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ワーママの転職は難しい?失敗例から学ぶ求人探しの6つのコツ

ワーママの転職は難しい?失敗例から学ぶ求人探しの6つのコツ
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転職(再就職)することを考えているけど、

子どもがいると難しいのかな…

希望を満たす転職先が見つかるのだろうか?

このような悩みを持っている方も多いでしょう。

筆者はキャリアコンサルタントとして活動していますが、ワーママさんの不安が入り混じった相談を数多く受けてきました。

結論からいうと、ワーママだって転職できます

ただし、ワーママの転職活動には、求人探しの段階でちょっとしたコツが必要です。

そのコツを知っているのと知らないのでは、転職活動の進め方に大きな違いが出てしまいます。

この記事では、転職(再就職)を考えている子持ち女性の方に向けて、ワーママ転職を攻略するためのポイントを解説しています。

これまで筆者が相談を受けた事例などにもとづいて、わかりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧いただいて、あなたの悩みを解決するヒントにしてください。

目次
この記事の監修者
鈴木 結子 国家資格キャリアコンサルタント、2級ファイナンシャルプランニング技能士

オンリーキャリア結社会保険労務士事務所
代表 鈴木 結子

40代女性、千葉県在住。子育てのため5年のブランクを経験。復職後は会社員として管理部門をまとめながら、フリーのキャリアコンサルタントとしても活動中。仕事・お金の問題を総合的に支援することが得意です。【厚生労働省認定 国家資格キャリアコンサルタント

ワーママ業はやっぱり大変です!

ワーママ業は本当に大変ですよね。

イクメン夫や両親の手厚いサポートがあれば別ですが、基本的にはひとりで仕事・子ども・家・夫についてと、複数のマネジメントを同時にしないといけません。

時間がいくらあっても足りず、自分の自由時間なんて通勤中のほんのわずかの時間だけ……

気力や体力がすり減っていきますので、ちょっとしたことで心が折れやすくなってしまい、

こんな調子でやっていけるのかな…

このような不安を感じ始めるのも無理はありません。

40代のワーママが転職を考える理由とは

40代のワーママが転職を考えるときは、どのような理由が多いのでしょうか。

筆者への相談事例で多いのは、以下のようなパターンです。

仕事と家庭の両立が難しい

筆者が受ける相談で、いちばん多い転職理由は、

いまの働き方では、家庭と両立が不可能です…

このようなものです。

20~30代で築いたキャリアを無駄にしたくないから、仕事も一生懸命頑張りたい。

職場もいろいろ気を遣ってくれるのは、もちろんわかっている。

しかし一方で、

  • 子どもが病気になっても休みづらい
  • 自分がいない時間帯の業務を振り分けられる人がいない
  • 業務量が時間内で終わらないので持ち帰ってやる
  • 業務上のストレスが溜まって、子どもにあたってしまう

上記のような壁にぶちあたって、「環境を変えたい」と考える40代ママが増えているのです。

子どもと関わる時間を増やしたい

転職理由で2番目に多いものは、

子どもと関わる時間をもっと増やしたいのですが…

このような相談となっています。

  • やっと入園できた保育園が、職場からも家からも遠くて時間のロスが大きい
  • 半日近くも子どもを保育園に預けたままで、子育てしていると言えるのだろうか?

上記のような悩みを抱えるワーママがとても多いのです。

筆者自身も、

先輩ママ社員や友人から、「ワーママは大変」とは聞いてはいたけど、実際は想像以上に大変だった…

とワーママの大変さを痛感しています……

  • 子どもと向き合う時間が少ない
  • 子どものことを知らなさすぎる…

こんなふうに感じてしまって、働くことに罪悪感を覚えてしまう毎日です。

加えて、未就学児を持つワーママであれば、

”小1の壁”をどう乗り切ればいいのだろうか…

このような将来への不安を、誰もが感じていることでしょう。

「小1の壁」とは?

