40代母子家庭ママが正社員へ!転職に成功するためのヒント
筆者は40代で、3人を子育て中の母子家庭。
転職したいなんて話すと、
さすがに転職は無理じゃない?
という声が聞こえてきそうですよね……
でも、初めての転職活動に踏み切りました。
離婚した元夫に見つからないように住所を変えて、同時に職場も変える必要があったからです。
引っ越しを終えて、子どもたちとの生活も落ち着いてきた、44歳の春のことでした。
これまでずっと同じ会社で、24年間も正社員として働いてきたのですが、母ひとりで3人の子どもを育てるなら、やはり正社員としての転職が絶対です。
生活していくにはまずは安定ですし、子どもたちに不自由をさせたくはありません。
この記事では、そんな思いで始まった母子家庭44歳ママの転職体験から、学んだことについてお話しします。
ぜひあなたの転職活動の参考にしてください。
子どもはどうする?母子家庭なら転職前に考えておきたいこと
転職活動をしているなかで、
お子さんについてですが…
というのは、必ずといっていいほど聞かれる質問です。
質問されたときに、「しどろもどろ」にならないよう、しっかり事前に準備をしておく必要があります。
市区町村の行政サービスについて調べる
ファミリーサポートについては、市区町村によってサービスに内容が違いますので、
- 病児保育はNG
- 学校から家や習い事教室への送迎はNG
上記のような場合は、民間の学童保育やひとり親家庭のお手伝いをしてくれるNPOなどを、別で探す必要が出てきます。
事前登録が必要な場合もありますから、転職活動前に調べておいて、準備しておきましょう。
母子家庭を支援してくれる団体について
収入の面で、塾や習い事に通えない子どもたちの学習サポートをしてくれる団体等もあります。
ひとり親家庭の児童の学習を支援したり、児童から気軽に進学相談等を受けることができる大学生等のボランティアを児童の家庭に派遣する。
塾形式または家庭教師形式により実施。利用料金は原則無料。
学生等の確保が困難な場合、e-ラーニング形式による実施も可能。
出典:ひとり親家庭の子供の学習支援(学習支援ボランティア事業)|文部科学省
ボランティア団体に相談したり、学習支援を受けたりと、ひとり親では対応が難しい面のサポートが受けられます。
支援の有無、内容については、都道府県や市区町村によって異なるため、詳しくは自治体のホームページなどを確認してみましょう。
病児保育や病後児保育について
病児保育や病児後保育については、各自治体によって対応がバラバラなので、ご自身が住む自治体に確認が必要です。
「病児保育」とは、一般的には親が就労しているなどで保育所に通っている子どもが病気になったとき、親が仕事を休めない時には親に変わって病気の子どもの世話をするという意味で使われています。また、そういった子どもの保育を行う施設について呼ぶ場合もあります。「病後児保育」とは、病気は治っているものの、まだ本来の状態に戻っておらず、普通の保育メニューを受けるのが厳しい回復期の子どもを親に変わって世話をするという意味で使われています。
出典:病児保育・病後児保育とは?|All About 暮らし
筆者の住む地域では、事前に登録しておけば、ファミリーサポートが対応してくれました。
しかし、以前住んでいた自治体では、病児病後児の保育に関しては、個人で電話して登録をする必要があったのです。
子どもは頻繁に病気にかかりますから、病児病後児サポートについては、かならず確認しておきましょう。
母子家庭の転職活動で押さえておきたいポイント
母子家庭には、母子家庭なりの転職活動の方法があります。
筆者も、最初は右も左も分からなかったのですが、何度も失敗を繰り返すうちに、少しづつ学習していきました。
とくに以下の2つのポイントは、押さえておきたいところです。
転職で譲れない条件は?線引きを明確にする
転職するにあたって、
この条件だけは譲れない!
というものがあると思います。
筆者にとっての譲れない条件は、「土日祝がお休み」ということだけでした。
お給料などは最低ラインを決めていましたが、子育てに優しい転職先であることの方が優先条件です。
譲れるものと譲れないもの、希望条件の線引きをしっかりしておくことで、むだに悩む原因がなくなります。
ひとり親だからこそ正社員に!
