40代は業務経験の書き方が重要!効果的にアピールするコツとは
転職したいと考えているけど、
そうはいっても、40代だと厳しいだろうな…
このように悩んでいる方は、意外と多いのではないでしょうか?
でも大丈夫です!
転職活動でのキーポイントをしっかり押さえれば、40代でも転職に成功することはできます。
なぜなら48歳の筆者でも、6ヶ月で内定を勝ち取ることができたから。
筆者の場合は、働いている会社の10年後に明るい未来を見出すことができず、将来性に大きな不安を抱いたことから、転職活動に踏み切りました。
その活動経験のなかで分かったことは、
職務経歴を充実させて転職活動に望むべき
ということでした。
ですから、自身の業務経歴をどのように書くかが重要です。
この記事では、筆者の転職活動を実例として、合格を勝ち取るコツを具体的にご紹介しています。
40代で「転職したい」と想いを抱いている方は、ぜひこの記事をご覧ください。
今の不安定な環境から、あなたが第一歩を踏み出す後押しになれば幸いです!
48歳で転職活動をして得られたものは?
筆者は熊本県に住む、48歳の男性です。
半導体の構成部品をメインに製造する、社員数約300名の中小企業に勤めていました。
転職を考えたきっかけ
働いていた会社での勤続年数は22年で、技術開発職に14年、品質管理職に8年間従事していたのです。
当時の役職は係長職でして、
働き続けていれば、まだ役職は上がっていくだろうな…
という位置にはおりました。
しかし役職を上げるためには、役員のご機嫌取りをして気に入られることが絶対です。
最近では、力量が明らかに不足している者が役職に就くようになり、その体質に嫌気がさしていました……
業界的にも、顧客仕様どおりに半導体部品を製造するだけでは、これからの時代を生き抜くことは難しくなります。
それは会社もわかっているはずなのに、新規開発への投資も10年間ほど滞っており、新たな事業立上げの目途もまったく立っていない状態だったのです。
筆者はこの会社にいる10年後を想像したときに、
明るい未来を見出すことができない…
という思いが強く、将来性に大きな不安を抱いていました。
そこで、思い切って転職活動に踏み切ることにしたのです。
転職活動の結果は?
これまでの品質管理職の経験を活かしたいと思い、半導体製品メーカーで品質管理職を募集している大手企業を中心に、転職活動を行いました。
最終的には、約8000名規模の大手企業で品質管理職の内定をいただき、48歳で転職することができたのです。
現在の会社では、役職者はそれまでの業務経験と試験結果などから、公平に評価されています。
また会社として、常に10年~20年後を見据えた新技術への投資が行われており、半導体製品メーカーとしては国内で1番の成長企業です。
筆者が前職で不満としていた状況とは全く異なっており、今ではたいへん楽しく、やりがいをもって仕事をしております。
転職活動としては、12社に応募して5社内定となりましたが、最初の5社はすべて書類選考で不合格でした。
その次の2社は、書類選考は合格したものの面接で不合格に……
しかし、後半に応募した5社ではすべて面接までクリアして、5社とも内定をいただくことができたのです。
なぜこれほどに、転職活動の成果を改善することができたのか、そのすべてをお話ししていきます。
40代は業務経験をアピールする転職活動をしよう
一般的に、40代の転職合格率は、20~30代と比べて大幅に下がるといわれています。
確かに、様々な転職サイトを検索してみると、これからの将来性を見据えて、30代までを募集しているものが多いです。
企業が40代の採用を敬遠する理由とは
企業はなぜ、40代の採用を控えているのでしょうか?
それは40代の転職者に対して、
業務経験も長いから、柔軟に学ぶ余地がないのでは?
このように思われていることが原因のひとつでしょう。
また、40代での採用となると、それなりの給与条件を提示しなければならず、
給料に見合うだけの仕事をしてもらえるのだろうか?