保育所と比べると放課後児童クラブの開所時間が短いため、子供が小学校に入学すると、これまで勤めてきた仕事を辞めざるを得ない状況となる

出典:内閣府資料「少子化社会対策の具体的実施状況」

40代ママが再就職を考えるのはどんなとき?

一方で、

  • 結婚・出産と同時に退職した女性
  • 配偶者(夫)の転勤により退職した女性

上記のような方々が、「もう一度働きたい」との気持ちから、再就職活動をスタートさせる例も最近よく聞きます。

自分の意思で前職を退職したわけではなく、環境の変化で退職せざるを得なかっただけなので、もともと就労に意欲的な女性が多いのです。

2019年10月には、3歳からの幼児教育・保育を無償化する施策が始まりました。

10月から幼児教育・保育の無償化がスタート

幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳児クラスの子供たち、 住民税非課税世帯の0歳から2歳児クラスまでの子供たちの利用料が無料になります。

出典:幼児教育・保育の無償化|内閣府

この機会に「社会復帰を叶えたい」と考えている40代ママは、まだまだ大勢いることでしょう。

40代ママが再就職する場合は、就職活動と保育園探しを同時並行で行うことになります

同じタイミングでスタートできたとしても、準備などで瞬間的には相当なハードスケジュールとなるので、単なる転職活動とは別の覚悟が必要となるでしょう。

ワーママの転職活動が難しい理由とは

いざ転職活動を始めてみて、多くのワーママが求人探しの段階で感じること。

それは、ワーママ向けの求人は、真剣に探し出すと意外に少ないということです。

応募したいと思える求人になかなか巡り合えない…

このような状況になることが多くなっています。

ここでは、ワーママの転職活動が難しくなってしまう理由について解説します。

子持ち女性には「絶対に譲れない3つの条件」がある

子育て中であることは必然的に、仕事選びにおいて以下の3つの前提条件がつきます。

  1. 日祝休み(保育園が日祝休みのため)
  2. 残業なし
  3. 転勤なし

転勤なし」という求人は増えているので、「転勤なし」を条件にあげても大きな問題はないでしょう。

しかし、「日祝休み」という条件は、

サービス業の職種を除外する必要がある

ということをことを意味します。

残業なし」というのも、企業側にとっては厳しい条件です。

採用担当者

ウチは月の残業時間がたったの10時間です!

と自信満々にPRする採用担当者がいますが、ワーママの場合は10時間ですら難しい状況におちいります。

というのも、保育園が子どもを預かってくれる時間は、通常は18時までのところが多く、延長保育を利用しても19時までがほとんどです。

子どもの就寝時間を考慮すれば、18時までにはお迎えに行きたいところでしょう。

そうなると、職場と保育園の距離にもよりますが、

退社時刻は17時くらいにしたい…

という状況になってしまいます。

企業側からすると「たかが15分・30分」の残業であっても、その残業に対応できないワーママが大勢いるのです

だからといって、

ウチは残業が絶対にありませんのでご安心ください!

と企業側が言い切れる職種は限られているでしょう。

求人票に「残業無し」と記載されている求人案件は、ごくわずかしかありません。

多くのワーママが希望する「時短勤務」

多くのワーママは、転職・再就職をするときに時短勤務を希望します。

16時台で退社できる環境ならベストです!

このような声を、本当にたくさんの方から聞くのです。

16時台までの勤務なら、業務量によって帰宅時間を若干コントロールできます。

ほんの少しであれば、突発的な残業にも対応できるでしょうし、

保育園に行く前に、スーパーで買い物できるかも…

このように考えるワーママが多いはず。

多くのワーママが時短勤務を希望するのは、

わずかな時間を確保できることで、心の余裕をもって働き続けることができる

という理由があるからです。

大手転職サイトにワーママ向け求人は掲載されていない?

大手求人サイトにあるフリー検索の小窓に、「時短」と打ち込んで検索すると、どうなるでしょうか?

