転職面接でうまく話せない… 苦手克服のために取り組んだことは?
転職活動中に面接を受けていて、
面接で上手く話せないな…
このように感じたことはありませんか?
筆者は話すことが苦手なので、転職活動中に面接で悩んでいた時期がありました。
どうか難しい質問がきませんように…
面接前には、こんなふうによく考えていたものです。
しかし、あることを見直してみると、話すことが楽になりました。
取り組んだのは「キャリアの棚卸し」と「自己分析」です。
そんなことは知っているし、もうやっているよ…
という方もいらっしゃるでしょう。
筆者もセミナーなどに参加して、実際にワークとしてやっていたのです。
しかし、いま振り返ってみると、「やったつもり」になっていただけでした。
この「つもり」とは、いったいどういうことなのでしょうか?
面接が苦手だった筆者が、どのようにして改善することができたのか、実体験にもとづいて詳しくお話しします。
緊張してしまって、面接は苦手でした…
筆者は話すときに緊張するタイプで、人前で話すことが得意とはいえません。
それでも自分なりの対策を考え、準備をして面接にのぞんでいました。
そんなある日、面接で以下のような質問を受けたのです。
この会社の業務をどう思いますか?
決して難しい質問ではありませんよね。
しかし、筆者はうまい返しが思いつかず、緊張で固まってしまったのです……
返答にこまって、ただ「感想」を話してしまった
筆者にとって、その会社の業務は経験済で、内容も把握しているものでした。
知っている仕事だけに、油断があったのかもしれません。
不意を突かれて返答に困ってしまい、
面白そうですね
このように答えてしまったのです……
面接官の反応から「うまく話せない」と感じた
答えとしては、べつに間違っていないかもしれません。
◯◯という点にやりがいを感じます
あわてて、上記のように付け加えました。
しかし、相手から伝わってくる、強い違和感は消えません……
うわー、やってしまった…
この時に、自分は面接で「上手く話せない」のだと、はっきり自覚したのです。
「上手く話せなかった」原因は何なのか?
面接の結果は初戦敗退でした。
原因を突き止めて改善しなくては、この先の面接でも同じ結果になってしまいます。
「話し方」が悪かったのだろうか?
「模範解答」の勉強不足だったのかな…
うんうん唸りながら、ネットを調べたりセミナー資料を読み返したりしました。
そしてあることに、ハッと気が付いたのです。
面接とはマッチングをする場所である
面接とは自分を売り込む場所です。
しかし、筆者がやっていたのは下手な押し売りでした。
採用されるためには、企業側が求める人材と、応募者がマッチしている必要があります。
接点を確かめ合い、マッチングするかどうかを見極める
面接とはこのような場であることに、あらためて気がつきました。
転職面接で絶対に必要な情報とは
面接において、企業とのマッチングに必要な情報とは、具体的に挙げると以下の3つです。
- 企業での仕事内容と、求められている人物像や経験について
- 自分の性格や経験など、自分自身について
- 応募企業と自分の具体的な接点について
プロポーズの準備に例えてみると、イメージしやすいかもしれません。
よい返事をもらうためには、まずは相手の好みや理想を知っておくべきですよね。
さらに、相手の気持ちを動かすためには、
ということを正しく伝える必要があります。
そして相手の質問に対して、
- 自分たちの相性がどれだけ良いのか
ということについて、一生懸命に答えるはずです。
そのためには、相手のことはもちろんですが、自分のことについても十分に理解しておく必要があります。
失敗した面接で足りていなかったもの
筆者が失敗してしまった面接では、いったい何が足りなかったのでしょうか?
あらためて振り返ると、
- 面接官の質問の意図がわかっていなかった
- 「答え」の準備が足りていなかった
このようなことが足りていなかったと感じます。
面接官の質問の意図がわかっていなかった
応募者が仕事に興味をもっていることは、すでに面接官もわかっているのです。
したがって、仕事について聞かれた場合は、求められているのは感想ではありません。
面接官が質問をするのは、応募者の答えをとおして、
あなたのことをもっと知りたいです
という意図をもっているのです。
筆者はそのことに、まったく気が付いていませんでした。
「答え」の準備が足りていなかった
面接でうまく話せなかったときは、
質問内容をしっかり聞いて、端的に答えなければ…
上記のようなことばかりを意識していました。
これは、
自分自身については、十分に理解している!
このように過信していたからです。
しかし、よくよく考えてみると、自分のことを伝えるための準備は、ほとんど何もしていませんでした……
面接で「うまく話す」ために取り組んだこと
面接では少ないやりとりのなかで、面接官に自分のことを伝えなくてはいけません。
○○についてどう思いますか?
