働きながら転職活動するのは大変ですよね。
業務の合間に仕事を探したり、面接に出向いたり……
ネット上でも、
このような否定的な意見も見られます。
しかし、働きながら転職活動することは、気持ちの焦りや経済的なリスクを回避するといったメリットがあるのです。
今回の記事では、働きながらの転職活動にフォーカスして、そのメリットとデメリット、成功させるためのポイントについて解説しています。
ぜひ最後までお読みください。
転職活動は働きながらか、それとも仕事を辞めてから?
このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。
しかし選ぶべきは断然前者で、つまり転職活動は「働きながら進める」べきなのです。
その理由は40代という年齢にあります。
中年サラリーマンにとって、「転職」は自分ひとりの問題ではありません。
一時的とはいえ収入が途絶えれば、暮らしへの影響は避けられず、家族も不安になってしまうでしょう。
このように背中を押しつつも、内心は経済的な心配をしているはずなのです。
また焦って再就職したばかりに、
なんてことにもなりかねません。
たとえ苦労はあっても、40代なら転職活動は働きながら行うべきでしょう。
働きながら転職活動をするメリット
「収入が安定する」といった利点のほかにも、在職中に転職活動することには、以下のようなさまざまなメリットがあります。
時間をかけて希望の求人情報を探せる
プレッシャーに悩まされることなく、じっくりと希望の仕事を探せるのが最大のメリットです。
たとえば自分の予想に反して、
上記のような場合でも、職種の幅を広げたり、新たな募集を待つこともできます。
ブランクが生まれず、人事担当者に好印象を与えられる
退職してからのブランクが長期になると、
人事担当者にこのように思われてしまいます。
逆に、在職中にスケジュール調整に苦労しながら面接に行くと、
上記のように好印象を与えられるでしょう。
状況によって転職を延期、中止できる
転職活動をしてみた結果、
このように考えなおした場合も、すぐに取りやめることができます。
実際に行動してみたら、「現職の良い部分が見えてきた」といったケースは、じつはよくあることなのです。
わずらわしい手続きを自分で行わなくてよい
転職先を決めてからいまの会社を退職すると、社会保険や雇用保険、厚生年金などの、わずらわしい移行手続きを自分でする必要はありません。
現在の勤め先から各書類を預かって、新しい勤め先に提出するだけで済むので、時間と手間を大幅に削減できます。
働きながら転職活動をするデメリット
メリットがある一方で、働きながらの転職活動には相応の苦労があることも、認識しておきましょう。
本業に追われて、転職活動に専念しづらい
現行業務や引継ぎなどと転職活動が重なって、「二足のわらじ」状態になると、しんどい思いをするかもしれません。
また、本業で時間が確保できず、業界分析や面接準備を十分にできなかったために、
このようなケースもありえます。
スケジュールの調整が難しい
応募企業の多くが平日に面接を指定してくるなかで、有給休暇や半日有休を使って、面接にのぞむことが多くなるでしょう。
あまり頻繁に休みを取得していると、会社側が難色を示すでしょうし、スケジュール調整に苦労するほか、急募の求人にも応募することができません。
表立った転職活動ができない
職場に転職活動を内緒にしている場合なら、
上記のようにヒヤヒヤしたり、人によっては「後ろめたい気持ち」になってしまうかもしれません。
また、同僚に相談したつもりが、
いつの間にか職場中のウワサになっている
このようなケースも多いのです。
雇用保険の恩恵を受けられない
在職中に内定をもらうと、「失業の定義」から外れてしまうため、失業保険や再就職手当などをもらうことができません。
収入が安定的である証とはいえ、保険料を支払ってきた恩恵を受けられないと考えれば、この点もデメリットだといえるでしょう。
働きながら転職活動を“成功”させる7つの秘訣
働きながら転職を成功させるためには、どのようなことを意識すれば良いでしょうか?
