40代で無職となると、
このように思っている方も多いかもしれませんね。
しかし、たとえ今は無職であっても、企業に転職することはもちろん可能です。
いまの日本は人手不足ですから、絶望に打ちひしがれる必要はありません。
ただし、40代で無職という状態であれば、何も考えずに転職活動をすることはNGです。
よほどのスキルでもなければ、簡単に採用が決まる可能性は低いでしょう。
たとえ無職であっても、企業が転職者に求めていることを、自身がクリアしていると証明しなければなりません。
そこで今回の記事では、40代で無職の方が転職を果たせるように、
- 企業が40代の転職者に求めている3つの条件
- 転職活動をするうえで注意したい3つのポイント
- 転職に絶望しないためにするべきこと
上記について詳しく解説していきます。
特別なスキルが要求される内容ではないので、誰でも実践することが可能です。
ぜひ参考にしてみてください。
40代無職はどのくらいの割合でいるのか?
総務省統計局によると、40代付近の無職者の数は、2019年5月時点で以下のとおりです。
- 35~44歳:33万人
- 45~54歳:34万人
15~64歳までの失業者数は153万人ですから、35~54歳の割合は全体の約44%を占めています。
働き盛りの年代にも関わらず、かなりの失業者がいる状況です。
40代で無職になる理由はさまざまでしょう。
しかし、無職であることが原因で、生活の幅を狭めてしまうことが起こりうるので、できれば早く再就職を成し遂げたいところです。
40代で無職であることの4つのリスクとは
40代で無職になることには、リスクが付きものです。
ここでは、40代で無職であることの4つのリスクについてお話しします。
周囲に理解されにくい
40代で無職になったことに対して、周囲からは理解が得られにくいものです。
世間では、40代は働き盛りの年代として認識されていますので、管理職に就いている方もたくさんいるでしょう。
そういったイメージがありますから、働いていないというだけで、
このように思われてしまう可能性があるのです。
金銭的な問題であったり、配偶者の理解を得られずに、離婚などに発展する場合もあるかもしれません。
仕事を辞める前のキャリアが素晴らしい人ほど、プライドが邪魔をして周囲に相談できなくなり、引きこもってしまうケースも多いのです。
応募できる求人が限られてしまう
40代無職であることの問題点として、応募できる求人が限られてしまうことがあります。
20~30代であれば、キャリアよりも将来性を判断して、採用してもらえる場合もあります。
しかし40代となると、将来性よりも即戦力性が重視されるのです。
これまでの仕事で、なんらかのスキルやキャリアを積んでいれば、それを活かして転職を有利に進めることができるかもしれません。
しかし、次の職場に活かせる十分な能力がなければ、人手不足で未経験を歓迎している求人(運転手や介護職など)に、応募先が限られてしまうでしょう。
子どもの養育や親の介護に影響してしまう
所帯を持って子どもがいる家庭であれば、40代は養育費がかさむ時期に入りますし、親の介護も気になってくるでしょう。
無職で収入がない状態であれば、子どもの養育費に不安が出てきます。
また、親の介護に手間がかかる状態であれば、アルバイトなどで働くのが困難になるかもしれません。
独身者であれば、婚活に大きな影響がでる
40代で独身の方であれば、無職だと婚活に大きな影響を与えてしまいます。
とくに男性の場合なら、年収や役職は男性のステータスとして見られるものです。
いくら人柄がよくても、無職というハンデはかなり大きいので、婚活を思ったように進めることが難しくなるでしょう。
企業が40代の転職者に求める3つの条件とは
40代転職者に対して、企業はどのようなことを求めているのでしょうか?