母子家庭でひとり親だからこそ、福利厚生をきっちり受けられる、正社員での採用を目指しました。
たしかに派遣社員でも、時給で換算すれば、それほどの差はないのかもしれません。
しかし、今回のコロナ騒ぎのなかでも、
社員でいるというのは、やっぱり他の雇用形態とは違うな…
ということを実感しました。
緊急事態宣言が発令されたときは、会社は週の半分が休業となりましたが、正社員の筆者は休業分のお給料が支払われています。
でも派遣社員の方は、派遣会社が休業補償をしないため、月収が半分以下になってしまったのです。
正社員を目指すとなると、
だいぶハードルが高いのでは…
このように思うかもしれませんが、正社員になることはけっして無理ではありません。
諦めてしまう前に、まずチャレンジすることがスタートであり、正社員への道をひらいてくれるのです。
転職活動を通じて学んだこと
筆者は24年間ずっと同じ企業で働いていたので、本当に初めての転職活動でした。
職務経歴書の書き方すらも分からず、仕事の探し方もハローワークぐらいしか、思い浮かばない状況だったのです……
また、仕事も幅広い職を経験していたので、
自分の売りは何なのか?
ということもわからずに悩みました。
履歴書や職務経歴書の書き方を学ぶには?
転職活動で、最初につまづいたことは、
履歴書や職務経歴書の書き方がわからない…
ということでした。
見よう見まねで何も考えず作成した書類で、20社ほど応募してみたのですが、すべて書類選考で落ちています…
しかし、転職エージェントでよい担当者の方に出会ったことで、状況が劇的に変わったのです。
その担当者の方は、書類の書き方をイチから教えてくれて、自ら見本を作成して見せてくれました。
サポートいただけたおかげで、書類選考を通過できる機会が増えたのです。
提出書類が違うだけで、こんなにも変わるんだ…
このように実感した出来事でした。
求人選びで心掛けたこと
まず募集要項の内容を見て、その求人案件が、
- 業務好調のための増員なのか?
- 欠員のための募集なのか?
という点を確認するようにしました。
いろいろな求人を探して応募しているなかで、
- 増員のための求人:
募集要項に記載されている残業時間から減ることはない - 欠員募集の求人:
募集要項に記載されている残業時間から増えることはない
という特徴に気がついたからです。
筆者の場合は、応募できるチャンスは減りますが、欠員募集の求人を探すようにしました。
選考に受かるためにやったこと
転職エージェントを利用すると、応募する前にこちらの条件を伝えてもらうことができます。
筆者の希望条件と企業側の要望を、事前にすり合わせしてもらえることで、面接に進める機会が増えたのです。
また、自己応募で書類を送付する際は、応募する企業ごとに、必ず手紙を一緒に送るようにしました。
- 募集内容のどこが気に入ったのか
- 入社したいという気持ち
このようなことを、手紙のなかに盛り込むようにしたのです。
もちろん面接でも、同じことは質問されるでしょう。
ですが、ただ書類を送るだけではなく、
自分の気持ちを伝えられる機会を逃さない
という姿勢が、先に繋がっていくものと考えていたのです。
面接を受けた後も、お礼の手紙かメールを送って、
- 面接で伝えきれなかったこと
- 面接官の方へのお礼の言葉
上記をかならず伝えるようにしていました。
悪条件のマイナスイメージを軽減させる方法
書類選考を通ったとしても、筆者自身の状況は変わりません。
面接でまず聞かれることは、子どものことです。
ただ、子どものことは事前に対処を決めていますから、
残業ができるかどうか?
という点に、どのように回答するかがポイントとなります。
筆者が注意したのは、「残業は絶対無理」という姿勢をとるのではなく、
- 1日1時間程度なら可能です
- 早出勤務ならできますが、いかがでしょうか?
- 自宅へ仕事を持ち帰ることは可能ですか?
