40代で年収ダウンの転職はあり?後悔しないために考えておきたいこと

転職するにあたって、「年収」は1、2を争うテーマでしょう。

転職を考えているほとんどの人が、年収アップか現状維持を狙っているはずです。

とはいえ、

たとえ年収が下がったとしても転職したい

という場合もありますよね。

はたから見たら、羨ましいような有名企業であったり、優良企業であったとしても、転職を考える人はいるのです。

年収が下がる転職が、必ずしも失敗であるとはいえません。

年収を犠牲にしてでも転職したい状況はありますし、辛い状況から脱却できて、幸せになるのならそれは成功したといえるでしょう。

お金では買えない幸せだってあるのです

この記事では、

このようなことについて、筆者の経験談を交えながらお話ししていきます。

目次

年収ダウンの転職を避けるために、40代ができること

40代の転職は、30代よりもハードルが高くなることは事実です。

そんななかで年収を上げようと思ったら、難易度がさらに上がってしまいますよね…

ではどのようにすれば、年収が下がる転職を避けられるのでしょうか?

転職で年収アップさせている40代も多い

実際には、40代の転職で年収アップしている人は約40%というデータもあります。

平成30年に厚生労働省が調べた、転職入職者の賃金変動状況によると、40代転職者の賃金増減の割合は以下のとおり。

◆40代の転職入職者の賃金変動の割合

賃金が増加賃金が減少
40~44歳41.4%24.3%
45~49歳38.9%29.5%
平成30年度厚生労働省資料より

このデータによると、賃金が減少した人は30%を切っており、転職によって年収が上がった40代の方が多いのです

確かに20代や30代と比較すると、収入が増加している人の割合は減っています。

現実的には、年齢とともに年収アップの転職は難しくなるといえるでしょう。

40代の転職が難しい状況なのは間違いありませんが、それでも年収アップで転職している人は多いのです。

自己分析をきちんとしておく

自己評価が高い人であれば、自分の長所をたくさん見つけられるかもしれませんが、人間って自分のいいところを見つけにくいものです。

しかし、自己分析をしておかないと、面接で苦労することになるでしょう。

自分の強みってなんだろう?

転職するときは、かならず上記のようなことを考えますし、面接するときにも、

面接官

あなたを採用したら、我が社にどんなメリットがありますか?

面接官

あなたはどんなことができるのですか?

こういった内容の質問は、常套句のように聞かれます。

あなたの長所を見つけて、あなたを売り込めるのはあなただけです

プロデューサーやマネージャーになったつもりで、自身の過去の仕事をよく振り返って、よくよく考えて、ぜひあなたの長所を見つけてください。

市場価値を知り、自分のキャリアを活かせる転職先を選ぶ

40代の方が、年収を下げない転職をするのであれば、基本的には同じ業界を選ぶのが得策です。

営業職であれば、

業界は違うけど、歩合制の会社に転職して一発当てよう!

という考え方もあるかもしれませんが、40代ではリスクが高すぎるかもしれません。

基本的には、今持っている武器を活かせる転職先の方が、自分を高値で売れます

ロールプレイングゲームで例えるなら、まったく別のゲームをするよりも、

  • 同じようなゲームを10年以上やった経験がある
  • 今まで覚えた呪文を使える
  • 今まで買った武器がそのまま使える
  • ゲームの基本ルールが同じ

上記のようなゲームに参加したほうが、やりやすくて実力を発揮できるはずです

畑違いだが、どうしてもこの業界で働きたい!