ということも不安視されているのです。
40代を採用する企業は増えつつある
確かに20~30代に比べて、40代が条件的に不利であることは否めません。
しかし最近では、世界の企業が急加速で成長しており、日本の企業は危機感を感じています。
停滞を脱却して成長していくために、
業務経験値の高い人材を、積極的に採用する必要があるな…
このように考えて、40代を採用する企業も増えてきているのです。
したがって、
- 40代を積極的に採用する企業を見極める
- 40代ならではの業務経験の魅力をアピールする
この2つをクリアできれば、40代でも合格できる可能性はグンと高まります。
まずは、あなたの魅力をしっかりアピールするために、業務経験の整理を行っていきましょう。
過去の業務経験を振り返り、すべて書き出そう
転職活動を開始するにあたって、職務経歴をまとめる必要があります。
筆者も過去の業務実績を改めて振り返ると、
意外と多くの経験をしているな…
と気付くことができ。その時々に様々な学びをしていることが分かりました。
筆者の場合は、過去の業務経験で学んだことを手帳に記載しており、それをすべて残していたのです。
まずはその手帳を有効活用して、記憶もたどりながら、1週間かけてノートに書き出しました。
過去の業務実績を振り返り、思い出したらすぐに、ノートにすべて書き留める
この行動が非常に重要な作業だったのです。
各年代に分けて、思い出した業務経験をまずはすべて書き出しましょう。
そして書き出した業務実績を、年代順に整理していくと、充実した職務経歴書が書けるようになるはずです。
業務実績は可能な限り数値化しよう
業務経験を振り返りするなかで、実績として数値化できる部分は、具体的な数値を洗い出しましょう。
人事担当の方から後で聞いたのですが、職務経歴書のなかに数字が入っていると、まずはその数字に目が行くそうです。
人事担当者の目をひくために、できるだけ数値実績を示せるようにしましょう。
- プロジェクト経験者であれば、年間〇億円実績
- 品質管理経験者であれば、〇社監査対応実績や〇件改善実績
- 製造経験者であれば、〇件改善実績や〇時間工数削減など…
上記のように、数字で実績を表現できる方法はいくらでもあります。
業務経験の実績をできるだけ数値化する
これが合格に向けての重要なツールとなりますので、業務実績の振り返りのなかで、必ず実施してください。
職務経歴書に精いっぱいの力を込めよう
転職活動の第1関門は、書類選考に合格することであり、
といっても過言ではありません。
職務経歴書の内容について、いかに人事担当者の目に留まるかが重要です。
- 自分自身の業務実績をしっかりと振り返る
- 実績を具体的に数値化する
これまでにやってきたことついて、職務経歴書のなかに、合格の想いを込めて記載していきましょう。
業務経歴のなかで空白を作らない
職務経歴書を作成するうえで、まず大切なのは、
過去の業務経歴のなかに、空白の期間を作らないこと
上記を意識することです。
空白の期間があると不信感を生みますので、業務期間の空白を作ることなく、必ず実績を書くようにしましょう。
与えられた業務に専念しただけで、何も学ぶことがなかった…
このような時期があったかもしれませんが、その期間でも学びを得たことは何かあるはずです。
- 業務標準を守ることの大切さを学んだ
- 不良品を出さない、あるいは予防のための改善活動を実施した
上記のように何でも構いませんので、とにかく業務実績を連続させることが重要となります。
業務から学んだことを盛り込もう
これまでの振り返りのなかで、経験から学んだことも整理できているはずですから、
業務実績のなかに「その業務から学んだこと」を記載しておく
上記の対応をおすすめします。
業務実績のなかに、「学んだこと」を記載したほうがよいと感じたのは、書類選考をパスした後に、2社連続で面接不合格になったときでした。
業務実績と具体的数値のほかに、その業務から学んだことも記載しておくことで、人事担当者にしっかり理解いただけるようになったのです。
とくに応募する職種に繋がるものであれば、面接を有利に進めることができますよ。
職務経歴書への具体的な書き方(例文あり)
職務経歴書には、今まで行ってきた振り返りをもとに、経歴順に書き込んでいきましょう。
具体的な書き方については、このサイトでも説明がありますし、書籍などを参考にしてください。
参考までに、以下が業務実績の筆者の事例となります。
2010年〇月~2013年△月
●●プロジェクト活動でのプロジェクトリーダー:立上げ後、年間〇億円実績