検索前の求人数と比べて、10分1以下の数に減ってしまいます……

ヒットする求人で目につくのは、つねに求人広告を出しているような、大量採用をしている企業ばかり。

大量採用するのならば、多少は時短勤務者がいても、数の力でカバーできるからです。

もし採用枠が少人数であるのなら、

働き方に制限をもたない人を優先して採用したい…

このように考えるのは、企業側の心理として当然のことでしょう。

企業側からすると、何らかの高いスキルでも持っていない限り、時短勤務者を採用するメリットは少ないのです

こんなはずじゃなかった… ワーママ転職の失敗事例とは

転職を考えるときは、現状の不満から早く逃れたい気持ちもあるでしょう。

だからといって、数少ないワーママ向け求人の中から無理やり選んだり、企業の内情をよく調べずに転職すると、結局は転職に失敗することになりかねません。

ここでは、ワーママ転職でよくある3つの失敗事例をご紹介します。

失敗談①:希望する働き方にはなったけれど、マニュアル化された仕事ばかり…

ワーママ向けの求人では、

急な休みでも、『困った時はお互いさま』といって助け合う職場です!

このような文言をよく見かけます。

これはコールセンターなど、多くの女性が働く職場でよく見られるフレーズです。

しかし裏を返せば、突発的な休みが発生しても、

周囲がいつでも代理対応できる

こういったマニュアル化された仕事であるともいえます。

前職でバリバリやってきたワーママであれば、定型化あるいは補助的な仕事に飽きてしまう人もいるでしょう。

  • 休みやすさ
  • 融通のききやすさ

これらと引き換えにするのは、「仕事のおもしろさ」なのかもしれません。

求人票の文面だけで、仕事の内容まで想像するのは難しいことですが、口コミサイトなどで退職理由のページを確認すると、ある程度の傾向が掴めます。

失敗談②:「ワーママがいる」と聞いて、安心して入社してみたら…

面接のときに、

面接官

ウチはワーママが働いてますよ!

このように聞いたので、安心して転職することを決意。

しかし入社してみたら、みんな独身時代に入社して、ワーママになった人たちばかりであることが判明します。

転職組は自分だけなので、人間関係をイチから築いて仕事を覚えるのに、苦労したことはいうまでもありません。

しかも、

ワーママがいる = ワーママに理解のある会社

ということだと思っていたら、単にワーママが残業できない分を、社内の独身女性たちにしわ寄せさせていただけでした。

ウチの会社って、子持ち女性ばかりが優遇されているよね…

こういった不満が渦巻く職場の雰囲気がよいはずもなく、ワーママは常に肩身の狭い思いをしているのです。

こんな職場の光景を、身近で体感したことはありませんか?

失敗談③:正社員や待遇にこだわり過ぎて失ったもの

時短勤務の正社員求人は、とても少ない貴重な案件といえます。

雇用形態や待遇面を重要視しているママにとって、正社員や高収入の求人は見逃せないでしょう。

しかし、自分のキャリアやスキルを気にせずに、収入面だけで転職先を選んでしまうと、かなり高い確率で転職に失敗します

待遇がよければ、求められる成果や仕事のレベルも、高い水準に設定されるのが世の常です。

独身であれば、早出や残業をして挽回できるかもしれませんが、ワーママには難しいでしょう。

  • できない自分を直視できず、気持ちが不安定になる
  • 会社から低評価に落ち込んでしまう

上記のようなことをきっかけに、仕事へのやる気や自信を消失することになりかねません。

ワーママの転職でまず押さえておきたいこと

ここでは、スムーズなワーママ転職を成し遂げるために、まず押さえておきたいことをご紹介します。

子育て中の転職タイミングはいつ?