この仕事で転職できるなら、給料が下がっても構わない

という確固たる意志があれば別ですが、現実的にはかなりハードルが高いでしょう。

まずは自身の市場価値を理解して、転職市場でどういう売り方をすれば、自分を高値で売ることができるのかを知っておくことが大切です。

40代ならマネジメントスキルが求められる

40代の転職でカギとなるのが、

マネジメントクラスでの転職ができるかどうか

ということです。

実際に40代となると、マネジメントクラスでの転職案件が増えてきます。

一般職で年収アップできる求人となると、案件自体がかなり少なくなるでしょう。

大勢の部下を管理した経験がないと、

自分にはマネジメント経験がない…

このように思ってしまいがちかもしれませんね。

しかし、管理職を経験していなくても、

  • 後輩の指導にあたっていた
  • 営業戦略を組んだことがある
  • プロジェクトリーダーの経験がある
  • 管理業務に携わっていた

上記のようなことがあれば、マネジメントスキルとみなされますので、それをアピールしていきましょう。

待遇のいい企業を探す

年収を上げるのであれば、

給料が高い業界に転職する

という作戦も取りたいところです。

しかし40代になって、いきなり金融業界やマスコミ業界に転職するのは、ほぼ無理ですよね…

となると、現職に近い業界のなかで、給料のいい企業を探すことになるでしょう。

筆者が転職活動をしていたときに、ある知り合いから、

転職するなら、その会社が金を持ってるかどうか、見極めなきゃダメだよ

このように言われたことがあります。

つまり、儲かっている会社は給料が高いし、儲かってない会社は給料が安いという意味です。

基本的には、大手企業の方が給料は高い傾向にありますが、規模は小さくても給料のいい会社は探せば見つかります。

筆者の経験では、それほど大企業には勤めていませんが、

  • 課長級でも年収800万円台
  • 部長級の執行役員なのに年収が400万円台

という感じで、本当に企業によってまちまちです。

はっきり言えるのは、転職者の給料を出し渋る会社は、基本的にお金に厳しいですし、もっというとケチです。

入社しても、経費や予算などにうるさいことは目に見えています。

希望年収が合わない場合は、

縁がなかったのかも…

とあきらめることも大事です。

外部から収集できる情報では、実際の給料体形を知るのは、なかなか難しいかもしれません。

その点、転職エージェントを利用していれば、切り出しにくい希望年収の交渉ついては、エージェントが根回ししてくれることもあります。

ぜひ活用してみましょう。

転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

▼おすすめの転職エージェントはこちら▼

関連記事40代におすすめの転職エージェント6選|179人の口コミ評価でランキング

転職で年収が下がる場合の許容範囲とは

転職で年収ダウンしてしまう場合、どの程度までが許容範囲なのでしょうか。

前職の収入によって許容範囲は異なる

一般的には、年収ダウンの許容範囲は前職年収の10%程度といわれています。

ただし、前職で年収がどのくらいあったかによっても違うので、許容範囲には個人差があります。

例えば年収800万円稼いでいた人なら、100万円(12.5%)くらいダウンしても、

まあ我慢できる範囲かな…

このように思うかもしれません。

しかし年収400万円の人が、同じ12.5%(50万円)もダウンしてしまうと、

いや、厳しすぎるのでは…

こんな状況になってしまいます。

単に割合だけで見るのではなく、前職の年収額や生活費のバランスなどから、判断するようにしましょう。

生活費を10%程度なら節約できるかもしれませんが、

  • 家賃などの固定費
  • 車両経費など

上記のように、割合で節約が難しいものもありますので、気を付けておきたいポイントです。

いま貯金できる余裕分があれば、その分のダウンはやむなし

いまの収入で貯金ができる余裕がある人は、

年間の貯金額くらいの年収ダウン

くらいであれば、許容範囲といえるでしょう。

もちろん、将来的には不安が残ります。

しかし、年収が下がる覚悟で転職をするのであれば、それくらいはやむを得ない選択肢かもしれません。

生活レベルを下げる覚悟があれば、許容範囲は広がる

とにかくお金じゃないんだ

年収がさがっても、とにかく転職したい

