転職する勇気が出ない40代。行動できない理由と5つの対処法とは
現状の仕事内容や人間関係に不満があるものの、
転職する勇気が出ない…
このように悩んではいませんか?
いまや生涯において、一度や二度の転職は当たり前の時代になりました。
しかし若い頃ならともかく、ある程度キャリアを重ねてきた年代にとっては、転職はそんなに手軽な行為ではないですよね……
たとえ現状に不満があったとしても、即行動とならないのは、
- 転職におけるリスク
- 不安な気持ち
こういったものがあるからです。
ですから、まずは転職に関連する不安要素と向き合ってみましょう。
この記事では、転職する勇気が持てないと悩む40代の方に向けて、転職に踏み切れない理由と勇気を得るための対処法を解説しています。
転職をためらってツラい毎日を過ごしていても、先々には後悔しか残りません。
ぜひ最後までご覧いただいて、あなたの悩みを解決するヒントにしてください。
40代が転職に踏み切れない理由とは?
人は経験したことのないことに対して、不安な気持ちを抱きます。
それは転職に対しても同様であり、一歩前に進めない要因となっているのです。
踏み出す勇気を阻む「未知への不安」を取り除くには、不安を感じる要素について、一つ一つ紐解いていくほかありません。
ここでは、40代にありがちな転職に対する不安要素について、具体的に7つの項目を取りあげてみます。
転職活動をうまく進められるか不安
転職活動の流れを知らないために、
転職するのは初めてだし、ちゃんとできるのかな…
こういった「漠然とした不安」を感じている人もいるでしょう。
たしかに、転職活動を始めてから新しい仕事に就くまでには、さまざまな手続きや段取りが必要です。
しかし、転職活動に関わる情報は、当サイト(セカンドゴング)で調べれば、まったく問題ありません。
「転職活動に対する不安」は、把握しておけば100%解消することができますよ。
転職活動の流れと40代の転職を攻略するコツは、40代の転職を成功させる完全ガイドでご紹介していますので、あわせてご確認ください。
家族から理解が得られるか心配
家族の反対を押し切って退職したものの、思うような転職ができずに、
転職に失敗してしまった…
というケースはよくあることです。
ですから、自己都合による転職(退職)を、家族が受け入れてくれるかは微妙なところでしょう。
転職を家族に賛同してもらうためには、事前に行動計画を伝えておくなど、不安にさせない配慮が欠かせません。
もし退職してから仕事探しをする場合は、
収入が途絶えて生活できるのかしら…
こういった不安に対する家族の理解が必要となります。
とくに既婚者の転職は、家族にとっては一大事です。
あなたが考えている以上に、家族は転職をシビアな視点で捉えています。
次の仕事が本当に見つかるのか自信がない
転職を考えていたとしても、
本当に次の仕事が見つかるのかな…
このような不安を感じる人もいるでしょう。
年齢が上がるほど、企業が求める能力のレベルは高くなりますし、30代以降の求職者については、
即戦力になれるかどうか?
ということが、採用の成否を分けることになります。
とくに40代~50代であれば、求人数も減ってくるので、転職のハードルはより高く感じるはずです。
自分の強みを把握していない人は、
どんな企業に求められているのか?