ワーママのライフスタイルは、おもに子どもの年齢に左右されると言ってよいでしょう。

そのため、ワーママ転職では、

長期スパンでキャリアを考える

ということがカギとなります。

大きく変化があるタイミングとしては、

  1. 子どもが生まれたとき
  2. 保育園に入園するとき
  3. 小学生になるとき
  4. 高学年になるとき
  5. 中学生になるとき

上記の5つです。

それぞれのタイミングに合わせて、

  • 勤務時間、休日
  • 勤務場所
  • 雇用形態

これらの条件を考えていきましょう。

子どもの年齢は、妊娠と同時にあらかじめ明確になっているからこそ、事前の計画が立てやすいのです。

働き方のプラン(例)
  • 0歳(自宅保育)
    育児休業
  • 1歳~6歳(保育園)
    土日祝日休み、9:00~17:00勤務、残業なし
  • 7歳~10歳(低学年)
    土日祝日休み、9:00~16:00勤務、残業なし
  • 11歳~12歳(高学年)
    土日どちらかは休み、9:00~17:00勤務、1日30分程度の残業可
  • 13歳~(中学生)
    休みのこだわりなし、フルタイム可能

家庭の状況にもよりますが、上記のような大まかなプランは立てることができます。

突発的な感情だけでは、転職はうまくいきません。

自分がベストと思えるプランを実現するために、

どのタイミングで転職が必要なのかな…

今いる会社でも実現可能だろうか?

ということを具体的に想像して、冷静に判断しましょう。

そのうえで、

  • 調べておいた方が良い事は何か?
  • 取得しておいた方がよいスキルや資格はないか?
  • 積むべき経験は何か?

上記のような、未来のキャリアに必要となるであろうことの中で、現時点から取り組めるものを見つけておくことが重要です。

長期でキャリアを考えておくことで、タイミングを逃さずに転職が可能となります。

会社の都合も考えて転職しよう

会社で育児休暇をもらった手前、どんな理由があったとしても、復帰して1年未満の退職はなかなか言い出しにくいもの。

ワーママはすぐ辞めてしまうな…

上記のような偏見が社内で生まれやすくなってしまうので、次に産休を取る人のことも考えて、慎重に行動したほうが良いでしょう。

一般的には、求人数が増える1月~3月あたりが活動しやすい時期となっています。

現職の会社からしても、人事異動のしやすい時期でもあることから、後任の手配がしやすいです。

子どもを保育園に通わせている場合、なんらかの雇用形態で、夫婦ともに就労し続けていることが通園条件になっているはず。

自治体によっては、無職期間は長くても3ヶ月までで、「それ以上は退園」と決めているような市町村もあります。

少々大変ですが、在職中に転職活動をしたほうがスムーズです。

スキルの棚卸しをしてみよう

転職でも再就職にしても、活動を始めるなら、まずは自分自身のスキルの棚卸しからスタートです

  • これまでにどんな業務を経験してきたのか?
  • 何があなたの強みなのか?

上記について整理をしていきましょう。

そして棚卸したスキルに基づいて、求める仕事内容や希望条件を具体的に決めます

スキルの棚卸しについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

希望条件に優先順位をつけよう

いきなり求人探しをするのではなく、まずは希望条件に優先順位をつけておきましょう

勤務時間 / 残業の有無 / 休日日数 / 勤務場所 / 雇用形態 / 企業規模 / 業界 / 職種 / 仕事内容 / 将来のキャリアパスなど…

このように細かく挙げれば、10近くの希望条件が書き出せるはずです。

なぜ転職しようと思ったのかという理由をふまえて、

  • 今の自分にとって譲れないラインはどこなのか?
  • 何を実現できれば、この転職が成功といえるのか?