このような方であれば、生活レベルを下げる覚悟を決めれば、年収ダウンの許容範囲が広がります。

家族を抱えている場合は、なかなかそこまで踏み切れないものですが、

  • 安い家賃の家に引っ越す
  • 車を手放す

上記のような、ランニングコストを下げる努力が必要になるでしょう。

ただ、実際に生活レベルを下げるのは難しいものです。

生活レベルを下げたことよって、別のストレスがたまることもありますので、あまりおすすめできる方法とはいえません。

また、いくら「年収ダウンでも転職したい」とはいっても、

年収だけで生活をまかなえる金額

最低でも上記の額は確保しておくべきです。

蓄えを食いつぶしてしまうような転職では、長続きしないことは目に見えています。

可能であれば、ボーナスを当てにせずに、毎月暮らしていける月額給与額が望ましいです。

転職した会社で、きちんとボーナスが出続けるという保証はどこにもありません。

年収が下がっても幸せになる転職もある

一般的に高収入である方が、幸せだと思われていますが、たとえ年収ダウンしたとしても幸せになる転職もあります。

筆者も過去の転職経験のなかで、年収が下がる転職をした経験がありますが、それでも「転職してよかった」と思えることがありました。

納得できる範囲の年収ダウンなら成功

  • 自分で納得できる範囲である
  • 覚悟を決めた想定内の年収ダウンである

上記のような転職であれば、それは成功といえるでしょう。

納得ずくでイヤな職場から転職できたわけですから、文句のつけようがありません。

経済的に多少は苦しくなっても、転職は成功だったと思えれば、こっちのものなのです。

転職で改善できた部分について、転職してよかったと思える

転職することで改善できたところを、年収ダウン以上に「幸せ」だと思えるのなら、それも転職に成功したといえるでしょう。

転職する前はとにかく忙しすぎたので、

  • プライベートな時間ができた
  • 家族との時間が取れるようになった

上記のように、時間のゆとりが持てるようになった幸せを感じる人もいるでしょう。

また、とにかくストレスがある職場だったので、

  • イヤな職場から逃げ出せてよかった
  • ストレスがなくなって、体と心の状態が元に戻った

このように、前の職場から回避すること自体が、成功だと感じている人もいるかもしれません。

年収ダウンのような、悪くなった要因はすぐに気が付くものですが、

以前と比較して良くなった部分

というのは、意外と気がつきにくいものなのです。

その転職が成功か失敗かを決めるのは、本人の考え方次第ともいえます。

転職してよくなった部分を、きちんと幸せとして感じ取れる心持ちを持ちましょう。

長く勤められる会社に入社できる幸せ

40代の転職となると、次から次へ転職案件が出てくるわけではありません。

ここなら長く勤められそうだ

こんな会社に定年まで勤めたい

上記のように思える会社に転職できることは、とても幸せことでしょう。

筆者が転職するきっかけになったエピソードなのですが、筆者より長くその会社に勤めていたある先輩が、

あー、オレ、死ぬまでこの会社にいるのかなー、嫌だなぁ…

こんなふうに、本当に嫌そうにつぶやいたのを聞いてしまったことでした。

筆者も先輩の話を聞いて、

自分もこの会社に死ぬまでいられないし、いたくないな…

このように思ってしまったのです。

そしてそれをきっかけに、

  • 安い給料で嫌な会社にいつまでも勤めているなんて馬鹿げている
  • こんな会社は早く抜け出して辞めよう

上記のように考えるようになって、本格的に転職活動を始めました。

40代であればもう先が見えてきます。

定年までまだ25年ともいえますが、40代になっていろんな会社を転々とするよりも、

この会社に骨をうずめよう!

このように思える会社に勤められるのは、とても幸せなことでしょう。

大企業ではなくても、ギリギリ生活できるレベルの収入でも、

  • 職場の環境がよい
  • いい仕事仲間がいる
  • 比較的会社も儲かっている
  • この会社で最後にしたいと思える

こんな会社に転職できたのなら、それは成功ではないでしょうか。

定年をにらむ年齢になってくると、長く勤められる会社に転職できると、老後もなんとなく安心できそうです。

年収ダウンの転職を後悔するケースとは?

年収ダウンも覚悟のうえだ!

このように思って転職をした場合でも、失敗だったと後悔する場合もあります。

失敗したと後悔する年収ダウンの転職とは、どのようなものなのでしょうか?