という自身の市場価値がわからないため、どうしても消極的になりやすい傾向にあります。
現職より給料が下がってしまう不安
給料が下がってしまったらどうしよう…
生活していけるのかな…
経済的な理由により、転職に踏み切れない人もいます。
厚生省の調べによると、40代転職者で年収ダウンしたと回答している人の割合は以下のとおり。
◆40代の転職で年収ダウンした人の割合
40~44歳 | 22.6% |
---|---|
45~49歳 | 30.4% |
やはり2~3割の人は、年収ダウンの現実に直面しているのです。
もし年収ダウンとなってしまう場合は、生活費や貯蓄の見直しはもちろん、副業などの手段も検討する必要があるでしょう。
会社に退職を切り出せるのか心配
「退職代行」というサービスが世に出回るほど、転職者にとって“退職”は大きな壁となっています。
退職を切り出したら会社(上司)は、どんな反応をするだろう…
引き留められたらどうしよう…
このような心配から、転職をできずにいる人も多いのです。
ただ、退職は「労働者の権利」として法で保障されているものですし、会社が阻害できるものではありません。
一時的な気まずさはあるかもしれませんが、会社があなたの人生を保証してくれるわけではないのです。
新しい会社の職場環境に馴染めるのか不安
次の会社で自分の能力が通用するだろうか…
職場環境に馴染めなかったらどうしよう…
上記のような理由も、よく聞かれます。
年齢を問わず、新たな環境に身を投じるには勇気がいるもの。
キャリアを重ねて一定の評価をもらえている人や、人脈づくりに力を入れてきた人ならば、
退職で「手放すもの」も大きいな…
と感じることもあるでしょう。
ただ、職場環境については、過度に不安視する必要はありません。
会社の人間関係は、よほどコミュニケーション不全の職場でもない限り、3ヶ月〜半年もすれば十分に馴染めるはずです。
新人として、丁寧なコミュニケーションを掛けましょう。
悩みや不満が解決するのかわからない
転職を考えるとき、
- 上司や取引先との相性がよくない
- 苦手な仕事が多い
上記のような仕事に関する不満や悩みは、さまざまにあるでしょう。
しかし、転職して新しい職場に移ったとしても、問題が根本解決できなければ、
同じような悩みを繰り返してしまう
という可能性もあります。
収入条件や福利厚生に関することなど、求人情報に記載がある内容であれば、事前にある程度は知ることができるでしょう。
しかし、人間関係や仕事内容の詳細などは、入社してみるまでわかりません。
ネットの口コミでネガティブなコメントを見かけてしまい、
ダメな会社に決めちゃったのでは…
このような不安に悩まされることは、よくあることなのです。
転職する勇気が出ないときに考えたいこと
前述のとおり、転職には不安や不確定な要素がつきものです。
そのなかで、転職する勇気が持てないという人には、以下の特徴がよく見られます。
- 転職を短期的な視点で捉えている
- 転職に関してよく調べていない
転職を短期的な視点で捉えていると、環境の変化や一時的な年収ダウンに対して、ネガティブな感情を持ってしまいがち。
また、転職に関する知識が乏しいばかりに、自分の可能性に蓋をしてしまっている可能性も……
転職を長期的な視点で捉えることができれば、
転職することで得られるメリットも多いよな…
こういった考え方ができるようになります。
理想の暮らしのために「いま何をするべきか?」についてよく考えてみましょう。
転職はネガティブなものではない
時代とともに、ネガティブだった転職イメージは、ポジティブなものへと変わってきました。
いまでは、
転職はキャリアアップ・成長の機会である
このように捉えるのが一般的です。
一度や二度の転職は当たり前の時代ですから、後ろめたさを感じる必要はありません。
厚生労働省の調査によると、正社員として働く人の7~8%が、その年に転職を経験しているのです。
◆正社員と転職者の人数
年度 | 常用労働者数 (万人) | 転職入職者数 (万人) | 入職率 |
---|---|---|---|
2021年 | 3714.1 | 271.6 | 7.31% |
2020年 | 3674.9 | 268.6 | 7.31% |
2019年 | 3647.1 | 305.8 | 8.38% |
2018年 | 3660.7 | 298.4 | 8.15% |
2017年 | 3791.2 | 325.7 | 8.59% |
また、リストラや希望退職による人員整理は、規模の大小にかかわらず、多くの企業で実施されています。
人員整理の対象になる可能性は、誰にでもあります。
ある日突然に窮地に追い込まれるよりも、自らの意思で行動したほうが、圧倒的に余裕を持つことができるはずです。
転職に対してのイメージが変われば、必然的にネガティブな感情を持つことはなくなるでしょう。
転職をためらった先にあるリスクとは?
転職は35歳までが限界だよ
上記のような一般論に惑わされてしまうと、
退職しづらいから、今のままで我慢するか…
このような考えで、転職をためらってしまうかもしれません。
しかし、そうしている間に、あなたの転職における”市場価値”はどんどん低下していきます。
「我慢する」という気持ちで仕事に取り組んでいる状態では、職場で高い評価は得られません。
時間が経てば経つほど、転職の難易度はさらに高まってしまうでしょう。
生涯における総労働時間は「約10万時間」にものぼると言われています。
この膨大な時間を、
我慢してしのがなければ…
と考えて過ごすよりも、環境を変えて生き生きと働けることに注力するべきです。
現状の環境に留まる方向性も模索する
仕事内容や働き方についての悩みは、いまの職場でも改善できる可能性があります。
どうしても迷いがあるときは、
いまの会社に留まって、問題を解決できないだろうか?
