹介するポイントを押さえて、いちばんおトクなタイミングで転職できるように準備しましょう。

ベストな退職時期を決めるための6つのポイント

ベストな退職時期を決めるために、押さえておきたい6つのポイントをご紹介します。

転職するときには、これらの内容を確認してから、退職時期を検討するようにしましょう。

退職意思は遅くても1ヶ月前には伝えること

まず最初の前提として、退職したい時期を決めたら、退職希望日の1~2ヶ月前には、退職意志を上司に伝えるようにしましょう。

遅くても1ヶ月前には申し出しておくことで、上司と話し合う期間も設けられますし、手続き上もスムーズに進められるようになります。

民法627条においては、

退職を申し出てから2週間が経過すれば辞めることができる

上記のように定められていますが、これはあくまでも「法的には」という話です。

社会人のマナーとして、「遅くとも1ヶ月前」と心得ておきましょう。

また、勤めている会社の就業規則を確認し、退職の申し出に関する記述も確認しておくようにしてください。

かりに「3ヶ月前に退職を申し出なければいけない」などとされていても、法的には無効とされる可能性が高いです。

したがって、就業規則でも「1ヶ月前までに」とされているケースが多くなっています。

上司への相談や後任人事のすり合わせ、業務の引き継ぎなどを考えると、トラブルなく退職するためには、最低でも1ヶ月が必要と認識しておきましょう。

ボーナス(賞与)の支給条件を確認する

会社を退職するタイミングで、注意しておきたいのがボーナス(賞与)の時期です。

賞与は会社によって支給される時期が異なりますが、

何月何日時点で在籍している社員

といった支給対象者の規定があるはずです。

給与や賞与については、退職しても在籍していた期間の分は支払われます。

しかし、賞与規定にある要件の前に辞めてしまうと、対象期間の賞与がもらえなくなってしまうのです。

退職を考えている日が、賞与の規定日に近い場合は、退職日を賞与規定日の後にずらすことも検討しましょう。

また、賞与が確定する前に退職申し出をしてしまうと、賞与査定に影響してしまい、支給額が下がってしまう可能性があります

賞与が確定してから退職を申し出て、賞与の支給規定日までは会社に在籍しておけば、退職を理由にボーナスで損をすることを避けられるでしょう。

一般的に12月にボーナスが支給される会社が多いので、1月末~2月末に退職日を持ってくるのがおすすめです。

年末の賞与査定の影響を受けにくいですし、転職求人が増えてくる時期でもあるので、転職活動もしやすくなるでしょう。

繁忙期や責任業務の終了前は避ける

  • 繁忙期で上司も仕事で手一杯
  • 残業が毎日続いている

こういった時期に退職の相談を持ち掛けると、上司も困惑してしまうでしょう。

繁忙期になれば、誰だって心の余裕もなくなりますので、場合によってはキレられたり、嫌がらせに発展してしまうかもしれません。

人手が必要となる時期が事前に分かっているのであれば、退職時期を繁忙期からずらしておく方が、退職手続きを円満に進めることができます

また、自分が参加しているプロジェクトが終了していないなど、責任業務が終わる前に、退職することも避けておきたいところです。

社会人として基本のルールとして、

いちど手掛けた仕事は、最後まで責任を持つこと

上記を心がけましょう。

有給休暇の消化は、退職日当日から逆算する

有給休暇の消化は、退職日当日までしか行うことができません。

したがって、残っている有給休暇の日数分だけ、退職日を先送りして設定し、

最終出勤後に、有給休暇を消化してから退職

というパターンの人も多いです。

ふだんに有給休暇が取りづらく、

有給休暇が40日分たまっているんだけど…

上記のような場合は、退職までに取得可能な有給休暇を、消化しきれない可能性があります。

有給休暇は退職すると権利が消滅してしまうからです。

有給休暇の残日数を事前に確認したうえで、引き継ぎや有給休暇消化を考慮して、退職日を設定するようにしましょう。

求人の多い時期に合わせる

一般的に中途採用の求人は、「2~3月」と「8~9月」に増えるといわれています。

  • 企業の人事異動が多くなる
  • 新卒入社のタイミングとずらすため

こういったことがおもな理由です。

効果的な転職活動を目指すなら、求人が多くなるタイミングに合わせて活動すると、比較的有利に選考が進みます。