このようなことについて考え抜くことが重要です。

ワーママ転職を成功させるためのポイント

ワーママの転職が難しいのは確かですが、実際に転職を成功されているワーママがいるのも事実です。

何をもって“成功”とするかは、人それぞれに異なりますが、成功させるためのポイントを押さえておきましょう。

テクニックだけでは不十分。成功マインドを持とう

ワーママは、仕事を調整しなければいけない場面が多いため、

子育て中にキャリアが停滞してしまう…

という焦りがあるかもしれません。

しかし、60~70歳までキャリアが続くと思えば、ワーママとして大変な期間は10年~15年くらいです。

キャリアのなかで考えれば、一時的なものでしょう。

ワーママ転職をするのは、

ライフステージに合わせて、段階的にキャリアを積み上げるため

このように理解しておくことで、心にも余裕が生まれます。

家庭の比重が大きくなる時期でも、

次のステップへの準備だ…

と考えて、焦らずにキャリアを積み上げていきましょう。

ワーママ転職を成功させるマインド
  1. 将来のなりたい自分像を考えてみる
  2. 将来に向けて、いつどのような状態でいればよいかを明確にする
  3. 現状の自分はどの段階にいるか把握する
  4. 今後訪れるライフステージの変化を予測して、擦り合わせをおこなう
  5. 「ステージごとにクリアしていればOK」という気持ちで焦らない

ワーママ転職を成功に導くには、ハウツーだけでなく、ワーママ自身のマインド形成が必要不可欠です。

「絶対に正社員求人!」という考えをやめる

希望の第一条件として、「正社員」を掲げるワーママは多いでしょう。

とくに今まで正社員で働いてきたワーママであれば、

転職先でも正社員で働きたい!

というこだわりを持ちがちです。

しかし、正社員雇用にこだわり過ぎないことが、ワーママ転職を成功させるポイントだといえます。

正社員を中途採用する企業からすれば、

  • 既に時短勤務をしている社員やその予備軍が在籍している
  • 勤務時間の配慮から、業務量調節など細かいフォローが必要となる

上記のような理由から、時短勤務者をあえて正社員で採用するメリットはほとんどありません

「障がい者雇用」などのように、企業側に時短勤務の採用義務があるわけではないため、

時短勤務者の正社員採用はできれば避けたい…

と消極的な企業も多いのです。

つまり、時短勤務者が正社員雇用にこだわることは、転職市場のニーズと合致しない行動だといえます。

求人探しのコツを押さえる

求人票のキャッチコピーだけにつられて、

  • 転職によって、自分は何を改善したいのか?
  • どんな働き方をしたいのか?

こういったことを明確にしないまま、転職をしてはいけません。

入社後に予期せぬ実態が判明して、

自分が考えていた職場と違っていた…

上記のような、ミスマッチによる失敗例が後を絶たないのです。

ワーママ向けの求人が少ないからこそ、

この求人を逃したら、後悔するかもしれない…

こういった気持ちが焦りを生むのでしょう。

ワーママ転職を成功させるためには、

自分に合った求人をうまく探し出すこと

上記がとても重要なポイントとなります。

ワーママ転職における「求人探し」6つのコツ

ワーママの転職・再就職活動では、

応募したい求人がなかなか見つからない…

こんなふうに、求人を見つける段階で停滞しがちです

普通に探しても見つからないので、

探して見つからないなら、自分から出会いをつくる

上記のように発想を変えて、方向転換していく必要があります。

ここでは、ワーママが求人探しをするときに、試してみたい6つのアプローチについてご紹介します。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは、まだ案件化されていない潜在的な求人情報を、じつは山ほど抱えています。

各企業の人事担当者とのあいだで、

採用担当

こんな経歴の人いませんか?

採用担当

もしいるんだったら求人票作るけど…

このようなやりとりが毎日交わされているのです。

ですので、転職を考えたらまずは転職エージェントへの登録をすませましょう

そしてキャリアカウセリングの面談時に、あなたの現状と詳しい希望条件を担当者に伝えておきます

エージェント

ママさんなので時間的な制約が少しありそうですが、貴社に合いそうな女性がいますよ!