無職から脱却するためには、企業が40代の転職者に求めていることを理解して、自分がそれを満たしていることを、アピールしなければなりません。
ここでは、企業が40代転職者に対して求めている、3つの条件についてお話しします。
経験や実績を活かして即戦力になってほしい
企業は人手不足により、即戦力を必要としているところが多いです。
40代転職者を採用するのは、これまでの経験や実績を活かして、入社後にすぐ活躍してもらうことを目的にしています。
したがって、過去の経験にもとづいて活躍できるビジョンを示した人なら、採用される可能性が高くなるでしょう。
経験や実績に乏しい場合は、「正確性」「調整力」といったふうに、自分のやってきたことを言語化して、即戦力となれるスキルを持っていることを示す必要があります。
プライドを捨てて、柔軟性を持ってほしい
40代の転職者に必要なのは、年下社員の指示でも、柔軟に耳を傾けることができる姿勢です。
あなたが一般社員として入社する場合は、年下の上司がいる可能性があります。
そのときにプライドが邪魔をして、職場の空気を悪くするような態度は、避けなければなりません。
また、いくら業務に自信があるからといっても、
このような声もあります。
自分のやり方や前職のルールを持ち込んで、社内の雰囲気を乱す行為も、毛嫌いされる行為のひとつです。
確かに「職場に新しい風は必要」という声もありますが、それは周囲の信頼を得てからにしましょう。
新しい会社に馴染むまではプライドを捨てて、新人として周囲の力になれるように努力する姿勢が必要です。
コミュニケーションをしっかり取ってほしい
コミュニケーション能力は、年齢に関わらず重要なものですが、40代ではとくに必要となります。
40代であれば、中間管理職に就くことも多いので、
- 20~30代の若い世代
- 50代以上のベテラン世代
という年代の間に立って、仕事を進めなければなりません。
また、新しい会社に所属するということは、その会社のルールや仕事を、いち早く覚えていく必要があります。
コミュニケーションを円滑に取れないようであれば、即戦力として活動することが困難となり、周囲の足を引っ張ってしまうでしょう。
したがって、さまざまな年代の人とこまめにコミュニケーションを取れる人は、採用されやすいといえます。
40代無職が就活で注意しておきたい3つのポイント
40代で無職の人が再就職を果たすうえで、注意しておきたい3つのポイントをご紹介します。
応募先を選り好みしすぎないこと
40代で無職の場合は、応募できる就職先は多くはありません。
ですので、応募先を選り好みしすぎて、自分から選択肢を狭くすることは避けるべきです。
また、応募先には未経験分野も視野に入れておくことをおすすめします。
人手不足ですから、無職でも選り好みしなければ、応募できる求人は十分にあるのです。
最初は待遇面で不満があるかもしれませんが、
入社後にキャリアアップをして、収入増を目指す
という戦略がもっとも無難な方法です。
企業が求める人物像をしっかりリサーチする
応募する企業がどういった人材を望んでいるのか、しっかりリサーチしておきましょう。
再就職を果たすためには、応募する企業が求める人物像と、自身の持っている強みがマッチしていることを示さなければなりません。
自己分析もしっかり行ったうえで、
このように面接官に言いきれるくらいに、応募企業が求めているものを、徹底的に調査をしましょう。
家庭の事情もしっかり考慮しておく
40代であれば、子育てや介護など心配もありますので、就職先は勝手に選ばずに、家族とよく相談しながら活動をすすめましょう。
子育てや介護について、パートナーの負担が増えることで、家庭内のトラブルに発展する可能性もあります。
40代無職が転職で絶望しないためにすべきこと
40代で無職の人が、再就職することのハードルが高いのは事実です。
しかし、だからといって転職をあきらめる必要はありません。
ここでは、転職活動で絶望しないために、するべきことをご紹介します。
資格取得などできる努力はしておく
もし、実績がないまま会社を辞めてしまった場合は、資格を取得するなど、客観的に示せるスキルを身につけておくのがオススメです。
40代の転職希望者に対しては、実績やスキルが重要視されますので、資格を取得しておくと、即戦力の対象に選ばれやすくなるでしょう。
実績はもちろん重要ですが、企業はやる気があるかどうかも見ています。
無職の期間中でも、資格取得に向けて勉強して結果を残せば、しっかり評価してくれるものです。