上記のように、残業の代わりになる方法を提示することで、マイナスのイメージを少なくする言葉選びを心がけました。
母子家庭ママに役立つ、おすすめの転職方法
仕事を探すというと、まずはハローワークを思い浮かべますが、最近では転職サイトが豊富にあります。
そのなかで、どうやって自分にあったサイトを選ぶのか、これがけっこう大変です。
筆者の場合は、自分に合ったサイトを探すのに、結構な時間がかかりました…
ここでは、筆者が実際に利用してよかった転職サービスをご紹介します。
使ってよかった求人サイト7選
転職活動をおこなう上で、できるだけ多くの求人サイトを利用しましょう。
筆者が使用して、よかったと思うサイトを7つご紹介します。
- doda(エージェントサービスも併用)
- ビズリーチ
- マイナビ転職(マイナビエージェントも併用)
- リクナビNEXT(リクルートエージェントも併用)
- キャリアインデックス
- はたらこねっと
- クリエイト
❶~❹の大手サイトは、扱っている求人数も多く、年収アップも望める求人が豊富です。
ただし、地方に住んでいる筆者には、なかなか合う求人がないのが難点でした。
❺のキャリアインデックスは、ハローワークやほか大手の求人が、一括で検索できるサイトです。
書類を代わりに郵送してくれるサービスもあり、よく使わせていただきました。
❻~❼は地元密着の求人サイトで、地方で就職を考えたい人にはもってこいのサイトです。
ただ他にも、ご自身の住んでいる地域に密着した求人サイトがあるかもしれません。
地方で転職を考えている方は、「地域名+転職サイト」などで、実際に検索してみることをおすすめします。
転職エージェントを活用しよう
転職エージェントを使って応募することで、書類選考を通過できる可能性が高まります。
ただ、エージェント会社も多数あるので、そのなかから、
自分に合った転職エージェントを見つける
というステップが時間のかかるところです。
筆者も電話面談を何社も受けながら、
- 自分の希望を親身に聞いてくれる
- 希望条件とズレのない求人を紹介してくれる
上記に当てはまる転職エージェントと出会えたことで、転職活動が少し楽になりました。
転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます。
40代女性に支持されている、以下のエージェントなどへの登録を検討してみましょう。
- リクルートエージェント
圧倒的な求人数と支援実績。40代女性の支持率もNo.1 - パソナキャリア
女性向けの転職支援が充実。公共案件にも強い - リアルミーキャリア
ワーママ向けの時短正社員求人が豊富。首都圏エリアのみ
マザーズハローワークを上手に使おう
子育て中のママを中心に、求人紹介や働き方について相談にのってくれる、「マザーズハローワーク」というサービスがあります。
マザーズハローワークでは、
子どもが小さすぎるので、まだ就職が難しいかも…
子育てが忙しくて、なかなか仕事が探せない…
こういった方の力になってくれるのです。
また、女性の就職支援プログラムも充実していて、たとえば東京都では、以下のようなサポートを無料で受けることができます。
女性しごと応援テラス:
ブランクがある方向けの「再就職はじめの一歩」コースや、事務職(事務・経理・人事・医療系)の専門スキルを学べるコースなどを提供(54歳以下の方が対象)
都内での就職を検討しているのであれば、ぜひ上記サービスを活用しましょう。
各地でさまざまな支援サービスが用意されていますので、それらを活用して、求職活動の負担を少しでも減らせるようにしてくださいね。
紹介予定派遣で転職する方法もある
転職するひとつの方法として、紹介予定派遣を利用することも有効です。
最初の2~6ヶ月を派遣社員として勤務して、派遣勤務の期間が経過した段階で、労働者と企業の双方が合意すれば、正社員になることができます。
紹介予定派遣を利用するメリットは、以下のとおりです。
- 最初は派遣社員として入社するので、ワークライフバランスがとりやすい
- 直接雇用される前に、仕事内容や職場の雰囲気を確認できる
- 必要な人材であることを、働きながら直接アピールできる
- 未経験の業務にもチャレンジしやすい
- 合わないときは断ることもできる
もちろんメリットばかりではありませんが、まずは大手の派遣会社に2~3社登録して、紹介予定派遣にはどのような求人があるかを、いちど確認してみましょう。
実際に紹介予定派遣で転職された方の体験談を、以下の記事でご紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
【FAQ】40代の転職でよくある疑問・質問にお答えします
ここでは、40代の転職でよくある疑問・質問にお答えします。
ぜひ参考にしてください。
-
40代女性が長く続けられる仕事に出会うためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 40代女性の採用が多い転職先を知る
- 転職先に「長く働ける環境があるか」を把握する
- 歴史のある、経営が長い企業を選ぶ
経験豊富な40代女性だからこそ、活躍できる職場がたくさんあります!