こんなふうに、企業への橋渡しをしてくれるはずです。

ほかにも、転職のプロによるサポートを受けることで、以下のようなたくさんのメリットを得ることができます

転職エージェントを利用するメリット
  • 転職サイトなどに出回っていない、非公開求人を紹介してもらえる
  • 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
  • 面接対策のサポートをしてもらえる
  • 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
  • 求人企業について、気兼ねなく質問できる
  • 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
  • キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、アピールするべき自身の強みを教えてくれる
  • 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
  • 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる

無駄なく効率的に転職活動を進めるうえで、利用しない手はないサービスです。

しかも、転職エージェントは人材が採用されたときに、企業から成功報酬を得るビジネスモデルのため、転職者は無料で利用することができます

以下の記事で、40代女性におすすめのエージェントや、実際に利用した40代女性の声をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

マザーズハローワークを活用する

ハローワークでは、子育て中の仕事探しを応援するため、

  • マザーズハローワーク
    おもに都市部に単独で設置
  • マザーズコーナー
    都市部以外のハローワーク内に設置

上記を設置しており、全国どこに住んでいても利用することができます。

マザーズハローワークを利用することで、以下のようなメリットが得られますので、ぜひ活用しましょう。

メリット1:小さな子どもと一緒でも、気兼ねなく相談・求人検索できる

施設内には、キッズスペースや授乳・おむつ換えスペースなどの子連れママには嬉しいコーナーがいっぱい。

また、ベビーカーのままでも大丈夫なように、ゆとりある造りになっています。

子どもが騒いでしまっても、みんな同じママ同志なので、気兼ねなく求職活動に取り組める環境ですよ。

メリット2:ワーママに適した求人を探すことができる

一般的なハローワークにはない、子育て関連の項目も検索可能です。

通常の絞り込みでは膨大な量になってしまう求人情報を、より希望に近い求人に精査することができます。

ママ向けに特化した求人に出会える可能性がぐっと高まりますよ!

メリット3:セミナーやイベントに無料で参加できる

自分ひとりの時間なんてほぼないママにとって、セミナーやイベントへの参加なんて、ちょっとハードルが高いですよね……

マザーズハローワークでは、子連れでも大丈夫なイベントや、予約すれば子どもを預けて参加できるセミナーが開催されています。

就活に役立つ内容のものが多種用意されているので、ぜひ参加してみましょう。

メリット4:ママに寄り添った支援をしてくれる

マザーズハローワークを利用するのはママさんたちばかりです。

ですから、スタッフは働きたいママにとって有益な情報を持っていますし、親身になって相談に乗ってくれます。

わがままな希望だし、ちょっと言いづらい…

こんなふうに思わずに、あなたの希望を心置きなく相談してみましょう。

きっとあなたの良き支援者になってくれますよ。


マザーズハローワークは公的施設ということで、安心感は抜群ですよね!

転職活動を進めるなかで、ひとりで煮詰まっているなら、いちど足を運んでみましょう。

ハローワークなどの公共支援サービスについては、以下の記事で解説しています。

詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ハローワークや公共支援サービスの詳細はこちら

時短勤務の求人だけではなく、一般の求人にも応募する

求人探しをする際、

  • 自分のやりたい仕事が明確である
  • 業務内容が転職条件の優先順位で上位にくる

上記のような場合であれば、求人の募集要項に記載されている勤務時間が、希望とは合致していなくとも、いったんは気にせずに応募していきましょう。

そして書類選考に通って、面接の案内が来た段階で、

じつは現在子育て中でして、しばらくは○時勤務を希望したいのですが、いかがでしょうか?

上記のように人事担当者に相談してみてください。

書類選考に通ったということは、企業側が応募者に興味をもっているはずです。

採用担当

それはちょっと難しいですね…

もちろん、このように断られてしまうケースもありますが、

採用担当

まずはお会いしましょう

上記のように面談を設定してくれることもあるので、この場合は内定へと一歩近づきます。

  • その求人募集が企業にとって緊急性が高い
  • 他に有力な候補者がいない

上記のように、いくつかの条件が重なっていれば、企業側が多少の融通を聞いてくれるかもしれません。

採用担当

違うポジションなら時短でもOKですけど、興味はありますか?