  • 2月頃から転職活動と退職の準備を少しずつ進める
  • 3月~4月あたりに転職できるタイムスケジュールを立てる

上記のようなスケジュールを立てておくと、集中的に効率よく転職活動ができるでしょう。

月末退社が望ましい

1ヶ月のなかでも、退職日に向いている日は月末です

なぜなら月末の時点で、無職でどこの会社にも在籍していないと、社会保険料が国保(国民健康保険)扱いとなってしまうからです。

国保扱いになってしまうと、社会保険のように企業が半額負担することはないので、全額を自己負担で支払う必要があります。

家族が多い場合は、結構な金額になる場合もあるので、注意が必要です。

よほどの事情がないかぎりは、退職日は月末を選ぶようにしましょう。

転職先を決めてから退職をしたほうがいい4つの理由

退職するときには、転職先を決めてから退職手続きに入るという人が多いです。

会社勤めしながら時間をやりくりして、仕事と並行して転職活動をすることは、もちろん簡単なことではありません。

しかし、先に転職先を決めておくことで、以下のようなメリットがあります。

自分の市場価値を知ることができる

転職活動を通して、自分の市場価値を客観的に知ることができます。

その結果、いまの会社が、

やはり自分のことを、正当に評価していないな…

と感じるのなら、転職活動にいっそうの力を入れて、自分に合った企業を探せばよいのです。

しかし、実はいまの会社が自分を正当に評価していて、

市場価値と比較しても、かなり高い給料で雇ってくれているのかも…

このように実感する場合があるかもしれません。

自分の市場価値と、いまの会社の評価を客観的に対比することで、転職をするかしないか冷静に判断することができるでしょう。

金銭的に困らない

転職先が決まってから退職すれば、給料という毎月の収入が途切れることはありませんから、金銭的に困ることはないでしょう。

退職しても、失業保険に入っている間は手当をもらうことができますが、支給される期間は限られています。

その間に転職先が見つからない場合は、それ以降は無収入となってしまうのです。

また無職の間は、社会保険料を実費で支払わなければなりません

金銭的なことでいえば、転職先を決めてから退職をしたほうが、生活に困るという心配をなくすことができるでしょう。

理想の会社をじっくり探せる

退職後に仕事を探すとなると、期間や金銭面で制限ができてしまうため、

失業保険手当が貰えているうちに探さなくては
貯金が底をつく前に、なんとかしなければ…

どうしても、このような焦りが出てしまいます。

焦りから余裕もなくなりますし、

応募してもなかなか決まらない

ということを繰り返すうちに、条件に納得していない企業に妥協をしてしまい、不本意な転職をしてしまうのです。

しかし退職せずに、時間をかけて転職先を探すやり方であれば、自分の条件に合う会社を納得できるまで探せます。

条件に満足できる、理想の企業に出会えるかもしれません。

職場ストレスが軽減される

職場の人間関係やハラスメント行為が原因で、転職を考えているという場合は、

どうせもうすぐ転職するし

上記のように割り切ってしまえば、多少のことは受け流せる気持ちになれるでしょう。

このままずっと、耐え続けなければいけないのか…

こういう気持ちで我慢し続けていると、心身を壊してしまいます。

しかし、「あと数ヶ月で終わり」と考えるだけでも、心にゆとりができますし、たいして気にならなくなったりするものなのです。

退職を申し出るときに、注意するべき3つのポイント

退職することをいまの会社に申し出る際に、注意しておきたいポイントが3つあります。

転職理由で会社批判をしない

転職する原因がたとえ会社にあった場合でも、転職理由として会社を批判しないことが大切です。

あくまでも、「一身上の都合」としておきましょう。

会社批判や悪口を転職理由にしてしまうと、会社側の心証を悪くして、円満に辞めることが難しくなってしまいます。

また、会社側に原因があるような話をしてしまうと、

上司
上司
わかった。改善するから転職の話は無しな

というふうに、引き留めの材料に使われてしまうかもしれません。

退職届・退職願は、上司に相談後に提出する

退職届や退職願は、上司に退職の相談をした後に、提出するようにしましょう。

突然なんの前触れもなく、いきなり退職届や退職願といった書類を突き付けられたら、

上司
上司
なんて一方的なんだ!