<業務概要>
・顧客とのプロジェクト仕様決め
・外注メーカーとのシステム使用決め
・量産立上げ支援
学んだこと:顧客とのプロジェクト仕様見直し徹底度の重要性,プロジェクトマネジメント管理手法
2013年□月~2015年×月
品質管理業務にて品質改善活動推進:改善活動3件実績,顧客監査対応12社実績
<業務概要>
・5S推進活動
・目視検査での流出防止活動
・ヒューマンエラー発生防止活動
・顧客監査準備,審査対応,指摘事項是正報告,是正推進活動
学んだこと:5S活動の重要ポイント,ヒューマンエラー発生メカニズムの理解及び注意
ポイントの把握,顧客指摘内容分析による、顧客視点の品質管理重要ポイントの把握
自分自身の業務実績をしっかりと振り返り、それをもとに職務経歴書が丁寧に記載されているのか、プロである人事担当者ならある程度分かります。
- どのような業務を行ってきたのか
- どのような実績を出したのか
- 何を学んできたのか
この3つがしっかり盛り込まれていれば、人事担当者は応募者の全体像をつかむことができますので、合否判定に十分な情報を得られるはずです。
ぜひ、職務経歴書にしっかりと向き合い、箇条書きで丁寧に記載するようにしてください。
ただし、業務実績欄については、あまりにも長文で書いてしまうと、読まれない可能性がありますので注意しましょう。
職務経歴書はプロにチェックしてもらおう
ここまで、自身の力でしっかり仕上げてきましたが、
職務経歴書の書き方は、これで大丈夫なのだろうか?
と不安になる方もいるはずです。
現在では、中高年向けの転職エージェントが増えていますので、40代の転職でも無料でバックアップしてくれます。
登録すれば、転職エージェントの担当者がサポートとして付いてくれますし、希望条件に近い求人案件も紹介してくれるのです。
ぜひ、登録しておくことをおすすめします。
転職エージェントの担当者は、履歴書と職務経歴書の内容をプロの目線でチェックして、的確にアドバイスしてくれるので、とても参考になりますよ。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントにチェックしてもらうことで、
第三者のお墨付きがもらえたし、これで大丈夫だ!
という安心感が得られます。
筆者も自己満足で書いた職務経歴書を、転職エージェント担当者にチェックしてもらって、以下のポイントを大幅に修正しました。
- 業務実績の数値化を!
- 業務概要について、箇条書きで分かりやすく!
シンプルにまとめらていることで、
今までの業務実績が、しっかり整理されていますね!
このような評価をいただけるようになりましたし、面接担当者としては、質問したくなるポイントが絞り込みやすいのです。
職務経歴をベースにした面接対策をしよう
書類選考を無事通過することができれば、次は面接対策となります。
面接対策では、あれこれ悩むのではなく、職務経歴書の内容をもとに充実させていきましょう。
最初に志望動機を確認されるでしょうが、そのあとは職務経歴書の内容を中心にして、面接の話題が進んでいくはずです。
職務経歴書に記載したストーリーを徹底的に頭に入れて、自信をもって話せる準備を行っていきましょう。
面接の失敗から学んだこと。企業は即戦力を求めている
前述したとおり、今の時代の日本企業に求められているのは、現行維持ではなく、世界企業の急成長について行くことです。
企業を急成長させていくためには、経験の浅い若手社員や20~30代の転職者を、じっくり育てている余裕はありません。
求めているのは即戦力であり、だからこそ40代転職者を面接に呼んでいるのです。
筆者が実際に面接を受けたなかでも、確かに企業側の意思を感じることがありました。
最初に書類選考に通った2社の面接のなかで、同じような質問を受けたのです。
業務実績はよく分かりましたが、その実績のなかで何を学び、それ以降の業務経験にどのように活かしたのかを聞かせてください
私たちの会社でも、学んで得た知識や経験をぜひ活かしていただきたいのです
しかしこの頃は、職務経歴書には数値実績と業務概要しか記載しておらず、「その業務から学んだこと」は記載しておりませんでした。
業務実績は頭に叩き込んでおりましたが、学んだことの整理はできておらず、表面を取り繕うような会話しかできなかったのです。
業務からは何も学んできていないのかな…
面接官にこのように伝わってしまったようで、結局は2社とも不合格になってしまいました……
40代転職者が面接でアピールすべきスキルとは?