年収が下がる覚悟が甘かった場合

転職をして実際に年収が下がってみると、経済的に苦しくなります。

そしてそのなかで生活していくと、さらに厳しさは切実なものとなってくるのです。

転職したときの年収額は、ほとんどの場合は内定が決まったときに提示されます。

提示された額が、自分の想像していた額と違っていたり、

この程度のダウンなら我慢できるかな…

このように安易に考えて入社してしまうと、あとで後悔することになるのです。

実際には入社した後に、提示された年収よりもさらに下がることもあります。

ほとんどの会社では試用期間がありますが、お金に厳しい会社だと、試用期間が終わるときに給料を下げられてしまうのです。

また、ボーナスが思ったよりも少ないということもありますし、会社の業績が悪ければ、ボーナスが出ないということもありえるでしょう。

つまり入社したからといって、提示された年収が保証されるわけではないということです

年収ダウンの覚悟が甘いと、このようなケースに遭遇して、

転職したのは失敗だったかな…

と後悔することになるでしょう。

年収だけにとらわれて過ぎている

年収ダウンの事実ばかりにこだわってしまう場合も、「失敗だった」と後悔してしまいがちです

転職しようと考えたとき、

人間関係に悩まない会社に勤めたい

上記のように、年収のほかにも転職を考える理由があったのではないでしょうか?

もし年収アップだけを考えて転職したのであれば、結果的に年収ダウンしたのなら、それは明らかに失敗だったかもしれません。

しかし、年収以外の理由で転職したのであれば、転職によって改善されたこともあるはずです

年収が下がったことばかりに目を向けて、

  • 残業がほとんどなくなった
  • 自分に向いている仕事に就けた
  • 社員がみんないい人だった

上記のような、他に改善されたことに気が付かないでいると、

この転職は失敗だったかも…

このように思い込んでしまうでしょう。

ただし年収が下がると、ガマンが効かなくなることも事実です

年収が下がると、ちょっとした残業が気になったり、

前の会社ではこんなじゃなかった…

このようなネガティブな発想になることもあります。

年収が高い分だけガマンできることも、確かにあるものなのです。

転職で年収ダウンしたときに気をつけるべきこと

転職して年収が下がったときに、気をつけておきたいことがいくつかありますので、ここでご紹介しておきます。

翌年の住民税は今までどおり

転職して年収が下がっても、すぐに住民税は下がりません。

住民税は前年の所得に対して課税されますから、

年収は下がったのに、住民税は高いまま

このような期間があります。

これがボディーブローのように効いてくるのです…

まさに「泣きっ面に蜂」ですが、こればかりは仕方がありません。しばらくはガマンが必要となるので、心得ておきましょう。

年収ダウンで仕事のストレスが増加することも

ある程度の年収をもらっているときには、気がついていないものですが、

年収が高いことが、仕事のストレスを吸収している

という面もあるものです。

たとえば、ある程度年収が高いと、毎月10~20時間くらいサービス残業があったとしても、

これだけ給料もらっているんだから、まぁいいか…

このように思えてしまうでしょう。

また、クライアントからクレームがあったり、上司に怒られることが多くても、

これも給料のうちかな…

上記のように思えたりするものなのです。

しかし、転職して年収が下がってしまうと、

この給料でサービス残業なんかあり得ないわ

給料の割に仕事がキツすぎる…

こんなふうに思ってしまうでしょう。

もちろん転職先と前職の会社で、企業文化の違いによる場合もありますが、つい年収のせいにしてしまいがちです。

年収が下がると、どうしても経済的にも厳しくなりますので、生活にいろいろと支障が出ることもあります。

ちょっとずつの節約が積み重なって、ストレスになってしまうこともあるものなのです。

おわりに:転職で年収ダウンしても失敗とは限らない

今回は、転職で年収が下がってしまうケースについて、筆者の経験談をふまえながらお話ししてきました。

年収が下がる転職が、必ずしも失敗であるとはいえません。

年収を犠牲にしてでも転職したい状況はありますし、辛い状況から脱却できて、幸せになるのならそれは成功したといえるでしょう。

ほとんどのことがお金で解決できるとしても、お金では買えない幸せもあるのです。

ただし年収がダウンすると、どうしても犠牲にしなければならないこともあります。

年収ダウンによるリスクに耐えられそうにない方は、きっちりと年収アップや現状維持で転職するために、十分な備えをして転職活動に挑みましょう。

当サイトでは、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、

  • 実際に40代で転職を経験した人
  • 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人

上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。

当サイトの概要と執筆メンバーの一覧はこちら

転職活動のすべてのステップについて、以下の記事でわかりやすくまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

▼40代転職の完全ガイドはこちら▼

▼こちらも合わせてどうぞ▼

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる