40代から社会福祉士に転職!資格取得のコツや未経験で正社員になる方法
40代ともなると、
転職するにも、年齢的にそろそろ限界ではないか…
このように考えている人も多いのではないでしょうか?
かといって、転職を有利にするために資格を取るにしても、実務経験ゼロでは転職できるか不安ですよね……
そんな方におすすめしたいのが、「社会福祉士」という仕事です。
日本社会の高齢化や生活弱者の多様化にともなって、援助支援を必要とする人は増えており、福祉施設や病院などで幅広く求人があります。
しかも、社会福祉士であれば、
- これまでの自分の人生経験を、人の助けに使うことができる
- 資格が取れれば、40代からでも未経験で正社員に転職できる
上記のようなメリットがあるので、40代という年齢が不利になることはありません。
社会福祉士になるためには、国家試験に合格して資格を取得する必要がありますが、働きながらでも取得することは可能です。
実際に40代の主婦だった筆者も、離婚を機に働きながら社会福祉士の勉強をして、資格取得後は正社員に転職できました。
この記事では、40代から社会福祉士として働きたいと考えている方に向けて、社会福祉士の資格を取得する方法と40代から転職するコツについて解説しています。
筆者の転職体験談を交えながら、わかりやすくお話していますので、ぜひ最後までご覧いただいて参考にしてください。
私が社会福祉士の資格を取って転職しようと考えたきっかけ
まずはじめに、筆者がなぜ社会福祉士として転職しようと考えたのか、その経緯についてお話しします。
転職相談をするなかで「社会福祉士」という資格を知る
筆者は子どもができるまで、正社員で事務職として働いていました。
出産と同時に仕事を辞めたのですが、子どもが4歳のときに夫と離婚をすることに。
子どもを育てるために働かなきゃ…
このように決意したものの、事務職としてのスキルを証明する資格もなく、40代で正社員で転職できる自信はありませんでした……
そんなときに親身に相談に乗ってくれたのが、市役所の相談員さんだったのです。
福祉制度もよく知らずに、不安のなかにいた筆者にとって、とても救いになりました。
そしてその相談員さんに、
私も手に職をつけて、あなたのように正社員で働けないでしょうか?
このように相談してみたところ、「社会福祉士」という資格があることを教えてもらったのです。
40代からでも正社員として転職しやすい
そうはいっても、これまで「社会福祉士」という仕事についてまったく知らなかったので、
資格を取ってみたらと言われたけど、自分にできるのだろうか…
という不安な気持ちもありました。
本当に転職できるのか心配でしたし、社会福祉士の資格を取っても、
経験者じゃないと雇えませんね…
このように言われてしまっては意味がありません。
ですから、まずは社会福祉士という仕事について、いろいろと調べてみました。
そして実際に調べてみると、昨今の高齢化や生活弱者の多様化に伴って、
ということを知ったのです。
次に求人について調べてみると、年齢制限がない求人がほとんどでした。
何よりもこれまでの人生経験が役立ちますし、そのうえで「社会福祉士」としてのスキルが、自分自身に付加されていきます。
これなら、年齢を重ねてからでも転職できそう!
ということを知って、社会福祉士として転職したいと考えるようになったのです。
社会福祉士とはどんな仕事なのか?
ひと言で「社会福祉士」といっても、活躍する場所は幅広く、働く場所によっても仕事内容が違います。
社会福祉士が活躍する場所とは
社会福祉士は「ソーシャルワーカー(SW)」と呼ばれる、社会福祉専門の国家資格です。
社会福祉士(しゃかいふくしし、英: Certified Social Worker)とは、福祉系では、精神保健福祉士、介護福祉士と並ぶ、名称独占資格の国家資格である。社会福祉士及び介護福祉士法を用い、医療・福祉・教育・行政機関等にて日常生活を営むのに問題がある人からの相談に対して助言や指導、援助を行なう専門職である。
出典:Wikipedia
仕事の内容は、経済的・精神的・身体的にハンディキャップを持った方への支援となりますが、具体的な支援方法は働く場所によって異なります。
勤務先としては、
児童福祉施設 / 高齢者福祉施設 / 障害者支援施設 / 地方自治体の福祉事務所 / 地域包括支援センター / 学校施設 / 病院関連施設など
上記のようにさまざまです。
支援対象者の生活に密着した施設であれば、社会福祉士の仕事は相談援助業務だけにとどまりません。
日常生活支援員として、介護などの仕事がメインとなる場合もあります。
勤務先で取り扱う福祉分野によって、より深い専門知識が身につく
社会福祉士に必要な知識は、
- 高齢者福祉分野
- 障がい者福祉分野
- 子どもや家庭の福祉分野
- 医療福祉分野
- 低所得者福祉分野
- 地域福祉分野
上記のような、さまざまな制度に分かれています。
ひとくくりに社会福祉士といっても、
働く場所でどのような福祉分野を取り扱っているのか?
ということによって、学ぶべき専門知識の内容が変わるのです。
たとえば、働く場所が高齢者福祉施設であれば、おもに高齢者福祉分野の知識が深くなっていくでしょう。
筆者の場合は、病院勤務の社会福祉士なので、メディカルソーシャルワーカー(MSW)という分類です。
勤務している病院では、患者様のほとんど高齢者なので、
- 医療福祉分野
- 高齢者福祉分野
上記の専門知識が必要となります。
その他でいうと、低所得者福祉分野や障害者福祉分野などが、少し関わりがあるような状況ですね……
医療の知識は全くなかったので、病院で勤務するようになってから、医療専門用語について学びました。
社会福祉士への転職が40代におすすめな理由
社会福祉士の資格を取得して転職することが、40代におすすめだといえるのは、以下のような理由が挙げられます。
これまでの人生経験が活かせる仕事
筆者自身が転職しようと考えたきっかけでもありますが、社会福祉士の仕事は、
- これまでの人生経験が仕事に役立つ
- 違う職種からの転職経験なども活かせる
こういった面で40代に有利にはたらきます。
筆者の場合でいうと、結婚をして子どもを出産しており、離婚も経験しています。
そうすると、
- 結婚時の新婚支援制度
- 子ども出産時の出産一時金制度
- 離婚時の子育て支制度
- ひとり親支援制度 など
上記のような様々な支援制度について、これまでの人生経験のなかで身をもって学んでいるわけです。
親の介護を経験した方であれば、高齢者福祉制度を知っていますよね。
これまで自分が生きてなかで積み重ねてきた経験は、さまざまな形で社会福祉士の仕事に役立つのです。
また、社会福祉士は、
他人の人生を理解しなければいけない
という場面が多くあるので、違う職種からの転職であっても、その経験は役に立ちます。
相談者に近しい経験を自分が経験している場合と、まったく経験していないのでは、相談支援の内容も大きく変わってくるはずです。
社会福祉士の仕事であれば、自分がこれまで過ごしてきた人生経験が、無駄になることはありません。
社会福祉士として働いたスキルは、次の転職にも活かせる
社会福祉士として働いて得たスキルは、転職するときに経験値としてプラスされるので、次の転職にも有利にはたらきます。
筆者は今の病院に勤める前に、障がい者福祉施設で働いた経験がありました。
障がい者福祉分野を経験して、その分野の知識は深まっていたので、
障がい者福祉分野の経験は、当病院でも活かせるだろうな…
このように判断されて、転職活動を有利に進めることができたのです。
働きながら社会福祉士の資格取得を目指そう!
働きながら資格取得を目指すには、
- 資格取得までどのような行程となるのか?
- 勉強する時間をどうやって確保するか?
上記を見極めておく必要があります。
実際に資格の勉強を始めてから、
働きながら勉強するのは無理だったかも…
と後悔することが無いように、あらかじめ詳細を確認しておきましょう。
社会福祉士は名称独占の国家資格
社会福祉士は名称独占の国家資格です。
国家試験を受けて合格し、社会福祉士として登録することで、はじめて社会福祉士と名乗ることができます。
- 名称独占資格:
資格を持っている人だけが、その名称を名乗ることができる資格。
社会福祉士の他に、栄養士、保育士、介護福祉士など - 業務独占資格:
資格を持っている人だけが、専門的に扱える仕事のこと。
例)医師、看護師、放射線技師など
国家試験を受けるには受験資格が必要
注意しておきたいのは、国家試験には受験資格というものがあり、
社会福祉士の資格を取るために受験したくても、誰でも国家試験を受けられるわけではない
ということです。
受験する資格を持っていない場合は、まず受験資格を得るために学習する必要があります。
受験資格を得るための学習ルートは?
社会福祉士の国家試験を受験するための学習ルートは以下のとおり。
◆社会福祉士国家試験の資格取得ルート図
要するに、自分の最終学歴がどこに当てはまるのかによって、学習ルートが変わってくるということです。
受験資格を得る難易度は人によって違う
たとえば、福祉系4年生大学を卒業していれば、いきなり国家試験を受験できる資格があります。
しかし筆者の場合は、最終学歴は一般の短期大学卒だったので、
このような手順をふまないと、社会福祉士の国家試験を受験する資格が取得できませんでした……
社会福祉士の資格を持っていなくても、運よく相談援助業務に就くことができる人もいます。
しかし、福祉の知識が全くないうえに、年齢が40歳を超えている筆者では、いきなり相談支援業務に就くのは非正規雇用でも厳しいです。
これでは、実務経験が積めないな…
このように感じた筆者は、もう一度よく考えて、
実務経験なしでも国家試験資格を得ることができる、福祉系4年生大学へ入り直す
という選択をしました。
卒業した短大で取得した科目の単位を、福祉系の通信大学へ提出して、まずは3年次に編入。
そこから2年間の勉強を経て、社会福祉士の資格取得に必要な指定科目の履修をして、大学を卒業したのです。
資格取得までの時間は、40代であれば少しでも短い方がいいです。
ですから、しっかりと計画を立てたうえで、一度で合格できるように準備を進めましょう。
社会福祉主事任用資格は取得できる
ちなみに、履修科目の単位をきちんと取得して卒業すれば、社会福祉士の国家試験に合格できなくても、社会福祉主事任用資格は取得できます。
社会福祉主事任用資格を持っていれば、求人探しの幅が広がりますから、少しお得だといえますね。
通信教育でも、実習は平日に実施される場合が多いので要注意
前述したように、筆者は福祉系大学の通信教育を受けて卒業することで、国家資格受験に必要な要件を満たしました。
通信教育ですから、ほとんどの授業は、
- オンラインで収録された講義を見て、課題を提出する
- テストを受けて単位を取得する
このような流れで進みます。
ただ、すべてがオンラインというわけではなく、なかには「スクーリング」や「実習」といって、実際に足を運ばなければいけない授業もありました。
スクーリングでは、指定された会場へ足を運び、普通の大学講義のように一日中授業を受けます。
通信教育ですから、基本的に働きながら授業を受ける人が多いので、スクーリングは土日や祝日に設定されていることが多いです。
ただ、実習はそうはいきません。
実習を指導してくれる施設へ行って、直接そこで働く体験をするのわけですから、平日に設定されることがほとんどです。
働きながら通信教育を受けている場合は、実習のスケジュール調整に苦労するでしょう。
筆者の場合は、働いている職場に事情を話していたのですが、やはり平日に何日も休めないので、
土日にも稼働している施設はないだろうか?
と実習先を探し回りました。
さらに実習施設側へ、
できるだけ土日で実習日程を組んでもらえないでしょうか?
このようにお願いをして、できる限り平日に休む日数を減らし、なんとか仕事と実習を両立することができたのです。
筆者はうまく調整できましたが、一緒に通信教育を受けた人のなかには、
職場の理解が得られないので断念します…
実習期間前に仕事を辞めるしかない…
といった選択をしている人もいました。
働きながら資格の取得を目指す場合は、
実習科目をどのように対応するのか?
上記について、あらかじめ考えておく必要があります。
社会福祉士国家試験の概要
社会福祉士国家試験の受験資格を得たあとは、いよいよ本試験です。
ここでは、本試験の概要についてご紹介します。
毎年2月頃に実施される、年1回だけの国家試験ですから、万全の準備で本試験に備えましょう。
国家試験の試験の方法、出題される内容は?
社会福祉士の国家試験は、マークシート式の5択問題です。
試験の方法
(1)試験は、筆記の方法により行なう。
なお、障害がある者等については、その申請により点字問題、拡大文字問題、チェック解答用紙等による試験を行なうほか、試験時間の延長等必要な配慮を行なう。(2)出題形式は五肢択一を基本とする多肢選択形式とし、出題数は150問、総試験時間数は240分とする。
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
なお、国家試験で出題される内容については、以下で詳しく紹介されています。
社会福祉士国家試験出題基準|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
ポイントは、問題をよく読むことです。
- 「正解」を選びなさい
- 「不正解」を選びなさい
- 答えを全て選びなさい
上記のような、ひっかけのような問題も多いので注意しましょう。
国家試験で合格となる基準は?
社会福祉士の国家試験における、合格基準は以下のとおりです。
次の2つの条件を満たした者を合格者とする。
- 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
- 1を満たした者のうち、以下の18科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては7科目群。)すべてにおいて得点があった者。
- [1] 人体の構造と機能及び疾病
- [2] 心理学理論と心理的支援
- [3] 社会理論と社会システム
- [4] 現代社会と福祉
- [5] 地域福祉の理論と方法
- [6] 福祉行財政と福祉計画
- [7] 社会保障
- [8] 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- [9] 低所得者に対する支援と生活保護制度
- [10] 保健医療サービス
- [11] 権利擁護と成年後見制度
- [12] 社会調査の基礎
- [13] 相談援助の基盤と専門職
- [14] 相談援助の理論と方法
- [15] 福祉サービスの組織と経営
- [16] 高齢者に対する支援と介護保険制度
- [17] 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- [18] 就労支援サービス、更生保護制度
- (注意1) 配点は、1問1点の150点満点である。
- (注意2) 社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第5条の2の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の67点満点である。
合格基準を総得点の60%程度としており、難易度によって合格点は変わります。
注意しなければならないのは、
18科目すべてに点数があること
という条件になっていることです。
1科目でも0点になってしまうと、合格することはできません。
国家試験の合格率は?
社会福祉士国家試験の受験者数と合格率は、以下のとおりです。
近年では合格率は25~30%程度で推移しており、
10人受けて3人しか受からない難関試験
だといえるでしょう。
出題範囲も広いので、福祉職の国家試験では最難関に位置しています。
目指すは一発合格!国家試験に合格するための対策とは
国家試験はマークシート式の5択問題とはいえ、出題範囲はかなり広いです。
一発合格をするためには、まずは本試験の傾向を知り、しっかり対策しておかなければなりません。
ここでは、実際に本試験を一発合格した筆者が、試行錯誤のなかで学んだことや、対策しておくべきことをご紹介します。
働きながら合格を目指すなら、試験対策は必須!
年1回の国家資格試験ですから、受験資格を取得した流れのまま、頭の中に知識が詰まっている状態で、一発合格を目指したほうが効率的です。
とはいえ、社会福祉士の試験は広範囲におよびます。
全てを理解したうえで、試験に挑むことができれば良いのですが、
働きながらだと、なかなか難しい…
というのが現状でしょう。
働きながら勉強して合格を目指すのなら、試験対策を練っておく必要があります。
試験対策用のテキストを選ぼう
社会福祉士資格試験対策のテキストは、多くの出版社から出ています。
自分に合ったものを選ぶことが重要なので、大きい書店に足を運んで、実際に中身を見て選ぶのがおすすめです。
ちなみに筆者が選んだテキストは、中央法規の過去問と模擬のテキストでした。
過去問は何回か解いていると、
毎年同じ問題が出題されているな…
この問題は定期的に出題されるのか…
こういった傾向が見えてくるので、本試験での出題のされ方にも慣れることができます。
模擬のテキストについては、
上記の理由から必要となります。
テキストは一問一答式など、さまざまなものが出版されていますが、あまり多くのテキストを選ぶと、読む時間や解く時間が足りません。
時間に余裕があるのであれば、テキストを増やす
というスタンスがおすすめです。
まずは2冊くらいに絞って、繰り返し問題を解くことを心がけましょう。
一発合格を目指すなら、対策ゼミを受けよう
社会福祉士試験の対策には、教育機関や出版会社が主催している、ゼミやセミナーなどが用意されています。
スケジュールの調整は難しかったのですが、筆者は受講していた通信大学のセミナーのほかに、社会保険福祉士会が主催している試験直前短期ゼミにも申込みました。
都道府県社会福祉士会 社会福祉士国家試験受験対策講座及び統一模擬試験 実施一覧
通信大学のセミナーでは、試験日までに余裕があるスケジュールで実施され、
- 試験に毎年出題されているもの
- 制度改正などで、出題されると予測されるもの
上記のような問題を、解説付きで説明してくれます。
一方、直前短期ゼミでは、問題を解くスピードなど、試験のテクニックに重点がおかれています。
科目ごとに出題されそうな問題を、試験さながらの時間で解き、答え合わせのときには、覚え方やゴロ合わせなども教えてくれるので、頭に残りやすかったです。
本試験の一発合格を目指すなら、直前の対策ゼミも受講することをおすすめします。
試験当日を想定しておくことも重要
本番の試験では、やはりとても緊張しました……
試験当日に、リラックスして良い環境が作れるか?
ということも、合否を決める重要な要素です。
筆者の場合は、試験会場がどんな場所かを調べたり、人に聞いたりして、色々と準備をしたうえで当日を迎えました。
寒いといけないので(試験は2月)、カイロとひざ掛けを持って行き、自動販売機があるか分からなかったので、水筒に暖かい飲み物を持参。
午前と午後に分かれる試験なので、間に昼食も挟みます。
昼食後は眠くなって、集中力が途切れるのでは…
という懸念から、栄養ドリンクや甘い物を念のために持って行きました。
実際に寒かったので、ひざ掛けとカイロは重宝しましたし、昼食をガッツリは摂らず、暖かい飲み物と甘い物で気分転換して乗り切ったのです。
試験当日のことを事前にリサーチしたうえで、自分なりの当日の過ごし方を想定しておきましょう。
40代で転職するなら、実践したい求人の探し方
社会福祉士の資格を取得したあとは、資格を活かせる転職先を探すことになります。
40代から社会福祉士として転職するために、以下のポイントを押さえて、効率よく仕事を探しましょう。
40代におすすめの転職サイトに登録する
まずいちばん初めにしておきたいのは、転職サイトへの登録です。
すぐには希望通りの案件が見つからなくても、転職のための情報量の多さはダントツですし、無料で利用できますから、ぜひ登録しておきましょう。
大手の転職サイトであれば、常に数多くの求人情報が掲載されており、高度な検索機能があるので、
職種 / 地域 / 年収 / 福利厚生 など
上記のような条件で、求人を簡単に絞り込むことができます。
40代向けの求人を効率的に集めるには、
といったキーワードで検索してみましょう。
また、ひととおり求人を眺めたなかで、掲載写真に年配者が写っている求人を探してみてください。
若手でなくても構わないですよ
企業側のこのようなメッセージかもしれません。
転職サイトは試験勉強をしている段階から、早めに登録しておいて、チェックする習慣をつけましょう。
頻繁に求人を出しているところをピックアップしておくことで、
ここは人の入れ替わりが激しいのでは…
といったことを把握しておくことができます。
転職サイトの選び方や活用する方法、40代におすすめの11社を以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
転職エージェントの活用は必須!複数に登録しておく
転職活動を進めるには、かなりの労力が必要であり、ノウハウも必要となってきます。
あれもこれも一人でやるのは、本当に大変なものです…
そこでおすすめしたいのが、転職に必要な一連の作業をフォローしてくれる、「転職エージェント」を活用すること。
転職のプロによるサポートを受けることで、以下のような、たくさんのメリットを得ることができます。
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
- 面接対策のサポートをしてもらえる
- 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
- 求人企業について、気兼ねなく質問できる
- 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
- キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、アピールするべき自身の強みを教えてくれる
- 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
- 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる
40代が無駄なく効率的に転職活動を進めるうえで、利用しない手はないサービスです。
しかも、転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます。
昨今では、人手不足が深刻なこともあり、福祉専門の転職エージェントも増えました。
◆福祉系でおすすめの転職エージェント
サービス名 | 特徴 | 公式ページ |
介護ワーカー | 全国対応で幅広い雇用形態の求人が探せる | 詳細を見る |
カイゴジョブ | 50万人が利用する国内最大級の介護求人サイト | 詳細を見る |
ジョブメドレー | 医療介護求人で国内最大級の転職サイト | 詳細を見る |
自分に合ったエージェントの方が見つかると、とても頼もしい存在になりますので、探してみましょう。
※ 筆者は『介護ワーカー』を利用しました。
転職エージェントの選び方や利用時の注意点については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。
ハローワークなどの公共就職支援サービスを利用する
ハローワークは、転職サイトと比較すると求人の詳細がわかりにくく、待遇面で見劣りすることが多いので、利用を敬遠している人もいるかもしれませんね。
ですが、社会福祉士の募集は意外と多いので、ハローワークも積極的に活用しましょう。
相談員として募集されている求人でも、実際に面接で確認してみると、介護職も兼務となる募集が多い印象です。介護職で働くことが難しい場合は、あらかじめ業務内容を確認しておくことをおすすめします。
ハローワークを利用することで、以下のようなメリットを得ることができます。
- 仕事の種類が豊富で求人数が圧倒的に多い
- ハローワークだけの独自求人がたくさんある
- 職業相談の窓口が充実しており、気軽に相談できる
- 子育て中の仕事探しを支援するマザーズコーナーがある
- 職業訓練を受けて、資格やスキルを習得できる
ハローワークは公共の職業紹介機関ですから、企業は無料で求人を掲載することが可能です。
そのため、
ブラックな会社の求人が紛れているのではないか…
こういった心配をしている人もいるでしょう。
ですが、質の悪い求人は見分けることができますし、窓口で確認すれば、さまざまな情報を教えてもらえます。
- 現在失業中である
- 地元企業への就職を希望している
- 未経験の仕事に転職したい
- 子育て中である
上記のような方であれば、利用しないのはもったいないサービスですよ。
また、公共の就職支援サービスはハローワークだけではありません。
人材紹介会社による委託運営がされていて、転職エージェントのような充実したサービスを用意している地域もあります。
ハローワークなどの公共支援サービスについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
実習先へ就職するという方法もある
実習先を受けた先が求人を出しているのであれば、
実習先の求人に応募してみる
というのもひとつの方法でしょう。
実習先なら、職場の雰囲気は分かっていますし、たしかに採用がされやすい面はあります。
実際に、筆者と一緒に受験した人のなかでも、
実習先への就職が決まりました!