筆者は2社の面接不合格を反省して、転職エージェントの担当者と面談を実施して、アドバイスを求めました。
企業が40代転職者に求めているものとは、
- 問題解決力
- 教育できるスキル
これら2つのスキルであるというのが、エージェント担当者からのアドバイスだったのです。
企業活動では常に問題を抱えており、改善するべきことが山積みとなっています。
そして、その問題を改善していかなければ、企業の成長は見込めません。
改善が急務であるからこそ、即戦力が求められていますので、40代がアピールするべきは、改善する力である「問題解決力」となるのです。
また、問題解決に取り組みながらも、並行して若手を育てていく必要があります。
現在の上司は、プレイングマネージャーとして非常に忙しくしており、若手教育に時間を充てる余裕がありません。
したがって、若手を教育できるスキルを持っている、経験豊富な40代が求められているのです。
「業務から学んだこと」で、2つのスキルをアピールできる
職務経歴の「業務から学んだこと」のなかで、問題解決力と教育スキルに関することを上手に盛り込むと、面接でアピールすることができます。
「問題解決力」については、職務経歴書のに記載した「学んだこと」から、
上記について面接で話すことで、アピールすることができるでしょう。
「教育スキル」については、業務実績で「学んだこと」を、
この点について話すことができれば理想的です。
職務経歴書に、「学んだこと」は記載しているはずなので、そこから膨らませて、面接で話せるようにしておきましょう。
また、教育した実績がある場合は、その際に使用した資料などを準備しておくと、
どのような資料で教育されたのですか?
万が一、面接官からこのように問われたときに、提示してアピールすることができます。
職務経歴説明のなかに、失敗から学びを得た事例を盛り込もう
「問題解決力」のアピールには、もうひとつのポイントがあります。
それは、
- 失敗したことからも何かを学んだのか?
- その学びを、次の業務にどのように活かしたのか?
このような流れで話せるエピソードを用意しておくこと。
人は必ずミスをする生き物です。
ヒューマンエラーという言葉があるくらい、永遠のテーマとなっています。
企業活動においても、業務が全自動化にでもならない限り、つねに人の関与があり、ヒューマンエラーを起こす危険性をはらんでいるもの。
ヒューマンエラーが、業務の改善対象になることも多いですから、
上記は、面接官の興味をひくポイントとなります。
筆者の場合は、品質管理の業務を担当していたときに、
- 検査担当者による「不良見逃し」
というヒューマンエラーの発生を経験しておりました。
そのときの失敗事例と、学んだことから改善策を講じたエピソードを話したところ、面接官がかなり食いついてきたのです。
やはり、同じような問題はどの会社でも起こっており、どのように解決するべきか悩んでいるもの。
業務実績のなかで失敗した事例があり、そこから学んで改善した事例があれば、間違いなく、面接官が食いつくポイントになります。
ぜひ、職務経歴説明のなかに盛り込んで、大きなアピールポイントとして、面接で話しましょう。
まとめ:過去の業務経験をアピールすれば、48歳でも転職できる!
今回は、筆者が48歳で転職活動をして内定を勝ち取った経験にもとづき、職務経歴をしっかり充実させて、転職活動にのぞむ重要性をお話ししました。
お話ししてきた内容は、内定を獲得することができた筆者の実体験でもありますので、ぜひ試してみてください。
ご紹介した面接のポイントについては、1次面接から最終面接まで、大きく変わることはありません。
面接官が変わっても、募集企業の求めているものは共通していますので、職務経歴書でしっかりアピールすることが有効です。
過去に経験したきた業務実績は、あなたの宝物といえるもの。
これまでの業務実績をしっかりと振り返って、丁寧に職務経歴書にまとめましょう。
その業務経験を面接でアピールすれば、40代であっても、合格することは難しくありません。
明るい未来があなたを待っています。
あなたが培ってきた業務実績を引っ提げて、自信をもって転職活動に挑んでください!
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
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