このような展開になる可能性もあります。

契約社員や派遣社員を経由して、正社員雇用を目指す

いきなり正社員採用を目指すのではなく、「将来的に正社員になれる求人」をあわせて検討することも有効です。

例えば契約社員として入社して、2~3年後に正社員の登用試験を受けるなど

※無試験のところもあります

大手企業やその子会社の採用試験で、正社員の中途採用は狭き門であっても、別の雇用形態からだと入社しやすいケースがあります。

多少の時間はかかりますが、最終的には「正社員になる」という目的を果たせるかもしれません。

派遣社員としての雇用なら、「紹介予定派遣」という方法が有効です。

最初の半年間は派遣社員として勤務して、6ヶ月が経過した段階で、労働者と企業の双方が合意すれば、正社員になることができます。

紹介予定派遣を利用するメリットは、以下のとおりです。

紹介予定派遣を利用するメリット
  • 最初は派遣社員として入社するので、ワークライフバランスがとりやすい
  • 直接雇用される前に、仕事内容や職場の雰囲気を確認できる
  • 必要な人材であることを、働きながら直接アピールできる
  • 未経験の業務にもチャレンジしやすい
  • 合わないときは断ることもできる

もちろんメリットばかりではありませんが、まずは大手の派遣会社に2~3社登録して、紹介予定派遣にはどのような求人があるかを、いちど確認してみましょう。

紹介予定派遣を利用するメリットやデメリット、40代が採用されるコツなどは、以下の記事でご紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

紹介予定派遣の詳細、おすすめの派遣会社はこちら

前職のつながりから、潜在的な求人ニーズをキャッチする

  • これまでの経験を活かしたい
  • 即戦力性を活かしたい
  • 専門的な仕事がしたい

このようなニーズがある方は、自分が求職活動をしていることを、積極的に周囲に広めていきましょう。

在職中の場合は、転職活動をしていることをあまり公にできないので、可能な範囲で構いません。

しかし再就職の場合は、広範囲に発信することをオススメします

とくに前職の上司や同僚、仕事の関係先などにアナウンスをすると、思わぬ収穫があるかもしれません。

仕事再開するって聞いたけど、よかったら在宅で以前担当していた仕事手伝ってくれない?

こんど○○支社を立ち上げることになったんだけど、話だけでも聞いてみる?

上記のような情報が集まり出します。

ダイレクトな誘いではなくとも、

うちの取引先だった○○社で、人が足りないって言ってたよ

こんなふうに有益な情報が入ってくることがあるので、ぜひ試してみましょう。

40代ママなら副業(在宅)やフリーランスの道もある

40代ともなれば、まとまった業務経験を持つママも多くなってきます。

収入に強いこだわりがないのであれば、クラウドソーシングなどのサービスを上手に利用して、フリーランスを検討してみるのはどうでしょうか。

とくに在宅のフリーランスであれば、通勤時間は不要になりますし、子どもの急な病気などでも、欠勤の心配をする必要がありません。

集団に属さない寂しさはあるものの、ストレスとは無縁の生活が送れますし、自分のペースで仕事を進めることができて、新たな視点も得られるでしょう。

以下の記事では、在宅でWebライターの仕事にチャレンジされた、40代主婦の体験談をご紹介しています。

ぜひ参考にしてください。

【首都圏のみ】時短専門の転職サイトやエージェントも活用しよう!

最近では、首都圏を中心にワーママをターゲットにした転職サイトやエージェントが増えてきました。

首都圏エリアにお住まいの方は、これらのサービスも積極的に活用していきましょう。

ワーママ専門サイトを選ぶときのポイント

ワーママ専門の転職サイトを選ぶときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

転職直後から時短勤務OKの求人があるか?

求人票に時短勤務OKとなっていても、

時短正社員になるには1年以上在籍してから

といった条件付きであることが珍しくありません。

フルタイムを経験する必要がある場合は、現在すでに子どもを持つワーママの条件に合う転職は難しいでしょう。

転職後、すぐに時短勤務ができる求人を取り扱っているのかという点は、要チェックポイントです!