という方向性も探っておきましょう。
- 特定の業務が苦手
⇒得意な人に依頼する - 人間関係の悩み
⇒相手と距離を置く、接し方を変える - 通勤時間が長い
⇒会社の近くに引越しする
人間関係に悩んでいるのなら、関係をリセットするために、部署異動を申し出るという方法もあります。
「会社が遠い」という理由であれば、会社の近くに引っ越すことで問題を解決できます。
また、いまの会社の給料に不満を抱いている人でも、実際に転職サイトをチェックしてみたら、
他社の給料もあんまり変わらないもんだな…
頼れる仲間もいるし、いまの会社のままがいいのかも…
このように感じることもあるでしょう。
焦って転職したことで、キャリアダウンになってしまっては意味がありません。
現状でやれることは、すべてやり切りましょう。
それで改善できなかったときは、「納得感」を持って転職活動に踏み切れるはずです。
転職する勇気を得るための5つの対処法
転職活動に踏み切る覚悟ができずに、
転職という判断は、本当に間違っていないだろうか…
という不安な気持ちが残るのであれば、以下の対処法を実践してみましょう。
自分の長所や仕事上の強みを明確にする
性格的な長所や仕事上の強みは、誰にでもあるものです。
転職する勇気を持つために、転職市場で戦える武器となる要素を見つけておきましょう。
- 協調性がある
- 責任感がある
- ユーモアがある
- 負けず嫌い
- 素直
- 誠実
- 好奇心が旺盛
- 周囲に配慮できる
- 人を喜ばせるのが上手
- 周囲に流されず意見がいえる
- 先を見据えて行動できる
何も思い浮かばないときは、過去の成功体験のなかから「うまくいった要素」を探り出してみましょう。
長所や強みは、言語化しておくことが重要です。
スキルの言語化に関しては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
転職で得られるメリットを可視化する
視覚からのアプローチは効果絶大です。
ということを可視化してみましょう。
- 休日数が増える
- 給料・年収がアップする
- 残業が減って帰宅が早くなる
- 得意分野の仕事ができる
- 人間関係がリセットできる
- キャリアアップにつながる
- 生活リズムが安定する
メリットが明確になれば、自分の判断が「正当なもの」だと認識できます。
多少のリスクがあろうとも、行動に移す価値があるとわかれば、自然と勇気が持てるものです。
親しい友人や知人に悩みを相談する
親しい友人や知人に相談して、
背中を押してもらう
というのも、転職に一歩踏み出す有効な対処法となります。
あなたのよい部分を知っているからこそ、勇気が出る言葉をかけてくれるはず。
仕事上の付き合いがない関係だからこそ、あなたの主張や置かれた現状について、冷静に意見してくれるメリットもあります。
もし、あなたに原因があり、転職が好ましくないと判断すれば、
そんな悩みはよくあることだよ
転職するより○○したほうがいいんじゃない?
このようなアドバイスを受けるかもしれません。
問題解決の方法を一緒に模索してくれる人たちに、いちど相談してみましょう。
転職サイトに登録してみる
先入観を持たずにできる行動をしながら、徐々に転職活動を本格化させていくこともよい対処法です。
あまり気負わずに、転職サイトを覗いてみるだけでも、
応募できそうな求人が意外とあるな…
といった気づきがあるでしょう。
「doda」や「マイナビ転職」などにはスカウト機能があり、あなたの経歴やスキルを見た企業が、向こうからスカウトメールを送ってきます。
スカウトメールの量やオファーの質を見ることで、自身の市場価値を知ることも可能です。
転職サイトの利用は無料ですし、登録するだけでさまざまな情報を得ることができます。
いい企業があれば応募してみよう!