このような人は多かったです。
ただ、実習中は生徒という立場ですので、働き始めてからのギャップはどうしてもあるようです。
安易に決めることなく、十分に考慮したうえで、実習先で働くかどうかを決めましょう。
40代から未経験で社会福祉士として転職するコツ
社会福祉士の資格を取ることができれば、未経験で応募できる求人も多いです。
ただ、事前に福祉の知識を身に付けておくに越したことはありません。
ここでは、筆者自身が実践した、社会福祉士の勉強を兼ねたおすすめの転職方法をご紹介します。
資格の勉強中から、福祉に関連する仕事で働いてみよう
筆者の場合は、福祉制度自体を知らなかったので、
働きながら勉強するにはどうしたらいいのかな?
ということをまず考えました。
勉強もあまり得意ではなかったし、記憶力にも自信がありません。
ですから、どうせ新しく仕事に着くならと、
福祉制度に携わることができる、市役所で仕事をしよう!
このように考えたのです。
最近の市役所では、昔のように公務員だけが働いているわけではありません。
というケースも多くなっているのです。
筆者は、市役所の求人を取り扱っている企業に応募して、晴れて市役所でパートとして働けることに。
そして2年間で、
市民課 / 介護保険課 / 障害福祉課 / 子育て支援課
これらの窓口業務を経験をしました。
窓口業務を通じて、福祉制度を利用するための申請手続きに直接ふれることができ、効率よく知識を学ぶことができたのです。
そしてこれらの職歴が、社会福祉士の資格を取得後に転職する際に、採用へのPR効果を発揮してくれました。
経験が足りないのなら、社会福祉士として活かせる人間力をアピールしよう
転職する際に、まったくの未経験だとしても、
- これまで生きてきたなかで培われたコミュニケーション能力
- 人の話に耳を傾ける傾聴の姿勢
- 学生時代に携わったボランティア活動、社会貢献活動など
上記のような、自分の人間力をアピールすることを心がけましょう。
社会福祉士は人に携わる仕事ですから、見られているのは能力や経験値だけではありません。
対人スキルや話し方はどうだろうか?
こういった点も重視している施設や病院も多いのです。
総合的な人間力を見てくれる募集先も多いですから、経験値が足りないのであれば、人間力をアピールすることで採用へ近づくことができます。
まとめ:社会福祉士は40代からでも転職できる仕事です!
今回は、40代から社会福祉士として働きたいと考えている方に向けて、
- 社会福祉士とはどんな仕事なのか?
- 社会福祉士への転職が40代におすすめな理由
- 働きながら社会福祉士の資格を取得するには?
- 40代から社会福祉士へ転職する方法
上記について、筆者の転職体験談を交えながらお話ししました。
「社会福祉士」の資格は40代からでも取得可能ですし、転職する際にも有利に働きます。
実習の問題をクリアすれば、働きながらでも資格取得できることも魅力です。
そして何より、手に職をつけて自分の知識を磨いていけば、ステップアップの転職も目指せます。
社会福祉士とは、
これまでの自分の人生経験を、人の助けに使うことができる
このような、とてもやりがいのある仕事です。
ぜひあなたもチャレンジしてみませんか?
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。