ワーママに理解があるアドバイザーが在籍しているか?

ワーママの時間に対するシビアさは、想像以上です。

通勤時間が15分長くなると厳しい…

残業が30分あるだけでも無理!

こういったことは、実際に経験していない人には、なかなか理解してもらえない場合がありますよね。

転職の相談をする際に、

  • アドバイザー自身がワーママである
  • ワーママ経験がある
  • ワーママの事情に理解あるスタッフが在籍している

上記のような転職サービスであればは、大きな心の支えになるでしょう。

親身に相談に乗ってくれそうかな…

この点のチェックはお忘れなく!

ワーママにおすすめの転職サイト&エージェント4選

ここでは、ワーママ向けの時短求人が探せる、おすすめの転職サイト・エージェントをご紹介します。

ワーママ向け転職サイト・エージェント

いずれのサイトも、求人は首都圏エリア中心です。

それぞれで扱っている求人は同じではないので、ひとつに絞るのではなく複数のサイトをチェックして、登録しておくことをおすすめします。

まとめ:「バリキャリ」ではなく、期間限定「ゆるキャリ」と考えよう

今回は、ワーママ転職がなぜ失敗しやすいのかを解説したうえで、押さえておきたいことや具体的な求人の探し方のコツをご紹介してきました。

おさらいをしておきましょう。

ワーママが試したい「求人の探し方」6つ
  • 転職エージェントを利用する
  • マザーズハローワークを活用する
  • 時短勤務の求人だけではなく、一般の求人にも応募する
  • 契約社員や派遣社員を経由して、正社員雇用を目指す
  • 前職のつながりから、潜在的な求人ニーズをキャッチする
  • 40代ママなら副業(在宅)やフリーランスの道もある

筆者がこれまで転職支援をしてきたなかでいうと、比較的学歴が高い女性や会社から評価されてきた女性ほど、

会社選びに柔軟性がない

という気がしています。

これまでと同じような仕事で、絶対に正社員で、誰もが知る会社で…

このような、「がんじがらめの希望」を自分に課していないでしょうか?

子どもを産んでもなお、独身のときと同じような働き方をしていると、どんなに優秀な女性でも必ず壁にぶつかります

もちろん、以前のような働き方を否定するわけではありません。

ただ、心身ともに疲弊した日常を送るよりも、仕事と家庭のバランスの保ち方を考えて、柔軟に変えてみるのも、ひとつの選択肢だといえるでしょう。

いまや、日本人女性の2人に1人が90歳まで生きる時代です。

就労期間の長期化が予想されますので、速度をいったん落としてみましょう。

スタミナ切れで棄権するよりも、逆に長期的なキャリアにつながって、より良い形で完走できるかもしれません。

さまざまな選択肢のなかから、最良の転職を選べるように、多くの求人情報と接して可能性を拡げていきましょう

ワーママにおすすめの転職エージェント

おすすめの転職エージェント一覧はこちら

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この記事を書いた人

40代女性、北海道在住。大手転職エージェントに8年半勤務し、現在はフリーで30~40代の方の転職支援業務に従事しております。3000名以上の転職相談(カウンセリング)した経験をもとに、役立つ情報を提供致します。【厚生労働省認定 国家資格キャリアコンサルタント

ワーママの転職は難しい?失敗例から学ぶ求人探しの6つのコツ

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  1. 転職の準備
    転職スケジュールの計画、キャリアの棚卸し、希望条件の整理など
  2. 応募書類の作成
    質の高い履歴書と職務経歴書を作成する
  3. 求人探し・応募
    8つの手段を駆使して求人情報を集める
  4. 面接対策
    面接の流れや基本マナーを押さえて、合格するためのポイントを対策する
  5. 内定・入社準備
    内定条件の確認や交渉、転職先に馴染んでいくための準備など
  6. 退職手続き
    退職願の書き方、引き継ぎや退職時期の調整、トラブル時の対策など
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