このように聞かれたときに、今後は以下のような答え方をしようと決めました。
- 私は◯◯という経験があるので、△△と考えます
- 私は◯◯を大事に考えているので、△△と思います
- 私は◯◯のような失敗をしたので、△△を心がけています
キャリアの棚卸し、自己分析を丁寧に掘り下げる
以前に参加したセミナーの自己分析シートや、ネットの性格診断を使って、
- キャリアの棚卸し
- 自己分析
上記について、もう一度取り組んでみました。
以前やったときよりも、丁寧に深く掘り下げて、「自分の専門家」になるための研究にしっかり取り組んでみたのです。
キャリアの棚卸しや自己分析については、以下の記事で解説をしていますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
企業と自分の接点を紙に書き出す
つぎに取り掛かったのは、自己アピールの「ネタ帳」作りです。
企業情報と求人内容をしっかり読み解き、仕事内容と求められる経験やスキルを、リストアップしていきます。
できあがったリストを、「自分のキャリア」「自己分析」と照らし合わせて、接点をどんどん紙に書き出していきました。
ようするに、「応募企業との相性」について説明する”ネタの仕込み”ですね。
企業研究のやり方については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
その後の面接で、続けて3社から内定を獲得できた!
それ以降の面接では、「自分の専門家」になって、「ネタ帳」を準備してから面接にのぞむようにしました。
そうすると、面接官の反応に変化が現れはじめたのです。
面接官の反応に違和感がなくなった
相手からの質問に対して、自分自身のことが伝わるような返答を心がけました。
すると、面接での受け答えに対して、面接官から伝わってくる違和感がなくなり、
やり取りがちゃんとかみ合うようになってきた気がする!
このような手応えを感じられるようになったのです。
緊張せず、「自分なりに話せる」と感じるようになった
自分について話すネタが増えただけで、話し上手になったわけではありません。
しかしそれだけでも、返答に困ることがほとんどなくなりました。
受け答えに一貫性が生まれて、
自分なりに話せるようになってきたかも…
このような自信がついてきたからです。
面接で話すことが楽になり、その後は3社から、続けて内定をもらうことができました。
面接対策はプロのアドバイザーに相談しよう
面接の対策を進めるには、かなりの労力が必要であり、ノウハウも必要となってきます。
働きながら、あれもこれも一人でやるのは、本当に大変なことでしょう。
そこでおすすめしたいのが、転職のプロによるサポートを活用すること。
客観的な視点で、適切なアドバイスをもらうことができます。
40代は転職エージェントの活用が成功の近道
「転職エージェント」では、希望することで模擬面接を実施してもらえるので、面接本番に向けて実践的な準備に取り組めます。
企業との取引実績や長年の経験があるからこそ、
- 応募企業における面接でのポイント
- 採用担当者の傾向など
上記のような点をふまえて、効果的なサポートをしてもらえるのです。
その他にも、転職エージェントを利用することで、以下のようなメリットを得ることができます。
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
- 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
- 求人企業について、気兼ねなく質問できる
- 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
- キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、アピールするべき自身の強みを教えてくれる
- 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
- 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる
無駄なく効率的に転職活動を進めるうえで、利用しない手はないサービスでしょう。
しかも、転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます。
エージェントとの相性を見極めて厳選するという前提で、最初から3~4社ほどに登録しておきましょう。
40代向けの転職エージェントについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
ハローワークなどの公共就職支援サービスも利用する
ハローワークは、転職サイトと比較すると求人の詳細がわかりにくく、待遇面で見劣りすることが多いので、利用を敬遠している人もいるかもしれませんね。
ですが、ハローワーク併設の転職支援コーナーにおいて、転職エージェントのような充実したサービスを用意している地域もあります。
とくにミドル世代の転職においては、ハローワークも積極的に活用しましょう。
当サイトに寄せられた転職体験談でも、
ハローワークでの面接指導のおかげで、転職することができました!
このような事例もあります。
ハローワークの面接指導で転職できた40代女性の体験談はこちら
他にも、ハローワークを利用することで、得られるメリットは以下のとおり。
- 仕事の種類が豊富で求人数が圧倒的に多い
- ハローワークだけの独自求人がたくさんある
- 職業相談の窓口が充実しており、気軽に相談できる
- 子育て中の仕事探しを支援するマザーズコーナーがある
- 職業訓練を受けて、資格やスキルを習得できる
ハローワークは公共の職業紹介機関ですから、企業は無料で求人を掲載することが可能です。
そのため、
ブラック企業の求人が紛れているのではないか…
こういった心配をしている人もいるでしょう。
ですが、質の悪い求人は見分けることができますし、窓口で確認すれば、さまざまな情報を教えてもらえます。
- 現在失業中である
- 地元企業への就職を希望している
- 未経験の仕事に転職したい
- 子育て中である
上記のような方であれば、利用しないのはもったいないサービスですよ。
ハローワークなどの公共支援サービスについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ:「上手く話せない」という苦手意識は、準備次第で克服できる
今回は、「面接で上手く話せない」と苦手意識を持っていた筆者が、失敗経験を通じて学んだことと、改善に取り組んで結果を残せた方法についてお話ししました。
面接でうまく話せないと感じるのは、話し方の「上手下手」のせいとは限りません。
プロポーズするときでも、採用面接でも、話し方だけで決まるものではないからです。
面接での質問はすべて、あなたのことを知るために用意されています。
その答えとなる材料が十分に準備されていないと、
面接で上手く話せないな…
このように感じてしまうのです。
まずは「キャリアの棚卸し」と「自己分析」を丁寧にやってみてください。
「自分の専門家」になるための研究をはじめましょう!
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。