上司だって、このように困惑してしまいます。

どうせ辞めるのだから、印象なんてどうでもいいよ

このように考えてしまいがちですが、これはいけません。

最後まで相談に乗ってもらったり、退職手続きのお願いする相手は、その上司になるのです。

これまでイヤな思いをさせられたとしても、

もうあとちょっとのことだし…

このように割り切ってください。

表面上だけでも、円満なやり取りをできるようにしておいた方が、スムーズな退職につながります。

退職願・退職届は手書きで提出する

退職願や退職届は手書きが原則です。

ビジネス用のシンプルな白便せんに、縦書きで記載しましょう。

会社によっては、フォーマットが決まっている場合もあるので、確認が必要です。

便せんの大きさは、A4かB5を使います。

書き損じは修正ペンなどは使用せずに、もういちど書き直しましょう。

パソコンで作成してプリントアウトしても構いませんが、

手書きの方が誠意を伝えやすい

一般的にはこのように言われています。

パソコンで作成する場合でも、署名だけは手書きにしておきましょう。

退職を引きとめられた場合は?

いまは人手不足の会社が多いので、仕事を覚えてきっちりこなしている中堅社員の退職は、会社にとっても大きな痛手となります。

このような状況から、

退職を引きとめられる場合もある

と考えておいた方が良いでしょう。

もし退職を引きとめられた場合は、以下の点を確認しておくようにしましょう。

期限をしっかり決めて、手続きを進める

自分の意志がしっかり転職に向かっている

この気持ちに揺らぎがないときは、感謝の気持ちを伝えつつ、

退職の意思は変わりません

このようにはっきり伝えましょう。

会社側は辞めてほしくないので、

上司
上司
何とか繁忙期まで引っ張って、辞めづらくしよう

といった引き延ばし作戦をしてくる場合があります。

こういったことを回避して、転職先に影響が出ないようにするためにも、退職期限をしっかり決めて、手続きを進めてることを意識してください。

なぜ転職したいのか、もう一度しっかり考える

もし引きとめられて、心が激しく揺れ動くようなら、

いまの会社にまだ未練がある

ということなのかもしれません。

未練を感じる場合は、

なぜ転職したいのか?
どうしても転職しなければならないのか?

といったことを、改めて自分に問うてみましょう。

  • ハラスメント行為などに激高して、勢いで辞めたくなった
  • なんとなく焦りがあって転職したくなった

上記のようなケースで、転職に対する明確な目標もなく辞めてしまうと、あとあと後悔することになるかもしれません。

しっかりとした、次のステップへの意志が固まっているのなら、どんなに引きとめられても冷静に対応して、辞めることができるはずです。

まとめ:転職するときは、慎重に退職時期を決めよう

今回は、転職をするときに退職時期で損をすることがないように、退職時期を賢く決めるための6つのポイントについてお話ししました。

退職時期は、自分の意思だけで簡単に決めることができないものです。

会社が忙しくなる時期や、自分が携わっているプロジェクトが終わる前などは、なるべく退職するタイミングとして避けておきましょう。

ボーナスが出る時期や査定の時期なども合わせて考えないと、もらえるはずのボーナスをもらい損ねてしまいます。

また、社会保険のことも考えておかないと、必要のない費用を支払うことにもなりかねません。

退職した後は、生活費を心配する日々がしばらく続くかもしれませんので、冷静にしたたかに考えて、もらえるべきものはもらいましょう。

ご紹介してきた退職に関わる規定などは、総務などにも確認・相談しながら、退職時期についての準備を早めに進めることをおすすめします。

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この記事を書いた人
ぽけご
40代男性、兵庫県在住。ITベンチャーで月200時間残業をこなして仕事に没頭 ▷ 経営幹部に登りつめる ▷ 自分を見失いうつ症状で退職/40代で転職する難しさや孤独さを自身で体験し、40代転職を応援するWebメディア「セカンドゴング」を立ち上げる。
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