「将来性」「安定性」「柔軟性」を意識して、40代女性に実績のある転職エージェントを活用しながら、理想の仕事を見つけましょう。
-
40代女性でも、パートから正社員になることは可能です。
ただし、社会経験が少ない場合は、いきなり正社員での転職を目指すのではなく、
パート社員から正社員登用を目指す
という選択肢も検討してみましょう。
以下の記事では、社会経験がない40代主婦が、パートから正社員になった体験談を紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
-
資格なしの40代女性でも、未経験も転職できる企業は必ず見つかります。
働くうえでは、ひとつの仕事を通して、いろいろな人との関わりがあるもの。
どんなに素晴らしい資格や経験を持っていようとも、人としての魅力がなければ、企業からは求められないのです。
面接の場において、
- 40代である自分は、どのような魅力を持っている人物か
- 採用されることで、職場にどんな良い影響を与えることができるのか
上記についてしっかりアピールしましょう。
-
やりたい仕事・できる仕事がないと悩んでいるのなら、まずは自分の歴史を細かく振り返ってみましょう。
- 自分が興味のあることを書き出してみる
- できることや得意なことなど、自分の強みを洗い出す
- 今の自分に最適な仕事を「興味×強み」から導き出す
上記の3ステップを実践することで、やりたい仕事を見つけることができますよ。
-
いまの時代、40代後半であっても正社員に転職することは可能です。
- 柔軟性と成長志向を持つこと
- 自分のなかの専門性と一貫性を見つけること
- 若者にはない”人生経験”を強みとして語れること
上記のような、年代相応の転職ポイントを押さえて、しっかり対策を立てましょう。
40代女性が長く続けられる仕事に出会うためにはどうすればいい?
パートから正社員に転職できる?
資格なしの未経験でも転職できますか?
やりたい仕事・できる仕事がない。どうすればいい?
40代後半だけど正社員に転職できる?
まとめ:母子家庭の40代でも、正社員での転職を目指せます!
今回は、44歳で3人の子育て中の母子家庭となった筆者が、初めての転職活動に挑んだ体験談をお話ししました。
筆者が応募した企業数は40社弱、書類通過はそのうちの半分弱で、うち内定が8社です。
すべて正社員での募集でした。
最初に内定を頂いた企業で、面接を担当いただいた方の言葉が、筆者を内定8社という結果に導いてくれた気がします。
自分に自信が持ててないようですが、もったいないですよ。ここまで経験を積んできているのに…
自分の経歴にもっと自信を持ってください
この言葉が、転職活動を諦めようかと落ち込んでいた気持ちに、活力を与えてくれました。
通勤時間の問題で、内定は惜しくも辞退することになりましたが、本当に感謝しています。
あなたのマイナスな条件面だけではなく、きちんとあなた自身を見て、評価してくれる企業は必ずあります。
最初からあきらめるのではなく、まずは自分自身に、少しの勇気と自信を持つようにしましょう。
勇気と自信を持つことで、マイナス条件の多い転職活動を、プラスの方向に変えることができるはずです。
- リクルートエージェント
圧倒的な求人数と支援実績。女性の支持率もNo.1 - パソナキャリア
女性向けの転職支援が充実。公共案件にも強い - リアルミーキャリア
ワーママ向けの時短正社員求人が豊富。首都圏エリアのみ
セカンドゴングは40代の転職を応援しています!
当サイト(セカンドゴング)では、40代の転職に特化した転職ノウハウについて、
- 実際に40代で転職を経験した人
- 企業の採用担当・キャリアコンサルタントなど、転職活動に知見を有する人
上記のようなメンバーが数多くの記事を提供しています。
転職活動を攻略するためのコツとして、以下のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、当サイトにノウハウを提供している転職サポーターが、あなたの転職活動をお手伝いします。
さまざまなサポートをご用意していますので、悩みがある方はお気軽にご相談ください。