40代に対する企業からの期待値は高いですから、少しでもアピールできるように、できる努力はしておきましょう。
転職支援サービスを活用する
自分ひとりで活動できる範囲には限界がありますので、さまざまな転職支援サービスを有効に活用しましょう。
プロのアドバイザーに相談することで、
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)の書き方のアドバイス
- 面接対策のアドバイス
- 求人探しのサポート
上記のような支援を受けることができます。
これまでの経歴を活かしたいのなら、転職エージェントがおすすめ
これまでの経歴を活かせる仕事を考えるのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。
さまざまな企業とのパイプを持ち、転職市場の動向にも精通していますので、あなたにマッチした求人探しをサポートしてくれます。
採用された場合に、企業側から成功報酬を受け取るビジネスの仕組みなので、求職者は無料で利用できますから、積極的に活用しましょう。
転職エージェントはたくさんの会社が存在していますので、40代の転職に合った探し方やおすすめのエージェントを以下の記事で解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
▼おすすめの転職エージェントはこちら▼
スキルに不安がある方は、公共の転職支援を活用しよう
転職エージェントは無料で利用できるサービスですが、スキルや経歴が不足していると、
このように断られてしまう場合があります。
スキルに自信がない方は、公共機関が提供している転職サービスを利用するのがおすすめです。
エリアによっても内容は異なりますが、人材紹介会社に委託している場合もあり、転職エージェントのような充実したサポートを受けられます。
たとえば東京都であれば、都内での就業を希望している人に対して、以下のような転職支援サービスを実施しています。
- 正社員就職応援プロジェクト
:
早期に正社員就職できるように、企業での短期職務実習や就職活動ノウハウを短期集中で習得できるプログラムなどを提供(30~54歳が対象) - 女性しごと応援テラス
:
ブランクがある方向けの「再就職はじめの一歩」コースや、事務職(事務・経理・人事・医療系)の専門スキルを学べるコースなどを提供(54歳以下の方が対象) - ミドルコーナー
:
就職支援アドバイザーによるキャリアカウンセリング、都内の正社員求人案件の紹介、就職活動に役立つセミナーなどを毎日開催(30~54歳が対象)
公的な支援サービスですから、”東京都内での就業を希望している人”という要件を満たしていれば、すべて無料で利用できます。
都内での就職を検討しているのであれば、ぜひこれらの支援サービスを活用しましょう。
また、こういった公共の就職支援サービスは、東京都以外でも、各地のジョブカフェやしごとセンターで実施されています。
都内以外での就職を考えている方は、以下の一覧から最寄りのセンターにおいて、どのような支援サービスが用意されているかを確認してみましょう。
まとめ:40代無職でも本気になれば再就職できる!
今回は、40代で無職の人が転職を果たせるように、企業が40代転職者に求めている条件や、転職活動で注意したいポイントなどについてお話ししました。
40代で無職であっても、
このように企業側が判断すれば、再就職することは十分に可能です。
40代は即戦力として期待されることが多いので、応募企業の求める人物像をしっかりリサーチして、自身がマッチする人材であることをアピールしましょう。
もし自分に自信が持てない場合は、資格を取得することによって、目に見える形で自分のスキルを証明することができます。
入社する心構えとして、変なプライドを捨てることや、コミュニケーションを意識することも大切な要素です。
たしかに、再就職できる選択肢は狭いかもしれませんが、40代無職だからといって、すべてを諦めて絶望する必要はありません。
転職エージェントや公共の就職支援サービスを活用することで、正社員で再就職できる可能性が高まります。
あなた自身や家族が、最低限は納得できる環境で働けるように、努力を積み重ねて転職活動を行いましょう。
▼40代におすすめの転職サイトはこちら▼
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