ここでは、リスクを最小限に抑えて、転職を成功させるためのポイントを7つご紹介します。
決してブレない心構えをもつ
- 退職を引き止められる
- 退職を厳しく非難される
- ネガティブなことを言われる
このようなこともあるでしょうし、終わりの見えない転職活動にモチベーションが下がり、落ち込む日もあるかもしれません。
しかし、転職を決意するに至った理由を考えれば、気持ちは何度でも持ち直すことができるはずです。
転職活動では、妥協したり気持ちが負けたら、失敗に終わります。
多少のことでは影響されない、ブレない強い意志と心構えを持ちましょう。
希望の条件を明確にする
休みの日数や残業時間、仕事内容や年収など
上記のような条件を“明確化”することで、応募企業を効率的に絞り込むことができます。
仕事探しは長引くほど、やる気と成功率が下がりますので、テンポ良い活動が大切です。
現職と転職活動の両立に疲れてしまう前に、早めに決着をつけましょう。
早めの退職交渉で気持ちよく退職する
気持ちよく次に向かうためにも、円満退職を心がけましょう。
早期に退職を申し出ることで、会社からも一定の理解を得られやすいですし、面接日程などでも融通が利くようになります。
引継ぎや人員の関係で、延長交渉があったとしても、一定期間を条件に協力するようにしましょう。
退職後でも、源泉徴収票などの書類の受け取りや制服の返却といった用事で、会社とコンタクトを取ることはあるのです。
気まずい雰囲気での退職とならないよう、また一つの区切りとして、大人の対応を心がけましょう。
仕事終わりや休日の時間を有効活用する
スキルアップや必要な資格を取るために、平日の仕事終わりや休日の時間を、最大限に有効活用しましょう。
転職という機会でもない限り、じっくり勉強できるチャンスはありませんし、自身の能力開発に励むことは、転職における市場価値を高めてくれるのです。
今まで学んでこなかった、外国語やITスキルなどを学べば、より仕事探しの幅が広がって好待遇も期待できます。
- スキマ時間に求人サイトをリサーチする
- 自己分析や自己アピール内容を考える
上記のような取り組みも有効です。
スマホを使って、コツコツと職務経歴書の下書きを進めるのもよいでしょう。
有給休暇を有効活用する
有給休暇を取得して面接や会社見学に行くことはもちろん、溜まっていた休暇を一気に消化することで、まとまった時間を手にすることができます。
自己啓発に励んだり、家族サービスをしたりと、貴重な時間を有効活用しましょう。
転職した後は、半年間は有給休暇が付与されません。
これまでやりたかったことを思い切りやって、リフレッシュして新しい仕事にのぞみましょう。
経済的な余裕をもつ
40代の転職では、多くの方が転職により年収がダウンする傾向にあります。
試用期間を設けている会社や、契約社員でのスタートとなる場合も、やはり経済的に苦しくなるでしょう。
ただし、住民税は前年の収入により金額が確定するため、前職で稼いでいた場合は、年収ダウンとのダブルパンチでさらに厳しくなることも…
こうした事態を想定して、経済的な余裕を持っておけば、キャリアを築くことに専念できます。
また、サラリーマンとしての収入だけではなく、副業も見据えて準備することもおすすめです。
転職エージェントの力を借りる
退職後と違って、働きながらの転職活動はとにかく忙しいもの。
上記のように、あれもこれも一人でやるのは大変です。
こういった転職に必要となる、一連の作業をフォローしてくれるのが、転職エージェントという存在です。
転職エージェントとは、転職のプロフェッショナルである担当者が、
- あなたの仕事適性や市場価値を判断
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 給与交渉や面接日程の調整など
上記などを行ってくれるサービスで、登録も利用も基本無料です。
現職業務を抜かりなくこなしつつ、確実に転職を成功させるためには、転職のプロに力添えをしてもらうのが一番の近道となるでしょう。
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まとめ:ポイントを押さえて、働きながらの転職活動を成功させよう!
今回は、働きながらの転職活動にフォーカスして、そのメリットとデメリット、成功させるためのポイントについてお話ししました。
働きながらの転職活動には、メリットとデメリットが存在しており、決して楽な道ではありません。
しかし、以下のような要点を押さえて行動すれば、きっと良い仕事に出会うことができるはずです。
- ブレない心構えをもつ
- 希望条件を明確にする
- 早めの退職交渉
- アフター5や休日の時間を有効活用
- 有給休暇を活用する
- 経済的な余裕をもつ
- 転職エージェントの力を借りる
お話ししてきたこれらのポイントを意識して、ぜひ実りある転職活動を進めてくださいね!
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40代の転職を成功させるためには、まず40代の転職を取り巻く状況や現実を知ることが大切です。
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