という気軽な気持ちで考えていれば、最初の一歩を踏みだせるはずです。
転職サイトの選び方や活用する方法、40代におすすめの11社を以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
転職エージェントにアドバイスをもらう
近年はハローワークだけでなく、「転職エージェント」という新たな就業支援サービスが定着しました。
転職アドバイザーやキャリアコンサルタントといった「転職のプロ」に相談すれば、より客観的で心強いアドバイスがもらえます。
転職エージェントを利用することで、以下のようなたくさんのメリットが得られることもポイントです。
- 転職サイトなどに出回っていない、40代向けの非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
- 面接対策のサポートをしてもらえる
- 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
- 求人企業について、気兼ねなく質問できる
- 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
- キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、アピールするべき自身の強みを教えてくれる
- 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
- 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる
転職エージェントは、心理面だけでなく、情報面からもあなたの転職を応援してくれます。
しかも、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、求職者のサービス利用は完全無料です。
エージェントとの相性を見極めて厳選するという前提で、最初から3~4社ほどに登録しておきましょう。
転職エージェントの選び方については、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
【FAQ】40代の転職でよくある疑問・質問にお答えします
ここでは、40代の転職でよくある疑問・質問にお答えします。
ぜひ参考にしてください。
-
極める必要があります。
転職に迷いがあるうちは、まだ現職に留まっておいて、
- 何に迷っているのかを明確にする
- 自分がどうしたいのかをしっかり考える
- 転職することのメリット・デメリットを整理する
上記について、まずはじっくり検討してみましょう。
そのうえで、どうすれば自分がいちばん望んでいる方向へ行けるのか、模索しながら作戦を立てることが重要です。
-
40代の転職における失敗とは、すぐに辞めてしまうこと。
家族を巻き込んでしまいますし、人生にとって本当に悲惨で致命的です。
「転職は失敗だったかな…」と感じても、その出来事を乗り切れるかどうか。
忍耐や適応力が求められます。それが40代です。
- 年収ダウン
- 年下の上司
- 辞め癖を疑われる環境
上記のような状況は、40代で転職するのであれば、どこに行ってもつきまとうこと。
あらかじめ想定をしておき、耐えられるメンタルを持ちましょう。
-
40代の転職活動でみじめな思いをする人は、以下の理由で失敗しているパターンが多いです。
- 不採用続きで転職活動がうまくいかない
- 転職したことを後悔している
ただ、すべての方がみじめな転職活動をしているわけではなく、40代で転職を成功させている人もたくさんいます。
失敗を回避するためのポイントは、事前準備をしっかりおこなうこと。
「スタートラインで転職活動の成否が決まる」といっても過言ではありません。
-
当サイトでは、さまざまな40代のリアルな実体験を紹介していますが、今の仕事を辞めても次の道はあるというのが実際のところです。
何とでもなりますから、必要以上におびえる必要はありません。
身体やメンタルがまいってしまう前に、見切りをつけて次のステップへ進みましょう。
そのほうが明るい未来が見えてくるはずです。
-
筆者も40代になってから、何度か会社を退職した経験がありますが、辞めてもなんとかなります。
当サイトに寄せられる「40代の転職体験談」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
40代で転職するのはやめた方がいいですか?
40代の転職に失敗すると悲惨ですか?
40代で転職するとみじめになる?
40代での転職。本当になんとかなるの?
実際に会社を辞めた人のリアルな実情を知りたい
まとめ:勇気を出して、後悔しない人生へ踏み出そう!
今回は、転職する勇気が持てないと悩む40代に向けて、
- 40代が転職に踏み切れない理由とは?
- 転職する勇気が出ないときに考えたいこと
- 転職する勇気を得るための5つの対処法
- 40代の転職活動で押さえておきたいこと
上記の内容でお話ししてきました。
転職する勇気が持てないときは、
不安に思う要素が何なのか?
ということを明らかにして、その不安要素を受け入れてみることから始めてください。
それでもまだ勇気が持てないときは、知人や友人にも背中を押してもらいましょう。
転職エージェントを利用して、プロにサポートしてもらうこともきわめて有効です。
あなたの市場価値を見極めて、客観的な視点で適切なアドバイスをしてくれますよ。
人生は一度きり。すべてはあなたの選択にかかっています。
決意が固まったら、スピード感を持っていざ行動に移していきましょう。
必ず道は拓けるはずです!
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。